【イラスト付き】見知らぬ異世界へトリップしてしまった純情な高校生の佐保は、若き皇帝レグレシティスの治めるサークィン皇国の裁縫店でつつましくも懸命に働いていた。あるとき、城におつかいに行った佐保は、暴漢であったサラエ国の護衛官たちに、行方不明になった皇帝の嫁候補である「姫」の代わりをしてほしいと懇願される。押し切られた佐保は、皇帝の後宮で「姫」として暮らすことになるが…。
【イラスト付き】 代々女性が家長を担い、一妻多夫制を布くクシアラータ国で『三宝剣』と呼ばれる英雄の一人、異国出身の寡黙な将軍ヒュルケンは、結婚相手として引く手あまたながら、二十七歳にして独身を貫いていた。そんなヒュルケンはある日、控えめで可憐な少年・フィリオと出会う。偶然の出会いから、互いに相手を好ましく想い合うようになった二人は、それから昼の休憩時間に短いながらも心穏やかな逢瀬を重ねるようになった。癒し系で愛らしいフィリオに対するヒュルケンの想いは、日々深まるばかり。そんな中、三宝剣として肩を並べるインベルグ王子から、結婚すれば相手を独占できると入れ知恵され、クシアラータの求婚時の習わし『仮婚(結婚前に嫁入り相手の家で共に生活する期間)』を申し入れることに。しかし、様々な行き違いから、とんでもない間違いが起こってしまい――!?硬派で寡黙な将軍と、癒し系少年の、一途な嫁取りファンタジー!
外見の華やかさとは裏腹に、倹約家で守銭奴とも呼ばれているエフセリア国第四王子・クランベールは、その能力を見込まれ、シャイセスという大国の国費管理の補佐を依頼された。絢爛な城に着いて早々財務大臣から「国王の金遣いの荒さをどうにかして欲しい」と頼まれ、眉間に皺を寄せるクランベール。その上、若き国王・ダリアは傲慢で派手好みと、堅実なクランベールとの相性は最悪……。衝突が多く険悪な空気を漂わせていたのたが、とあるきっかけから、身体だけの関係を持つことになってしまい――?
世界最強のシルヴェストロ騎士団。その中でもひときわ目を引く、強さと美貌を兼ね備えた副団長・ノーラヒルデは、傲慢ながら強大な力を持つ黒竜・ヴィスを従えていた。ヴィスのことを【下僕】だと公言するノーラヒルデだったが、二人の間には強い絆があり…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
可憐な容姿に、優しく誠実な人柄で、民からも慕われている二十四歳のエフセリア国第八王子・フランセスカは、なぜか相手側の都合で結婚話が破談になること、早九回。愛されるため、良い妃になるため、嫁ぐ度いつも健気に努力してきたフランは、「出戻り王子」と呼ばれ、一向にその想いが報われないことに、ひどく心を痛めていた。そんな中、新たに婚儀の申し入れを受けたフランは、カルツェ国の若き王・ルネの元に嫁ぐことになる。寡黙ながら誠実なルネから、真摯な好意を寄せられ、今度こそ幸せな結婚生活を送れるのではと、期待を抱くフランだったが――? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
人里離れた山奥に存在する、神々が暮らす場所――“津和の里”。小さな命を全うし、神に転生したばかりのリス・志摩は里のはずれで倒れていたところを、里の医者・櫨禅に助けられ、快復するまで里で面倒を見てもらうことになった。包み込むような安心感を与えてくれる櫨禅と過ごすうち、志摩は次第に、恩人への親愛を越えた淡い恋心を抱くようになっていく。しかし、櫨禅の側には、彼に密かに想いを寄せる昔馴染みの美しい神・千世がいて……? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
祖国の危機を救い、平穏な日々を送るシルヴェストロ国騎士団所属の出稼ぎ王子・エイプリル。前国王で騎士団長のフェイツランドとも、恋人としての絆を順調に深めていた。そんなある日、エイプリルは騎士団の仲間・ヤーゴが退団するという話を耳にする。時を同じくして、フェイツランドの実子だと名乗るオービスという男が現れ、自分が正当な王位継承者だと主張を始めた。事態を収束させたいと奔走するエイプリルに対し、フェイツランドは静観の構えを崩さず、エイプリルはその温度差に戸惑いを感じる。そんな中、エイプリルは何者かに襲撃され意識を失ってしまい…!?巻末におまけの特典SS付き! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
とある山奥に『津和の里』という人知れず神々が暮らす場所があった。人間のてのひらほどの背丈をした見習い中の神・葛は、ある日里で行き倒れた人間の男を見つける。葛の献身的な介抱で快復したその男は、画家の神森新市で、人の世を厭い放浪していて里に迷い込んだという。外界を知らない無垢な葛は、初めて出会った人間・新市に興味津々。人間界や新市自身についての話、そして新市の手で描かれる数々の絵に心躍らせていた。一緒に暮らすうち、次第に新市に心惹かれていく葛。だがそんな中、新市は葛の育ての親である千世という神によって、人間界に帰らされることに。別れた後も新市を忘れられない葛は、懸命の努力とわずかな神通力で体を大きくし、人間界へ降り立つが…!? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
ヴィダ公国第四公子のラクテは、幻の月狼が今も住まうという最北の大国・エクルトの王立学院に留学することになった。しかし、なんの手違いか后として後宮に案内されてしまう。はじめは戸惑っていたものの、待遇の良さと、后が百人もいるという安心感から、しばらくの間暢気に後宮生活を満喫することにしたラクテ。そんなある日、敷地内を散策していたラクテは偶然、伝説の月狼と出会う。神秘の存在に心躍らせ、月狼と逢瀬を重ねるラクテ。そしてある晩月狼を追う途中で、同じ色の髪を持つ謎の男と出会うのだが、後になって実はその男がエクルト国王だと分かり…!? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
のどかな小国・ルイン国――そこで平穏に暮らしていた純朴な第二王子・エイプリルは、少しでも祖国の支えになりたいと思い、出稼ぎのため世界に名立たるシルヴェストロ国騎士団へ入団することになった。ところが、腕に覚えがあったはずのエイプリルも、『破壊王』と呼ばれる屈強な騎士団長・フェイツランドをはじめ、くせ者揃いな騎士団においてはただの子供同然。祖国への仕送りどころか、自分の食い扶持を稼ぐので精一杯の日々。その上、豪快で奔放なフェイツランドに気に入られてしまったエイプリルは、朝から晩まで、執拗に構われるようになり…!? 限定配布された書き下ろしSSのおまけ特典付き!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。