ふわふわざんまい
ふわふわ三昧
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あらすじ

猫十字社氏のメルヘン作品の多くは、動物たちが主人公になっています。「こっち」と「あっち」を結ぶ、純粋で特別な、きらめくような世界(=猫十字社氏のメルヘン世界)を描いていくためには、リアルな人間という姿からイノセンスな部分を抽出した、さまざまな動物たちの姿を借りなければならないからなのかもしれません。『ふわふわ三昧』は、動物たちを主人公にした作品でまとめた珠玉の作品集です。うさぎ、子猫の主人公を軸に、魚、亀、熊、駄犬といった動物たちに加え、時にはさまざまな植物たちもが、風変わりで魅力的なキャラクターとして登場してきます。作品内容もバラエティに富んでいます。少女が、目くるめくまでに大きな自然とともに一人立ちしていく姿を、かわいらしいウサギに仮託して描かれた『野うさぎ通信』(巻末に収録いたしましたが、この作品に対して、詩人の谷川俊太郎氏が素晴らしい文章を寄せていただいています)。同じくウサギですが、こちらは森で一人暮らしをする「うさぎ」が、日々出会う楽しいいろいろな動物たちと生活していくシーンを鮮やかに切り取った「ウサギ物語」。そして美しいメタファーがぎっしりちりばめられた、宝石箱のような「星の子猫たち」……と、さまざまなテーマが長編、短編といったいろいろな形式で展開されています。万華鏡のように多彩なきらめきを放つ猫十字社氏の動物たちをお楽しみください。

もののけがたり
もののけ語り
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あらすじ

10年ぶりに帰省した青年の前に現れたのは、人間の顔と牛の体を持ち、災いの予言をもたらす妖怪、「くだん」。くだんは青年との間にできた娘を産み落とし、消えていった。見た目は人間の赤ちゃんと同じだったが、数分目を離した隙に娘は立って歩けるまでに急成長。この娘は、間違いなく妖怪の血を引いている…。災いの予言をしないよう、良い子に育てなければ…! 妖怪を育てる青年の話をはじめ、人食い鬼、餓鬼、天狗、猫又、ぬらりひょん、小豆洗い…多様な妖怪話が盛りだくさん! 唯一無二の妖怪傑作集。

わんだーずどんとけあなおみれもんさくひんしゅう
Wonders Don’t  Care ナオミ・レモン作品集
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あらすじ

ナオミ・レモンの描く女の子たちは挑発する。エレガントに、セクシーに、どこか戸惑いを見せながら、なにか漠然とした不安を抱えながら、でも毅然として挑発する。ナオミ・レモンの女の子たちは、夢と現実の間に架かる浮橋の上に危うく住まう。エロティックなほどに危険に住まう。この画集では、そんな女の子たちのさまざまな表情が、華やかに切なく咲き乱れ、夢幻の陶酔にわたしたちを導いてくれる。女の子たちは2000年代初頭にそのオリジナルが描かれているが、この間に私たちを通り過ぎた時間により美しく研ぎ澄まされ、今最高の輝きを放っている。原石が磨かれて美しさが解き放たれるように……。この最高の輝きの世界に入り、エロティシズムの戯れと、夢幻の、至福のひと時におぼれていただきたい。 ※本書は2006年に刊行された『Wonders Don’t  Care ナオミ・レモン作品集』(扶桑社刊)に対し、ナオミ・レモンが現時点のリアリティに基づいて再構成し、新たな作品としてよみがえらせたものです。ただし、同書の巻末に入っていた、安野モヨコ先生との対談などはそのままの形で掲載されています。

あやかしこうさてんりょうりやおしのへようこそ
妖交差点~料理屋おしのへようこそ~
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あらすじ

大きな道路から少し離れた細い道を入って右側にある小さな小料理屋「おしの」。昼間はたくさんの人たちでにぎわうお店ですが、夜になると違う世界の住人たちがやってきます。ネコマタ、天狗、妖精、少女の霊・・・。ここに来れば誰もがほっこり。「ふつうのご飯とおかず」をメインディッシュに、様々な人々と不思議な「妖」たちが織りなすちょっと不思議でハートフルな二十の物語。

げんじゅうのくにものがたりたいようとしょ
幻獣の國物語
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あらすじ

チャキチャキの女子高生、夏芽は地球生まれの地球育ち。両親の故郷である「幻獣の國」に憧れ、いつか訪ねていきたいと夢見ていた。「幻獣の國」には、美しく不思議な幻獣が住み、いろいろな国や様々な文化があるという。夏芽は期待に胸ふくらませ、12年に一度だけ開く「幻獣の國」への扉を越え旅立った。一方、「幻獣の國」では夏芽の旅路を心配し、行く手に危機を予感した祖父のセグロ大公が、フィローン国竜騎士隊のタイトとネブローザに、秘かに夏芽を見守るように命じていた。ところが夏芽が豊かな南の国ラベンデュラで観光を楽しみ、地球へ帰ろうとしていたその日、突如、アトレイデス王が率いるボマレオ国の軍隊が侵攻してきた。その日のうちに逃げ出さなければ、地球への扉が閉ざされてしまう…! 奔放な想像力から紡ぎだされる不思議で美しい幻獣の世界…息をもつかせぬスリリングな展開……日本を代表する傑作SFファンタジー大作「幻獣の國物語」が電子化でよみがえる!

夢売り
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あらすじ

悪い夢を、よい夢と交換する「夢売り」のお話。超美形の夢売りは、深い苦しみや憎しみ、かなわない憧れなどの、狂おしい思いに満ちた悪い夢を集めているが…!? 「小さなお茶会」、「幻獣の國」など、時代をリードする傑作コミックを発表している猫十字社が、夢をモチーフに描いた異色の幻想作品集。しかし、夢は、とてつもなく長い過去の死者の記憶に連なり、生きることと死ぬことのはざまに私達を誘い、私達を翻弄する。収録作品の「夢売り」は、狂ってしまった時間の流れに、まがまがしい過去の記憶が交錯し、破滅の予感を漂わせる。猫十字社の卓越したコマ割りで、現実と夢、現在と過去が美しく、不吉に交響する。「竜紋の池」も夢がモチーフ。現在と過去の時間が、ページを追うごとにスリリングに交錯していく。その趣向は読者の想像力を軽やかに超えていき、時空を越えて、猫十字社ならではの作品世界が華麗に羽を広げる。「獏飼い」はユーモラスな珠玉の短編。夢売りが仕えているご主人の獏と、夢売りの物語。ゆったりと、伸びやかで、大きくおおらかな世界が広がる。作品集冒頭で描かれているように、満開の桜は不吉なほどに美しい。その美しさに魅せられていると、時の流れが狂い、生と死が交差する。この交差点に恐ろしい真実が宿ることを、不気味な美しさでこの幻想作品集が教えてくれる。

しーきゅー
CQ
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あらすじ

軽やかで美しく、そして楽しい男と女たちが心を惹きつける!! ――軽妙な語り口で、スピーディに展開する、朔田浩美の魅力を満載したエンターティメント傑作ミステリー作品。 政治家の名門の家に生まれ、莫大な遺産を相続した生徒会長の生島玲、幼馴染で学園の理事長の孫・諏訪智、玲のじいやの孫・豆蔵――それぞれ性格は違うが、いずれも魅力あふれる男の子たち。彼ら3人は、学園で、街角で、また、巨大な新興宗教教団などと、さまざまな事件に巻き込まれるが、いずれも「霊」が関係している。しかし、3人には強力な味方がいる。CQ(シーキュー)と呼ばれる美しき悪霊払い屋・桜田桃乃である。彼女は悪霊を感じ、霊の声と姿を見定めて、これを浄化する特殊な能力が備わっているのだ。ただし、場合により解決のための料金はややお高めではある。 スリリングな展開で、さまざまな事件に立ち向かう彼らの姿が描かれていくが、その軽やかな活躍の背景に、4人はそれぞれいろいろな過去を背負っている。特にCQ・桜田桃乃の特殊能力の秘密の影には、重い過去が横たわる(桃乃の過去を描いた番外編「THE BLACK Man」を同時収録)。「強い光を欲しがるのは、心の闇が深いからよ」(本文より)……軽妙なコメディ作品だが、その物語世界は切なく、感動的な深みをたたえている。豊かな物語世界から強い光が立ち現れ、光と影が自ずと鮮明になる。

あわとうさぎとくびかざり
泡と兎と首飾り
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あらすじ

1978年のデビュー以来、猫十字社は漫画のあらゆるジャンルに挑戦し、さまざまな表現の手法を編み出していった。そして結実した作品は、とてつもなく優しく、大きく、悲しく、楽しく、猫十字社ならではの独創的な世界が繰り広げられていった。「小さなお茶会」、「黒のもんもん組」、「幻獣の國」……長期にわたる連載作品だけをとっても、メルヘン、ギャグ、ファンタジーと多様であり、その間に書かれた作品の一つ一つも、それぞれが唯一無二の内容である。この作品集はこのような多彩な顔を持つ猫十字社作品の軌跡を、短編作品を中心にて編み、垣間見ていく傑作集である。「宝石の女」は爛熟した19世紀初頭のパリを舞台に、ノンフィクションに形を借りた耽美的な異色作。「日々の泡」は日常から立ち現れるさまざまな思いを、幻想的なモチーフを使い、軽やかに描き感動的に昇華した珠玉作。「ヴィーナスの椅子」はふと、自分に立ち返る時を迎えた女性の心に寄り添った恋のお話。そして「獅子のいる里」、「水酔放浪記」は究極のファンタジー作品。民間神話の伝承をヒントに、生と死の彼岸からの穏やかで限りない救いに、心地よく酔いしれる作品。ここでは私たちの知っている時間は停止して、夢幻に満ちた世界が出現する。各作品は多彩だか、そこに通底するものは、生きることの喜びと痛み。この切実な思いが軽やかに、楽しく、切なく描き切られている。