ユーモア・ギャグマンガの感想・レビュー6175件<<203204205206207>>朝日新聞連載『ののちゃん』のスピンアウト作品女には向かない職業 いしいひさいち名無しいしいひさいち先生といえば、『となりの山田くん』や『ののちゃん』を描いた、押しも押されね四コマ漫画界の大看板。新聞4コマで見かけることが多いので、「ほんわかする作品ばかり描いているのだな」と思われていると思いますが、それは誤解です。時事問題から哲学者4コマまで、ハイブロウ向けな作品もたくさん発表しているのです。また、もう一つの特徴として、ごくたまに、難解というにはあまりに理解不能な作品を発表し、読者を混乱に陥れたりもします。未確認のネットの情報ですが、どうやらいしいひさいち先生自身も、「自分でも意味がわからない」ことが多々あるそうで。もう、ニントモカントモ。 『女には向かない職業』は、朝日新聞に連載されている『ののちゃん』(旧:となりのやまだ君)のスピンアウト作品。ののちゃんの担任の藤原先生が学校をやめ、推理小説作家になった後が描かれています。『女には向かない職業』では新聞4コマでは潜めていた毒がすべて藤原センセイに集約されている素敵な4コマとなっています。 この作品が素敵である一番の理由は、藤原先生が正しくダメ人間だからです。酒癖は悪く、出版社の飲み会では大暴れし、ペコちゃん・ケロヨンを持ち帰り、書評家からは作品についてではなく「酒量を減らせ」と書かれます。部屋は本当に足の置き場もなく、限界を越えたところで引越しをし、すべてをチャラにします。ただ、締め切りに関しては、担当者からの「まだか まだか まだか まだか ……」のクレイジーなFAXが届くぐらいなので、一般的な作家と変わらないレベルに収まっているようです。 4コマまんがの常として、なにかが起きていく話ではありません。ただ、小説家・藤原瞳の自堕落な日常が描かれているだけなのです。なのになぜ、私がこんなにもこの作品が好きなのか、それはいまだにわからないのです。「モンプチ」の嫁・カレンさんの物語!!私はカレン、日本に恋したフランス人 じゃんぽ~る西たかFEEL YOUNG 2018年3月号より連載している、じゃんぽ~る西先生の奥様でジャーナリストのカレンさん視点で描かれるエッセイ漫画。 ▼西先生のTwitter https://twitter.com/JP_NISHI/status/963802145672724480?s=20 第1話は、1996年、当時26歳だったカレンさんがどうして「リュウイチ・サカモトの国」日本に来ることになったのか。どんな少女時代を過ごしていたのかが語られるのですが、これが最高に面白い…! **「フランスのど田舎の生まれで自然に囲まれて育ち、中学生の頃からラジオ局でバイト。高校生のときには友達とイギリスに1カ月留学しパンクファッションを楽しみまくり、大学時代はボロアパート暮らし」と、エッセイ漫画なのに生い立ちがまるで漫画!!** このように育ったことで「全身真っ黒な服に黒いアイライン、真空パックのご飯を食べて、自分でオーディオを組んだり、スマートウォッチなど最新のガジェットを愛好する(モンプチ1話より)」女性ができあがったんだなと納得。 日本の田舎に生まれた自分にとって、「高層ビルがバンバン建っている大都市へバカンスへ行きたい」というカレンさんの気持ちはすごく共感できました! 毎月楽しみにしている連載もついに2019年8月号で18話目。モンプチは1巻15話ほど収録されているので、そろそろ単行本が出るのではと期待しています。 どっから読んでも面白いので、気になった方はぜひ…!! ▼KarynさんのTwitter https://twitter.com/karyn_nishi「今となっては…死ぬほど愛してるぜ!」ハイスコアガール 押切蓮介猫あるく作者の押切先生が自分と同世代ということもあり作中の当時のゲーム少年あるあるが本当に細かくてすっかりノスタルジーに浸ってしまいました。 そしてかなりベタで甘酸っぱい恋とオタク的なアイコンだった頃のゲームにここまでの親和性があるとは思わなかった。 ゲームのキャラクターが実世界に導入してくるってかなりファタジーですよね。 最終巻の感動は、ゲームが本当に楽しめていたあの頃。僕達がピコピコ少年だったあの頃に少し戻してくれた気がしました。 押切先生!最高のラブコメ、最高のゲーム愛ありがとうございました!!テンポと言葉選びが秀逸!CITY あらゐけいいちまさおこの漫画の素晴らしいのはゆる〜い感じと、その雰囲気を出すセリフのセンスにあると思う。ポエムのような、漫才のような独特のテンポで紡がれる会話にメロメロです。 わかった!私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 谷川ニコまさおドラゴンボールの悟空並みに打たれ強いハートの主人公。10巻からが真骨頂って聞いて、本当に10巻から面白くなった!みんな兄でみんな弟柚木さんちの四兄弟。 藤沢志月ぱにゃにゃんだー2年前に両親がともに他界してしまい、新米教師の長男(23)と年子の中1男子2人に、小学1年生の4人兄弟で支えあって生活していくファミリーほのぼのコメディ(コメディかはわからないけど楽しいのでざっくりコメディ枠にしてます) 親と子の関係は、家庭における役割や大人というステータスが固定化しやすい一方で、兄弟となると、シーンによっては年齢的に下の立場でも大人と感じることが現実にもあり、その関係の流動性が各キャラクターの内面を様々な形で引き出しているのが、この作品の面白さかなと思います。また、末っ子の岳くんがやたら大人っぽくて、キャラ作りもその流動性に貢献してるかなと感じます。 大筋において楽しく明るく元気がいいので晴れやかな気持ちになれます。なんにせよ、仲が良いのは美しいかな。思い出せない父の顔団地ともお 小田扉影絵が趣味気がつくと『団地ともお』の連載が終了していた。およそ10年近く、ともおとの付き合い方はだいたいこんな感じで、気がつくと数冊の新刊がでていて、読んで笑ってホロリとして、忘れた頃にまた、読んで笑ってホロリとする。 まったくこんなにも滋養のようなマンガはほかにあまりない。日々はっきりいってしまえば"意味のない"ことばかりに熱中するともおたちをみていると、なんと心が和むことだろう。大人になって"意味のある"ことばかりを選択して行うようになったせいだろうか。 ところで気がつくと連載が終わっていた『団地ともお』の数いる登場人物のなかで、あのひとはいったいどうなったのかな、とすぐに気になるひとがいた。そう、ともおの父親である。どうしても顔のみられなかった父親である。最後には素顔を明かしてもらえたのか、それとも最後まで顔はみられず仕舞いなのか、それがまず第一に気になるところであった。 結論からいえば、顔が明かされようが明かされまいがそれはどっちでもよかったのだが、32巻の最後に父親が登場する回にちょっと泣いてしまった、笑いながら。 本社の"お祈り課"なる部署に配属された父。そこでは日々会社で社交辞令として行われる"祈り"をすべて本気で代行しているのである。就活生への不採用通知における「今後のご活躍をお祈りします」から接待ゴルフの晴れ乞いまで、すべての社交祈りをじっさいに本気で祈っているのである。あるいはこの題材を描くひとが諸星大二郎ならば不条理劇になっていたにちがいないが、これを小田扉が描くと、なぜだかホロリとなる恩寵のようなものがひっそりと佇んでいるように思えるのは自分だけだろうか。合理的に考えてみれば"意味のない"こととしか言いようない"祈り"を本気で、アクロバティックに、行うが故にまたしても顔のみえない父。しかし、この無意味と思える行為を本気でやることこそが『団地ともお』の主題ではなかったか。 ひとは自らの行為に意味を追い求めてやまない生き物だが、意味というのはあくまでも後追いであり、副次的であり、限定的で不自由なものにしかならない。ほんとうの自由や豊かさというのは、実は"祈り"のようないっけん"意味のない"ものに潜んでいるのかもしれない。『団地ともお』ははじめからさいごまで一貫して"祈り"をつらぬいたマンガといえるかもしれない。 お前私のこと好きだろ!それでも歩は寄せてくる 山本崇一朗 ねこまど 北尾まどか大トロ山本宗一朗先生は可愛い女の子を描く天才ですね!美大生に憧れてたモディリアーニにお願い 相澤いくえさいろく物語について。 才能のあるなしって本当に重要なのかなとか、見えるとこまで行った頃にもし自分に才能ないってわかったらすごいツラいんじゃないかとか、そういうのがそのまま描かれててすごいツラいし、いい話もあってイイハナシダナーってなるし、色がないのに(トーンもない?かも?)すごい色が見えるような手書き感が堪らなく好き。 自分の語彙力のなさが悔やまれる。 ↓雑記として。 カッコいいと思ってたから美大に行きたいと真面目に考えてた時期があって あの頃は絵とか芸術とかちょっと好きだから他人より芸術家向きですごい才能があるんじゃないかとか勘違いしていて ムサビとかタマビとかの学園祭とか行ってみたりもした。 そして本当にこういう感じの人たちがいっぱいいた。 表現者というか、卵感があるけどどういう考えでそういうものが作れるのかと感心した。 相澤いくえ先生がすごいと私が思うのは、そういう感じたものみたいな見えないものを「当時の若い私目線でも感じていたであろう感覚」をマンガに描いて人に伝わる形にしているところ。 実際の感覚なんて形ないんだからわからないんだけど。 4巻も好きだった。よかった。読み終わって、救われた気持ちになりました。犬神もっこす 西餅名無しシュールでいてハートフル。 そしてこれほど全5巻の作品で 読みすすめていくうちにドンドン印象が 変わって行ったマンガもあまりない。 感情表現が出来ないというか、感情が無いとすら 思える殆どサイコパスのような主人公・犬神君。 犬神君は犬神君なりに集団に属したい、普通の感情を 理解し味わい身につけたいと、 大学で演劇サークルに入会する。 しかし犬神君はそのキャラゆえに周囲を振り回し あきれ返させまくる。 衣装は燃やすわセットは破壊するわ、 話の手綱を異世界へと引っ張るわ。 ドタバタ・コメディ的な展開で話は進む。 第3巻での犬神家の祭りはほとんどその究極。 なので最終第5巻あたりではドンダケ~なレベルに コメディがエスカレートしていくのだろうと思っていたら・・。 犬神君は空気を読まない、読めない的な性格で いわゆる典型的なコミュ障ではあるが、 それは逆に言えば「裏表がない」性格にも見える。 正直過ぎるレベルで常に本音を語る人格にも見える。 見えてしまう。一見では。 表面的な仮面をつけない性格なのだという印象を受ける。 受けてしまう。最初は。 演技とは通常は仮面を被ることだ。 犬神君が感情を知るために演技を学ぼうとする。 このマンガは二重の意味でその矛盾を突いてきた。 「演技は虚構である」 「仮面は表面につけるもの」 ということを突いてきた。 演技は虚構であるがそれだけではない。 仮面は心の奥底に被せるものだ。 第5巻まで読んで、犬神君が演劇サークルに入ったことを 素直に良かったねと思ったし、 その物語を読んで自分も救われたような気持ちになった。 3年お預けが約束の年の差ラブ先生は恋を教えられない 源素水名無しすでに両思いスタートの教師と生徒の年の差ラブコメです。 ただ、未成年との交際は厳禁とのことで付き合うのは17歳の荒瀬くんが20歳になってから。なのでプラトニックな関係はなんとか死守しつつ、まわりにバレないようにイチャつくわけですよ。 比較的ほのぼのしたショートストーリー連載なのでライバル参上で修羅場展開…というのはなく。安心して読めます。 この距離感で3年も待つなんて普通はないでしょと思いますけど、ふたりともわりと愛情表現は控えめながらもしてるので、お幸せにな、という感じです。可愛いあの子が情熱を注いでいるのは…あそこではたらくムスブさん モリタイシnyae湘南ゴム工業株式会社に勤める主人公の砂上(さがみ)くんが異動したのは、総合開発部の営業企画室。 彼は研究・開発担当の近藤結(こんどうむすぶ)という女性に片思いをしてます。 そんな彼女は日々真面目に「コンドーム」に向き合い、研究をしているのでした。 ムスブさんとどうにか親しくなりたい砂上くんですが、相手もいないのに結さんから試作品を手渡され、感想を求めてられてしまいます。 結さんは、厳しいお父さんの影響で自宅から片道3時間かけて通っており飲み会にもほとんど出席できないので、じっくりお話することもままならない。 コンドームを可愛い女の子が作っている、というだけだといやらしい印象になりがちですが、あくまで彼女は研究者として、使用する人(特に女性)の気持ちを一番に考えて一生懸命です。 そんな彼女に応えるように、砂上くんも少しづつ才能を開花していきます。 しっかり取材して描かれているのがわかるので、コンドームの知識も身につくし、面白いです。 まだ2人の距離は遠いですが、だんだん結さんも砂上くんに興味が出てきている感じがします。ただ、仮に思いが通じ合ったとしても「厳しいお父さん」というハードル絶対立ちはだかるじゃんという。 1巻のあとがきで、ラジエーションハウスとの掛け持ちがつらいという話があって、無理しないでください…と思いつつ続きは早く読みたい。笑ひきこもり女と12cmのJKの話…!!小さいノゾミと大きなユメ 浜弓場双いち目を覚ますと身長12センチの体になっていた女子高生・小岩望実(コイワノゾミ)が命からがらたどり着いたのは、ひきこもニートの大久保由芽(オオクボユメ)が住むアパートの一室。 空き缶やゴミの散らばるユメの部屋だが、記憶も行くアテもないノゾミはその部屋でこっそり暮らすことに決め……!? てのひらサイズの女子高生がワンルームで繰り広げる日常系アドベンチャー! (モーニング公式サイト - モアイより) 【著者】浜弓場双 【代表作】ハナヤマタ おちこぼれフルーツタルト 【連載期間】モーニング・ツー7号(2019年5月22日発売) 【WEB掲載】1・2話 http://morning.moae.jp/lineup/1237 結構変態な漫画(褒め言葉)Sとの遭遇 西渡槇名無し宇宙人の山田が結果的に変態なポジションになってしまうのですが純子もまぁまぁなので両方変態です!山田がMではないんですよね、あれ?山田は無自覚にもMなんだろうか… 変態(褒め言葉)でちょっとエロくて面白いです!ていぼうゆるふわ女子学生の波、来そう放課後ていぼう日誌 小坂泰之名無しゆるい女学生の日常ものが好きな人!必読! 堤防にはおっさんしかいないと思ってたけどそうでもないのかな。 釣りをやったことがなく、釣りする人が羨ましい!船とかは無理でも堤防で釣りやってみたい! 釣って食ってわちゃわちゃする女の子が好きな人、読んで〜展開が早くて助かるあせとせっけん 山田金鉄名無し化粧品&バス用品メーカーの経理部に所属する麻子と、商品開発部の名取のオフィスラブ・コメディ。 ピュアラブのつもりで読み始めたら、あらら展開早くてびっくり。どエロじゃないですか(褒めてる)。 第一話は読切で、そのまま連載が決まったらしいのでなるほどという感じ。 麻子の匂いが嗅げなくてシオシオになっちゃてる名取くんがいい。 うんまーーーー!ぽちゃこい ムラタコウジnyae主人公の杏ちゃんが美味しいものを食べた時「うんまーーーー!」というのが可愛い。杏ちゃんは太っているのもあるけど、あまりにもまわりと等身が違うのが面白すぎる。 同じ作者の高嶺のハナさんを読んでからコチラを読んだのだけど、男2と女2の四角関係の構図が同じ。笑 杏ちゃんの想い人の沢谷くんは普通の爽やかイケメン男子というところが最大の違いだろうか。 恋の行方が気になるというよりは杏ちゃんが美味しいものを美味しそうに食べてる姿がこの漫画の一番の見所かと。 ダイエットあるあるもたくさん出てくるので、杏ちゃんに対する共感指数も高いと思います!腐女子として学びのあるエッセイ萌えの死角 今市子たか「あんな耽美な絵とストーリーを描く作者は一体どんな人なんだろう」と思い手に取った今市子先生のエッセイ漫画。 ひと目で今先生だとわかる美麗な表紙はテンションがあがります。 最近6巻で完結したと知り再読したのですが、やっぱり面白かったです。 「萌えの死角」というタイトル通り映画やドラマのBL的萌え語りから、趣味の登山、家庭菜園にやってくる虫の話まで盛りだくさんの内容となっています。 作中では先生とご友人の「いま何にハマっているか」という会話から、昔好きだった作品が語られるという流れが多いのですが、これが自分にとってはそれが大変勉強になりました…! BLという概念が誕生する前から、映画や小説に『BL的萌え』を感じ取っていった諸先輩方のすごさを思い知るとともに、実際に何を観てきた作品(今後鑑賞すべき作品)を知ることができ、非常にためになりました。 ちなみに個人的に一番面白かったのが、C翼世代の今先生が「コミケの流行りについていけない」と話すエピソード。 2005年〜2019年にかけて描かれたエッセイということで、まさに自分が通ってきたタイバニ・黒バスブームに触れられていてニヤニヤしました。 平成生まれの腐女子として、「今先生たちのような先輩方のおかげで今のBLジャンルがあるのだな…」としみじみ感じ入る内容が盛りだくさんのエッセイ漫画です。 (画像は4巻44話より。貴重な今市子先生による黒子テツヤ)多芸多才なマンガケロロ軍曹 吉崎観音nyaeギャグはもちろん、戦闘、メカ、SF、萌え、ツンデレ、ヤンデレ、二重人格、オタク、忍者、お色気、パロディ、百合、そしてたまに泣かせにくる何でもありなオールマイティ漫画。 アニメはサンライズ、漫画は少年エースということで、ガンダム、エヴァあたりのパロディをこれでもかとしてます。 まず主人公のケロロがガンプラオタク(かなり重度の)です。 今や人間とは絆も深く仲良しだけど、依存関係にないところがいいですね。 吉崎先生が生きてる限り、続いて欲しいマンガです。 最高の癒しチーズスイートホーム こなみかなたいい漫画読みよつばとの次に最高の癒し本だと思ってる漫画 チーが可愛いしデフォルメ具合がちょうどいい 癒しで優しい気持ちになれるので病院の待合室とか歯医者とかに置いててほしい。 ずっと「チーズ」だと思ってたが「チーの」って意味だった。鼻の奥がツーンとなった空が灰色だから 阿部共実猫あるく思春期特有の心のズレや葛藤を思い出させてくれた。そして忘れていたはずの胸の奥の突かれたくない所をしっかりとえぐってくる。みんな何かしら引っかかるところがあると思うのでなかなかしんどくなると思いますが、辛いながらも癖になる面白さがあります。一話完結でジャンルはシュールギャグ、ホラー、ラブコメとタイプの違う話が色々あるのでかなり楽しめました。 顔は重要じゃないんだ!と思った能面女子の花子さん 織田涼ナンシー前から気になっていた漫画。最近読み始めたんですが、面白いです。 普通の学園モノなんですけどねヒロインが能面を付けてる以外は。 基本的には能面の怖さによって周囲から距離を置かれている花子ですが、当の本人は全く意に介さず、マイペース。そのはんなりとしたマイペース+有能さで徐々に打ち解けていくのです。そして花子に魅せられ集まるイケメン…。花子の立ち居振る舞いからにじみ出る美少女オーラははんぱないですが、人前では面を取らない掟があるのです。完結までに素顔が出るのかどうか、気になります。 面白いかぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 赤坂アカ名無し今無料期間で4冊読めるそうで。 面白いです。 普通の学生生活でも登場人物がひねくれてたらここまで面白くなるのか、と! 「天才」と区分してしまうとそう見えちゃいますが、天才の話というか強情で考え込んでしまう人間の話ですよね。 告ったら負け! 告らない為には、相手を出し抜く為にはどうするか! それをずっと考えてる二人可愛いです。天才同士の奇跡のコラボ老人賭博 すぎむらしんいち 松尾スズキナベテツまず、原作の小説は読んでいません。ただ、松尾さんの作品は何冊か読んだことがあり、その印象で語るなら、恐らく完璧な形でのマンガ化なのではないかと思っています。 すぎむら先生の才能といのもマンガ好きには今更だと思いますが、ただただこんな奇跡的なコラボが実現したことを感謝したいと思いますし、松尾ワールドをマンガとして可視化する上で一つのスタンダードになっているのではないかと思っています(勿論、好き嫌いは別れるとも思いますがそれも含めて素晴らしい作品だと思っています)。<<203204205206207>>
いしいひさいち先生といえば、『となりの山田くん』や『ののちゃん』を描いた、押しも押されね四コマ漫画界の大看板。新聞4コマで見かけることが多いので、「ほんわかする作品ばかり描いているのだな」と思われていると思いますが、それは誤解です。時事問題から哲学者4コマまで、ハイブロウ向けな作品もたくさん発表しているのです。また、もう一つの特徴として、ごくたまに、難解というにはあまりに理解不能な作品を発表し、読者を混乱に陥れたりもします。未確認のネットの情報ですが、どうやらいしいひさいち先生自身も、「自分でも意味がわからない」ことが多々あるそうで。もう、ニントモカントモ。 『女には向かない職業』は、朝日新聞に連載されている『ののちゃん』(旧:となりのやまだ君)のスピンアウト作品。ののちゃんの担任の藤原先生が学校をやめ、推理小説作家になった後が描かれています。『女には向かない職業』では新聞4コマでは潜めていた毒がすべて藤原センセイに集約されている素敵な4コマとなっています。 この作品が素敵である一番の理由は、藤原先生が正しくダメ人間だからです。酒癖は悪く、出版社の飲み会では大暴れし、ペコちゃん・ケロヨンを持ち帰り、書評家からは作品についてではなく「酒量を減らせ」と書かれます。部屋は本当に足の置き場もなく、限界を越えたところで引越しをし、すべてをチャラにします。ただ、締め切りに関しては、担当者からの「まだか まだか まだか まだか ……」のクレイジーなFAXが届くぐらいなので、一般的な作家と変わらないレベルに収まっているようです。 4コマまんがの常として、なにかが起きていく話ではありません。ただ、小説家・藤原瞳の自堕落な日常が描かれているだけなのです。なのになぜ、私がこんなにもこの作品が好きなのか、それはいまだにわからないのです。