ユーモア・ギャグマンガの感想・レビュー6117件<<156157158159160>>ルーツを探る一冊かもしれない街遊びの達人ども 清野とおる発掘短編集 清野とおる野愛清野とおる先生はヤバい場所やヤバい人が好きだなあと思っていたけど、初期作品に触れてみてああそもそもヤバい人なんだなあと考えを改めました。 面白いとか面白くないとかはさておき、いい感じにヤバくていい感じなんです。語彙力もヤバくなっちゃった。 街遊びの達人というタイトル通り、道路の白線を歩いたり空き地に何があったか調べたり街を楽しむ狂人…達人がたくさん登場します。 この辺、東京都北区赤羽やおこだわりに通ずるところがあるぞ!と嬉しくなります。虚構として描かれているけど清野とおる先生の実体験も含まれてるんだろうなあ。 時系列はわからないものの、こういう不条理ハイテンションギャグを経て不遇の時代を経て赤羽に住んであの名作が生まれ壇蜜さんと出会い…と思って読むと味わい深いですね。ほとんど絵が動かない受付嬢たちの斬新な漫画受付の白雪さん 吉沢緑時名無し受付嬢のギャグマンガということで興味を持って読み始めました。 最初に思ったのは、この漫画「キャラがほとんど動かない!」ということです。 主人公の白石さんなんて見開き2ページ合計16コマ全て正面向いて表情も同じという斬新さがすごかったです。 それでも、受付のテーブルの奥(正面からは見えない)ではわさび入りシュークリームを相方の受付嬢と食べあったり、空気椅子大会をしたり、あげくにはラジコンで遊んでたりと常に何かで遊んでいてほとんど動かないのに面白い展開がたくさんあってさくっと読めました。優柔不断過ぎる主人公にイライラ妻をめとらば 柳沢きみお名無し連載当時から読んでいました。目の前に次から次へと魅力的な女性が現れても、たった一人に対し本気になれず、止め処なく新しい女性へと手を伸ばしてしまう主人公・八一のあまりの優柔不断ぶりに思わずイライラさせられてしまいました。罰が当たったのか、ラストはかなり悲惨なものでしたが、当然の報い…といったところでしょうか。超絶バトル卓球マンガ卓球Dash!! 本田真吾名無しヤンキーと卓球という一見まったく共通点がないところが、逆に面白いです。茨城のヤンキーが卓球にのめりこむんですが、設定や発想が突飛でそそられました。純粋なスポーツ漫画というより、超絶バトル漫画というイメージが強いです。最後まで、ノンストップで読み切りました。 二代目一休がお気に入り脳みそプルン!【新装版】 川口憲吾名無しかなり独特な世界観のギャグ漫画です。作中にはいろんなキャラクターがいますが、個人的に一番好きなのは二代目一休さんです。”とんち”もへったくれもない、力業ですべてを解決していくその姿勢に、妙な感動を覚えたりなんかして。愛すべきキャラクターの一人です。ほのぼの系漫画ですねわたがしふうちゃん みつはしちかこ名無しイライラしている時に読んだら、ほのぼのしていてすごく気持ちが落ち着きました。四コマ漫画を見たのは久しぶりですが、すごくいいですね。絵がふんわりしていて癒されます。 小学生の子供がいるのですが、もっと楽しく子育てしようと思えました。気持ちがとても優しくなる漫画ですね。使える”とんち”とんちばなし・ふしぎシリーズ 吉田忠名無しいわゆる、”とんち”に関するストーリーです。日常のあちこちで、困ったこと、大変なこと、ありますよね。そういう時にどうやって切り抜けるのか。そのためのヒントや、普通に日常で使える”とんち”が、ふんだんに多数収録されています。 屁理屈だといわれれば、それまでですが、でもしかし、割と理にかなっているのです。 あと表紙のデザインがおしゃれ。 いちばん好きな黒ギャルですスーパーベイビー 丸顔めめstarstarstarstarstarnyaeこんなにも愛らしい黒ギャルがいるなんて…もう完全に玉緒ちゃんに惚れてしまいました。 「見た目はギャルだけど中身はピュア」を描いてる漫画が世の中に多すぎて今まで興味が湧かなかったんですが、これは表紙に惹かれて読んで良かった!! らくぴ(地味メン彼氏)との恋がメインだけど、親友さわちゃんとのやりとりも好きです。あと舞台が町田なのも地味に大事な要素だと思ってます。男子の夢が詰まってますそらのおとしもの 水無月すう名無し下ネタ全開のギャグ漫画。着替えの覗きはおろか、主人公が魔法のような力で女体化して一緒にお風呂に入ったり、他にも様々なシチュエーションがいっぱいです。それでいて物語の本題はシリアスでもあって、真面目シーンとギャグシーンの切り替わりのギャップが凄いです。けれどそこに違和感を感じさせないストーリーとキャラクター。面白く、可愛く、格好良く、泣ける作品です。ドルメンの好きなセリフをつぶやいていけドルメンX 高木ユーナ渚ブルーイケメンって物理じゃなくて概念だから このマンガの第1話がすごい!絶対予測不能のSFドラマ!星のポン子と豆腐屋れい子 トニーたけざき 小原愼司starstarstarstarstarひさぴよ2013年、アフタヌーンの短期集中連載枠でトニーたけざき(作画)、小原愼司(原作)というまさかのタッグが爆誕しました。新旧のSF要素を取り入れ、見事なコラボレーションを生み出した漫画で、全体の完成度はとんでもなく高いです。まず1話目がすごすぎます。何がすごいかは一切言えません。が、表紙のイメージ通り、何の変哲もない豆腐屋と子ども達の冒頭マンガだと思って丁寧に読み進めれば必ず楽しめると思います。表現しきれない面白さだなあんたの代理人 高井研一郎starstarstarstarstarマンガトリツカレ男2話読んだところで、「こういうのだよ。寝る前に読んでいい気分で寝ることができるマンガってのはこれだよ」ということを言いたくなるくらい絶妙に良いマンガだった。 主人公の真野論平が弁護士と劇団員の仕事をやりながら問題を解決していくのだが、明確な勝者/敗者という表現はあまりせずスカッとしない部分などもあるがそういうのも含めて読みやすくてよかった。 昔読んだ時よりもだいぶ面白かったな あるあるすぎて時代の…東京タラレバ娘 東村アキコaicoあるあるすぎて時代のを象徴してる漫画だなって思った!今昭和の漫画見てギャップ感じるように、いつの日かこの漫画にもギャップを感じる時代が来るんだろうなと思うとおもしろい。 静かな情熱カッキーン!【単行本版】 遠藤淑子名無しかつてリトルリーグで大活躍した女の子が主人公。将来の夢はプロ野球選手という大きな夢を持っていた椿だが、怪我をきっかけに野球を辞めてしまう。高校に入学した椿は、ある出来事をきっかけに、廃部寸前の野球部に入ることになり、コーチとして部員たちを叩き上げるのだった。椿の言葉と行動は荒っぽいけど、ちゃんと選手のことをよく見ていて、必要なアドバイスをしていて格好いい。少年マンガのような熱さではなく「野球って楽しい」という情熱を取り戻してゆく流れがすごく良かった。ちょっとほろ苦いけれど、胸が熱くなる野球マンガだった。ほのぼの【単話売】あひるとくらす サメマチオ名無しあひるとの暮らしを淡々と描いた作品ですが、気持ちが和むというかなんか癒されます。えさを食べたり、泳いだり、ひとつひとつの動作が見ていて飽きないです。私も幼い頃(あひるではないですが)文鳥を飼っていました。水浴びが好きだったり、首をかしげるような仕草とか、「あぁわかるわかる」って描写がけっこうあって懐かしい気持ちに。あひるが自由に生きているのを見ているだけで、なんだか幸せになれてしまう。鳥好きの方はハマる作品だと思います。 リアクション表現の追求焼きたて!!ジャぱん 橋口たかし名無し料理系漫画であるが、1番の大きな魅力は食べたものに対するリアクション表現がこの作品の評価すべきところである。ある1話ではパンを食べてそのパンの感想を述べるだけで丸々1話使う時もあるんです。そして主人公「東一馬」の作るぱんの発想やデザインは面白くもあり、学ぶことも多い。ギャグ要素はもちろんあるがこの作品は日本人による日本人のためのパン「ジャパン」というブレない企画のお陰で、読者に安定感のあるギャグ料理漫画を提供してくれました。 ダイビングの漫画なのにダイビングではないぐらんぶる 井上堅二 吉岡公威名無し建前上はこの作品はダイビングについての作品のはず。 しかし実態はダイビングというよりも大学生活に重点を置いた青春漫画というのが近い。 それでも面白いのはシリアスな笑いを誘うようにデフォルメして書かれているからだと思います。 そしてとにかく脱ぐのがウリの漫画にもかかわらずいやらしさがなくむしろ笑いや感動を誘うというのも珍しいと思います。 純真無垢(?)な学生がこのように「染まっていくのだな」というのも感じました。 系統の近い作品は「新テニスの王子様(テニプリ)」をおいてほかにないでしょう。 「ダイビングがあまりないダイビング漫画」と「テニスとは名ばかりの格闘漫画」。そう考えると似ています。 また主人公たちがテニスの試合をする場面があったのですが、まさにテニプリを彷彿とさせるような感じがそこにありました。 何をしでかすかわからない、そういうシーンが多くこれも引き込まれる理由だと思います。地味に面白い食の軍師 久住昌之 泉昌之 和泉晴紀xiaome謎のテンションの高さがじわじわくる。ただ一人で騒ぎながら食うだけの漫画だけど面白いんだよなあ。オタ語が半分くらいわ…ヲタクに恋は難しい ふじたaicoオタ語が半分くらいわからなくて逆に勉強になる笑 飾らないキャラが好感度大。オタクに詳しかったらきっともっと面白く読めるはず。 ちょっとだけ社会と合わない女性の話 #1巻応援ちょっと社会不適合者さん ウシハシルsogor25小犬丸さんは、ちょっと不器用でちょっと臆病な女性。なので就職先でも仕事が上手くできず、人間関係も上手に立ち回ることができず、でも不満を誰にも打ち明けることができない。そんな彼女と同じアパートに住む男性・木下さんが偶然アパートの屋上で出会うところから物語が始まる。 社会に上手く迎合できない主人公の女性とそんな彼女を助ける男性という構図は、どことなく「アスペル・カノジョ」を彷彿とさせる作品。違いを挙げるとするなら、小犬丸さんは特別奇怪な行動をするわけではなく、あくまでちょっと人より不器用で、自己肯定感が低くて、引っ込み思案な女性だということ。それが極端にデフォルメされて描かれているように見えるけど、誰しもがどこかしらに彼女への共感を覚える部分があるはず。公式のあらすじには"「コミュ障」なのか「アスペ」なのか…"とあるけど、私には彼女そういう病名ではなく、等身大の1人の女性のように見える。 そして彼女に対する木下さんの振る舞いはというと、場面場面で臨機応変に立ち回っているけど、基本的には"全肯定"で一貫している。これが小犬丸さんの自立へと向かう物語なのであればもっと違った方向性があるかもしれないし、そういう意味でこの作品は全ての人に好まれるような作品ではないのかもしれない。それでも、この小犬丸さんのこと、延いてはこの作品の存在を認めてもらえるような世界であればいいなと思う。 1巻まで読了テンポよく進むJK2人のショートコメディ好奇心は女子高生を殺す 高橋聖一さいろく非常にテンポがよくてどことなく黒田硫黄っぽさと石黒正数っぽさにCOMIC CUEのSFっぽさを(硫黄先生はCUEに載ってたけど)足して4で割った感じの作品。 完成度もそこそこだけどアングラな感じもあって未完成なところも愛嬌と思える。1巻読むだけでも最初の1~2話から大きく成長しているのがわかるのでそこもまたニヤニヤポイントかもしれない。 全2巻で終わるのは残念だけど絵もうまくなってってたしこれからに期待したい。お笑いで天下取りを目指す(人を怒らせる)天才格闘家バカビリーバー 市川マサ名無しアンチだってファンだ。 ブーイングだって声援だ。 戦え。 はつめちゃん初登場いろんなやつ 大沖さいろくコミティアに出した同人誌だそうで7話+あとがきで出来ている。 はつめちゃんは最初からブレのないはつめちゃんだった スゲエただの異世界ハーレム物じゃない結婚指輪物語 めいびい名無し最初はタイトルからロード・オブ・ザ・リングかな?と期待していなかったのですが、いい意味で予想を裏切ってくれました。 異世界ラブコメものですが、ストーリーが面白くてどんどん次が気になっていきます。深淵王との戦いの行方も気になる良質なファンタジーだと思います。 あと、作者めいびいさんの描くヒロインはやはり上手い&可愛い。<<156157158159160>>
清野とおる先生はヤバい場所やヤバい人が好きだなあと思っていたけど、初期作品に触れてみてああそもそもヤバい人なんだなあと考えを改めました。 面白いとか面白くないとかはさておき、いい感じにヤバくていい感じなんです。語彙力もヤバくなっちゃった。 街遊びの達人というタイトル通り、道路の白線を歩いたり空き地に何があったか調べたり街を楽しむ狂人…達人がたくさん登場します。 この辺、東京都北区赤羽やおこだわりに通ずるところがあるぞ!と嬉しくなります。虚構として描かれているけど清野とおる先生の実体験も含まれてるんだろうなあ。 時系列はわからないものの、こういう不条理ハイテンションギャグを経て不遇の時代を経て赤羽に住んであの名作が生まれ壇蜜さんと出会い…と思って読むと味わい深いですね。