学園マンガの感想・レビュー4236件<<132133134135136>>能力バトルという要素は、少年マンガにおいてはもはや“不可欠”…戦闘破壊学園ダンゲロス 横田卓馬 架神恭介名無し能力バトルという要素は、少年マンガにおいてはもはや“不可欠”といってもよいものとなっております。『ジョジョ』のスタンドしかり、『BLEACH』の斬魄刀しかり…枚挙に暇がありません。この能力バトルにおける「キャラクター個人だけがもつ特殊能力」というのは、エンターテイメントを大きく変え、よりキャラクターを掘り下げることができるようになったのです。キャラ立ちを考えれば、滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』の八犬士もそれぞれ特殊能力を持つべきなんですよ! 『戦闘破壊学園ダンゲロス』は超人的な能力を持った魔人たちが、希望崎学園、通称ダンゲロスを舞台に、生徒会派・番長派の二大勢力に分かれて戦いを繰り広げるという物語です。普通の人間から突然変異的に生じる魔人。魔人となった者は人間を上回る身体能力と、それぞれ個別の特殊能力をもっています。大元はネット上で行われたウォー・シミュレーションゲームで、それを題材にまず小説が生まれ、その後、このマンガ版がうまれました。 はじめがウォー・シミュレーションゲームのユーザー投稿でキャラクターが応募されたこともありますが、他のどの作品とくらべても特殊能力が馬鹿馬鹿しいものばかり。たとえば、原作者・架神恭介の名前を冠したキャラクターの特殊能力は以下の通りです。「サドンデスソース (中略)視界に入るカレーの辛さをお子様カレーから激辛カレーまで自由に変じることができる!!(中略)度を過ぎた辛さのカレーは劇薬と何ら変わりなく架神の能力は事実上カレーを猛毒へと変える力でもあるのだ」。こんなあまりにも特殊な特殊能力をもった魔人たちが知略の限りを尽くすのです。 山田風太郎の「そりゃさすがにどうよ」なエロ忍法対決を彷彿とさせる、第3巻の戦いもすごい。番長側の鏡子のもつ超絶ビッチな能力「半径2メートルの性器を鏡に映し出し、それを鏡を通して直接愛撫できる能力(能力名:ビチビチビッチ)」というなんとも恐ろしい能力をつかって、生徒会側の刺客4人と対決するのです。これは、まさしく山田風太郎ではないでしょうか!この戦いに割って入ってきた“転校生”の能力が「木曜スペシャル」…どのような効果かは、実際呼んでみたほうが良いでしょう。 生徒会VS番長。そこに強力な転校生が…。といえば、やはり菊地秀行の『魔人学園』はじめとする「転校生シリーズ」が思い出されます。「こまけぇこたぁいいんだよ」と、あらゆる理屈をねじ伏せるのパワー、ケレン味としかいえない魅力、これを表す言葉は「バロック」以外には見当たりません。 菊地秀行×山田風太郎×ジョジョという男の子の大好きなものを、全部ミキサーにかけて一つにしてしまったような、冒涜的な面白さを是非味わってください。この作品のすごさボールルームへようこそ Sweep over the Dance hall. 竹内友温泉屋音楽の助けのない漫画で こんなに躍動感とリズムをかんじる作品は他にはないと思っています◎ あと、キャラクターたちの高揚感を感じる表情が好き!原作との違いパズル 三部けい 山田悠介nemuke原作の「パズル」とは、設定や登場人物のプロフィール等がやや違っていた。 男性のはずが女性だったりと、、、 冒頭あたりで「大丈夫なのかな?」と不安を過ったが感想を言うなれば、、、とてもおもしろかった。 内容は小説より少し薄い気もするが、絵で人物相関図や緊迫感を煽れていると思う。 オチはネタバレにになるので控えておくが、この物語は小説とは違う物語と捉えて読めば、凄く面白い。 強いて言うなれば、卑猥な表現は原作にはないので止めてほしかった。 読む価値有り!!!!おっきな富士山さんが可愛い富士山さんは思春期 オジロマコト名無し人より大きめサイズの富士山さんと彼女より背の低い上場 富士山さんが思春期って言うより上場が思春期って感じしますけども! 初々しい思春期の感じがくせになるわけです。 個人的に二人の内面どうのよりも、二人の動向とその背景情景描写が多い漫画なのでほっこりした感じで読めます。 オジロマコトさんの女の子も猫も背景の描き込みも好きです。 二人が可愛いので是非是非読んでくれ〜〜 幼馴染か先生かドラマティック・アイロニー なま子名無し※ネタバレを含むクチコミです。ニコニコ静画で特集されてて懐かしさに震えたスパイラル ~推理の絆~ 城平京 水野英多地獄の田中城平京特集をニコニコ静画でやってて、スパイラルを久しぶりに見て懐かしくて懐かしくて 昔読んでて好きだったなぁ。きっかけはアニメかな? 単行本が完結したのは、アニメ完結からずいぶん経ってからだった気がする。 懐かしい。 http://seiga.nicovideo.jp/book/cp/shirodaira?track=booktop_bn SF漫画の傑作レベルE 冨樫義博トクメジャーなSF漫画とはいえませんが、隠れた名作であることは確かです。 異星の皇子と地球人が繰り広げるギャグ漫画で、たった3巻しかないのに話の密度はとても濃いです。 絵も非常に綺麗で、世界観に引き込まれます。 世界か彼女か究極の二択ラブコメ世界か彼女か選べない 内山敦司名無し彼女を選んだら世界崩壊 世界を選んだら好きな彼女に想いを告げられず 涼宮ハルヒシリーズっぽい感じのラブコメ 絵が綺麗でお色気シーンも次から次に出るのでなんとなくスラスラ読んでしまいます 体操漫画!ムーンランド 山岸菜名無しオリンピック近くなって、全く知らない競技を知れるチャンス 体操漫画です。 体を正確に動かすのがベストと思ってるひねくれ主人公!なかなか面白いです やっぱ努力と精神面試される競技なんでしょうね 同じ競技、演技でも三者三様の考え方がある 黒子のバスケフープメン 川口幸範名無し連載時期が黒子のバスケと被ってたんですよね。自分は絵が上手いフープメン推しだったのですが見事に打ち切りになりました。 好きすぎて殺意が芽生える今夜は月が綺麗ですが、とりあえず死ね 榊原宗々 要マジュロ名無し※ネタバレを含むクチコミです。アシガールアシガール 森本梢子名無し内容の面白さはもちろん、要所要所の突っ込みが面白すぎて、公共の場で読むと危険⚠️ ラストも納得の終わり方でした。でも、もっと読んでいたかった!ブスから超モテ期になる漫画マイルノビッチ 佐藤ざくりむブス、目立たない、地味、のモテない三要素からモテ期になる少女漫画色々あるけどこれもおすすめ 自称ブス主人公は潜在能力が高い本当は美少女なんですよ!どうせ! でも漫画になるとこのパターンがやめられない 先を読まずにはいられない、ってやつです 面白い!初恋ゾンビ 峰浪りょうむ今までなんで読んでなかったんだって感じです。(土から這い出してきたゾンビとのラブコメだと思ってた)これはなかなか考えつかない設定〜〜〜!サンデーっぽい古見さんは、コミュ症です。 小田智仁 オダトモヒト大トロこういう普通の日常系の漫画って最近少ない気がします。 高校生がわちゃわちゃする話が好きなので、この漫画は本当に好きです。 「弱視」を描く上でのバランス感覚が素晴らしいヤンキー君と白杖ガール うおやまsogor25一見重くなりそうな弱視というテーマを一定のリアリティラインで描きつつ、ラブコメとしてちゃんと(と言うと失礼だけど)面白い。相手方がヤンキーというのも善意を他意無く素直に受け取れるので不快感なく楽しく読める。 恐らく取材等をベースに描かれた弱視と、物語を作る上での記号としての弱視の描き方のバランスが絶妙。基本は前者のほうが強いから物語の土台はしっかりしてるんだけど、後者も意識してないと「美少女なのに」『見えないくせに』「オマエもな」なんてセリフは出てこない。そういう辺りからも、弱視という存在を表現するのに極端に差別的にも悲観的にもならないように配慮しつつ、エンタメ作品として昇華しようとする心構えが見て取れる。 1巻まで読了 男が強さを求めるのに理由なんているのかMASTERグレープ 土塚理弘 高橋アキラいい漫画読み最強を目指す少年少女の鍛錬って感じです。 槍術、剣道、剣術、薙刀。 素人目には違いがあんまりわからないんですけどバトルシーン(手合わせ)でのスピード感半端ない!かっこいい!! 緩急もあって全く飽きません。 正直主人公のさくら以外みんな最初っから最強です。 そこだけは現実的じゃない…かな。 最初の方の話、悪漢に絡まれて高校生と中学生で戦うシーン。 シチュエーションとしてはめちゃくちゃベターなのにすごい面白い! 武術を実践に持ち込むとこうなる、みたいな薀蓄好きなのでワクワクしました。 真剣だと人を殺してしまうから踏み込めない、竹刀だと全力で叩けるってのは面白い。 性格やばいけど剣術の桃山がイケメンで好きです。超テンションの高いラブコメすもももももも~地上最強のヨメ~ 大高忍時を駆けるアラサー漫画好き、実はこれ読んでたでしょ、って聞いてみたい漫画の一つ! テンション高くてちょっとハレンチだったりするので忙しい! ふざけているようなシーンのすぐ後にシリアスなシーンをブッ込んできます。 マギの前にこれ描いてらっしゃったんですよね… 作者小さい少年少女を描くのが得意な気がします。 一応十二支もの。 なかなかくっつかない主人公成長型のラブコメ好きな人にはおすすめしたい。 淡くほろ苦い青春漫画!君と僕。 堀田きいち時を駆けるアラサー昔はこのさらっとしたシンプルな絵が逆に新鮮だった気がします。 ゆるい漫画でほっこりするし双子、春ちゃん、要たちをずっと見ていたい気持ちになります。 春に懐くまさきの関係性もいい。 結希と再開するドイツ人の少年(千鶴)も可愛い! キャラクターがいっぱい出てくるのに不思議と混在しません。 どのキャラもちゃんとキャラ立っている。 友達で恋愛にはなかなか発展しないんですけどこの微妙〜〜な感じがまさに青春!! このゆるい関係がずっと続けばいいのに、と読んでて憧れてた気がします。 屋上でいつものメンバーで集まって焼きそばパン食べるみたいなベターで貴重な関係。 一番好きだったのは千鶴とメリー(まさき)ですかね 千鶴の気持ちより行動が先に出てしまったって感じがいいんですよ。 この感情の機微を書き表せるのはほんと才能だと思います。 めっちゃいい八雲さんは餌づけがしたい。 里見U名無し表紙帯の通り、未亡人が高校生にご飯を作って餌付けするというシンプルなストーリー。これは…料理好きなのに作る相手がいない私のような人間にとっては夢のような話ですね。男子、しかも高校球児というのがまたいい。量さえ足りてれば味に細かくなさそうだし、栄養バランスとか体調考えたりするのも必要だしでめっちゃやりがいありそう。 がっつりメニューが多いので育ち盛りの子供がいるお母さん達にも参考になるかなーと思います。もはや芸術明日ちゃんのセーラー服 博Juno圧倒的画力と質感で描かれるフェチズム。女子中学生と制服の魅力の全てが詰まってる。青春ミステリとGファンタジーの不思議な組み合わせいなくなれ、群青 Fragile Light of Pistol Star 河野裕 越島はぐ 兎月あいmampuku好きな小説のコミカライズなので読んで見ましたが、なるほどそう来たかって感じ。 まずやはり第一印象としては表紙のデザインが原作の完全なオマージュですよね。原作小説の表紙と絵柄のテイストがあまりに違うので、これはこれで新鮮。新潮NEX文庫の原作はいかにもライト文芸って感じの清潔で鮮やかな青い表紙。対してコミックのほうは少女漫画チックなキラキラ感。 ですがコミックのほうも読んでみると、少女漫画みたいなキラキラ絵柄が原作の文字通り夢の世界を彷徨っている感覚がするような世界に意外とマッチしてるんですよね。もう少し大人っぽく描いてくれたほうがイメージとは合うんですけど、まぁこれはこれで新鮮。 さらりと本気の背景潮が舞い子が舞い 阿部共実影絵が趣味阿部共実はツイッターをやっていまして、自身のマンガの宣伝なんかに混じって時々すごく印象的な風景写真をあげている。光と影のコントラストをくっきりと写したショットであったり、小さな細部が無数に集まってひとつの全体を為しているショットが多いように思う。 とてもいい写真だなぁと思うと同時に、やっぱり阿部共実は目がみえるひとなんだなぁとも思う。彼女の出世作となった『ちーちゃんはちょっと足りない』は目がみえないひとの話だったものだから、いっそうそう思うのかもしれない。ナツの目には海がみえなかった、ナツの目にみえるのは錆びれた団地の綻びとかそんなのばかりだった。つづく『月曜日の友達』は明確に目のみえるひとの話だった。水谷の目に海がよくみえた、磯の匂いが感じられた、建物の錆びは単なる綻びではなく雄大な潮風に吹かれたものだった。 そして新作『潮が舞い子が舞い』は、やはり海辺の町の青春群像だというが、2、3頁にいちどは子どもたちの会話を交わすその背景にギョッとさせられる。潮風に揺れる深緑の影をあそこまで見事にトーンで描くことのできるマンガ家は最近ではもうほとんどいないのではないか。あるいは白か黒かのちょっと哲学的な会話をしている直後の頁に教室の窓からの逆光を見事な光と影のコントラストで描いたコマはどうか。 阿部共実は遠い将来、世に溢れる単なる青春マンガ家のひとりではなく、マンガというジャンルを代表するような存在として語られるのではないかという気がしている。「ゾン100」作者のデビュー作、甘酸っぱいハレルヤオーバードライブ! 高田康太郎mampuku「ゾン100」作画担当の高田康太郎先生の連載デビュー作。キラキラした恋と軽音楽の漫画です。ザ・青春って感じでときめけるので、「BECK」や「風夏」とは全く違った魅力ですね。主人公の少年が歌ったときの演出などは独特で迫力がありました。 この作品はとにかく表紙を含め(1巻はおとなしめですが)カラーイラストが最高なので本棚にコレクションしたくなります。<<132133134135136>>
能力バトルという要素は、少年マンガにおいてはもはや“不可欠”といってもよいものとなっております。『ジョジョ』のスタンドしかり、『BLEACH』の斬魄刀しかり…枚挙に暇がありません。この能力バトルにおける「キャラクター個人だけがもつ特殊能力」というのは、エンターテイメントを大きく変え、よりキャラクターを掘り下げることができるようになったのです。キャラ立ちを考えれば、滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』の八犬士もそれぞれ特殊能力を持つべきなんですよ! 『戦闘破壊学園ダンゲロス』は超人的な能力を持った魔人たちが、希望崎学園、通称ダンゲロスを舞台に、生徒会派・番長派の二大勢力に分かれて戦いを繰り広げるという物語です。普通の人間から突然変異的に生じる魔人。魔人となった者は人間を上回る身体能力と、それぞれ個別の特殊能力をもっています。大元はネット上で行われたウォー・シミュレーションゲームで、それを題材にまず小説が生まれ、その後、このマンガ版がうまれました。 はじめがウォー・シミュレーションゲームのユーザー投稿でキャラクターが応募されたこともありますが、他のどの作品とくらべても特殊能力が馬鹿馬鹿しいものばかり。たとえば、原作者・架神恭介の名前を冠したキャラクターの特殊能力は以下の通りです。「サドンデスソース (中略)視界に入るカレーの辛さをお子様カレーから激辛カレーまで自由に変じることができる!!(中略)度を過ぎた辛さのカレーは劇薬と何ら変わりなく架神の能力は事実上カレーを猛毒へと変える力でもあるのだ」。こんなあまりにも特殊な特殊能力をもった魔人たちが知略の限りを尽くすのです。 山田風太郎の「そりゃさすがにどうよ」なエロ忍法対決を彷彿とさせる、第3巻の戦いもすごい。番長側の鏡子のもつ超絶ビッチな能力「半径2メートルの性器を鏡に映し出し、それを鏡を通して直接愛撫できる能力(能力名:ビチビチビッチ)」というなんとも恐ろしい能力をつかって、生徒会側の刺客4人と対決するのです。これは、まさしく山田風太郎ではないでしょうか!この戦いに割って入ってきた“転校生”の能力が「木曜スペシャル」…どのような効果かは、実際呼んでみたほうが良いでしょう。 生徒会VS番長。そこに強力な転校生が…。といえば、やはり菊地秀行の『魔人学園』はじめとする「転校生シリーズ」が思い出されます。「こまけぇこたぁいいんだよ」と、あらゆる理屈をねじ伏せるのパワー、ケレン味としかいえない魅力、これを表す言葉は「バロック」以外には見当たりません。 菊地秀行×山田風太郎×ジョジョという男の子の大好きなものを、全部ミキサーにかけて一つにしてしまったような、冒涜的な面白さを是非味わってください。