Jコミックテラスマンガの感想・レビュー43件<<12>>お祭りは露天があってこそ鉄火!おたの申します 嶋津蓮名無し嶋津蓮(島津蓮)氏の、漫画雑誌デビュー作の読み切り。 おじいさんの意思を継ぎ、露天商という商売に一生懸命打ち込む少年の物語です。 主人公・鉄火は若いのにしっかりしてるし、真面目に仕事に取り組む姿勢があり好感度が高かった。 「香具師」のような馴染みのない、露天商ならではの専門用語も知れてけっこう興味深いお話でした。難しいジャンルだったスケボーロッキー あさいもとゆき名無しファミコンロッキーで一世を風靡したあさいもとゆき先生待望の続作が、この「スケボーロッキー」だったのですが、、当時は特にスケボーブームは起きませんでしたね。ローラースケートは流行りましたけど。 ミニ四駆やファミコンと違って難しいジャンルだったのかと思います。パグ犬のなんともいえない表情パグリ 楠木あると名無しパグ犬・パグリのなんともいえない表情が、とても可愛くてキュンとしてしまいます。ストーリーとしては、作中の漫画家Kさんが離婚し、母子家庭になった中でパグリとの出会いを通し、明るい毎日が送れるようになるというエッセイ風マンガとなっています。ショート完結のコメディ漫画なのですが、結構読み応えがありました。タイトルにつられて…ロリショタ戦記 まつもと千春年代不詳短編集 まつもと千春名無し読みました。表紙の女の子は、男の子でした…。レオンという男の子が女の子に変身していて、ロリショタというのはそういう意味でした。ショタが好きな人は読んでみてもいいと思います。 神秘的なお話が好きな人にムー大陸の7人 井出ちかえ名無し幻のムー大陸の石を祖父からもらった女の子、優は、仲間とのキャンプの海で遭難して、荒れたムー大陸にたどり着きます。そこで出会ったバッファローは、優の夢に出てきた男性で…というお話。絵はバリバリの昔の少女漫画ですが、すごく綺麗で背景も描きこまれています。設定も伏線もしっかりしていて、読み応えあり。神話や伝説など、神秘的なお話が好きな人におすすめです。後のせかつよ?1・2・3でキメてあげる 大宮直依名無し1・2・3と書いてカウントスリーと読むそうです。 昭和、平成初期にかけではプロレスをゴールデンタイムで見ることが多かったですね。昭和プロレスと言う言葉もありますからね。 「1・2・3でキメてあげる」も、そのブームに乗った女子プロレスをテーマにした漫画です。 エロ要素なしで、純粋に青春を描いています。おぎのひとし1995~2006短編集おぎのひとし1995~2006短編集 おぎのひとし名無しコロコロコミックやハイパーコロコロなどに掲載されてきた初期作品や中期作品など、おぎのひとし氏が手掛けた選りすぐりの短編作品がギュッと凝縮されている一冊です。どの作品も、懐かしいものばかりで、時間を忘れて読み漁りました。これ一冊あれば繰り返し楽しめると思います。 圧巻の下ネタギャグ作品いつかバカになる日 ニシムラマコジ名無し表紙からある程度想像できますが、最初から最後まで下ネタ連発の作品です。あまり元気無く落ち込んでいる人、普段下ネタが言えない環境でストレスがたまっている人が読むといいと思います。作者のニシムラマコジ先生の世界観が凄いです。人間ウォシュレットなど、よくこんなに下ネタが思いつくなあ。時事ネタは古く知っていれば懐かしく楽しめます。足がネコの探偵ネコアシ 永吉たける名無し人間だけど、何故か足がネコという探偵の"ネコアシ"。1匹の迷い猫を巡って、我こそが持ち主だと主張する2人の紳士のどちらが本物の持ち主なのかを見事に見抜きます。"ネコアシ"の探偵としての鋭い着眼に感心させられるストーリー展開だけでなく、たった23ページの短い漫画のあちらこちらに散りばめられているネコ特有の習性や仕草の描写に、作者さんも猫好きで、家で猫を飼っているんだろうなぁ、と読み手に想像させたりする遊び心あるユニークな作風も、この作品の大きな魅力となっています。"探偵ネコアシ"は人間とは言え、足がネコなだけあって、仕草も妙にネコらしかったりするところに何とも愛嬌があって、こんな探偵さんがいたら、困った時にはぜひ調査を依頼してみたい、と思ってしまいます。私のような猫好きにはかなりクセになる"探偵ネコアシ"の楽しいキャラクター、続編が登場することを大いに期待します‼︎私の身に起きたこと~とある在日ウイグル人男性の証言~私の身に起きたこと ~とあるウイグル人女性の証言~ 清水ともみ名無し私達は何気ない日々を当たり前のように送っていますが、それがどれだけ幸せな事なのかをこの漫画を読んで理解しました。 同時に世界には私の知らない辛い現実が存在しており、ウイグル人のように差別で苦しんでいる人々がいない世の中にしていかなければいけないと強く感じました。 源氏物語を忠実に漫画で再現源氏物語 -美しの花乱- 井出ちかえ名無しまず、絵がとても綺麗です。細かく描かれた草花やあでやかな着物の柄に、絵巻物のような風情を感じられます。また原作に忠実にストーリーが描かれており、それでいて分かりやすい内容になっています。 漫画版を読んで、「源氏物語」がいまから千年以上も前に書かれたということに、改めて衝撃を受けました。光源氏が愛した女性は父親の恋人…現代の脚本家も真っ青の恋物語です。日本人として、ぜひ読んで紫式部の才能を味わってみてほしいです。独特な世界観がいいですね冥界ホテル 黒井白名無し冥界へ旅立つ直前の魂が宿泊するホテルに相応しい、丁寧で落ち着いた作画やと描写、構図がまず素晴らしいと思います。コマ割りも非常にオーソドックスで、そのことが逆に静謐で深みのある、ある種スピリチュアルな表現を可能にしていると言えますね。単純な活劇以上の、より高度な表現を求める人々の鑑賞にも耐え得る素晴らしい作品です。確固な信念と勇気がなければ描けない作品です。私の身に起きたこと ~とあるウイグル人女性の証言~ 清水ともみ名無し中国共産党による、ウイグル人への人権弾圧の事実を、現在東京のIT企業で働くウイグル出身の男性を通じて、彼の故郷の家族、親族たちがどのようにして強制収容され、洗脳させられたかが、簡潔ながら赤裸々に描かれています。世界は様々な面で目覚ましい進歩を遂げ、人々の生活は便利になりましたが、人間のエゴの相変わらずなんと稚拙で残酷なことでしょう。飛行機は毎日何十万便も空を往き交い、多くの人が国と国との間を移動したり、旅行したりしていますが、このような世界のどこかで起きている、思想や政治、宗教による恐ろしい闇について知っている人はどれほどいるでしょうか? この作品のように、誰もが目にしやすく、読みやすい漫画にすることによって、多くの人がこの残酷な人権弾圧の事実を知ることは、たとえ各自がなんらかな具体的な行動を起こさなくても、近い将来必ず問題解決への糸口となることを信じます。自分と家族の身に起きたおぞましい体験を告白した男性と、作品とした世に発表した作者の勇気を称えます。 寝顔は見ちゃイヤッ寝顔は見ちゃイヤッ くりた陸名無し若干16歳の高校生・理乃が、23歳の売れない役者と同棲するという恋愛ストーリーです。最初は、よくあるカップルのお話でしたが、ヒロが売れ始めてから色々なすれ違いが起きてきて、ハラハラドキドキな展開になります。当時小学生で恋愛がよくわかっていなかった時期に読んでましたが、絵柄がとにかく可愛くて、エッチで、とてもお気に入りの漫画でした。アニメDVD付録の描き下ろし読み切り地獄先生ぬ~べ~ 一夜だけの復活 真倉翔 岡野剛名無しアニメDVDBOX付録用に描き下ろされた特別読み切りが電子書籍になったもので、アニメ要素も反映されています。 「血まみれのコックさん」という霊が登場しますが、あっさりと鬼の手を出してしまったためすぐに成敗されます。(笑) 広とか美樹とかあーこんなキャラいたなとか鬼の手とか懐かし過ぎます。 子供の頃は、ジャンプとマガジンを欠かさず買っていて、必ず最初に地獄先生ぬーべから読んでいたものでした。 大人になって読んでも、相変わらず良い味が出ているなと思います。とても人間味あふれる作品なので、今の子供たちにも読んでもらいたい作品です。 未来を先取りしすぎたBREAK-AGE 馬頭ちーめい 馬頭ちーめい+STUDIOねむ名無しこのマンガは、今やっても古すぎるし、20世紀にやっても早すぎたという絶妙な漫画です。 まさか現実世界の未来で、携帯端末で老若男女がゲームをする世の中になるとは誰も思ってませんでしたからね。 このころは、ロボットに乗ってリアル感覚で戦うゲームに憧れたなあと子供の時を思い出しました。 今読んでも、時代を先取りしていた要素は数多くあるので、設定を調整してリメイク版を出したら人気出るのではないかと思いました。 定期的に読み返したくなるサイコスタッフ 水上悟志名無し定期的に読み返したくなる、1巻完結でまとまりの良いSFラブコメ漫画。 努力とは・・?才能とは・・? 青春らしい答えのない問いに悩みながらも、 最後はやっぱ愛かーってなる。 そういう意味では若い年頃に読むと純粋に楽しめるものだと思う。 盗み癖のある女子中学生のお話つぼみ 楠木あるとstarstarstarstarstarひさぴよまじめそうな子が、ストレス解消とばかりに、友達の財布からバンバンお金をスリまくります。彼女がそうなってしまったのは、おおよそ家庭環境に原因にあるのですが、友達の方も盗みに気付いているようで、ある日を境に事態は急展開を見せます。 なんとなく「これ、昔のアフタヌーン四季賞のような読み味だな・・」と思って調べてみたら、作者の楠木あると先生は1988年に、四季賞を受賞していた経験があるとのこと。それを知ったとたんに「いや〜良いマンガ読んだわ〜」と謎の自信が出てきました(笑) とはいえ、主人公がやらかしてた盗み行為は立派な犯罪ですからね。物語上、そこは肯定してはいないと思いますが、色々な部分が省略されすぎているので、誤解される要素はありそうです。そのあたりで、読んだ人の反応は分かれるかもしれません。やっぱり葬儀屋は面白そうまいど御愁SHOW様!! 水野トビオnyae葬式や葬儀屋がテーマの漫画は元から好きだったのと、表紙の絵が妙に滑稽で気になったので読んでみた。 タイトルの軽々しい感じからギャグかと思いきや、シリアスもあり葬儀屋のリアルもちゃんと描いている。 実家の葬儀屋を継ぎたくなさすぎて、葬儀屋と対角にある(と思い込み)医者を志すも受験に失敗し仕方なく葬儀屋に勤めだした男・木戸次郎が主人公。 高校の同級生の家の葬儀を担当したり、ライバルに大手チェーンの葬儀屋が出てきたり、次郎のオヤジが破天荒すぎたり、自殺志願者を助けたり… 葬儀屋とひとことで言っても、人それぞれ違う人生の最期を締めくくる責任重大な仕事だと思う一方で、面白そうな仕事だな〜とも思います。 昔、葬儀屋で仕事がしたくてバイトの求人を探すも、スーツを着なければいけないのが嫌で断念したことを思い出しました。 <<12>>
嶋津蓮(島津蓮)氏の、漫画雑誌デビュー作の読み切り。 おじいさんの意思を継ぎ、露天商という商売に一生懸命打ち込む少年の物語です。 主人公・鉄火は若いのにしっかりしてるし、真面目に仕事に取り組む姿勢があり好感度が高かった。 「香具師」のような馴染みのない、露天商ならではの専門用語も知れてけっこう興味深いお話でした。