CoMax(コマックス)マンガの感想・レビュー25件【実は復活していた】令和の時代も「THE3名様」は終わらない!THE3名様 Ω 石原まこちん名無し元々佐藤秀峰の電子書籍雑誌「マンガonウェブ」で連載していたのを同レーベルの終了に伴いLINEマンガに移籍という経緯とのことで、今も連載は好調に続いていてなんと177話まで来ているという! https://twitter.com/mangawokaiteru/status/1719732926726959255 ミッキーがyoutuberを目指したり生前葬を取り行ってみたりしつつ、まっつんが歯医者で3時間治療を受けずに粘るかと思えば、ふとしに彼女(!?)ができるなど、一部今風の要素を取り入れつつスピリッツ時代と大きな違いはない深夜のマッタリ空間は今も健在だ。 LINEマンガで気軽に読めるので昔読んでたなーって人もぜひチェックしてみてほしい。こち亀のような安心感がキミを待つ!ビーガンと引っ掛けたタイトル美願食堂 よねまる 東環妃 庄司いずみstarstarstarstar_borderstar_borderママ子想像はついたけど、肉魚卵一切使ってない食事定食を出すお店 恋の悩みや人生の悩み、命のあり方など店主の良子さんが出す料理や材料、食を通して改善していく。 体に優しく、より環境に優しくということで海洋汚染や環境破壊の話題や思想的なことも出てくる。 だけど押しつけがましくなく、体か求めているものたべよう!みたいな感じだから思ったより読みやすかったです。小骨のように引っかかる日常の短編集片々草紙 齋藤なずなstarstarstarstarstar野愛何気ない日常の風景を切り取った短編集。 幼い頃に見た景色や意味もわからずに聞こえてきた言葉が、小骨のようにずっと引っかかっている。忘れていた記憶がふいに蘇って、あの頃に引き戻される。 ノスタルジーとメランコリーの間のような物語が詰まっている。 『ファジィ』 面白いことひとつも言わず、妻に邪魔だから散歩行ってと言われれば大人しく散歩に出かける男。 男が単純で退屈な人間になったのは、母と富士山にまつわる記憶がきっかけだった。 つまらない日常を大切に守り抜くおじさんの哀愁が染みる作品。 『暗渠』 川をさらって鉄屑を集めて小金を得る貧乏人。火事があって潰れた大きい油屋。捕まえたネズミを沈めた川。 町中流れる川にフタをして道路を通しても、脳裏にこびりついた記憶は消えない。水はずっと流れ続ける。 今笑っている目の前の人も、生温くて濁った水を隠しながら生きているのかもしれない。 きっと年齢を重ねれば重ねるほど染みてくる短編集のはず。 心の奥底に刺さった棘を忘れたふりして生きている全ての人に読んでほしい。巻来先生のマンガを読んでいなかったのですが連載終了! 少年ジャンプ黄金期の舞台裏(デジタル版) 巻来功士starstarstarstar_borderstar_border酒チャビンちょうど私がジャンプを定期購読していた時代に関するものだったので、興味深く読むことができました!!ジョジョ&荒木先生&カバシマ編集のところが面白かったです!!編集者としては、堀江信彦氏、松井栄元氏、鈴木晴彦氏などが登場されてます! ただ、個人的には主人公の巻来先生の性格とかキャラとか言動があまり好きになれず、後半週刊少年ジャンプと袂を分つシーンでの主張もいまいち共感できなかったので、入り込めませんでした。 ですが、これからも面白いマンガを描いていってほしいです! 心と体にいいものを食べよう美願食堂 よねまる 東環妃 庄司いずみ野愛ヴィーガン料理に興味がある人もない人も思想強そうでなんかこわいと思ってる人も読みやすい作品だと思います。 美願食堂の美味しい料理と店主・良子さんの真っ直ぐな言葉によって、悩みを抱えていた人たちが元気を取り戻していくお話。 体と心が求めているものを摂取しましょう、自分も相手も大切にしましょう 簡単にできそうなのに、なにかと理由をつけて疎かにしてしまいがちなことを改めて教えてくれます。 ヴィーガンこそが正義!と押しつけることはしないので(むしろこの手の人を良子さんが宥めてくれる)軽い気持ちで読んでみてほしいです。ヴィーガンじゃないけど、おもしろい! #1巻応援美願食堂 よねまる 東環妃 庄司いずみnyaeヴィーガンの人向けの漫画ではないし、ヴィーガンを広めようという意志が全面に出てるわけでもないので、ヴィーガンじゃない私が読んでも面白いグルメ漫画だな!という感想です。クセの強い女性店主が切り盛りする定食屋さんに様々な境遇の人がやってきて、そこでの出会いとか、ヴィーガン料理の魅力を始めとした「食べる喜び」に気づき、後ろ向きだった気持ちが前向きになっていくという人情グルメ漫画です。巻末にレシピが載ってるんですが、率直に食べてみたい!と思えたので地味に助かるおまけでした。2巻も楽しみ。「オバサン文学」の傑作齋藤なずな作品集 齋藤なずなtoyoneko齋藤なずな先生は,ビッグコミック等で作品を発表している作家です。 代表作は「恋愛烈伝」など。 …などと書いてますが,私が齋藤先生を知ったのはごく最近で, マンバのこの書き込みで知りました。 https://manba.co.jp/topics/16647/comments/171559 ほうこれはどんな作家なのだろうと思って, とりあえず「齋藤なずな作品集」のうち一つである, 「迷路のない町」という短編集を読んだところ,大変な衝撃を受けました。 傑作!! 「迷路のない町」は,中年女性とか中年男性を主人公にして, ちょっとした日常の出来事を描く短編集です。 そこで主として描かれるのは,老いとか,加齢とか, コンプレックスとか,人間の心の弱さであり, それが鮮烈に切り取られて描写されます。 「中年ならではの心境」を,解像度高く描き出す作者の力量は, ちょっと只事ではありません。 特に,中年女性が主人公の作品群が凄い。 「彼岸花」「ごはさんで願いましては…」「花いちもんめ」「鴨居」あたりはどれも大傑作。 「ごはさんで~」のうち,「電気店の店頭にあるテレビにうつった自分の姿をみて, 自己イメージと現実の違いに気づいてしまうシーン」(添付)なんて, 本当に絶妙な切り取り方です。 私は,この作品集は, 他に類をみない,「オバサン文学」の傑作だと思っています。 「迷路のない町」は,kindle unlimitedに収録されていますので, 読んだことがない方は,ぜひご一読を。 なお,齋藤先生の作品はほかにもいろいろkindle unlimitedに収録されています。 そのほかに,数年前に発行された「夕暮れへ」という作品集もあります。 ほとんどが再録ですが,「トラワレノヒト」「ぼっち死の館」は新作です。 前者は老人介護文学,後者は老人団地をテーマにした作品で, いずれも大傑作なので,この2作品のためだけに購入しても全然大丈夫です。 最新の作品集は「初期傑作短編集 ダリア」。 幻のデビュー作ほか,初期作品を収録した短編集とのことです(まだ読んでない)。 さらに,齋藤先生は,「ぼっち死の館」を今でも不定期連載中。 https://bigcomicbros.net/8276/ 70歳をこえてなおも現役で活躍中。応援してきたいです。 バカバカしくてあなどれないお見合いはあなどれない 桐島いつみ野愛たまに箸休め的な感覚で読みたくなる桐島いつみ先生の作品。 シュールなのか勢いだけなのかよくわからないパワープレイなギャグ漫画なのに、なぜかふわふわっと読めてしまう。 ・美人なのに写りが悪い写真を使って、お見合い相手の本質を見極めようとする「お見合いはあなどれない」 ・とっても仲良しな夫婦なのに、3年目の夫婦は仲が悪いという世間の目を意識して旦那に浮気させようとする「3年目はあなどれない」 ・彼女と一緒に進学校に行きたいのに、芸能人御用達の学校もしくはアイドル事務所に入ることを母親に強要される「親バカはあなどれない」 皮肉がきいてそうと言えばきいてそうだけど、読んでみるとただひたすらにバカバカしいのがあなどれない。 学びなんてなくていいじゃない、頭ゆるゆるにして読みましょう。弱者の魂なんぞ救ってやらんとでも言わんばかりの新訳罪と罰 柳沢きみお ドストエフスキー野愛柳沢きみお先生にとっては格差社会も資本主義も大した問題じゃないのだろう、強者の理論で生きてる人だ、と思わせる作品。 原作を読んだのは数十年前なのではっきりとは覚えていないが、ドストエフスキーは強者の理論の人だと思った記憶はない。つまりこれは柳沢きみおオリジナルだ。 舞台は現代の東京に置き換えられているけれど、ストーリーはほぼ原作通りである。でもオリジナルだと言いたい。 苦悩の果てに殺人を犯す主人公・龍一がひたすら醜悪で傲慢で、とても有能な人物には見えない。やれ貧困だ不幸だと言うが、同情する気にはとてもなれない。 ラスコーリニコフが強迫観念に囚われ、狂気に取り憑かれていく様とはまた違った印象を抱いた。 雑な言い方をすると、龍一はただのちょっとヤバいやつ程度の描かれ方だと感じた。 それでこそ柳沢きみお先生だよなあ、と思った。 弱者に寄り添うような視点なんて、格差社会や資本主義に対する疑問なんて、描かれなくていい。いつまでもマッチョで家父長制の権化みたいな作品を作り続けてほしい。 そんな人じゃないのかもしれないけど、そんな人で居続けてほしい。 価値観や常識は時代に合わせてアップデートしていくべきものだと思っているけど、表現活動についてはその限りではないとも思っている。 良くも悪くも人の心に棘を刺せる作品は、凄いものだ。 このまま魂の救済されないまま終わらないかな。それぐらいのことをしても柳沢きみお先生なら許されるのでは。いつの時代も変わらないものONE-ROOM STORY サキヒトミ野愛80〜90′sのトレンディでスタイリッシュな空気感、たまらなく好きです。 ファッションとかインテリアとか、そもそもの絵柄もこの時代の風をそのまま届けてくれているように感じます。 数十年前の作品を読むと、恋愛観やジェンダー観の違いに居心地の悪さを感じることがあるけれど、この作品からはほとんど感じられなかったです。 派手で奔放な恋愛を楽しんでそうな若者たちのピュアで不器用な部分を大事に大事に描いているからこそなのかな、と思います。 近すぎて見えなくなったり、素直に伝えられなかったり、いつまでも忘れられなかったり…いつの時代も変わらないものがあるんだなあと感じさせてくれる作品です。 ひたすらに飯の話をするだけ喰 ~いま一番喰いたいモノは何だ~ ボブ吉村 吉田健二野愛新米編集者のレイとフリーライターの水原がただひたすら飯の話をして飯を喰うお話。 お前の一番好きな喰いモンって何だ? オマエが今一番喰いたいモノは何だ? その質問に答えた途端、その飯を食べに連れてってくれるんだからうらやましい…奢ってはもらえないけども。 飯の話題以外は一切出てこず、ずっと好きな味噌汁の話とかこだわりの納豆の食べ方とか、どうでもいい話で盛り上がってるところがとても好き。飯の話はとにかく楽しい。 店の情報を載せてくれているのでグルメ本としても楽しめるのが嬉しい。ハングリータイガーのダニエルがとても美味しそう…! 個人的な推しポイントは飯を食べてるときのレイの顔が可愛くないところ。 可愛く描かずセクシーにも描かずなところが飯漫画としてめちゃくちゃ信頼できる!4巻からグッと面白くなりそうB-TRASH 夏目義徳名無し※ネタバレを含むクチコミです。こんな祟られ方なら悪くないやさしく祟って 桐島いつみ野愛女子高生みつえが不慮の事故でなくなった小林に祟られるお話、というあらすじだけではこの漫画の良さは伝わらない! 不慮の事故っていうか小林の死因は顔洗ってて溺死ですからね。もうこれだけで心掴まれちゃう。 そして昔自分を振った女の子達が集まって誰が祟られるか決めて、そこからはもうずっと訳わかんない話が展開されていきます。 桐島いつみ先生って勢いで漫画描いてたんかな、2時間くらいしか寝ないで30分くらいで仕上げたんかな、と思うくらいの訳のわからなさとバカバカしいお話がもう大好きすぎる。 スッポンに取り憑かれたり、みんなで心霊写真撮ってみたり、作者をイジってみたりと笑いどころはたくさんあります。でもどんなストーリーだったかは説明しようがないので冒頭のあらすじになっちゃうんだよなあ。 とにかくバカバカしくておもしろいから読んでほしい。そして桐島先生の近況を知りたい。 只者の証明私はただものじゃない 桐島いつみ野愛ただものかただものじゃないかって、なんの差なんでしょう。ただものだって誰かにとってはただものじゃないのかもしれません。 ごく普通の女の子・川田は転校先の学校で、生徒会長・澤田に「君はただもんじゃないね」と言われます。 その一言がきっかけで川田は「ただものではない」と学校中の噂になります。 スポーツも勉強もそんなに得意じゃない川田なのに、天才少女に違いないという周囲の思い込みからドタバタトラブルが起こり出します。 某芸人さんのすれ違いコントとかズレ漫才みたいに本来の意味とは違う捉えられ方をして、天才少女どころか宇宙人だの忍者だのと話が膨らんでいくのがめちゃくちゃ面白いです。噂が事実として膨れ上がっていく様が滑稽だけど怖さもあって、それがまたシュールな笑いに繋がってるのかもしれません。 とは言え、平和な事件しか起きない&オモシロの権化桐島先生だからこういう仕上がりになってるだけで結構怖い話よね…とは思います。 噂ってすぐ広まるけど払拭するのはめちゃくちゃ難しいですからね、ということで川田がただものであることを証明するためにとった行動にも注目です。 結局青春してんじゃねえか!っていうオチも含めてよかったです!SFってことにすれば何やっても許されるいきなりSF 桐島いつみ野愛天才の所業。読んでると目が点になる。近藤くんのおめめ以上に点になっちゃう。 一応タイトルにあるようにSFちっくな不思議なお話ばかりなんですが、SF的な不思議よりも不条理でナンセンスで「何の話してんの…?」的な不思議のほうが強いです。 目が点しかない近藤くんの目にまつわる秘密を知っててんやわんやする話とか、給食早食いしたりテニス部の元エースを救う話とか、なんか真面目に説明したらわけわかんなくてニヤニヤしちゃう話ばかりです。 ストーリー性とかオチとか教訓はまったくなく、ひたすらバカバカしくて面白いです。 時代を感じる少女漫画の絵柄がバカバカしさを更に引き立てて最高です。 作者の都合だの漫画の展開だのを匂わせるメタ的ボケが多いのも味わい深いです。 やっぱり桐島いつみ先生は天才。さすがおもしろの悪魔に魂を売っただけある。 今は何をしておられるのでしょう…ちゃんとお風呂入ってるかな…おもしろスキルに全振りした人おしりのふた 桐島いつみ野愛死ぬほど下品でバカバカしくて面白いです。 全話通して一切ブレずに下品で清々しいです。 痔になったとか尻や股や体毛やオナラの話を終始してます。自分の旦那がトイレのタオルで尻を拭く話とかしてます。 作り話とか読者の話ならまだしも、ずっと自分の恥ずかしいお話をしているのでもはや感動すら覚えます。 この人はおもしろの悪魔に魂を売ってしまったんだなあと思いました。 紹介される旦那さんのエピソードがマジキチの激ヤバだったので、今でも結婚生活が続いているか気になって調べてみようと思ったんですが…桐島いつみ先生の現在の動向がわからず…。 HPも動いていないしツイッターも2011年くらいで止まってる…! こんなに面白い方なので新しい漫画を読みたいのですがどうしておられるのでしょう。 とりあえず過去作をどんどん読んでいきたいと思います。 何者でもない犬、それが雑種犬ももちゃん 桐島いつみstarstarstarstarstarひさぴよ桐島いつみ先生の飼い犬”ももちゃん”を描いたハートルフル4コマ。 (90年代のアンソロジー本「犬っこ倶楽部」の連載) ウチで初めて飼った犬も雑種で、見た目が”ももちゃん”によく似た犬だったので、親近感ありすぎ…。見た目だけでなく性格も行動もそっくりというのは、雑種犬に共通する何かがあるんでしょうか。 外見からは、なんとなく「犬」であることしかわからず、犬好きから「犬種は何ですか?」と聞かれても困ってしまうのが雑種犬。 しかし、純血種にはないたくましさがあります。 病気に強く、長生きする犬が多いし、親しみやすさがある犬が多いのです。 飼い主含め、ズボラだけどおおらかな性格で、良い所もダメなところも含めて、ありのままの生活を描かれている漫画だと思います。 愛犬家の人が読んだら、もしかすると怒ってしまうような、いい加減な飼い方かもしれません。 でも自分にとっては、犬も飼い主も完璧じゃないところが好きで、共感する部分が多かったです。 ちなみに、他の作品に登場するキャラ(「まいったカッパは目でわかる」のカッパとか)を見てると、仕草や表情からどことなくももちゃんの面影を感じることがありますね。カッパ笛吹きたいまいったカッパは目でわかる 桐島いつみ野愛困ったときにカッパ笛を吹くとカッパが助けにきてくれる世界。でもカッパは別に役には立ちません。 呼んだ人のが困ってるのに誰よりも困った顔をしてあらわれるカッパがめちゃくちゃ可愛いです。基本的にはカッパがやってくるだけなので、全身の力が抜けて変な笑いが出ます。 まずカッパ笛っていう存在がいいですよね。カッパを呼ぶためだけに存在する笛、カッパ笛。誰も使ったことはないし見たこともないけどなんの違和感もなく飛び込んでくるカッパ笛。 ほのぼの日常漫画が好きなひとにも、ギャグ漫画が好きなひとにも、可愛い動物漫画が好きなひとにも読んでほしい。そのどれとも違ってでも絶妙に面白いから。準備万端で読んだら最高すぎた連載終了! 少年ジャンプ黄金期の舞台裏(デジタル版) 巻来功士starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男昔一回読んでその時点でも充分面白かったのだが、より楽しむ為に「巻来功士」のジャンプ連載作品を大量に読み、ジャンプ三代目編集長の「西村繁男」の「さらば、わが青春の『少年ジャンプ』」を読み、これが原案になっている「少年リーダム 〜友情・努力・勝利の詩〜」などを読んだ状態でまた読み返したが最高だったとしか言えない。 作中の「機械戦士ギルファー」の成り立ちや「北斗の拳」の第二話描き直しは、「少年リーダム 〜友情・努力・勝利の詩〜」の編集側からみた話と、書いた本人の話や原哲夫のアシスタントとしての話の両方から知ることができてすごいよかった。 脳がとろける笑いまっかな人間像 桐島いつみ野愛めちゃめちゃおもしろい。脳がとろける。 人が死なない平和な作品が読みたいなと思って読んでみたら1話でめちゃくちゃ死にました。でも平和です。 低めのテンションで常に面白いことがおこり続けるので笑いすぎても疲れないし脳がゆるゆるになってとてもいいですね。 すぐ切腹しようとする板前さん好き。お刺身丸ごと食べてあげたい。 長編とか重たいストーリーの漫画読んで疲れたタイミングで1話はさむといい感じです。脳に休息を。 やめられないとまらないまいったカッパは目でわかる 桐島いつみ名無しなんとも言えない味わいのシュールなギャグマンガです。「カッパ笛」という謎の道具が存在し、カッパ笛を吹くとどこからともなくカッパが現れます。現れたカッパは特に呼び寄せた人を助けるわけでもないし、何か役に立つわけでもありません。常にマイペースなカッパが面白いです。人物はわりとしっかり描き込まれてるのに、カッパだけ単純な線でのほほんとした表情をしているのがまた良し。ザ・スチームパンク!!真・快傑蒸気探偵団 麻宮騎亜ANAGUMA「スチームパンク」という言葉を知る前にこのマンガを読んだので、「『蒸気探偵団』みたいな作品が好きなんだけどどうやって調べればいいんだ…!」というモヤモヤをしばらく抱えていた覚えがあります。 そのあときちんと『ビッグオー』とか『ブレードランナー』『銃夢』なんかを摂取しながら真っ当に育っていけたのも本作のおかげかもしれません。感謝。 レトロでインダストリアルな蒸気都市という世界観に加え、キャラクターのドラマがシッカリしているのが『蒸気探偵団』の大きな魅力です。 なかでも美少年怪盗ル・ブレッドと相棒ナースの蘭々のコンビはあとから超絶ファンが付いているというようなことを聞いて納得しました。(今思うと肩書を明記するだけですべてが腑に落ちるわけですが…) 全編通してフェティシズムと言うか、「こういうのが好き!!!」というひとへの心配りが利いているマンガです。 レトロフューチャーとかサイバーパンクとか、その辺が好きな人でまだチェックしていないのはもったいないので、読もう!! 文豪達の恋愛遍歴を描いた「恋愛烈伝」も読んで欲しい!齋藤なずな作品集 齋藤なずなstarstarstarstarstarかしこ太宰治が玉川上水で心中したことは誰でも知っているけど、なぜそんなことをしてしまったのか、その気持ちを理解することは困難だ。けれども齋藤なずな先生はそれを漫画で描き表している。まるで太宰本人の告白のようにリアルな心情描写である。もし自分が同じ量の資料を読み込んだとしても、ここまでの人物像を突き詰めることはできない。なぜなら作家に対しての憧れという妄想を抱かずにはいれないからだ。もしかしたら齋藤先生の観察眼は描かれている文豪達より鋭いかもしれない。血と汗と涙と鼻水まみれのサラリーマン宮本宮本から君へ [完全版] 新井英樹nyaeドラマは見ておらず、今度は映画化されるとのことで読んでみました。 まだ10巻くらいまでしか読んでませんが、こんなにも読むのに体力と気力がいるマンガだと思わなかったのでクチコミ書いて一旦落ち着こうかなと思います。 内容を一言でいうと、ただのサラリーマンがこんなに人に殴られることある?というくらいしょっちゅう殴られます。10巻の時点で前歯が四本無くなってますし。 ある意味それが才能と言ってもいいくらい。 ただその中でも、確実に宮本浩という男はどんどん変わっています。心も体もボコボコに殴られながらも、なんとか営業マンとしての振る舞いも覚え、仕事に対する情熱も生まれ、絶対に諦めないしつこくて鬱陶しい男になっていく。 本来なら人が殴られる描写の多いマンガは好きではないですが、なぜか宮本からは目が離せないんですよね。不思議…。 個人的には、SCATTERくらいから作者のことを知ったので、読み進めるほどに今の作者の絵柄に近づいていく過程が面白い。 映画はどうなんでしょう。気が向いたら見てみようかな。<<12>>
元々佐藤秀峰の電子書籍雑誌「マンガonウェブ」で連載していたのを同レーベルの終了に伴いLINEマンガに移籍という経緯とのことで、今も連載は好調に続いていてなんと177話まで来ているという! https://twitter.com/mangawokaiteru/status/1719732926726959255 ミッキーがyoutuberを目指したり生前葬を取り行ってみたりしつつ、まっつんが歯医者で3時間治療を受けずに粘るかと思えば、ふとしに彼女(!?)ができるなど、一部今風の要素を取り入れつつスピリッツ時代と大きな違いはない深夜のマッタリ空間は今も健在だ。 LINEマンガで気軽に読めるので昔読んでたなーって人もぜひチェックしてみてほしい。こち亀のような安心感がキミを待つ!