同じおひつじ座…アリエスの星の元に生まれた二人、久保笑美子と水穂路実。笑美子はおだやかな両親のもとで、素直に清純に育った少女。一方、デザイナーの母に女手ひとつで自由に育てられ、激しい気性を持つ路実。笑美子は馬術部の高志に憧れを抱いていたが、強く、美しい路実に出会い、次第に惹かれていく。このときめきは…恋?
ギリシア神話
多くの物語の雛形とも言われる豊潤で莫大な『ギリシア神話』を『アリエスの乙女たち』の里中満智子が漫画化。第一巻で描かれるのは、混沌から生まれた神々が、世界を象っていく様が描かれる。父神であるクロノスを追い落とした大神・ゼウスは、自分自身も子によって倒されることを恐れていた。知恵の神・メティスが自分の子を宿していると知ったゼウスは……。人間くさい感情に満ちた神たちの悲喜劇。
Boys
17歳、それは輝く青春の季節。そして同時にためらいと迷いの時期でもある。武士はずっと続けてきた野球をやめた。退部届けを出して帰る道筋出るのはため息、全く未練がないわけではないのだ。かっこ悪くて言えないが、恥をかくよりやめた方がマシという、せこいプライドが原因だった。“白球”だなんて言葉は綺麗だけど、実際そのボールは結構汚れているもの。そんな青春を回り道しながら、少年たちは大人になっていく――。
パンドラ
両親が戦死したため、親戚に引き取られた明子。そこには幼い頃から憧れていた哲士がいた。密かに想いをつのらす明子だったが、ついに哲士の元にも赤紙が来てしまう…病に伏せる叔父に隠れ、叔母が別の男と遊んでいることに気付いてしまった明子。気の毒だと明子は一生懸命叔父の世話をしていたが、叔父に迫られ、空襲警報に救われたのだった。ついに哲士が戻って来たが…――その昔、パンドラが開けてしまったと言われる玉手箱。女たちの愛、そしてありとあらゆる不幸、そして最後に残った希望の物語。
初恋時代
別々の高校に進学することになったが、めぐみは中学時代の同級生・小西と健康的なお付き合いをしていた。ある日の授業で源義経と静御前の恋の話をならっためぐみは愛人なんて不潔だと不快感を覚える。更に、クラスメイトにキスもしていないことをひやかされ、小西に子供っぽいと言われためぐみは、大人になることに抵抗を覚え…
Boys
17歳、それは輝く青春の季節。そして同時にためらいと迷いの時期でもある。武士はずっと続けてきた野球をやめた。退部届けを出して帰る道筋出るのはため息、全く未練がないわけではないのだ。かっこ悪くて言えないが、恥をかくよりやめた方がマシという、せこいプライドが原因だった。“白球”だなんて言葉は綺麗だけど、実際そのボールは結構汚れているもの。そんな青春を回り道しながら、少年たちは大人になっていく――。
幸福の条件
疾駆するバイクの前に突然、身を投げる少女、幸。バイクを運転する青年、高見沢貢に治療代10万円を請求するが、金が目的の行動を見破られる。幸の家は酒びたりの父親と病気の母親の3人暮らしで貧乏な家庭。一方、貢の家は大財閥だが、貢は父親の愛人の子で、母や兄は分け隔てなく接してくれているが、負い目を感じている。貢は同じ眼をした幸と幸福を夢見るのだが…。【収録作品】『幸福の条件』『遠い青空』
風ごよみ
婚約者のいる会社の同僚・滝元充を愛してしまった美穂子。婚約は解消すると言う充の言葉を信じ、彼の一年間のアメリカ・ロス支社出張を見送った美穂子。しかし、充の子を身ごもってしまった美穂子は、彼が婚約解消していないことを知り、不安に駆られる。充を愛しているのに、彼を信じきることができない美穂子の心は大きく揺れ動く…。
しあわせですか?
みんなからポッポってよばれる中学生・晴山鳩子が暮らすのは、ママの持つアパート・しあわせ荘。しあわせ荘の住人は、カッコいい浪人生の隼人さんや漫画家を目指す水沢さん父娘、シングルマザーのみどりさんと、愉快な人ばかり。ポッポは、背が高くてカッコいい隼人さんに憧れるけど、隼人さんは若くて綺麗なママのことが好きらしくて……。愉快な住人が集まるしあわせ荘を舞台にした、ハートフルコメディ。
ブルースコルピオ
ヨーロッパでも10の指に入る実業家で、ヨーロッパ中のあこがれの的である彼を、人は冷徹なさそり<ブルースコルピオ>と呼ぶ。しかし、彼の心には誰よりも真実の愛を求める情熱が秘められていた…。手に入れることのできない真実の愛を求める「ブルースコルピオ」に、母の愛を得ようともがく少年を描いた「金色のかもめ」を収録。
私生活
高校の同窓会で顔を合わせた5人の女性たち。女子大生、人妻、OL……全く別の道を歩む5人の女性、それぞれの恋愛が語られるオムニバス・ストーリー。鼻っぱしらの強い女子大生・沢木玲は、プレイガールを気取っているものの、未だ男性経験は無い。独身の助教授に魅力を感じ、近づこうとするが、彼にはある秘密があった……。
ナナとリリ
両親の死によって、生き別れとなってしまった、ナナとリリの双子の姉妹。優しい叔母やボーイフレンドに囲まれ幸せに成長したナナは、運命のいたずらによってリリと再会することに。しかし、お金持ちの家に引き取られたはずのリリの身には様々な不幸がふりかかっていた……。流転する運命に翻弄されながらも、一つの愛を信じ続ける少女たちのラブストーリー。
里中満智子作品は、小学生の頃によく読んでいました。 懐かしいです。 二作品ともお金持ちで何不自由なく幸せな生活を送っている人と貧乏で不幸な生活を送っている人の対比を描いています。 昔の作品すぎて今の感覚では考えられないようなシチュエーションです。