月のパルス

くらもちふさこの隠れた(?)良作

月のパルス くらもちふさこ
かしこ
かしこ

少女漫画の王道テーマ「運命の出会い」の話ですが、ちょっとオカルトっぽい要素もあったりするので甘々になり過ぎずさっぱりと読めます。 主人公の宇太郎は最近ヘンなものが視えるようになって困っていました。実体のない影のようなものですが、いわゆる霊現象のように体調不良なども起こっていました。しかしある女の子のイメージ浮かぶとそれらは消えるのです。それが運命の相手である月子ですが、実際に2人が出会えるのは物語の終盤。そこに至るまでは宇太郎に片想いする紀(きの)ちゃんが中心になって話が進みます。しかし紀ちゃんは月子の友達でもあるのです…。 王道ロマンチックな運命の出会いにもドキドキするし、実の両親が亡くなっている月子がようやく幸せになれるという展開に感動もしますが、大人になると紀ちゃんの気持ちも無視できなくなりますね。他の脇役キャラもいい味を出してました。 実は初めて読んだくらもちふさこ作品がこの「月のパルス」です。当時は子供すぎて内容をよく理解できてなかったのですが、今改めて読んでみるとすごく好みな話だったので分からないなりに選んでたんだな〜と自分の成長を感じました。

ジョジョの奇妙な冒険 第6部 カラー版

ちょっとわかりずらい・・けどアニメ&カラー版で克服!

ジョジョの奇妙な冒険 第6部 カラー版 荒木飛呂彦
酒チャビン
酒チャビン

最近ジョジョワールドにハマっていて、1~6部まで読み終わりました!! 元々友達が熱狂的な6部ファンで「絶対に面白いから読んでほしい!」と6部文庫版のボックスセットをもらったので、読み始めたのですが、正直はじめは物語もよくわからず、バトルの際の位置関係なんかも「どうなってるのこれ?」と、かなり難解で「読んでて疲れる」というのが感想でした。。。 それでその友人にその旨正直に伝えたところ、今ちょうどアニメやってて、そちらだとわかりやすいとのことで、騙されたと思ってアニメを見てみました。 そしたら面白い!!スラスラわかる!!!わかればこんなに面白かったんだ〜、と文庫版を再読しました! 実は1部&2部をチャレンジしてやはり「疲れる」という理由で一度リタイアしていたのですが「ひょっとしてカラーならいけるんじゃないか??」とカラー版で1部から読んだところ、まんまとハマってしまいました! 元々マンガはモノクロ前提で作られてるものだから別にカラーとかいらないだろ、と思ってたのですが、すいません!作品によるかもしれません! 引き続きカラー版で7部&8部も楽しませていただきます!!

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 カラー版

完全にジョジョワールドにハマりました。

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 カラー版 荒木飛呂彦
酒チャビン
酒チャビン

元モノクロ版で「合わない」と感じ、そこまでジョジョが好きでなかった勢なのですが、カラー版で完全に目覚めました。きっかけはアニメ6部で「あれっなんかちょっと面白い」となり、そこから「ひょっとしてカラーだと印象違うのかも」と6部のカラー版で「面白いかも!」(モノクロ版で読んだときは「よくわからん話だな」という感想でした)に。続いて1部2部3部とカラーで読み、今回カラー版4部!!!今更ながら完全にジョジョにハマってます!! 最っ高!に面白かったです!3部が、地理的にも歴史的にも幅広い舞台だったのに対し、4部はS市杜王町という小さな町を舞台としたひと夏の物語。 けれども3部に負けないスケール感を感じるのは何なのでしょうか。しかもこれまでの中で一番コミカルタッチでちょっと学園もの(若干ビーバップっぽいノリも感じました)なんですが、人間ドラマをすごく感じる作品でした。 特に、主人公の仗助が、ラスト近くで傷ついた友人を抱えて逃げようとするのに対し、他の味方からの「自分だけでも助かるように友人を置いていけ」とのアドバイスに「さっきからうるせえぞッ」「〇〇とは気が合うんだ」と返す場面。 決して綺麗な言葉ではなく、素朴で捉え方によっては幼稚な物言いですが、確かに「気が合う友達」が一番大切だよな。と気付かされました。 私もよく一緒にいる気の合う友達には、どうしても甘えというかガサツな対応をしてしまうのですが、改めてその大切さを噛み締めようと思います。