そば屋 幻庵

そば屋 幻庵

お江戸の町は新橋辺り、柳の下でほのかに灯る、担ぎ屋台の掛行灯。夢まぼろしの如き神出鬼没の蕎麦屋台、人呼んでその名も「幻庵」―――勘定方の重職をあっさり捨てて、早々に隠居した元旗本・牧野玄太郎。第二の人生と思い定め、身魂こめて「蕎麦作り」に打ち込む屋台には、今日も千客万来、十人十色の面々が、十人十色の問題を抱えて訪れる。蕎麦作りを極めんと切磋琢磨する元旗本の[人助け蕎麦打ち人生」!!

文明開化めし

文明開化めし

慶応2年(1866年) 不安定な政情の中でかわら版屋が目をつけたのは西洋の食文化だった!? 当時は禁忌とされていた牛、豚肉を使った料理や、ビール、ワインなどの西洋酒……。かわら版の売り子から取材記者に抜擢された主人公の三吉は、未知の味に翻弄されながらもその魅力に目覚めてゆく─── 今ではすっかりおなじみのあんな料理、こんな料理の原点や誕生秘話を描く食の見聞録!! ■著者概要 ラズウェル細木 酒食とジャズを愛するグルメ漫画家。代表作は『酒のほそ道』『う』ほか。2016年手塚治虫文化賞短編賞を受賞。

鬼切丸伝

鬼切丸伝

人気女流作家・楠桂の不朽の名作「鬼切丸」が奇跡の復活。名もなき少年が、唯一鬼を殺せる神器名剣“鬼切丸”を操り、戦国時代に蔓延る鬼との戦いを繰り広げる怪奇アクション。戦国時代の鬼達と鬼切丸の少年が繰り広げる、深みのあるストーリーは圧巻。

マンガでわかる 江戸の暮らし ~お江戸八百人間模様~

マンガでわかる 江戸の暮らし ~お江戸八百人間模様~

長屋暮らしの又平を中心としたキャラクターたちが織りなす悲喜こもごものエピソード。そこに浮かび上がる江戸時代の文化・風俗にスポットライトを当てるうんちくコメディ。テンポよく読める8ページ漫画に、オマケ要素として一話毎に漫画内のうんちくを補足するコラムや図解イラストなどを追加。江戸に生きる人々に対する好奇心を満たしながらも楽しく読める一冊です。

そぞろ源内 大江戸さぐり控え帳

そぞろ源内 大江戸さぐり控え帳

「世の中に 怪異などはございません」 叶精作渾身のサスペンスミステリ時代劇! 時は18世紀中期、江戸。怪異と合理、人の法と物の怪が混在する近世の大都市に、己の気の赴くまま、怪事件に首を突っ込む男がいた。その名は本草学者・平賀源内。江戸で遊学中の彼は、解剖大好きマッド蘭方医・杉田玄白らと組んで、江戸の怪事件をさぐっていく。『コミック乱ツインズ』本誌トップ人気連載。No.1艶絵師【叶精作】4年ぶりの新作単行本!! 面妖怪奇な江戸の闇を知性で斬る エンタメサスペンス時代劇、堂々の開幕! (著者) 漫画:叶精作 漫画家、イラストレーター。70年代より小池一夫原作の『オークション・ハウス』『実験人形ダミー・オスカー』など青年向け漫画が人気を博し、現在は時代劇誌でも活躍。photoshopでのデジタル作画の先駆者としても評価されている。シナリオ:天沢彰 脚本家・劇作家・小説家。多数のテレビドラマ、テレビアニメの脚本の他、近作に小説『お江戸子ども捕物帳』(文研出版)など。また、漫画『剣客商売』(漫画:大島やすいち/原案:池波正太郎 リイド社)の脚色も手がけている。

勘定吟味役異聞

勘定吟味役異聞

時代小説の旗手が描く大ヒットシリーズを漫画化!! 幕府財政の立て直しを図るため、六代将軍・徳川家宣の側近・新井白石は 水城聡四郎を勘定吟味役に抜擢。不慣れな役目に戸惑いながらも、御上の金を我がものとし 私腹を肥やす役人達に 肉薄する聡四郎のもとに、次々と刺客が訪れる。務めを利用し利権を貪る 悪党を一閃! 水城聡四郎、一放流の太刀! 【勘定吟味役とは】 幕府の財政を司る勘定方において、虚偽の申告や恣意的な支出を見張り監査する役目。不正があれば探索し、その証拠を掴む。職務内容の機密性から、同僚といえども 探索の対象や内容について報せることはない。

羆撃ちのサムライ

羆撃ちのサムライ

明治二年、北海道がまだ蝦夷と呼ばれた頃。箱館戦争で新政府軍に敗退した旧幕府軍の伍長・奥平八郎太は、兄の喜一郎そして戦友の佐吉とともに、箱館のはるか北の遊楽部の森に落ち延びる。深手を負い衰弱する八郎太と佐吉は、このまま犬死にしても意味はないと兄一人を逃がす。だが、その直後に300kg超の巨大な羆(ヒグマ)に襲われてしまう。羆に殴られ森の中で昏倒していた八郎太は、羆撃ちを生業とする元庄内藩士・鏑木十蔵に救われ……すべてを失った敗残兵が北の大地を舞台に羆撃ちとして再生するビルドゥングスロマン。