失恋をきっかけにマッチョになった室戸灯は女性専用アパートを買い取り大家になった。反発しながらも灯の強さに心惹かれていく住人たち。それぞれが抱える悩みに灯が出すマッチョ的回答とは!?都会に生きるマッチョたちの物語がいま、始まる!!
陸軍士官学校の同期生、桐島信夫と高橋雄一郎。 名家の出身で正統派のお坊ちゃま、白馬の王子のような高橋は、カリスマ軍人と人気芸者の間に生まれた信夫の妖しい魅力に惹きつけられていた…。 正反対の性格ながら成績優秀なふたりは親交を深めていき、心身ともに唯一無二の存在になっていくのだった……。
闇貸師
「金利はトイチにて承っておりやす」喜三郎は表向きは髪結い(理容師)を生業としているが、裏では江戸で暗躍する金貸し、通称・闇鴉と恐れられる闇の金貸しだった。男に貢ぐため喜三郎から金を借りる旗本侍の妻・美佐江。だが当てにしていた義兄から借金を断られ、利息が払いきれず首が廻らなくなってしまう。そこで自分の身体を差し出し、借金を帳消しにしてやろうと喜三郎を誘惑する。だが、その傲慢な態度が喜三郎の怒りに火をつけ……
徳川幕府初期。公儀は苛斂誅求なる政策をもって、外様大名の取り潰しを画策した。その尖兵となって暗躍した集団が居る。非情に徹するべく苛酷な訓練を、肉体的にも精神的にも施された者たち―それを人は恐れを込めて≪鬼輪番≫と呼んだ。
岸和田少年愚連隊
大阪岸和田の一角には、ケンカに負けることを極度に嫌う人々が住むという。 主人公チュンバ達のナニワ不良少年血風録!! 映画『岸和田少年愚連隊』出演 宮川大輔もオススメ!!! 「この作品の漫画が出ると聞き懐かしくなり、昔の台本を開けました。 1ページ目に『俺らは最高級に遊ぶ、それはヒットエンドランや』 そんな言葉が書いてありました。昔の懐かしく楽しかった思い出がよみがえりました。 僕がはじめて出演した映画が出版され、とてもうれしいです。 映画を見た人もまたこの漫画を見てください。」
ヒットメイカー
独創的発想の持ち主である主人公・玉造創志は、一城堂百貨店の女社長・一城沙映子と出会い、 商品企画室で様々な新商品を開発することになる。そんな中、メガデパート専務取締役の鷹塔礼司は、 一城堂百貨店の乗っ取りを企てる……
主人公・鬼島平八郎は幾多の職を経た後、司法試験に合格し検事に任官する。その強引とも言える捜査手法は「眠らぬ鬼」との異名をとり、巨悪に臆する事なく挑む凄腕の特捜部部長であった!
最近ネットを見てたら偶然、このマッチョテイストの主人公・灯が描かれた 「私はマッチョさ!! 女のくさったみてえなてめえらなんかよりず〜〜っと男らしい女 マッチョガールさッ!!」 というコマを見かけて「なんだこのかっこいい女は…!?」となりソッコーで古本を購入しました。 読んでみると初っ端からわからない昔の言葉やスラングの連続で笑ってしまったのですが、このレトロでアウトローな空気が最高…! ギャグとシリアスの境目を行き来するような言動ばかりで、全部書ききれないほど名言が多かったです。 物語は「洗濯船」という名前の船の形をした女性専用アパートが舞台。そこにはファッションや恋愛を楽しむ普通の女性たちが住んでいるのですが、ある日、マッチョを自称する主人公・室戸灯が越してきたことで、彼女に鼓舞された住人たちもまた『マッチョテイスト(男らしい感覚)』を得ていく。 灯はマジで普通じゃない女で、アパートの庭で上裸でダンベル上げたり、いけ好かないプレイボーイの前でこれまた上半身裸になったり、ボディビルの大会でトップレスになったりする。 トレーニングを始めた女性たちが周囲からの反応を期待してウキウキしていると、「虚栄心を捨てるのさッ!! 他人に見せるとか見られるとか思っちゃァダメなんだッ」と一蹴する。 住人たちが不景気で金がないとぼやけば、「何でも欲しがるガキ(干し柿)だから、金がなくなると苦しいんだ」と一喝し、全員の食費やら何やらを徴収したあと「10日間、テレビも新聞も見るな。風呂に入るな、歯も磨くな。食費がなくなったら朝トレーニングして糞して寝ろ」と言う。 精神・肉体ともに普通の女性ではない。 まさにマッチョ。 作中ではレイプとかナンパとか結婚とか貧乏とか、いろんな試練が訪れるんだけれど、そのたびに灯による「マッチョの心得」が説かれ、それに叱咤されてみんなはなんとか壁を乗り越えていく。 先にも書いたとおり、この漫画はギャグとシリアスぎりぎりのお話……というか、四捨五入するとギャグなんですよね。ウェディングドレスでバイクに乗ったり、セックスの代わりに「街のダニ」に喧嘩を売ったりパンチの効いたエピソードが多い。 けどそんな面白エピソード以前に、そもそもこの時代(そして今も)「いい年こいた女が化粧もせず結婚もせず、ただひたすらに自分の体と精神を鍛えている」っていうこと自体がもう、そもそも世間から見たらギャグなわけですよね。「なにこの女ヤバ笑」っていう。 灯のことを普通の女性ではないと書いたけど、よくある言い方をすれば「女を捨ててる」。 けど、ただ女を捨てて終わりではなく、代わりに彼女は努力して「マッチョ」という新しい人間になったんですよね。 女じゃないので世間の「なにこの女ヤバ笑 女捨ててる笑」とか関係ないしダメージを受けたりしない。マッチョなので。 そしてふと、現代にはマッチョじゃないけどこのダメージと無縁な女性がいるな〜と思い出しました。 腐女子のつづ井さんです。 https://note.com/happyhappylove/n/n28f73ff5cdce 女性が1人でそのまんまありのままで超元気に生きてる物語が『裸一貫! つづ井さん』だとして、女性が男らしい感覚を手に入れてハツラツと生きるこの『マッチョテイスト』は、そのカウンターにあたるの物語なのかもしれない。 もう古本でしか手に入らないのですがぜひたくさんの人に読んでほしいですね。電子書籍化してくれ〜!!