講談社マンガの感想・レビュー6230件<<198199200201202>>ゲコにケロッを指南するカエル似の酒妖怪ゲコガール 魚田南名無し私はそこそこに酒は飲める。 だがかつて先輩社員が新入社員に酒を強要して 急性アルコール中毒にして病院送りにして、 さらに私を下手人に仕立て上げて以来、 下戸な人に酒を勧めることは一切しない。 酒は美味しいし気分が良くなるし、 料理の味も引き立ててくれるし酒席を和やかにしてくれる。 とはいえ、酒に強い弱いは体質的な面が大きいし 下戸な人にあえて酒を勧めるよりは勧めないほうを選んできた。 なのでこの漫画は凄く面白いしタメになるのだけれども それをそのまま現実に実践する気は無い。 ましてや下戸の主人公に獲り憑いたのが ゲコっと鳴くカエル似の妖怪だとか 酒の妖怪なのに自身も一杯しか飲めないとか、 「ヒネリも深みもまるで無いじゃねーか」 「舐めてんじゃねーぞ」 という第一印象しか受けなかった。 だが下戸相手だからゲコッと鳴くカエルの妖怪かよ、 という軽すぎる印象も、後々に ケロッと鳴くシーンが登場して 「・・だからカエルか、上手いこと言うじゃねーか・・」 と妙に納得した(笑)。 このカエル似の酒妖怪の酒指南は 「いいから呑め」だけではない説得力がある。 現実にはそこまで上手く(そして美味く)は いかないかもしれないけれど うーん、そういうものなのかも、と思わせる面は感じた。 下戸な人にも酒ドリームを抱かせる美味さのある漫画 なのではないかと思った。 私は下戸ではないので、この漫画の通りに飲めば 下戸の人も酒を克服できるかどうかは判らない。 基本的には体質とか生物学的な問題だし。 というか下戸の人がこの漫画をどう思うか判らない。 だが、下戸の人でも他人に強要されずに飲むことが可能な時間とか 最悪、翌日に夕方まで寝込むことになっても大丈夫な時間とか あるならば、試してみたら、というか、 この漫画を読んでみたら、くらいにはオススメしたい。 面白いし可愛い金のタマゴ カツヲ名無し編集者もの好きな人一定数いそうな気がします。 正直編集者漫画読んでると恨みで「くそ〜漫画描くぞ!」となって共感は無理ですが漫画に対する姿勢はやっぱしみんなこういう考えでやってるのか、とうなづくしかありません! 作中で「ちゃんとダメ出ししたのか」って言うシーンがあるんですがやっぱダメ出しって大事なんですね! なぜあんなにも出会い頭に高圧的でいられるのか不思議だったりするんですけど編集とはそう言うものなのかもしれません。上から言われたりするのかも。 いや知ったことじゃないんですけどね… 可愛い絵柄とキャラだけどやってることは編集の仕事なので4コマ構成なのに熱いです!難しい事なのにわかりやすいフラジャイル 草水敏 恵三朗名無しただ難しい専門用語を並べまくってストーリー的には面白くない漫画、多そうなのですが、これ面白い! なんででしょう、わかりやすい! しかも自然と感情移入できるしキャラクターも立ってるんですよね… 漫画的な部分もありリアルなところ、業界あるあるもあり… すげー!って感じです 語彙力ないですけどいや本当にメディアミックスと同時多発コミカライズ武士道シックスティーン 安藤慈朗 誉田哲也starstarstarstarstarひさぴよ「薬屋のひとりごと」が話題になってますね。なろう原作の大ヒットからのコミカライズですが、2019年現在、別々の雑誌(「月刊ビッグガンガン」「月刊サンデーGX」)で同時期にコミカライズを連載するという事態になってます。これはまぁ、色々とメディアミックスに関わる事情があってこういう事が起きてるんでしょうか。 で、過去にも同時コミカライズパターンあったな〜と思い出したのが、この「武士道シックスティーン」です。2009年に、「アフタヌーン」と「マーガレット」が同じようにコミカライズを展開していたのですね。結局どっちの方が売れたのか?今更ながら気になるところですが、とりあえずここではアフタヌーン版の感想を書こうと思います。 作画は安藤慈郎。「しおんの王」のコミカライズを経験し、次の作品で今度は武士道シックティーンの作画を手掛けています。他作品と比較してみて、特に違いを感じるのはキャラの性格付け。個人的にはアフタ版の方が地味…いや、落ち着いた雰囲気があって好きです。逆に、「地味なのは嫌!」という人はマーガレット版を読むのがいいかと。 キャラの性格の違いについて。剣道エリート・磯山香織に関して言うと、表情の変化こそ少ないものの、武士のような真剣味や生真面目さ、気迫のこもった表情が良いんですよね。これは、青年誌だからこそ磯山の「男っぽい」部分をより上手く引き出せたのかなと。 対する西荻早苗についても、ウザくなりすぎない天真爛漫さ(←ここ大事)と、舞踊の経験から来るしなやかさ、芯の強さを感じます。磯山と西荻、どちらも過不足なく、対比の描き分けが秀逸です。 メディアミックス化作品の場合、小説、映画、漫画のどこから触れるかで、作品の印象は変わるものだと思います。そういう意味では、最初にこの漫画から読めたのは自分にとって幸せなことでした。 人はなぜスポーツをするのか?(あるいはなぜ生きるのか?)ひゃくえむ。 魚豊いさお人はなぜスポーツをするのか? 簡単に見えるこの問いだが、全てのスポーツに通ずるような、真理となる答えを見つけるのは難しい。 人に注目されたいから? その答えは、マイナースポーツに対しては通じない。 ともに戦うことで他人と交流ができるから? その答えは、シングルスのスポーツに対しては通じない。 楽しいから? その答えは、確かに存在する、苦しいのにスポーツを続けている者らに対しては通じない。 冒頭の問いに対して、全てのスポーツに通ずる答えを求めるにあたって手がかりとなるのが、「100m走」であろう。 100mを走る。 道具は使わない。チームメイトもいない。速さを求めないなら、ほぼ誰にでもできる。あまりに単純で孤独に見えるスポーツ、それが100m走である。そんなスポーツで、日々最速の地位を求めて努力する選手がいる。 100m走に、彼らは何を求めるのだろうか?この極めてシンプルな、全てのスポーツの原型とも言うべきスポーツに通ずる答えであれば、それはきっと根源的で、真理に近いものであるだろう。 そしてその答えの真理性は、スポーツという枠組みを超えて、人生にまで通ずるものになるかもしれない。 すなわち、わたしたちは100m走を通じて冒頭の問いに思いをはせることで、こんな問いにも、少しだけ答えを垣間見ることができるかもしれない。 人はいずれ死ぬのに、なぜ生きるのか? という問いに。 主人公のトガシは小学生のころから足が速く、そのおかげで人気者でした。 しかし上に行くにつれて、日本トップレベルの速さまで手が届いたとしても、自分よりも速い人も現れるでしょう。 「一番足が速い人」という価値の維持のために人生の全てを捧げてきたのに、その価値が失われていくとしたら、その後、トガシの人生に残るものは何なのでしょうか? スポーツ漫画であり、哲学読本のような作品です。 ぜひ、その真理に触れてみてください。新人編集者珠子、走る!金のタマゴ カツヲあうしぃ@カワイイマンガ高校時代に誓った二人の夢、それは 「一千万部売る編集者!」 時は経ち、同じ大手出版社に入社した桜井珠子と高瀬数真。珠子は立ち上げ三年目のライトノベル編集部に、高瀬は主力漫画雑誌編集部に、それぞれ配属。編集部の規模は違えど夢は同じ、二人の編集人生が始まる! 直感で走る珠子とデータ重視の高瀬は正反対の性格だが、時に相手に刺激を与え、時に相手に助け舟を出すいい関係。これは隠れた良質な「フロマンス(friendship+romance、男女の強い友情譚)」作品。 珠子のラノベ編集が主に描かれるが、考え無しに突っ走る珠子は、呆れられながらも編集の基本を叩き込まれ、全2巻でしっかり成長する。編集にまつわる基本事項や業務内容、お金の話などの内情もたくさん描かれて為になる上、キレのある名言がポンポン飛び出て面白い。 個性的な作家達とのやりとりも、珠子の土壇場の発想力で面白おかしく乗り切り、作家が育つ様はワクワクする。 絵柄は均一な線と美しいシルエットで頭身も高く、決して萌え系ではない。全年齢向けの読みやすい漫画になっている。 珠子がドタバタ繰り広げるコメディを笑いながら、社会人漫画、お仕事漫画としてももっと注目されて欲しい作品。 (添付画像の答えは1巻のどこかにあります)続編を妄想してしまうあそびあい 新田章あくあなんか気分転換にライトな青春ものが読みたいと思ったのですが、どーしよーもなく空しさだけが残った。現在進行形で「こういう子いるよね」ってじゃなく、「どうしてこういう子になっちゃったんだろ?」まで過去を掘り下げるとか、または「変われない」ヒロインなりの将来の選び方とか、いろいろ深い要素はあったと思うけれど、いっさい描かれず。東京編を勝手に妄想してしまいました。 キャラのパワフルさがすごい!波よ聞いてくれ 沙村広明あくあキャラのパワフルさに持ってかれて、気付いたら読了してた。内容は、しがないカレー屋店員の女子が、失恋をきっかけにラジオのパーソナリティに抜擢される話……と一言でまとめた時点ですでに意味不明。一応サクセスストーリー、なのか……? あと、いちいち挟まれる小ネタにビクンビクン反応してしまったけど、筋少の『労働者M』は労働中にぜったい聴きたくない曲ナンバーワンだと思うw読めば科学が好きになる決してマネしないでください。 蛇蔵あくあとても面白い科学マンガ。笑えるし勉強になるし、なにより科学が好きになる。とくに女子に免疫のない理系の男子大学生はバイブルにするべき?心のバイブルです子供はわかってあげない 田島列島あくあいやー、すっごい面白かった! 好みど真ん中☆ コミカルな青春ミステリーなのですが、ゆるい絵とシリアスな展開が絶妙なバランスで噛み合ってる。あとキャラがめちゃめちゃ可愛くて、ラストはきゅんとさせられて、たった二冊で濃厚な時間を過ごさせていただきました。心のバイブルになった。ごちそうさまでした。 ツッコミどころ満載の面白さ就職難!! ゾンビ取りガール 福満しげゆきあくあいやー、面白かったw ツッコミどころ満載の面白さw ゾンビもどんどんパワーアップするし、その分ヒロインちゃんも覚醒してくし、緊迫したシーンで車に轢かれる社長はヒドイしw でもやっぱニンゲン怖ぇ……不良だけじゃなくて、ふつーの中学生がゾンビを襲って、さらに人も襲って、そこに「まじやべー」とかいう危機感ない台詞がくっつくのが怖い。まあそいつらは結局ひどい目にあうんだけど、勧善懲悪というより因果応報って感じで、全然スッキリしないという……。完全に想定外のラスト不死身ラヴァーズ 高木ユーナあくあ一巻、二巻とまだ許容範囲の「おもしろい!」状態だったのだが、三巻で一気に想定外の方向へぶっとんで行った……いや、こうするしかなかったのかもしれないが、正直良く分からんエンドだった。ボケとかキャラの勢いはすごい好きだし、第二部も楽しみに待ってます。ニンゲンのエゴの恐ろしさ新世界より 貴志祐介 及川徹名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ピンチからの痛快な逆転劇!軍靴のバルツァー 中島三千恒あくあ友達にオススメされて一気読み! そうじゃなきゃ絶対手に取らなかったです感謝! 戦争モノとか悲しいしグロいし……と思ってたけどこの話はヤバイ。とにかくキャラが魅力的だし、ストーリーもドキドキワクワクさせられて、絶体絶命のピンチからの痛快な逆転劇は最高! もちろん死もしっかり描かれていて、戦争の暗部も伝わるっていうか、敵キャラが怖カッコイイ。彼は腐った感じの女子に人気が出そ……いや、たぶん武器とか戦記モノが好きな男子に人気が出そうな気がするな、うんうん。←MKM大作戦モトカレマニア 瀧波ユカリ名無しドラマ化なので読んでみた。想像していたようなストーカーライクな雰囲気じゃなくて少しがっかりしたものの、もっと明るくてライトな未練の引きずり方なので面白おかしく読み進められます。男女共に、恋人が忘れられない人には一見の価値あり!とりあえず共感して癒やされましょう。触手ヒロインに萌えるシドニアの騎士 弐瓶勉あくあぶっちゃけ序盤は「?」状態だった。バトルシーンとか世界観とか掴めないうちに、ストーリーがジェットコースターで進むし、回収されない伏線もいっぱいあるし……なんてことは最早どーでもいい。つむぎたんかわいいよつむぎたん! まさか触手ヒロインに萌える日が来るとは……物書き志望ならぜひ読むべき。かわいいヒロインキャラ=姿かたちではない、心が大事なのだと実感できる。 何度も泣きそうになった獣の奏者 武本糸会 上橋菜穂子あくあ知人に勧められて一気読み☆ 文句なく面白かった! ご都合なTUEEE系ファンタジーばかり読んでいた自分の心に、ガブリと噛みつかれた感じ。生身の人間(動物)をしっかり描いてるなぁと感心する。複雑な世界観も苦にならないくらい、ハラハラドキドキさせられっぱなし。ラストに辿りつくまで何度も泣きそうになった……あさりよしとお作品のストーリーものでは一番好きですワッハマン あさりよしとおなかやま小学生の時に学研の「まんがサイエンス」に夢中になって漫画の道へ・・・ 私の原点のような、あさりよしとお先生 ほぼほぼ作品はすべて読んでいますが、ストーリものであればこの「ワッハマン」が最高傑作だと思っています。 11巻という読みやすい巻数、本当に綺麗に美しく締めくくったラスト ※連載版はラストが違うとのことですが読んだことないです(読みたい) この作品は正直1巻では面白さが伝えきれないところが残念 だまされたと思って3巻ぐらいまで読ん頂けると面白さがわかるかと ストーリー 1万年前、アトランティス技術で不死身の体を手に入れたワッハマンは敵対する「パパ」と激闘の末、記憶を失ってしまう。 1万年後、目覚めたワッハマンは再度敵対する「パパ」とその組織との戦いを回りの人々を巻き込みながら繰り広げていく 死ねない体に人の心を宿しているワッハマンといずれ死んでしまう人々との交流 基本的にはあさりよしとお先生が得意とする1話完結&コメディ調で進んでいくのですが、徐々に話の骨格が見えてくるところが面白いです。早く続きを青野くんに触りたいから死にたい 椎名うみ名無し怖くなかったの1巻の始めだけ。一旦こわい!と思ったらどのシーン読んでもこわいよぉ~。エログロってよくあるけど、青春ぽくしたらこんな感じなのかもね。こわいドキドキと恋愛感情のドキドキって混ざりそうだし。 こっくりさん系のこわさってほんと無理だし勘弁なんだけど解決したところを見ないとずっとこわいので早く続きを読みたい。読み終わりたい。 水墨画×琴線に触れる再生の物語線は、僕を描く 堀内厚徳 砥上裕將兎来栄寿『ヒカルの碁』の序盤、空間に星を置き宇宙の創造に見立てて囲碁を表現したシーンにとても感銘を受けました。この『線は、僕を描く』の帯にある「それは、 “白”と“黒”で“宇宙”を描く芸術」というキャッチコピーはそれを想起させた、水墨画という物のイメージを大きく変える素敵なフレーズです。 メフィスト賞小説を原作とした本作は、水墨画をテーマに据えた上で一人の人間の悲しみの淵からの再生を描いていきます。恐らく水墨画に造詣が深いという読者もあまりいないでしょうから、面白い所を攻めたなと思います。 マンガとしては1話目を読んだ瞬間からとても惹かれました。まず、堀内厚徳さんの絵がスタイリッシュで素晴らしい。その上で、原作小説の面白さであるドラマも面白く、水墨画にまつわる知識も興味深く、総合してとても上質な読書体験を生み出してくれます。 メンターとなる湖山先生の言葉も深く沁みますし、着実に成長していく主人公の姿を心地良く見守ることができます。 実際に作中で描かれる水墨画を逐一ビジュアルで堪能できるのは、小説版にはないマンガ版の強みでしょう。姉弟子である千瑛には勿論一目惚れ。今後も推して行きます。一回は読んでほしいリアルいちえふ 福島第一原子力発電所労働記 竜田一人名無し隠されたものとか、なかなか知り得ないものは誰でも知りたい気持ちになるんだなという感じ。 いいとか悪いとかじゃなく、一回は読んでほしい作品ノリというかテンションというかテンポというか、すごい好き菫画報 小原愼司地獄の田中すみれの無茶苦茶加減というのか、そういうのがすごい好きだったな たまにSFっぽい展開になるけど、特にそういうことは気にしないでぶん殴って解決するみたいな感じっていうのかな、ああいうノリというかテンションというか、すごい好きだった 一巻を読んで東京タラレバ娘 シーズン2 東村アキコ大トロ前作はそんなにハマらなかったのですが、シーズン2は主人公に共感できるところもあり夢中で読みました。 ボーイズバーなるものがあるのを初めて知ったので今度行ってみようと思います。シャーマンキングのテーマを真正面から描く正統スピンオフSHAMAN KING レッドクリムゾン 武井宏之 ジェット草村ANAGUMA道潤姉さんと持霊キョンシー李白竜の黄金コンビが、道家に仇なす道士集団レッドクリムゾンに立ち向かう!! 「やったらやり返される」のが『シャーマンキング』を貫くひとつのテーマです。 かつて自分の欲望のために人の命を奪った潤と奪われた白竜が向き合うのは血塗られた道家2000年の歴史と因縁。 彼女たちが復讐の連鎖にどう決着をつけるのかはシリーズ全体のなかでも大切な出来事になるはずです。 時系列的にはFOM開始前で、チームヤービスの存在など『SHAMAN KING THE SUPER STAR』と物語が重なる部分も多いのでマンキン読者はチェック必須だと思います。 特に2巻には武井宏之ファンのテンションが爆上がりする仕掛けが!! そしてジェット草村先生、いったい何者なんだ…。<<198199200201202>>
私はそこそこに酒は飲める。 だがかつて先輩社員が新入社員に酒を強要して 急性アルコール中毒にして病院送りにして、 さらに私を下手人に仕立て上げて以来、 下戸な人に酒を勧めることは一切しない。 酒は美味しいし気分が良くなるし、 料理の味も引き立ててくれるし酒席を和やかにしてくれる。 とはいえ、酒に強い弱いは体質的な面が大きいし 下戸な人にあえて酒を勧めるよりは勧めないほうを選んできた。 なのでこの漫画は凄く面白いしタメになるのだけれども それをそのまま現実に実践する気は無い。 ましてや下戸の主人公に獲り憑いたのが ゲコっと鳴くカエル似の妖怪だとか 酒の妖怪なのに自身も一杯しか飲めないとか、 「ヒネリも深みもまるで無いじゃねーか」 「舐めてんじゃねーぞ」 という第一印象しか受けなかった。 だが下戸相手だからゲコッと鳴くカエルの妖怪かよ、 という軽すぎる印象も、後々に ケロッと鳴くシーンが登場して 「・・だからカエルか、上手いこと言うじゃねーか・・」 と妙に納得した(笑)。 このカエル似の酒妖怪の酒指南は 「いいから呑め」だけではない説得力がある。 現実にはそこまで上手く(そして美味く)は いかないかもしれないけれど うーん、そういうものなのかも、と思わせる面は感じた。 下戸な人にも酒ドリームを抱かせる美味さのある漫画 なのではないかと思った。 私は下戸ではないので、この漫画の通りに飲めば 下戸の人も酒を克服できるかどうかは判らない。 基本的には体質とか生物学的な問題だし。 というか下戸の人がこの漫画をどう思うか判らない。 だが、下戸の人でも他人に強要されずに飲むことが可能な時間とか 最悪、翌日に夕方まで寝込むことになっても大丈夫な時間とか あるならば、試してみたら、というか、 この漫画を読んでみたら、くらいにはオススメしたい。