祥伝社/マンガマンガの感想・レビュー22件ホタテを焼いて食うだけホタテガイの女 ひの宙子starstarstarstarstar野愛美味しいホタテを持って美女が家にやって来るなんて最高!! ってならないところに最低限のリアルを感じていいですね。あんまり知らない人が家に来るのって嫌ですもんね。 とは言え青森県産のホタテを持って、半分あげるから焼いてください!って言われたら焼いちゃうと思います。それだけの魅力がホタテにはあります。 貝焼き味噌の話題も出してくれて青森出身者としてはとても嬉しいです。 うちにも来ないかな。ホタテくれる人。美味しそうホタテガイの女 ひの宙子名無しFEEL YOUNG2023年3月号の『タラバガニの男』を読んでからこちらも読んでみました。ホタテガイを持った女が押しかけてくるという少女マンガすぎる展開がいいですね。外で七輪でホタテ焼いて食って美味くないわけがない! TAという単語を久々に聞いて懐かしくなりました(笑)パーニラ、パニラ♪パニラでアルバイト 青化nyae※ネタバレを含むクチコミです。集大成のような読切り!2ヶ月後 青化nyaeするはず、するべき!と思っていましたが、やはりこの猫シリーズが単行本化するみたいですね!ぜっっっっっっっったいに買います。 今回の読切りは今までのシリーズの集大成のような内容 。 第一弾「KIKUO」の主人公「きくおくん」の行方を追うリチャード一行と飛行機の中で顔を合わせる今まで出てきたキャラクターの面々。この飛行機ごと買い取りたいくらいかわいいが集まっている… 単行本では、その後のきくおくんは出てくるのでしょうか…!? ネコチャンは無敵☆ヒロイン・キャット 青化nyae※ネタバレを含むクチコミです。こんどの主人公は子猫のおいもくんねこのがっこう 青化nyae※ネタバレを含むクチコミです。モノローグが切なくて胸が苦しくなるけど最高strawberry shortcakes 魚喃キリコかしこヒモ男に捨てられたイラストレータの塔子、塔子とルームシェアしてる普通のOLちひろ、自由人のフリーター里子、学生の頃からの男友達に今も片思いしてるデリヘル嬢の秋代。4人の「どこにでもいるような」女の子達のお話です。 塔子、ちひろ、秋代は色んなストレスを抱え込んじゃってて、ハッキリ言って病んでます。でもそんな彼女達のことをどこか他人事とは思えないんですよね…。フリータの里子だけは割と心が平和なんです。朝寝坊して公園を散歩しただけの何も起きない一日でも幸せだと言える里子がいるから、他の3人のエピソードも暗い気持ちになり過ぎないで読めました。でも最終的にはちゃんと闇から抜け出してると思うんだよなぁ〜。単純なハッピーエンドではないけれど。 読んだ人と話したい!無抵抗主義(読切) 乃原美隆starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)やばい!! めっっちゃくちゃ面白いんだけど読んだ人いる? 前編だけでこんなに面白いってすごくない? 後編どうなっちゃうの? イケメンが告白されたら全員と付き合っちゃう無抵抗な主義で、その一人から刺されちゃって退院後から始まるんだけど、それ治そうよって言って友だちと魔女ってあだ名の人のところ行くんだけど、あーもうとにかく読んでって感じ! 絵がきれいなのはもちろん、友だちのキャラ設定(幼馴染で同性愛者の女の子)とか、魔女の性格とか、無抵抗主義にならざるをえなくなってしまったトラウマとか、話に奥行きがあって展開も読めなくてすごい! めちゃくちゃ好きだ!2ヶ月連続!!読切連載!!シャパリュ 青化名無し青化先生が描く新作読切! 今回は、化粧品会社を経営するリチャード・パーカーの経営戦略や猫たちの社会進出を自社で模索しながらダイバーシティに活躍する猫社長!! のほほん女主人公漫画ハルチン 魚喃キリコ名無し子るきさんと雰囲気が似ている。オリベを読んだ時もそう思ったけどハルチンもかなりそうだった。同じマガジンハウスのHanakoとかOliveで連載されてたからだろうか、似てるのか似せてるのか…。個人的に「のほほん女主人公漫画」と呼んでますが、エッセイと創作の境界線が曖昧だよな〜と思ってる3作品です。 ハルチン2の最後に「ハルチン番外編ナナナン」という魚喃キリコ先生のエッセイ漫画が収録されているのですが、それを読むと魚喃先生ってハルチンそのまんまなんだなぁ!と思いました。もしかしたらるきさんもオリベもモデルは先生方自身なのかも。でも自分をものすごく客観視してキャラクター化してるからエッセイっぽくならないのかな…。 青化先生の歌舞伎町×ネコな新作読切!キャット・ラブ・クラブ 青化たか※ネタバレを含むクチコミです。いい…!終電なくなっちゃった ばったん天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。見た目の美醜に囚われた女の子の話クラスで一番可愛い子(読切) 山中ヒコピンキー主人公に対して、ひとつの目的のためにここまでやるか…という呆れと恐怖は感じたけれど、今の時代、これはやろうと思えば誰にでもできることだな、とも思いました。 個人的な考えとしては美容整形はもっと一般的なものになればいいと思うし、罪なことではないと思うけど、この漫画では他人に認められるために、それには見た目が美しくあればそれでいいと思った結果、面影もなくなるほどに顔を変えてしまう女の子が主人公。彼女は好きな人に近づくためにあらゆるネットワークを駆使して個人情報を手に入れ、様々な悪意にも触れながら、やっと意中の彼を手に入れます。しかし、そんなやり方でここまできたものだから、彼の「人を傷つけない」というポリシーを信用できないのは当然だよなーと、思ってしまいますね。 そしてその好きな人にフラれた腹いせに最悪なかたちで復讐をしてしまいます。 とにかく闇雲に、特定の人間を手に入れるためだけに突っ走ってしまった彼女にも、美しい顔が傷つこうと失いたくない存在がいてよかったなと思えたラストでした! 素直でかわいい。こんな人と友達になりたい!カズン いくえみ綾名無し高校を卒業してフリーターになった、つぼみ、通称「ぼんちゃん」が恋を知っていくお話。ぼんちゃんが素直でいい子で、特に何か変わったところがあるわけじゃないけど、人の話をよく聞いて、人の気持ちを考えて、自分のメイクやおしゃれも、マイペースで前向きにがんばれる子。こういう人と友達になりたいなーって思える人です。だから、ぼんちゃんをかわいいなって思ってくれる年上のバツイチ男性とか、バイト仲間の男子とか、まわりに恵まれるんだろうな。いい人がたまたまいたんじゃなくて、ぼんちゃんがいい子だから、まわりに愛されるっていう気がします。読んでいて、すごく応援したくなるストーリーとキャラクターです。 ケータイとかはちょっと時代を感じるけど、高校卒業の前後の女の子の気持ちは今読んでも色褪せないので、自分磨きとか出会いに臆病になってたり、一歩踏み出せないっていう人は、読んだら共感できるんじゃないかな、と思います。綺麗な絵と「真綿のよ…木曜日は君と泣きたい。 工藤マコトstarstarstarstarstar野愛綺麗な絵と「真綿のように優しい秘密」というワードに惹きつけられた。 秘密自体よりも何故秘密を抱えなければならなかったのか、背景が悲しくて優しくてどうしようもなくて、読み続ける理由になった。 和装の美女、関西弁の幼なじみ、人気女性モデル、ピンチを救うイケメン。 キャラクターが強くてわかりやすい4人だからこそ、周囲の人間からは彼らの苦しみや葛藤、千三の言葉を借りれば「えげつない秘密」なんてものは見えにくいのかもしれない。 みんなそれぞれ地獄があって、他人からはわからないように武装して生きている。 そんな地獄捨てちゃえよって安易なことを言うのではなく、真綿のように包み込んで一緒に泣いてくれる優しい作品だと思う。 平凡が描かれるということ南瓜とマヨネーズ 魚喃キリコ名無し南瓜とマヨネーズにはリアリティがある。それは設定の話ではない。言うならば『噛み合わなさ』だ。 それは、なんでもしてあげたいとは違う人と一緒に生活していることだったり、あるいは売春までして守りたいものがなにか分からなくなってしまったり、言うつもりもないお金のことを勢いで責めてしまったり、なんとなく気まずくなって同棲関係が破綻することだったり。 セイちゃんとのやり取りにはこうした『噛み合わなさ』にあふれている。 いつの間にか袋小路に追い込まれてしまって、どうしようもなくなっている感覚。これは平凡だからこそ生じるものだ。 理想の恋人『ハギオ』はこうした平凡とは対比的だ。『彼のためならなんでもできる』のだから『噛み合わない』なんてことは起き得ない。 加えて、主人公はハギオの冷酷さに気が付いている。気が付いて、知らないふりをしていたのだ。いうなればハギオは主人公にとって、物語の恋のように盲信できる存在として描かれている。 けれども主人公はリカとの繋がりに助けられ、ハギオの幻想から逃れて、平凡を勝ち取る。 平凡はこれだけありふれていながらも、得難く、劇的だ。南瓜とマヨネーズを読んで、私が心が強く動かされたのは『平凡』だからだろうと思った。 画が綺麗なセンシティブ大学物語木曜日は君と泣きたい。 工藤マコト兎来栄寿まず美麗な絵に惹きつけられました。表紙絵に心を掴まれた方は、本文の絵も美しいのでぜひ読んでみて下さい。そして、物語としても良いものです。 主要人物たちの持っている秘密、そして各々の関係が複雑に絡まり合い生み出されるドラマ。一話冒頭のモノローグから不穏さを感じずにはいられないですが、これらが一体どこへ帰着するのか楽しみで続きが毎回気になります。 ちなみに、筆者の工藤マコトさんは元々『花もて語れ』『夜明けの旅団』の片山ユキヲさんのアシスタントだそうです。表情の良さや感情表現の豊かさなどは通ずるものを感じました。 『からかい上手の高木さん』の山本崇一郎さん、『吾輩の部屋である』の田岡りきさんに続いてチーム片山も素晴らしい人材をどんどん輩出していますね。片山ユキヲさんの師匠である藤田和日郎さんチームからの良い遺伝子が脈々と受け継がれているのを嬉しく思います。SolidでCool痛々しいラヴ 魚喃キリコ(とりあえず)名無し※ネタバレを含むクチコミです。それぞれの秘密が複雑に絡み合う群像劇木曜日は君と泣きたい。 工藤マコトsogor25各キャラが秘密を抱えながら進む恋愛の群像劇なんだけど、それぞれのベクトルがパズルのピースのように絶妙に噛み合って不協和音を生み出してる。それなのにドロドロ感が全然ないので温かい気持ちで見守れる。 こういう作品だと「まずその秘密を詳らかにすれば幾らか問題解決するやん」と思う作品が多いんだけど、この作品の場合は各々が秘密を公開しても何にも好転しない形に設定が組み立てられている。その設定の噛み合わせ方が見事。 あらすじを読むと「青のフラッグ」のようにシリアスめの強い印象を受けるけど、意外と「ホリミヤ」みたいな超絶爽やかな恋愛群像劇になりそうな予感もあって、メインの展開も含めて先が読めないので続きが楽しみ。 1巻まで読了 めちゃくちゃおしゃれでアツい漫画だと思います。ハッピー・ファミリー 三原ミツカズ大トロめちゃくちゃおしゃれでアツい漫画だと思います。 登場人物全員が恋愛脳でわちゃわちゃしてる感じなんだけど、たまにほろりとするような話もあってほんと好きです。 岡内くんがいつも報われなくて切ないです。『河原の怪人』野田彩子 FEEL YOUNG 2017年6月号河原の怪人 野田彩子地獄の田中三十歳の男がコンビニのバイトをクビになって入水自殺をしようと川を訪れたんだけど、いざ死のうと思ったら自称幻覚の美人の女に自殺を止められる。女はしょぼい奇跡を起こして自殺をさせないようにする…っていう話。 前半は三十歳の男の境遇が悲惨なんだけどどこか振り切った悲惨さで笑える面白さがあるんだけど、最後ひっくり返される。 さすが野田彩子って感じでした。『いおりとちはる』ゴトウユキコ FEEL YOUNG 2017年5月号いおりとちはる ゴトウユキコ地獄の田中ゴトウユキコの読み切り 「水色の部屋」ほどは暗くないけど、「きらめきのがおか」とか「R-中学生」のコメディ回ほどの明るさはない。バランスがよくて好き
美味しいホタテを持って美女が家にやって来るなんて最高!! ってならないところに最低限のリアルを感じていいですね。あんまり知らない人が家に来るのって嫌ですもんね。 とは言え青森県産のホタテを持って、半分あげるから焼いてください!って言われたら焼いちゃうと思います。それだけの魅力がホタテにはあります。 貝焼き味噌の話題も出してくれて青森出身者としてはとても嬉しいです。 うちにも来ないかな。ホタテくれる人。