Nano
Nano
1年以上前
裏表紙見て「コミティアってがっつり書いてある!?」と思って読んでみたけど、良いですね…。コミティアが協力されてるのね…。 島暮らしの女子高生相ちゃん。漫画好きといっても私とは年齢も環境も違うし、共感することはないかなぁなんて最初は思ってたんですが、大好きな作家さんの10年ぶりの新刊、しかも先生の手売り、行くしかない!!そして会場に入って「こんなにたくさんの人が自分の作った本やグッズを売っているのか…!!」と圧倒される。わかりみしかない…!! 憧れの対象だった漫画が自分でも描けるんだと分かる瞬間、たまらないです。こうやって人は創作を始めるんだなあ…。自分と重ね合わせて、懐かしい気持ちになりました。推し作家さんが神にしか見えなくて言うこと聞いちゃうのもめちゃくちゃ分かる。本当に神だもんね…! 相ちゃんの初めて描いた漫画。粗削りだしツッコミどころも多いし、いいところなんて…。けど読ませる力がある。一週間でノート一冊分描き切る力がある。純粋に好きだという気持ちで描きあげている。そういうのが私にも伝わってきて、先生と一緒に泣きそうになりました。 2話まで読んだだけだけど、良さしかなかった。とりあえず現在出てる単行本まで追いつこうと思います。創作っていいな~~。
たか
たか
1年以上前
やめろーッ!! そんな目でこっちを見るなああぐああ(悶絶) 大学時代に経済学の公式の「理解」ができず、主人公の横辺と同じように「割り算とは、掛け算とは」というレベルまで立ち返らざるを得なかった自分としては横辺の苦しみは痛いほどわかります……。 再履のときに1年生が花を背負ってるのが見えることも、そして同じ留年仲間が数学のできるやつだったときの「最初からあちら側の人間だった」という裏切られた気持ちも……。 甘野と北方の残念なものを見る目にわたしの古傷も痛みました。 横辺くんのまわりにどんどん留年仲間が集まっていく展開が好きです。まるでスタンド使いのように留年者が惹かれあうのには、身に覚えがあります。なんなんだろうあの引力。 「ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~」の中で、覚えるのが非常に大変な枝足の言語を、主人公がヒーヒー言いながら覚える様子をみんなが見に集まるというシーンがありましたが、わたしにとってこの作品の楽しみ方はまさにそれと一緒。 3留という危機が迫る中、どうにかこうにか数学を「理解」したくて七転八倒する横辺くんを安全なところから眺めるのが面白い。 大学時代に禍根を残す身なので、完結した暁には、横辺くんにはぜひ数学と仲良くなって無事卒業してもらいたいなと願っています。頑張れ!