まみこ
まみこ
1年以上前
この漫画のタイトルから、「四季折々の彩り良い美味しい料理が楽しめるんだろうなぁ」と思った皆様! 残念ながら、そういう幻想は、第一話目から、木っ端微塵に打ち砕かれます。 鼻っ柱が強くて、高慢ちきで、妥協しない、女性主人公が、とにかく敵を作りながらも、実力でねじ伏せていくのです。 フードコーディネイター如月彩は、依頼があれば、依頼人の感情を平気で無視して、流行らない店も繁盛させるように作るし、そのためには、近隣の飲食店を潰すことも躊躇しない、というか、潰しにかかることですら、自分の能力の一環として、平然と行うのです。 週刊漫画TIMESのグルメ漫画は、基本誰も傷つけない、優しい人情噺がベースばかりだったので、最初読んだ時はびっくりでしたが、こう言うのがあってもいいかな、と言う感じです。 話にはトゲっぽいのもあるんですが、「料理店は美味しい料理を出すべき」と言う、と言う極々自然なベースが根底にあるので、全然嫌じゃないですね。 ラストは、如月彩の親父さんの無念を晴らすための、料理バトル正面衝突一騎打ちなのですが、でも、この絵柄でここまでヒリヒリしたバトル、まだ読んだことない人には是非ですわ。