六文銭
六文銭
1年以上前
「ルーザーズ」とか「ブラック・ジャック創作秘話」とか 漫画家漫画や業界漫画って好きなんですよね。 素晴らしい作品に出会うと、どうしても創り手のことを想像してしまうタイプなので、裏話的なことも含めて作品として楽しみたいんですね。 そして、実話じゃなくても良いタイプです。 そんな中でも、この「編集王」は業界漫画の筆頭というか、まずその手の作品を読みたい方は、こちらをおすすめしたいです。 本作は、見習い編集者になったボクサー崩れの桃井環八(カンパチ)を主人公に、個性的な編集者や漫画家を描いた作品。 特に、出版とは「文化」か「ビジネス(営利)」かという点に切り込んでいく様は、生臭くもリアリティの塊です。 主人公カンパチは、つまらなくても売れればいい(売れっ子作家だからいい)とか、業界がもつある種の悪習に反発し、関係者と衝突して…という流れで物語は進んでいきます。 土田世紀の泥臭くも熱量高い登場人物たちが、本作でも良い味をだしています。 個人的に「文化」と「ビジネス(営利)」の天秤で偏ったスタンスに立っていないところが本作の魅力だと感じています。 作品としては、感情的なシーンばかり際立ちますが、双方の言い分をきちんと描いており、何が正しいかを誘導せず、読み手に問いを投げかけているようで考えさせられるんですね。 「売れる本の何が悪い?」 と問いかけられた出版社の社長の答えはシビれました。 登場人物すべてが肝が据わった信念通す人たちばかりで、 何かうまくいかない時とかに読むと元気をもらえます。 出版業界に関わらず、何かアツイものを忘れてしまったサラリーマンにも是非読んでほしいです。 何度読んでも、心が燃えて、涙が溢れます。
名無し
1年以上前
無料漫画で見つけた作品。名前も聞いたことなかったけど1巻読んでみたらメッチャ良かった! 絵柄がなんというかヤンキー漫画っぽいというかザ・青年誌って感じで明らかにスラダンの強い影響も感じる。キャラデザは少年誌らしく大胆にデフォルメしたキャラもいて、ちょうど少年誌と青年誌の中間という感じで掲載誌が謎だなぁと思いながら読んだ。(実際自分が一度も読んだことのない、今はなきヤングサンデーだった) ・山奥で卓球の修行ばっかりしてた小柄なメガネ・スグル ・運動能力抜群でドイツ帰り(※サッカー)の運動神経抜群素人・明彦 ・闘争心抜群の下手くそ ・「テナガザル」と呼ばれるのがトラウマの腕の長いカットマン ・器用だけどスタミナゼロのデブ …というメンバーのバランス感覚が絶妙で、特にW主人公のビジュアルの対比が最高に漫画っぽくて好き! (序盤で他の3人を「卓球顔」呼ばわりするとこで不謹慎だけど笑ってしまった) 卓球勝負に負けた明彦がスグルのことをソッコーで「ご主人様」呼びしてて、その潔ぎよさと爽やかさが良かった。照れながらペアを申し込むスグルも素敵。 そもそも「卓球=温泉」という設定がうまいし、展開もド王道部活スポーツ漫画なのも「これこれ〜!」という感じだし、ワクワクしながらあっという間に1巻読んでしまった。 自分の知らない面白いスポーツがまだまだあるんだなぁ。
無料漫画で見つけた作品。名前も聞いたことなかったけど1巻読んでみたらメッチャ良かった!
絵柄...