たか
たか
1年以上前
なんだこのイカれたサンタは〜〜!?最高だ…! 最近では『ゴールデンカムイ』、『ハイパーインフレーション』といった、ちょっと変な奴らが一生懸命に生き、信念や生き様や命のキラメキを見せてくれる作品が人気を博していますが、こちらもその2つに並ぶ素敵なお話でした。 西洋風のお洒落で可愛らしいデフォルメが効いた絵の魅力もさることながら、キャラの設定がどうかしてて本当に最高。 これからネタバレするので、未読の方は今すぐジャンプラに読みに行ってください。 https://shonenjumpplus.com/episode/4855956445087743328  ◇ ◇ ◇  殺人に快楽を覚える12歳の少女・サリーは、人殺しだけを殺す殺人鬼として世界中で活躍していたが、ある北国で捕まり死刑を待っていた。 するとそこにある男が現れサリーを連れ出すが、その正体はサンタクロース。 サンタは拡大する世の中のサンタへのニーズに答えるため、自らの身体にプラナリアの遺伝子を取り込み「分裂」することに成功。 彼の体を切り刻んでくれる人材を探していた――  ◇ ◇ ◇  ### プラナリアの遺伝子(迫真) もうこんなんどう考えても面白いし、 **「都会では真冬に凍死した人のニュースが流れるだろ?アレは分裂した私だよ」** (サリーに「痛覚とかあるの?」と聞かれ)**「バリバリあるぞい!!新鮮な反応が楽しめるぞ!!」** **「つまり私は…痛いとむしろ悦ぶんだ!!!」** などなど、サンタさんのパワーワードの切れ味がまたすごい。 こんなに変態的でメチャメチャなのに、このお話が最後に私達に見せてくれるのは、いろんな人間が居て清濁併せ呑むこの世界の美しさ。 ドMサンタに世界の美しさの片鱗を見せられて図らずしもグッと来てしまいました。 悔しい…。 (この辺に『金カム』『ハイフレ』と同じソウルがを感じました) 物語を紡いでいって最後に迎えるクライマックスの見開きが本当に素敵なので、ぜひたくさんの人に読んでほしいです。 てか本当に絵がかわいい〜。地味にシチューのお皿をサーブしてくれるトナカイさんとか、歌舞伎町で死んでるサンタの脇にいる猫(犬?)のクタッとした感じがメチャメチャかわいい。 南野夏雄先生お名前覚えました。
えっちな名無し
1年以上前
80年代後半に月刊少年マガジンで一世を風靡した伝説のお色気漫画「いけない!ルナ先生」 ダメな教え子のわたるがバカをやる→凄まじいマイナス思考を炸裂させたルナ先生がお色気授業で解決という黄金パターンは令和の世になっても健在! 思わず笑ってしまう流れだが、えっちな漫画を読みたい少年少女にとっては「立派な大人になるための教育」という大義名分を得られるこの流れはほんの少しだが、心の負担を軽くしてくれる物であっただろう。 まあそんな少年少女にとってweb媒体の敷居が低いか高いか気になる所だが、本棚で見つからないかドキドキする事も無い、というあの頃を生きていたおじさんにとっては、この作品が好きな少年少女にちょっとだけ羨ましさを感じながら見守りたくなる。 気になる1話の内容は、ほぼルナ先生そのまんまで、まずはお風呂回だが、絵柄が変わったり、わたるの年齢が上がってるので、わたるのダメっぷりが旧作より酷く感じる部分が有ったり、中学生だから若さゆえの過ちがギリギリで起きなかった事に対する納得感が、高校生だと流石に過ちが起きない事に納得できそうになかったり、その辺はコメディ要素で流すのか、あの授業の高校生版ってどうなるんだとか、先が気になる部分も有るが、まずはあのルナ先生がこの時代に来てくれたことに感動する。