「カッコイイ」が詰まっていたコロコロの意欲作電人ファウスト 上山徹郎みど丸コロコロコミックを読み始めた頃には連載が終わってしまっていたのですが、お兄ちゃんがいる友だちの家にあったコロコロで読みました。その友だちに自慢というか、「このかっこよさが分かるオレはすごい」アピールをされた思い出が強烈に残ってます。 で、確かにカッコイイ! ロボットでありながらも軽口を忘れないハードボイルドなファウストと活発な少女留詩葉。彼女を狙う9体のロボットを退けながら囚われの父を追うという鉄板のバディSFなんですわ…。 「これが本当にコロコロコミックに…?」と今では思うようなタフな設定、キャラクターデザイン、ストーリーライン。当時もどんな話だったのかはあまり分かってなかった気がしますが、それでも子ども心に「カッコイイ」と思わせるすべてがそこにありました。 残念ながら打ち切りだったという話ですが、最終話のラストの見開きがすごくキレイで、完全版を開くたびにふたりの旅はこのあとどうなっていったんだろうと思いを馳せてしまいます。 いつか続きが読める日が来たら嬉しいな…。みど丸1年以上前『上山徹郎』をフォローをしましたみど丸1年以上前『上山道郎』をフォローをしましたみど丸1年以上前『小原愼司』をフォローをしました受け継がれる「二十面相」…少女と怪盗の絆二十面相の娘 小原愼司みど丸深夜アニメを見始めたばかりの当時、スタイリッシュな画面と「伝説の怪盗の娘」という主人公像に一瞬で虜になりました。いいアニメだった…。 その流れで原作も手に取りまして、結構キャラクターの設定とかが違うな〜と思いながら読んでいました。両方履修して見比べると楽しい作品だと思います。 伝説の怪盗と、彼が見出したひとりの少女…。 この設定だけでいけるひとはいけると思うのですが、改めて読み返すと、二十面相とチコが一緒に過ごした話数は少ししか無いのが意外でした。 どこまでも掴みどころがないままの二十面相に、それでも否応なく惹かれてしまう…。多くを描かないからこそ、彼を捜し続けるチコの気持ちを追体験できたのかな、と思います。 終盤にかけ巨大な陰謀が明らかになり物語の緊迫感は増していきます。そこに頼れる「おじさん」は居ません。チコがひとりで「二十面相の娘」として立ち向かうしかないのです。 その責を果たそうとするチコの姿と最後の決断、最高にシビれるので、「本物を超える」瞬間が好きなひとには絶対に読んでほしいですね…。みど丸1年以上前Twitterでキャンペーン始まりましたね! https://twitter.com/nin_goku/status/1279924693491806209 「画像使ってもいいよ!」っていうのはこの作品の魅力を広める最高の方法な気がします。忍者と極道ジュウドウズ時代から大大大パワーアップみど丸1年以上前『夏目義徳』をフォローをしました「おまえの罪をよこせ!」悪を裁く悪トガリ 夏目義徳みど丸新装版が発売されたタイミングで手に取りました。『クロザクロ』のダークな雰囲気が印象に残っていたのですが、前作であるこの『トガリ』も悪人が悪人を狩るという、ピカレスクに振り切った内容です。 ダークなアクションで魅せる本編の魅力ももちろんながら、新装版には夏目先生の各話解説が付いていて、これも読み応えがあります。 どんなことを考えて描いていたのか、いつ連載終了が決まったのか、モチベーションは何だったのか…。週刊連載というシビアな世界の感覚が克明に記されていて、辛いことばも多々あるのですが、のめり込んで読んでしまう。 作者の言葉とともに作品を読めるというのは貴重な味わいだと思います。 他者を拒絶するだけだった統兵衛が人とのつながりを認め、少しずつ変わり始めていき、物語が加速するターニングポイントで連載終了となってしまった本作。 そこから10年の時を経て続編再開、ということ自体が『トガリ』という作品の持つパワーを証明していると思います。間違いなく「続きが読みたい」と感じられる漫画でした。 4巻読み終わった頃にはきっと続編『咎狩 白』も読みたくなるはずですよ。みど丸1年以上前※ネタバレを含むコメントです。異世界美少女受肉おじさんと毎話ファ美肉おじさんの話をするスレ1わかるみど丸1年以上前※ネタバレを含むコメントです。悪魔と人との間エロカワ転校生は一体何者…?みど丸1年以上前※ネタバレを含むコメントです。満州アヘンスクワッド満州を阿片で牛耳った闇の“皇帝”の話1わかる「人間」アレクサンドロスの物語アレクサンドロス 安彦良和みど丸本作を読んだのは高校3年生だったか大学に入りたての頃だったか…。受験で世界史を選択したのですが、古代史の勉強範囲で最もワクワクさせてくれたのがアレクサンドロス3世の記述でした。 安彦良和先生の表紙とマンガっぽくないハードカバーの装丁に心躍ったのをよく覚えています。 まず見どころはアクションシーン。大軍勢が見開きで激突し、長槍と軍馬がひしめき合う合戦のようすはスペクタクルに満ちています。 迫力の戦争シーンと並行し、作中ではアレクサンドロスがどんな人物だったのか、帝国の後継者のひとり老リュシマコスの回想の形で語られます。 作中、アレクサンドロスは決して一面的な英雄として描かれることはありません。 ダレイオス3世との因縁を制し、世界を征服した男。果てない破壊の旅路に乗り出した暴虐の王。病に倒れ、大勢の兵に見守られながら逝った最期の姿…。 悩み、過ち、殺し、壊し、そして愛し、愛されながら、自身の夢を追い続けたのが「人間」アレクサンドロスなのです。 クライマックスのリュシマコスのことばは圧巻です。 アレクサンドロスが存在した結果として、数多の人間が歴史の闇に消えていったこと、自らもそのひとりであることをリュシマコスは伝え、残そうとします。 アレクサンドロスのせいで多くの人間が犠牲になった、それでも彼が為したことの巨大さ、彼に関われたことの誇らしさを伝えたいという気持ちが迸るシーンです。 歴史上のできごとは、当たり前の話ですが誰かが語り継がなければ消えていってしまいます。 今日に至るまでアレクサンドロスがいかに多くの人を惹き付けてきたのか、リュシマコスの最期のことばを噛み締めながら、改めて思いを馳せました。 « First ‹ Prev 1 2 3 4 Next › Last » もっとみる
「カッコイイ」が詰まっていたコロコロの意欲作電人ファウスト 上山徹郎みど丸コロコロコミックを読み始めた頃には連載が終わってしまっていたのですが、お兄ちゃんがいる友だちの家にあったコロコロで読みました。その友だちに自慢というか、「このかっこよさが分かるオレはすごい」アピールをされた思い出が強烈に残ってます。 で、確かにカッコイイ! ロボットでありながらも軽口を忘れないハードボイルドなファウストと活発な少女留詩葉。彼女を狙う9体のロボットを退けながら囚われの父を追うという鉄板のバディSFなんですわ…。 「これが本当にコロコロコミックに…?」と今では思うようなタフな設定、キャラクターデザイン、ストーリーライン。当時もどんな話だったのかはあまり分かってなかった気がしますが、それでも子ども心に「カッコイイ」と思わせるすべてがそこにありました。 残念ながら打ち切りだったという話ですが、最終話のラストの見開きがすごくキレイで、完全版を開くたびにふたりの旅はこのあとどうなっていったんだろうと思いを馳せてしまいます。 いつか続きが読める日が来たら嬉しいな…。みど丸1年以上前『上山徹郎』をフォローをしましたみど丸1年以上前『上山道郎』をフォローをしましたみど丸1年以上前『小原愼司』をフォローをしました受け継がれる「二十面相」…少女と怪盗の絆二十面相の娘 小原愼司みど丸深夜アニメを見始めたばかりの当時、スタイリッシュな画面と「伝説の怪盗の娘」という主人公像に一瞬で虜になりました。いいアニメだった…。 その流れで原作も手に取りまして、結構キャラクターの設定とかが違うな〜と思いながら読んでいました。両方履修して見比べると楽しい作品だと思います。 伝説の怪盗と、彼が見出したひとりの少女…。 この設定だけでいけるひとはいけると思うのですが、改めて読み返すと、二十面相とチコが一緒に過ごした話数は少ししか無いのが意外でした。 どこまでも掴みどころがないままの二十面相に、それでも否応なく惹かれてしまう…。多くを描かないからこそ、彼を捜し続けるチコの気持ちを追体験できたのかな、と思います。 終盤にかけ巨大な陰謀が明らかになり物語の緊迫感は増していきます。そこに頼れる「おじさん」は居ません。チコがひとりで「二十面相の娘」として立ち向かうしかないのです。 その責を果たそうとするチコの姿と最後の決断、最高にシビれるので、「本物を超える」瞬間が好きなひとには絶対に読んでほしいですね…。みど丸1年以上前Twitterでキャンペーン始まりましたね! https://twitter.com/nin_goku/status/1279924693491806209 「画像使ってもいいよ!」っていうのはこの作品の魅力を広める最高の方法な気がします。忍者と極道ジュウドウズ時代から大大大パワーアップみど丸1年以上前『夏目義徳』をフォローをしました「おまえの罪をよこせ!」悪を裁く悪トガリ 夏目義徳みど丸新装版が発売されたタイミングで手に取りました。『クロザクロ』のダークな雰囲気が印象に残っていたのですが、前作であるこの『トガリ』も悪人が悪人を狩るという、ピカレスクに振り切った内容です。 ダークなアクションで魅せる本編の魅力ももちろんながら、新装版には夏目先生の各話解説が付いていて、これも読み応えがあります。 どんなことを考えて描いていたのか、いつ連載終了が決まったのか、モチベーションは何だったのか…。週刊連載というシビアな世界の感覚が克明に記されていて、辛いことばも多々あるのですが、のめり込んで読んでしまう。 作者の言葉とともに作品を読めるというのは貴重な味わいだと思います。 他者を拒絶するだけだった統兵衛が人とのつながりを認め、少しずつ変わり始めていき、物語が加速するターニングポイントで連載終了となってしまった本作。 そこから10年の時を経て続編再開、ということ自体が『トガリ』という作品の持つパワーを証明していると思います。間違いなく「続きが読みたい」と感じられる漫画でした。 4巻読み終わった頃にはきっと続編『咎狩 白』も読みたくなるはずですよ。みど丸1年以上前※ネタバレを含むコメントです。異世界美少女受肉おじさんと毎話ファ美肉おじさんの話をするスレ1わかるみど丸1年以上前※ネタバレを含むコメントです。悪魔と人との間エロカワ転校生は一体何者…?みど丸1年以上前※ネタバレを含むコメントです。満州アヘンスクワッド満州を阿片で牛耳った闇の“皇帝”の話1わかる「人間」アレクサンドロスの物語アレクサンドロス 安彦良和みど丸本作を読んだのは高校3年生だったか大学に入りたての頃だったか…。受験で世界史を選択したのですが、古代史の勉強範囲で最もワクワクさせてくれたのがアレクサンドロス3世の記述でした。 安彦良和先生の表紙とマンガっぽくないハードカバーの装丁に心躍ったのをよく覚えています。 まず見どころはアクションシーン。大軍勢が見開きで激突し、長槍と軍馬がひしめき合う合戦のようすはスペクタクルに満ちています。 迫力の戦争シーンと並行し、作中ではアレクサンドロスがどんな人物だったのか、帝国の後継者のひとり老リュシマコスの回想の形で語られます。 作中、アレクサンドロスは決して一面的な英雄として描かれることはありません。 ダレイオス3世との因縁を制し、世界を征服した男。果てない破壊の旅路に乗り出した暴虐の王。病に倒れ、大勢の兵に見守られながら逝った最期の姿…。 悩み、過ち、殺し、壊し、そして愛し、愛されながら、自身の夢を追い続けたのが「人間」アレクサンドロスなのです。 クライマックスのリュシマコスのことばは圧巻です。 アレクサンドロスが存在した結果として、数多の人間が歴史の闇に消えていったこと、自らもそのひとりであることをリュシマコスは伝え、残そうとします。 アレクサンドロスのせいで多くの人間が犠牲になった、それでも彼が為したことの巨大さ、彼に関われたことの誇らしさを伝えたいという気持ちが迸るシーンです。 歴史上のできごとは、当たり前の話ですが誰かが語り継がなければ消えていってしまいます。 今日に至るまでアレクサンドロスがいかに多くの人を惹き付けてきたのか、リュシマコスの最期のことばを噛み締めながら、改めて思いを馳せました。
みど丸1年以上前Twitterでキャンペーン始まりましたね! https://twitter.com/nin_goku/status/1279924693491806209 「画像使ってもいいよ!」っていうのはこの作品の魅力を広める最高の方法な気がします。忍者と極道ジュウドウズ時代から大大大パワーアップ
コロコロコミックを読み始めた頃には連載が終わってしまっていたのですが、お兄ちゃんがいる友だちの家にあったコロコロで読みました。その友だちに自慢というか、「このかっこよさが分かるオレはすごい」アピールをされた思い出が強烈に残ってます。 で、確かにカッコイイ! ロボットでありながらも軽口を忘れないハードボイルドなファウストと活発な少女留詩葉。彼女を狙う9体のロボットを退けながら囚われの父を追うという鉄板のバディSFなんですわ…。 「これが本当にコロコロコミックに…?」と今では思うようなタフな設定、キャラクターデザイン、ストーリーライン。当時もどんな話だったのかはあまり分かってなかった気がしますが、それでも子ども心に「カッコイイ」と思わせるすべてがそこにありました。 残念ながら打ち切りだったという話ですが、最終話のラストの見開きがすごくキレイで、完全版を開くたびにふたりの旅はこのあとどうなっていったんだろうと思いを馳せてしまいます。 いつか続きが読める日が来たら嬉しいな…。