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わかる
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戦後の日本のドヤ街を舞台としたアクション。
GHQとゲリラとの戦い(少なくとも1巻では)なのだが、影ではユニット731での人体実験を重ねた結果生まれた生体兵器たちが暗躍する物騒な社会。
そんな中でいいヤツを貫き通す主人公には結構好感が持てる。
最初のうちはキャラ設定と構成どうなるんだろうと思ってたけどキャラも割と良い感じにどんどん出てくるし、この2人のバディは最後まで見届けたい。
あと背景も含め描き込み度が(ペンのタッチのせいか?)結構頑張っているなーって感じで特徴的。
局長かわいいよ局長。

「七三一部隊を扱ったマンガとかってないですかねぇ」
トリガーの常連さんとそんな話をしていたことがありました。流石においそれとは着手できないテーマであろうなと思っていましたが、この作品が登場しました。

若干ファンタジー要素はあり、舞台は終戦直後とはなっていますが、七三一部隊の人間やそこで作られた生体兵器らが中心となって織り成される物語です。

アクションマンガとしての質が高く、一癖も二癖もあるキャラ達により繰り広げられるガンアクションにはとても迫力と臨場感があります。言動にキレがあり、躊躇いがなさ過ぎる所は読んでいて疾走感があります。また、銃器そのものにも拘りがあるのが見て取れる丁寧な作画です。

折角七三一部隊を扱っているので、戦時中の回想などでより重みのある所にも届いて深みを増してくれたら良いなと思います。

これで新人とは思えないレベルで、今後が楽しみです。

なお、紙の本の方は遊び紙も凝っていてお洒落です。

1話の主人公・喜多さんが先生に告白するといういきなりの導入から始まる連作短編集。各話ごとに主人公が移り変わっていき、それが巻を通して読むと円環のように繋がっているという構成がまず見事。また、それぞれの話を見てみると、各話の主人公たちの人生のターニングポイントとなるような場面を切り取って描かれているけど、明確なハッピーエンドともバッドエンドとも描かれていない作品が多い。同じ事象を別視点で描いている部分も多く、受けてによってプラスにもマイナスにも捉えられるということを思い知らされる。そして何より、どんな人にでもそれぞれの物語があり結末を迎えることなく進み続けるしかないということを1冊を通して感じさせる壮大な作品。

吉本先生の漫画はどれも、ページに血が通った感じがして読み応えありますよね。

吉本先生の漫画はどれも、ページに血が通った感じがして読み応えありますよね。

@まさお

そうですね!人柄がにじみ出ているというか、裏表のない純粋な漫画って感じがしてホント良いです

不思議な世界観にスッと連れて行ってもらえます。
暗闇のコンビニで人間模様、そして、闇・・・。
生きて行くことの楽しさを死んでしまってから感じるなんて悲しいし、虚しい。
でも、死んでしまうことによって冷静に客観視できるのかなぁ?
生と死の間に生きているってどんな気持ちなんだろう。

『最後の3秒』決断の時!!

あまりネタバレしたくない内容なので、とあるコンビニが舞台のオムニバスであること以外は、できれば前情報はあまり入れずに読んでほしい!

まずコンビニを「光の箱」と名付けるセンスの良さ。どこか文学的なタイトルですが、内容は「生と死」「光と闇」など対局にあるものが同時に集まるようなカオスが描かれていました。

例えば、真っ暗で何もない道を不安と恐怖を感じながらただ歩いている時に遠くにコンビニの光が見えたときの安心感をちょっと思い出した。(あまりそういう経験はないけど。)
死ぬ前に立ち寄りたい場所が選べたら自分ならどこにするかな?と考えてみたけど、けっこうコンビニって、いいかも。

2巻が出ることを熱望してます!

マンガのすばらしさは幾つもありますが、自分の知らない世界を教えてくれる、知見を広げてくれる、という点も挙げられると思います。

AVを見たことのない男性というのは日本にほとんどいないと思いますが、この業界に関して詳細な知識のある男性もまた、ほとんどいないと思います(AV女優や男優、作品レベルの話ではありません)。かくいう自分も、好きな作家のエッセイや漫画で取り上げられたエピソードやインタビュー程度の知識しかありませんが、それでも恐らく世の中の平均的な男性よりは「作品」以外について「知っている」人間になってしまうと思います。

作者の村西てんがさんは、実際に制作会社で働いた経験があり、我々のような無知な人間に、AV業界や撮影というものを、少しずつ見せてくれます。

パッケージングされた作品には、それを作っている人達がいる。至極まっとうなことなのですが、AVに関してはその事が意識する人間は殆どいないように思います。それもまた無知のもたらすものであり、想像力の翼を届かせることのない原因になってしまっているのではないかと思います。

描きたいことが沢山あるんだろうな、というのが1巻を読んで自分が感じたことでした。それは、作者の物語を紡ぎたいという願望と同じくらい、この業界に向けられる「無知」に起因する眼差しを変えたい、という祈りなのではないかと。

世の中には、色んな仕事があるし、そこで働いている人は多分自分とそんなに違わない。彼ら彼女らも自分と同じくらい懸命に毎日を生きている。そんな当たり前のことを教えてくれる、現代の日本で特殊とみられる世界をやさしく教えてくれる作品です。作者が描き切ったと言えるくらい、連載が続くことを祈り、細やかでもエールになればと思います。

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ゴラスペ読み

最初の1〜2話目を読んだ段階では、どこにでもありそうなパニックホラー漫画だな〜と思ってました。が、3話目以降やたらと面白くなってきます。首切断ジェットコースター、激アツ硫酸コーヒーカップといった狂気のアトラクションの数々。そしてMr.バニーと名乗るウサギの支配人がとにかくヤバい。人間の本性を暴くような仕掛けを次々と繰り出し、極限状態の中、秘密を暴露させられる客たち。残酷でエグい描写ばかりなのに、ちょっと笑えてしまう滑稽さがあります。今後の倫理観のブレーキが壊れてからの加速力に期待です。

マンバでクチコミを見てずっと気になっていた作品、やっと昨日読めました。

これがデビュー作だったんですね…!?
新人らしからぬ凄まじい完成度で驚きです。

こういう前話で端役だったキャラが次話の主人公になる群像劇いいですよね…! いろんな人間関係・恋愛の形が描かれていたところも読み応えがありました

タイバニヒロアカヴァルガビンゴなど、「アメコミ風ヒーロー」というジャンルはやり尽くされて廃れたと思っていたけど、まだまだこんな良作が出てくるとはすごいわ。

女の子が可愛いから言うことなし!!!あと絵がバチクソうまい…塗りもすごく綺麗だし線が色っぽくてすごくいい。

「ヒーローの才能を持つ恥ずかしがり屋の女の子と、飲んだくれのお姉さん(ロシア人)」という設定、天才か?可愛くてシャイな女の子が、ヒーローとして勇気と使命に燃える瞬間は正〜直めっちゃ熱い!!そういうの大好き

ヒーローの能力とは何か、秘密が明かされていく過程がたのしみ!

【第1話】
http://arc.akitashoten.co.jp/comics/shy/1

【連載】週刊少年チャンピオン 2019年No.35より

【プロの漫画家になろう!漫画の原稿大募集!】WEBから秋田書店のまんが賞に応募できます! https://akitashoten.jp【原稿持ち込み大歓迎!】●必ず電話で予約してね!>03-3265-7361>平日午前10時~17時>アシスタント希望者も気楽にお電話を!!●東京都千代...

マンガに詳しくない私でも、『王様ランキング』は、話題になっていたので、読んでみました。
想像していたものとは、ぜんぜん違う内容でビックリ!
耳も聞こえず、言葉もしゃべれないボッジ。
ボッジの泣いた後に、気持ちの切り替えの笑顔最高ですね。
何事にも真っ直ぐな気持ち、清々しいです。
そして、義母のヒリング。
大好きです。
子供を思う母の気持ちは、何よりも強い!と感じました。
ボッジをもっと出して欲しいです。

権力と武力を持った王様が亡くなり、その息子2人の生き方を綴った物語。
出来ない長男・ボッジは周りや次男からも蔑まれるが、前向きに自分なりの強さを求めていく所が考えさせられる。
出来る次男・ダイダもいろいろな葛藤などと戦いながら成長していく。
兄弟で争いはなんだか切なくなるが、それぞれ違った強さを求めているようで、根本は同じ事を考えているような気がした。
気持ちにスッと入ってくる絵とセリフで、とても心打たれる作品だと思った。

表紙の目ヂカラに心を掴まれてジャケ買いし、内容を読んでさらに心を掴まれました。とにかく画力を活かした演出が抜群です。

キャラの作画はCLAMPの目ヂカラと矢沢あいのフェミニンな細身のシルエットを見事に融合させており奇跡的なバランスで成り立っています。
そして手の細かな演技や表情付けなどは週刊漫画とは思えないほど繊細に描写されており手の動きだけでキャラの悲痛な感情が伝わってきます。

背景に関しては繊細なトーンワークによる光の表現が特に素晴らしく、この現実感のあまりないキャラたちを違和感なく世界に溶け込ませています。

さらに、シリアスとギャグの配分が非常によく。80〜90年代のサンデーが好きだった人にはたまらない配分になっていると思います。店長がパトレイバーの後藤さんに似ていますがその辺りの感覚はパトレイバーに近いと思います。

ストーリーに関しても初めての挫折を経験した少女の鬱と中年の危機に差し掛かったおじさんの鬱という2種類の鬱を恋愛という誰にでもわかる主題を使いながら見事に描き切っています。

少女漫画が好きな人、そして少年漫画が好きな人、もちろん青年漫画が好きな人、どの層の人にもお勧めできる恋愛マンガです!

SNSで旅の行き先だけざっくり(方角とか地域程度)決めて、細かいことは決めないでまさにタイトル通りの雑な感じで旅をするという作品。
旅行の計画自体はほんとに適当に決めてるんだけど、旅マンガらしく旅行先の情報はちゃんと組み込んでいる。ただ、その情報が主人公の語りという形で書かれているので文体がどうもユルい。でもそれがクセになる感じ。
また、主人公が東京生まれ東京育ちなためか、旅行先だけではなくその過程、特に新幹線の中で彼女なりの発見をするところまで描かれており、そのあたりは旅マンガらしからぬ新鮮さを感じる。
旅に行きたくなるというよりも、彼女たちの旅路を遠くからずっと眺めていたいという気分にさせてくれる、今までにない読み口の旅マンガ。

ちなみに、作中に登場する主人公のTwitterアカウントは実際に存在し、それどころか作中で行ってる旅の行き先アンケートも実際にこのアカウントで行っている。毎月末にアンケートを採ってそこから実際に旅したあと、旅路の写真もアップされているので、興味がある人は覗いてみると面白いかも。

1巻まで読了

架空の漫画家・鈴ヶ森ちかとしてTwitterに実際にアカウントを持ち(@suzugamori2)、そこでアンケート機能を使って読者に決めてもらった場所にゆるい旅行に行ってそれを漫画化するという、SNSと融合し一部参加型コンテンツとなっている現代的で新鮮な作品です。

実際に福島、富山、香川など全国の色々な場所に行って旅行をするシーンで、逐一SNSへの投稿を行うカットが挟まれますが、それによって実際に旅行をしてSNSに投稿する時の感覚が思い起こされて面白いです。温泉や宿の料理を食べて至福になる瞬間は勿論、夜の露天風呂でもう外が真っ暗で何も見えなかったり、折角行ったけど営業期間から外れていたりといった旅にありがちなちょっと残念な瞬間も併せて描かれ共感するポイント多々です。

行ったことがある場所は「あ〜、あったあった!」と頷きながら読み、行ったことのない場所は「こんな場所があるんだ」「これ食べてみたいな」といずれも興味深く楽しく読めました。

日本酒大好きな私としては、主人公が旅先で出逢い「ああいう大人にならないようにしよう」と言われる日本酒大好きお姉さんの今後のますますの活躍を期待しています。食は旅の大きな楽しみであり、地酒はその一部ですからね。

読むと温泉に浸かって美味しいものを食べてゆっくりする日を作りたくなります。仕事や人間関係に疲れた方は、少し旅に出てみてはいかがでしょうか。

どっちも人間の一生という時間軸からずれたところで出会い分かれてる、ということは今は幸せなんだけど儚く物悲しい印象を受けます。
でもだからこそ今が幸せ

お姉さん×ショタとしても外せない漫画

ループものって無条件で好きなんです。

同様に「はたらく魔王様」みたいな異世界からきた(逆に異世界にいく)的なストーリーも好きなんですが、
両者に共通するのは「別れの話」だと思っているんです。
なんやかやストーリーはありますが、結局は

ループものは、繰り返しの終わりを
異世界からきたものは、自分の世界にどうやって戻るかを

こんな感じで、最後に必ず別れを描く必要がある。

どんなに楽しいシーンでも、うっすら漂う終わりを予感させられて、物悲しくて好きなんです。

もちろんそうじゃない作品もありますが、そんな中で、本作「私の神様」は、久しぶりのアタリでした。
ループものを上記のように感じている人がいたら是非おすすめしたい作品です。

その内容ですが、
かつて神様が人間の女性と恋をし、彼女の命を助けるため、人間の少年の姿のまま不老不死の呪いをかけられる。
命を助けられた女性は、同じ呪いを望み、記憶を残したまま、輪廻転生を繰り返し神様の前に何度もあらわれるという話。

かつての恋心を残したまま、ある時はネコで、ある時は鳥で、姿形は変われど、何度も神様の前に現れる。
しかも、そのことを伝えたら、呪いも終わってしまうため、何も言えずただそばにいる。
自分が恋人だということも、あれからずっと一緒にいたことも全て言えないのに、彼を一人にしたくないという一心で、ただ、ただそばにいる。

神様にしてみれば、なぜそばにいるかもわからない。

なんとも悲しい物語。もう、ドツボです。

恋人は現在は、人間の女性「かずさ」として生まれ変わったのですが、成長から老いへと変わる感覚が、神様との別れを予感させて、得も言われぬ不安感がたまりません。
思いが伝わらない焦燥感も悲壮感も、ループものの醍醐味です。

まだ1巻ですが、この後どう転ぶのか、どう別れを描くのか楽しみです。

福満しげゆき山本さほあたりを好んで読む人におすすめしたい。少しは報われたいなぁ、とかままならないなぁ、とか思いながらも毎日なんとか生きてる人は、この主人公、俺(私)じゃね?って思ったりするかも。

今はもう、異世界に転生しても「ああ、例のね」といった感じで誰も驚かない世の中になっていますね。
主人公の下山口くんもそんなかんじでヌルッと異世界生活を始めます。
彼がなぜ転生したのかは読めばわかりますが、この漫画の面白いところは「日本も異世界も変わんないな」というシーンが非常に多いところ。

元の世界への帰り方を聞いたら誰もわからなくていろんな場所をたらい回しにされたり、上司?の飲みの誘いが毎日憂鬱だったり、団体と相席になりそうになってビクビクしたり、カウンター席どこに座るかの見極めに失敗したり(すぐ帰ると思って隣に座った客が思ったより長居する)…など、どっかで見たような光景が異世界にもゴロゴロしてました。

その中でも「わかるめっちゃある…」と思ったのが映画館の指定席選び。(漫画の中では映画ではないが)
まあまあの混み具合のなか、どこの席を選択するかは最終的な映画の満足度にかなり影響するのでとても大事。しかし、結局運に左右されるのは日本も異世界も同じなんですよね。

正直、主人公が帰れるかどうかはどうでも良くて、異世界に転生したからといって何かが劇的に変わるわけじゃないパターンのやつも面白いということです。
むしろ自分はこっちの方が好き。

超人的な能力を持った人達をヒーローと呼びそれぞれが能力を使ってヒーロー活動をする世界。本作の主人公は、ヒーローなのに恥ずかしがり屋というのが特徴です。ヒーローと言えば、人前に立って目立つイメージですが、この作品ではあまり目立ちたがらないけれど一生懸命頑張るというもの。シャイなせいで落ち込んだり、他のヒーローに助けられたりと、頼りないところはありますがそこが魅力でもあります。これから先の主人公の成長を見守りたいです。

引っ込み思案の主人公が葛藤や苦悩を経てヒーローとして成長していくという王道的アメコミ風ヒーロー漫画のストーリーでありつつ、ヒロアカにもましてや本場のアメコミにも(知る限り)いなかったタイプの女の子主人公ですね!
(スーパーヒロインって強くてかっこよくて好戦的なのばっかりな印象)

優しさと勇気で小さな身体を奮い立たせる姿に胸を打たれます。

すごく応援しているのですが、タイトルのググラビリティとエゴサビリティの低さが心配の種ですね。でも良いタイトルだと思います。賞とか獲ってもっと認知されてほしい!