名無し
1年以上前
今週のネタバレ 咆哮するダブルマッスル 正面に対峙する下柳の鼓動が高まる シマが歯を食いしばり大型ナイフで渾身の力を込めてダブルマッスルに斬りかかる 刃はダブルマッスルの肩に食い込むがダブルマッスルは 平然としており、片手でシマの腰を掴み赤崎と葉山の方に凄まじい勢いで放り投げる 折り重なるように倒れ込む3人 シマはうめき声をあげすぐには立ち上がれず シマの下敷きになった赤崎と葉山は失神に近い状態 ダブルマッスルのパワーに驚異を感じる早乙女 下柳はダブルマッスルと対峙しながら過去を思い出す (同じだ…この『目』は…) 10年以上前、夜の公園で地元のヤンキーとケンカをしている下柳 相手が倒れ伏し、勝ったと思い息をついていると、 相手が起き上がる 歯は何本も折れ、頭や鼻からも出血しながら 血走って瞳孔の開いた目で、涎を垂らしながら狂気を感じさせる表情で笑うヤンキー その様子にゾッとする下柳 ヤンキーは下柳に激しい勢いで飛びかかり太ももに噛みつく 悲鳴を上げ倒れ込む下柳 恐怖を感じながら必死にヤンキーの頭を殴りつけ引き剥がそうとする下柳 ここで野営中、テントのそばで吉川と会話した回想に入る 下柳「俺は逃げるのが精一杯だった もう10年以上前の話さ…ケンカの相手は地元のヤンキーだったよ 今でもこのモモにはくっきりと歯型が残ってる 後で知ったがそいつはクスリをやっていたそうだ」 吉川「…それがAチーム入りを志願した動機ですか」 頷く下柳 「…今でもあの時が一番怖かった…」 吉川「実戦の殺し合いよりも?」 下柳「不思議だろ?だが本当にあの時を超える恐怖はまだ味わったことがないんだ あれを超える恐怖を味わい克服する それが俺の望みだ…」 回想は終わり、下柳は思う (『ここ』だ…この洞窟が…この猿が…『恐怖』そのもの) 再び咆哮するダブルマッスル 次は宮田に目をつけ威嚇する 驚いた宮田は足を滑らせ道を転がり落ち小猿の群れがいるところに落ちる 今にも襲いかかってくる小猿達だが滑落した拍子にナイフを見失い、早乙女の名を呼ぶ  早乙女はすぐ駆けつけようとするがダブルマッスルが立ちふさがる 足止めをされる早乙女に下柳が「行って下さいっ」と声をかける 「この猿は自分に任せて下さいっ 早乙女さんは宮田さんを助けに」 早乙女「で…でも…」 下柳「怖い…だからこそ…この手でねじ伏せる!!」 「さぁ来い!!今度は逃げねぇぞ!!」 ダブルマッスルの前で両手を広げ宣言する下柳で 次週へ続く
名無し
1年以上前
今週のネタバレ 下柳の導く方向に逃げる一般組 先頭の下柳の前や横からまた姿を現す猿を下柳は頭を掴んで岩に叩きつけ倒していく 驚嘆する早乙女 ここで下柳の回想が入る 集まっている自衛隊組 千葉「戻りたい?」 下柳「…はい 今の声…聞こえましたよね?あんな大声出すなんて…何かあったんだっ」 千葉「ダメだ!!」苦しそうに目を伏せる千葉 「危険過ぎるっ死にに行かせるワケにはいかない」 カッカッガラ…という音がどこからかしてハッとする隊員組 千葉「Aチームももう残ったのはこの4人だけ…これ以上の犠牲は絶対に出させん!!」 胸を押さえながらやはり苦しそうに言い切る千葉 「もしお前まで死なせてしまったら…みんなに…東隊長に合わせる顔がないっ いいな!!隊長命令だっ行くな!!」 下柳の肩をガシッと掴んで言い聞かせる 「…隊長に言われたんですー早乙女さん達を…『守れ』と 自分が聞いた東隊長最後の言葉です…」 目を伏せ涙を浮かべる下柳 千葉は何も言えず下柳の言葉を聞いている 「…それに 今ここで怖れていたら…勝てないっ」 拳を握る下柳 「自分は 恐怖に勝ちたいのです!!」 まっすぐに正面を向いて語る下柳 ここで回想は終わり、また次の猿を殴り倒し踏みつけ 荒い息を吐く下柳 なんとか猿達を振り切り、安堵した一般組と少し休憩を 入れる 早乙女「下柳さんライトは…?」 下柳「これだけです」笑って腕時計を指差す 早乙女「そ…それだけで1人で助けに来てくれたんですか…?」 宮田「怖くないのか…さすがバリバリの現役軍人さんだ」感服する宮田 下柳「…怖いですよ この暗闇も怖いし…猿も怖い 俺なんかまだまだです …だから『克服』したいんです」静かに語る下柳 岩の壁面にもたれかかり無表情で話を聞いている赤崎 早乙女「それだけ強いのに…怖いものなんてあるんですね」 下柳「ハハ…確かに体格にも恵まれ小学校の時から空手も始めて総合格闘技のジムにも通い…ケンカで負けた事はなかったんですけどね」 そこまで言うと言葉を切り、心の中で(あの時までは…)とシルエットで笑う正体不明の男の姿を思い浮かべる(髪型が田畑に少し似ている?) そこから一般組に目的地に向かって出発を促す 「この上です 一直線なんでわかりやすくてよかった 『風』があるんですよ」 驚く一同 葉山「そ…それって地上に通じているって事ですか!?」 その時猿たちの激しい叫び声が響き渡る ギィアア、ギィイイと大音量で鳴きやまない 宮田「猿どもが騒いでいる…っ」 その言葉を葉山が青ざめながら訂正する 「…いえ 怯えている…!!」 カッ…カッカッカッと音をたてダブルマッスルが息を吐きながら彼らの前にゆっくりと姿を現し次週へ続く
名無し
1年以上前
今週のネタバレ 次々に襲い来る猿達 一般組はナイフで必死に応戦し、数匹を刺し殺すが また次の猿達が現れる しかしその猿達はまず、早乙女達に反応し襲いかかる前に、早乙女達の足元に転がっている瀕死の仲間の猿に反応し、共食いを始めた 仲間の死体に群がり生々しい音を立てながら貪る猿達 吐き気をもよおす葉山 音と血の臭いで猿が集まってくるため、細心の注意で共食い中の猿の隙をついて移動しようとする一般組 だが先頭の早乙女の前にまた新たな猿が一匹やってきていた カカカ音と手探りで状況を把握しようとする猿 その猿を震える体で恐る恐る跨いで通り過ぎようとする早乙女 しかし早乙女が激しくかいていた冷や汗が滴り落ち、 猿の頭に当ってしまう 猿は早乙女の存在に気づき、内腿に噛み付く 痛みに足を滑らせた早乙女がバランスを崩して倒れ込み、後ろに続いていた一般組全員が将棋倒しに道を転がり落ちる 着地した場所はさっきの共食い中の猿達の群れのそば 猿たちは一般組に反応し、近づいてくる (ここまでか…)半ば諦めかける早乙女 そこへ大石を高く持ち上げ、群れの一匹の頭上に投げ落とし、猿の頭を砕いた者がいた 叫び声を上げる猿達 驚き振り返る早乙女 「あ…ああ…っ」嬉し涙が溢れる宮田 「こっちですっ早く!!」 そこには下柳が膝をついて一般組に手を差し伸べていた 「下柳さん!!」 下柳が救いに来てくれたことに希望を見出す早乙女、宮田、シマで次週へ続く
名無し
1年以上前
今週のネタバレ 高橋は叶の遺体に近づき、足を怪我していたために滑落して首の骨が折れたと他の一般組に偽る 早乙女と宮田はいまひとつ疑わしそうだがLEDライトがどれほど保つかの心配から「今は信じるしかない」と先に進むことにする 赤崎は無表情に叶の遺体と高橋を腕時計の灯で照らしながら眺めている そんな赤崎を無言で見返す高橋 道が分岐して調べたりしている頃、周りに聞こえないように赤崎と会話する機会のあった高橋 突然後ろから声をかける 「木ノ下先生を殺したな?」 振り返る赤崎 「職業的にカンがいい方なんだ 君の死体をみつめるあの目…あれは経験者の目だ」 無言で見返す赤崎 「またそんな目で見る 大丈夫 誰にも言いやしない ただ…1つ提案があるんだがね」 赤崎に顔を近づける高橋 「『同盟』を結ばないか?」 「分かるよ 木ノ下先生は猿を食べた 君はそれが許せなかったんだろう」 「この中で今猿を守ろうとしているのは君と私の2人だけだ 君と私こそが生き残るべきなんだ」 「…なぜ私を?」言葉を挟む赤崎 「君以上の証言者がいるか?洞窟から出た時『新種の猿を発見した』と発表するとして私と君では言葉の重さが違う」 そこまで黙って話を聞いていた赤崎が口を開く 「あなた…政府の人間だなんてウソですよね?」 次の瞬間素早く叶を殺害した時と同じように赤崎の首に腕を回し、崖に近づく高橋 「さぁ答えを聞こうか 答えによっては…君にも滑落してもらう事になる」 しかし赤崎は隠し持っていた子猿に使っていた麻酔の注射器を高橋の太腿に刺す 呻いて赤崎を突き飛ばす高橋 「…致死量は入らなかったと思いますが…あなたはもうすぐ眠ってしまいます」 「バカめ…ここの連中は…眠った私を置いてはいけない甘ちゃんなんだぞ 灯りが切れる…っ自分で自分の首を絞めたな!!」笑う高橋 しかし赤崎はもっと余裕があるように笑う 「どうもあなたは私を誤解しているようですね…私は生き残るつもりなんてない」 きっぱりと笑みを浮かべながら宣言する赤崎 「…そう…か、君は…木ノ下だけでなく全員を…」 そこでシマが二人の様子を伺いに来る 「それじゃあ仕方ない…猿に喰われて死ね」 胸元から隠し持っていたライトを取り出し薄笑う高橋 息を大きく吸い込み そして洞窟に響き渡る大声で絶叫する 驚く一般組を残して、ライトを持った高橋は一人で道を駆け下りどこかに立ち去る 「お…おいっサッチー」 「あぁ…さすがに今の大声はヤバイ…」 カ…カ…カカ…カカカカカと大量の猿が襲い来る音と気配を感じて「来るぞぉ!!」で9月4日発売号へ続く (来週は休載です)
名無し
1年以上前
今週のネタバレ 現在隊員は下柳を先頭に千葉、沼口、清水と続いて進んでいる 2番目の千葉が持っているロープは諦めることにし、 清水がズボンのポケットに入れているライトを狙う一般組 狭い登り通路のタイミングで早乙女、宮田、シマが 一斉に清水に飛びかかる 早乙女は背中に、宮田は左足に、シマは腰にしがみつく 早乙女が投げ飛ばされたりシマが頭に肘打ちの反撃を受けたりしたものの、シマが崩れ落ちながらもなんとかライトを一本奪い返すことに成功する シマは葉山にライトをパスし、受け止めた葉山が赤崎の照らす腕時計の灯りで道を駆け下りて遠ざかる、赤崎もそれを追う 千葉「…てめぇら やりやがったな…」 早乙女「俺たちはもうあんたらとは行動を共に出来ないっライトを一本いただいて別行動とさせてもらう」 「だからこのまま俺達5人を行かせろ さもないと…」 「大声を出す!!」 「女子かてめぇ」と笑う千葉に早乙女は至って真剣に 大声を出せば暗闇でも動けるあの猿が来るぞ、とギリギリの脅しをかける 「…争うつもりはない、俺達を追わないでほしい それだけだ」 千葉は笑い出し「いいぜ勝手にしろ」と認める しかし、「5人じゃだめだ」と近くにいた叶の太腿をナイフで刺す 絶叫する叶と叶を支える高橋 「この二人も連れていけ」 「早く移動した方がいいぞ 今の声を聞いて猿が来るかもしれん」 「あばよ高橋さん そして先生方…これでスッキリした  行くぞ!!」 背を向ける千葉 薄く笑って一般組に一瞥を向ける清水 心苦しそうだが何も言えない沼口と下柳 4人はそのまま進んで姿を消してしまう 早乙女達は少しホッとする 痛みに声を上げ続ける叶と、高橋をどうするか宮田に訊かれ、置いてはいけないとこの二人も仲間として行動することにする 道を降り、赤崎、葉山と合流するが 葉山が震える手でライトを掲げ、 「さ…早乙女さん…このライト…壊れてます…」 と告げて次週へ続く (次週も合併号だそうです)
名無し
1年以上前
今週のネタバレ 赤崎を指差し糾弾する清水 赤崎「証拠でもあるんですか?」 「あなた見たんですか?それとも誰か見た人でもいるんですか?」 宮田は「いやぁ…俺はすぐ寝ちゃって…なぁ?サッチー」 早乙女も「あぁ…見てねぇ」と目を瞑る 他の一般人組も満場一致で「見てない」と声を上げる まだ疑いの晴れない赤崎は立ち上がって、服を脱いでの身体検査にも応じる姿勢を見せる そこで下柳が、「紛失した自分の責任です、自分が悪いんです…っ」と隊員仲間に土下座をして詫びる 隊員達はその姿に困惑し何も言えない 早乙女「もういいだろ、犯人探ししてる暇はないんじゃないか?さっさと出発しようぜ」 清水を伺う千葉 清水は話が大きくなるのを防ぐためにこの話はここで打ち切り出発を決める 「す…すまない…」うなだれる下柳を清水は苛立ったように冷たく見下ろす 「下さん…あなたは優しすぎる」 「……」言い返しはしない下柳 出発し、進み始める一行 前を歩く清水に訊ねる千葉 「清水…本当にいいのか?俺には隊員を守る使命がある、犯人を見つけておかないと…」 振り返らずに答える清水 「メンドーっしょ」「ヤツらは切り捨てましょう」 千葉「えっ!?」 「隊長だって考えてる事でしょ?ヤツらは助けるには値しない、むしろ足手まといだって。タイミングを見て置き去りにする、その時が来たんじゃないかなぁ?」 「…っ」鼓動が大きくなる千葉 「決断の時だと思いますよ」険しい顔で振り返る清水 「Aチームこそが"仲間"…最優先で守るべきは仲間の命でしょ、隊長!!」 後ろを歩く一般組 早乙女にさっき何故黙っていたのか尋ねる 赤崎を振り返らずに進みながら語る早乙女 「…もし…犯人が赤崎さんだと分かれば…殺される」 「正直何が正解かはわからない。でも…岩砕山で学んだ事があるんですよ。迷ったら…登れ」 「"生きろ"!!俺はもう誰にも死んでほしくないだけです」 「…」無言で表情を変えない赤崎 一般人も隊員が自分達を見捨てる時が近いことはわかっている 置き去りにされる前にライトを奪い返して「脱走」することを決断する メンバーは早乙女、宮田、シマ、赤崎、葉山の5人で 高橋と叶は「隊員側なので仲間にはできない」と声をかけないことにする 自分に宣言するような早乙女「殺し合うわけじゃない、隊を2つに分ける!!目的はそれだけだ」 ライトとできればロープも手に入れるためにどこでどうやるか、早乙女、宮田、シマが中心となって策を考え始める 隊員組も、まだ話を知らされていなかった沼口と下柳に 千葉が伝えている 沼口「え…っ」下柳「そ…そんな…」 驚き、狼狽する2人 千葉「いいな下柳沼口…合図を待て」 隊員組と一般組の丁度真ん中を歩いている高橋と叶も 皆の様子がおかしくなっている気配に気づき始める 一般組を振り返る隊員組、隊員組を見据える一般組で 次回、7月31日発売号へ続く (今週は合併号で来週は雑誌は発売されません)