大富豪に恋した操り人形 (分冊版)
父との確執により家を離れ、ひとりバハマで子供を育てながらインテリアデザイナーをしているジア。つらい過去から解放され、やっと自分をとり戻すことができ平凡ながらも幸せな毎日を送っていた。ある日、ジアは自分の目を疑った…息子の父親であり4年前、一度だけ関係をともにした大富豪サントが目の前にいる。これは偶然のいたずら? サントに息子が彼の子だと知られてしまうと、彼はジアを一瞥して「結婚か子供を引き渡すかのどちらかだ」と冷たく言い放ち──。
天使が去ったあの日から (分冊版)
「僕の恋人役を演じてくれるなら、猶予を与えてやってもいい」かつて恋人だったレオの冷たい言葉にヘレナは打ちのめされた。レオとの仲は、父によって引き裂かれ、彼の子を死産した。苦しい過去も乗り越え、今、父の会社の乗っ取ろうとしているレオに、思いとどまってほしくて7年ぶりに再会したのだが、なぜ彼はこんなにも頑なで、嘲るような態度なの? ――ヘレナは知らなかったのだ。自分の父が、彼に復讐される充分すぎる理由があることを。
罪なき誘惑 (分冊版)
ルイーザは決意を胸にロンドンのとある屋敷にやって来た。両親亡きあと放蕩の限りを尽くし、毎夜賭け事に興じる兄を止めるために。けれど時すでに遅く兄は勝負に負け、ルイーザが生まれ育った美しい館が人手に渡ってしまっていた。手に入れたのはアリステア・ダンスタン卿…その美貌とは裏腹に悪魔のように相手を追いつめるという、社交界の重要人物。なんとかしようとルイーザは彼に近づくが「一晩5千ギニーで私と試してみないか?」とささやかれ、唇を奪われて…!?
砂漠に落ちたルビー (分冊版)
親友であるダルマヤ王国の国王夫妻から、代理出産の役目をうけおったサスキア。しかし出産の2か月前、国王夫妻が突然、事故で亡くなってしまう。その事実を伝えに来たのは、亡き王の従兄弟であり、かつて彼女の恋人だったイドリスだった。あまりの出来事に動揺するサスキアにイドリスは驚愕の提案をする。自分たちが結婚すれば、お腹のなかにいる子供が王位継承者になると言うのだ。判断がつかない彼女の心とは裏腹に、ふたりの結婚の準備は着々と進んでいき…。
別れの予感 (分冊版)
「あなたの声が聞きたくなって…」すがるような目でそうささやかれ、サブリナはついに契約結婚の申し出を受け入れてしまった。一度は断ったのに。異邦人であるハビエルには、サブリナ以外に頼れる人がいないのだ。身寄りのなくなった姪を急ぎ引き取るための手段でしかないと納得しつつも、ハビエルが素敵だからこそ愛のない結婚をすることがつらくてたまらない。入籍し、形ばかりの儀式を終えた瞬間から、サブリナの想像を越えた苦しみは始まっていた…。
家なき子の白い結婚 (分冊版)
母を亡くしたソフィアは勉強しながら、住み込みの子守として働いていた。その屋敷に、臨時で雇われた庭師ラファエルは、どこか気品を感じる容姿で強引。ふりまわされながらも、物怖じしない自由な魅力に思わず心を許しはじめたある日、彼は…「君には大富豪の父がいる。莫大な財産と会社は君のものだ」と言い出した。庭師として潜りこみ、ソフィアの人柄を調べていたのだという。しかも、死に瀕した父の会社を救うため、1年だけ契約上の結婚を申しこんできて…!?
愛を忘れた大富豪の妻 (分冊版)
記憶喪失になりロンドンから遠く離れた片田舎のパブで働いていたロージー。店に立ち寄った夫トーマスと、偶然の再会を果たすが過去のことは何も思い出せなかった。200年の歴史をもつコリアー石鹸CEOだという彼は魅力的でやさしい。 「君のことは僕が守る」という彼の言葉に心惹かれるが、過去を思い出そうとすると、なぜか不安な気持ちがよぎる。私は彼を愛していたの? 過去を思い出せないまま、私は目の前の彼にもう一度恋してしまっていいの──?