荒ぶる季節の乙女どもよ。
あなたの“はじめて”を、わたしにください──。和紗たちは文芸部に所属する女子5人。部が「死ぬ前にしたいこと」という話題で沸いたある日、部員の一人が投じた「セックス」の一言……。その瞬間から、彼女たちは“性”に振り回され始める。 交際禁止令と曾根崎退学の撤回を求め、校舎に立てこもる和紗たち。それぞれの“恋”と“性”が錯綜する中、見つけた答えとは。馬鹿げていて、滑稽で、愛おしい。少女たちの一つの季節が過ぎていく──。最終話の「その後」を描いた描き下ろしエピローグも収録。
いつかティファニーで朝食を
都内で一人暮らしをしながらアパレル企業で働く麻里子は、朝食が大好きなOL。高校時代の友人 リサ・典子・栞と今も友情を深めている。忙しい日々の中、身体の不調や手術、転職も経験した麻里子は、元同僚の菅谷が作ったアパレル会社で働くことになる。そして、とうとう、菅谷を好きな自分の気持ちに向き合い、想いを告げた! 一方、友人の典子はNYでの生活をやめて帰国。友人のさちの家族の話、キミちゃんの新しい仕事なども収録した、朝食女子たちの物語、ついに完結!! ※お店ガイドは紙版発行時(2019年10月)の情報です。ご訪問の際は、事前にそれぞれのお店にご確認いただきますようお願いいたします。
ひゃくえむ。
俺はトガシ。生まれつき足が速かった。だから、100m走は全国1位だった。「友達」も「居場所」も、“それ”で手に入れた。しかし小6の秋、初めて敗北の恐怖を知った。そして同時に味わった。本気の高揚と昂奮を──。100mの全力疾走。時間にすれば十数秒。だがそこには、人生全てを懸けるだけの“熱”があった。 高校から10年。元天才は、“走る意味”を探していた。 インターハイの舞台で、小宮との再会を果たしたトガシは、変わり果ててしまった小宮に、人生で初めて“敗北”する。──それから10年、“走る意味”を失い、並の選手になってしまったトガシは、再起を懸け、“日本陸上”を目指すのだが……? たった100mに人生を懸けた男の物語、完結!!
日常ではさえないただのおっさん、本当は地上最強の戦神
スローライフを好むベテラン冒険者のバルさんは、一見して庶民のただのさえないおっさん。でもその真の姿は--帝国が誇る「八神輝」の一人で、光の異能を操る最強戦士。日常に紛れるとある戦士の英雄譚始動!
かまってくれないと死ぬ吸血鬼
吸血鬼退治に、十字架はいらない。ニンニクも、日光も。必要なのは、かまって欲しくてしょうがない孤独~~~な吸血鬼を、徹底的に無視すること。寂しがり屋の吸血鬼と、みなしごシスターの、かまってかまって&無視無視デイズ。