CQ【第1巻】

CQ

軽やかで美しく、そして楽しい男と女たちが心を惹きつける!! ――軽妙な語り口で、スピーディに展開する、朔田浩美の魅力を満載したエンターティメント傑作ミステリー作品。 政治家の名門の家に生まれ、莫大な遺産を相続した生徒会長の生島玲、幼馴染で学園の理事長の孫・諏訪智、玲のじいやの孫・豆蔵――それぞれ性格は違うが、いずれも魅力あふれる男の子たち。彼ら3人は、学園で、街角で、また、巨大な新興宗教教団などと、さまざまな事件に巻き込まれるが、いずれも「霊」が関係している。しかし、3人には強力な味方がいる。CQ(シーキュー)と呼ばれる美しき悪霊払い屋・桜田桃乃である。彼女は悪霊を感じ、霊の声と姿を見定めて、これを浄化する特殊な能力が備わっているのだ。ただし、場合により解決のための料金はややお高めではある。 スリリングな展開で、さまざまな事件に立ち向かう彼らの姿が描かれていくが、その軽やかな活躍の背景に、4人はそれぞれいろいろな過去を背負っている。特にCQ・桜田桃乃の特殊能力の秘密の影には、重い過去が横たわる(桃乃の過去を描いた番外編「THE BLACK Man」を同時収録)。「強い光を欲しがるのは、心の闇が深いからよ」(本文より)……軽妙なコメディ作品だが、その物語世界は切なく、感動的な深みをたたえている。豊かな物語世界から強い光が立ち現れ、光と影が自ずと鮮明になる。

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夢売り

夢売り

悪い夢を、よい夢と交換する「夢売り」のお話。超美形の夢売りは、深い苦しみや憎しみ、かなわない憧れなどの、狂おしい思いに満ちた悪い夢を集めているが…!? 「小さなお茶会」、「幻獣の國」など、時代をリードする傑作コミックを発表している猫十字社が、夢をモチーフに描いた異色の幻想作品集。しかし、夢は、とてつもなく長い過去の死者の記憶に連なり、生きることと死ぬことのはざまに私達を誘い、私達を翻弄する。収録作品の「夢売り」は、狂ってしまった時間の流れに、まがまがしい過去の記憶が交錯し、破滅の予感を漂わせる。猫十字社の卓越したコマ割りで、現実と夢、現在と過去が美しく、不吉に交響する。「竜紋の池」も夢がモチーフ。現在と過去の時間が、ページを追うごとにスリリングに交錯していく。その趣向は読者の想像力を軽やかに超えていき、時空を越えて、猫十字社ならではの作品世界が華麗に羽を広げる。「獏飼い」はユーモラスな珠玉の短編。夢売りが仕えているご主人の獏と、夢売りの物語。ゆったりと、伸びやかで、大きくおおらかな世界が広がる。作品集冒頭で描かれているように、満開の桜は不吉なほどに美しい。その美しさに魅せられていると、時の流れが狂い、生と死が交差する。この交差点に恐ろしい真実が宿ることを、不気味な美しさでこの幻想作品集が教えてくれる。

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肉の奴隷人形

肉の奴隷人形

全ての性の飢狼に捧ぐ! 「鋼鉄の巨人」ダーティ・松本の初単行本が表紙も新たに電子書籍として登場! もはや説明など必要のないレジェンドを体感せよ。「肉の奴隷人形」美人ファッションモデルがビルの1室に閉じこめられ、数々の調教を施されてしまう。なんとか隙を見つけて脱出しようとするが…。「淫獣の楽園」恋人とふたりで南海の無人島を訪れた水着美女に襲いかかる、凶悪な狩人…。恋人も殺され絶望の中、ボートを奪って嵐の中逃げ出すのだが…。「怪楽痴態公園」酩酊して公園を訪れた男は、偶然同じ公園にいたカップルに襲いかかり女性を蹂躙する…。「裸体の乱舞」エロマンガ史上初のレオタードが登場! 新体操部に新しく赴任してきたコーチが、美人女生徒をもてあそぶパターンは本作が元祖! 「嗚呼! 悶絶遊戯場」銃を持った男に脅され、アメリカン・フットボールの選手たちがチアガールを凌辱する…。やがて狂乱の宴は暴走をはじめ…。「エロス! 少女歌劇団」エロと歌劇団の合体! 歌劇団に襲い掛かる陰謀に劇団員と観客が、淫靡な空気に充てられて陶酔の渦に飲み込まれていく…。「性猟鬼」悪のスーパーヒーローが登場! 女性を襲い凌辱する男たちにくだされる、漆黒の獣による断罪…。暴走する獣の本性は、全てを滅ぼす。「快感スマッシュ!」2人のテニスの選手が最悪のろくでなし男に襲われてしまう…ナイフで脅迫され、凌辱される美女たち。 ダーティ・松本…熊本県熊本市出身。1970年にさいとう・プロダクションに入社するも半年で退社。肉体労働を経て、実話雑誌にてデビュー、1975年頃から本格的に成人向け漫画家としての活動を始める。『アートコレクター』2010年12月号に『会田誠さんの気になるエロ作家』としてダーティ・松本を指名。会田誠さん曰く「いわゆる美術ということでは、顔の書き方などうまいかヘタかというとヘタなんだけれど、感情がぐんぐんと出てきて好きです。エロマンガの巨匠のひとりです」と紹介している。空手家・佐竹雅昭氏が「初めて見てショックを受けたエロマンガ」として本作の「肉の奴隷人形」を取り上げた。

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