※ネタバレを含むクチコミです。
主人公と友達のセリフの掛け合いがなんか独特のテンポだった。九井諒子的な少し不思議な設定と、見せ場の決めゼリフはちゃんと少年漫画なところが良 何でも食べてしまうというシンプルな病気の得体のしれない恐ろしさが面白かった。
説明できない独特な雰囲気と、ゆるいキャラデザ、誌面の余白が多い絵のスタイルなのになぜか強烈なインパクトがあってものすごかった。 何だこの作者は・・・!?と思ったら破格の家賃の人で納得。あれもう3年前の作品なのか・・・確かにあっちもすごかった。 相変わらずなんでこれがジャンプに載ってるのかわからない我が道を行く作風で好感度が高い。ジャンプラで連載してほしい。
『ポポ』の百瀬先生の新作ポップな魔法少女ものだ〜!と思って読んでみたらなかなかダークなエンディングでした…。人知れず魔法少女として人類を救っている主人公ハル。戦いに追われ普通の幸せを味わうことも出来ない彼女は心が追い詰められ、戦いの中でついに…というストーリー。 もう少し長めの尺で読んでみたかったかもというのが正直なところですがハルが戦う魔物の正体、魔法少女とは何かなど短い中でも色々と想像させられ、考えるほどエグい気持ちになっていっちゃいました。つれえよ…。 ただハルちゃんと友だちの女の子のやり取りはとってもかわいかったです!!! 次回作も楽しみ!
バレーボールの朝練に体育館に行くといつも先にいる女バスの先輩。 瑞々しく透き通った空気感とステレオタイプではないキャラクターと会話の気持ちよさがあった。 久しぶりにキュンっとした。 画力もすごいし、期待しかない!
少年漫画の妖怪バトルものってもはや読み飽きてるところあるけど全然楽しく読めてしまった。キャラ・設定・セリフ・感情の動き全部良い。 特に最後の見開きでカワウソ一族が無事だってわかるとこがメッチャ好き。読んでて引っかかったところをきっちり説明して安心させてくれる。作者の行き届いた配慮よ…。 京都市役所妖怪対策室っていうタイトルで連載してほしい。
『群青のバトロ』古田静蘭の読切。自分を普通の人間扱いしてくれるアンチコメ(と歌うこと)が好きな主人公っていう発想がすごくよかった。やっぱ面白いなこの人のマンガ
まずカラー絵がすごく良い。なんとなく五十嵐大介っぽさを感じる。 そして本編の絵の線の感じや白黒ハッキリした塗りは尾田栄一郎や吾峠呼世晴っぽい。 けど描き文字やキャラデザはオリジナリティがある。 物語は、「残虐なヴァイキングに統治された「兵士か奴隷」しかいない町・ギブロン。主人公・バトロは「ギブロンで1番偉い奴に会いに来た」と、少年漫画の主人公らしいセリフで兵士をぶっ倒すが、ゾゲボ(1番偉い奴)が町に戻ってくるまで奴隷として過ごすことに決める」というあらすじ。 この主人公・バトロには「ゾゲボが戻るまでビビらず仲良くしてくれよな」と言ったりするところがあり、こういう強い力を持ちながら「お前が言うな」というボケをカマすところはルフィーに似ているなと思った。 もしここで周囲の人間が極度にデフォルメされた変顔になってツッコミを入れたら、それはもうワンピースでしかないが、群青のバトロはそういうことはしない。 ルフィーはシリアスに振る舞うこともあるけれど、基本的に無邪気に喜怒哀楽をハッキリ示し、熱く怒ったりする。一方、バトロはもう少しクールな男で、笑ったりスッとぼけはするけれど、激しい怒りや熱は内側に隠し、淡々と振る舞っているような印象を受けた。 最初から最後までスラスラ読めたし、最後のオチには笑った。 ファンタジー少年漫画として大きな瑕疵のない、完成された作品だと思う。 個人的には、「バトロが伝説の男と似ている」という設定がうまく活かせていないように感じた。本来だったらもっとワクワクできる設定なんだけど、あとづけ感・蛇足感が強くて「バトロかっけー」とはならなかった。 ワンピースのようなヒット作の要素を、うまく自分のものにすることが出来るのは本当にすごい才能だと思う。ポテンシャルをビンビン感じるので、このままさらにオリジナリティを磨いていって超面白い作品を描いてほしい。 『週刊少年ジャンプ 2019年38号』 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019034D01_57.html
テトリスみたいにブロック落としをして隙間を埋めるゲーム「DELETE」の世界チャンピオンの女の子とその彼氏が主人公の短編ホラー。現実世界でも『すきま』を見つけると執拗に埋めようとするヒロインの不気味さとかわいさが読み進めるエネルギーになっています。 彼女に向き合う彼氏の最後の答えはどこか歪んでますけど美しい。作品そのものも15Pのなかにギュッとまとまっていて『すきま』の無い仕上がりだと感じました。 そしてなによりブラクロの休載で出来た本誌の『すきま』を埋めるために描かれたことに感動です。すごいコンセプト。
超能力の質は血統で決まると豪語するエリートの家系の主人公は驚異的な超能力を使うけど、両親は超能力使えないのに突然変異的にとんでもない力を持った庶民の女の子がいて…。 女の子の絵柄はかわいらしいし、この子が主人公のストーカー的なやりとりもくだらなくてよかった。 ジャンプというよりジャンプ+で連載する方が相性良さそうだと思った。 明らかに自分より強い女子に対して負けるかとちゃんと努力するエリートもいいなーと思ったし、ちゃんと負けるし底が見えないし連載で読んでみたい。
主人公がコロコロっぽい見た目なのもいいね
まずこれがジャンプで読めちゃうという事実に感動。ありがてえ…。作品を振り返りつつ個人的な最高ポイントを3つ挙げていきたいと思います。 ◯主人公ふたりの距離感と関係性が最高 異星人のポポと彼女の監察担当のカヲルはふたりで同居中。奔放なポポに振り回されながらも日々の仕事で疲れ切っているカヲルがポポに癒やされている様子が自然と伝わってきます。一方のポポも人類にとって「ヨソモノ」であり厄介な存在である自分を受け入れてくれるカヲルのことを大切に思っているのですよ…完璧か? 物語を貫くふたりの「関係性・パワー」が炸裂するラストまで見届けてほしい。 ◯演出とセリフ回しが最高 スマートだなと思ったのが「宇宙人がいて、人類は敵対しているけど、なんとなくやれています」というともすれば複雑な状況説明が「緩やかに侵略されている」というセンテンスに凝縮されていること。カオルの所属など細かな設定や世界観に言及しきらずとも余白で伝わってくるんですよね。これがすごく読みやすかったです。 ◯デザインとビジュアルが最高 キャラクターデザインをはじめとにかくカワイらしくて、かつスタイリッシュな線が迸っているんですわ。どのコマを見ても気持ちいい絵が目に入るので嬉しくなっちゃいます。 特にクライマックスシーンは圧巻。気分がゾワッとアガるすごい見開きでした。 もう全部好きでした本当にありがとうございます。未読の方、読んで!!!
復活まだですか?
なんとなく扉絵で惹かれて読みましたが良いですね! 少年漫画の起承転結は置いといて。 ポポが変容する絵がお洒落! そして全体的にお洒落な漫画だなと思いました! 多分絵柄とか作風とかですかね。
霊媒師の主人公が悪魔とコンビを組んで除霊をしていくという設定は至ってシンプル。 なんと言ってもキャラクターの線が艷やかで好きな絵柄でした。アクションの見せ場も絵的な美しさが映えてます。ホラーとかアクションものだけでなく色んなジャンルにマッチしそうですが、このバディのストーリーももっと膨らませられそうだし見てみたいと思いました。ジャックは絶対人気出るやつ。 作品の内容とは別に今ジャンプ退魔ものめっちゃ連載してるよなぁ…っていうのが気になっちゃいました。こういう作品の層を厚くしていくんですかね。
※ネタバレを含むクチコミです。