主人公は必要以上に罪の意識を感じすぎているかもと思った。 けどあの時3000円も自分で立て替えて済まそうとするのは明らかに間違っているわけで、ちゃんと白咲さんが盗んでないこと(もしくは盗んでいたこと)を調べていたらこういう結末にはならなかったかもしれないですね。 ふたりが仲良くなれたことは良いことだけど、お金で誤魔化した人に急に懐くのも不思議だし、主人公は絵を辞めさせてしまったことに罪悪感を持ってるし、ハッピーエンドとは言い難いのが面白いなと思いました。
タイトル通り初っ端から近い!!ウオオオ!!ゆな姉好きだ!!!!タケルくんも可愛くてね、いいですね…おねしょた…へっへっへ…。 ババア…ではなく、タケルくんのばあちゃんがまたね、いい味出してて面白いです。そんでラストね!!オチもタイトルも改めて最高!となりました。ネタバレなしだとここまでしか言えない!!最高なので読んでくれ!!
気弱で自信がない主人公が、いわゆる意識高い系の人たちに囲まれて、自己投資という名のもとに怪しい世界にツッコんで洗脳されていく話。 副業とか謎のビジネスによって金持っているアピールをしてくる同僚の田島を崇拝し、その崇拝から惜しげもなく身をきっていく感じ。 気づいている側からみれば非常に滑稽なんだけど、SNS上でこういう輩が昨今溢れているから、あながち非現実的でもない。 タワマンに住んでいると見せかけて時間で借りているだけとか、人脈づくりという謎の目的で人を集めて会費をセコく中抜きしているとか。 SNS上で金持ちアピールして謎の情報商材を売っていく(実際は金持ちでもなんでもない)自分も、昔、そういう輩を見てきたからなおのことよくわかる。 主人公は、悪徳ビジネスはびこるシェアハウスに住み、大分洗脳されてしまうんだけど、2巻からそれに気づいた同居人も現れてきて、彼女の働きによって、ここから先なんとか救いがあって欲しいと願ってしまう。
妻の不倫でバツイチになった主人公。 それが原因でEDにもなってしまう。 そんな中、同じ職場の渋谷くるみが急接近。 実は、彼女は元妻の妹だったというオチ。 くるみはある出来事で主人公に好意を持ち、体の関係にも積極的だが、主人公のEDによってひと悶着あって・・・という展開。 再生の物語でもあり、エロラブコメ的な要素がグッドです。 くるみが甲斐甲斐しく主人公に尽くす感じも良い。 巻を追うごとに、主人公を狙う別の女性も出てきて、ちょっとした三角関係でやきもきする様も可愛い。 エロ描写も普通にあるので、大人のラブコメとして十分楽しめる1冊です。
※ネタバレを含むクチコミです。
『オナ禁エスパー』で一躍名を馳せた竜丸さんの、待望の連載作品です。 人造人間であるホムンクルスが存在する世界を舞台に繰り広げられる、随所に王道少年マンガ感が溢れているダークファンタジーとなっています。 王道であるが故に展開には既視感を覚える方、特に第1話はプロットに『チェンソーマン』を感じる方は少なくないでしょう。しかし、そこは竜丸さん。徐々に独自の持ち味を発揮していきます。 特に1巻で見どころなのは、3話の「新人の通過儀礼」。主人公テツヲが新たな生活を始める拠点となる蜂須館において、自称「かしこくて知的で頭の良い十四歳」シローと自称「十三歳で館一番の美女」カレンが課すとんでもない対決です。ここに竜丸さん節極まれり。 蜂須館の主であり母性と底知れぬ強さを感じさせる蜂須さんや、自称蜂須館で一番キュートなホムンクルスことクレコさんなどのキャラもとても良いです。立っているキャラは続々出てきますし、それぞれの固有の能力に伴った掘り下げも楽しみです。 また、 「多勢に無勢 去勢のひとつでも張ってみろ」 や 「血飛沫に反吐と硝煙」 のような七五調が滲み出る独特のセリフのセンスも小気味いいです。 時折混じるギャグとシリアスの塩梅も良く、濃ゆいオリジナリティを上手く人口に膾炙するように落とし込んである作品となっています。純粋な尖った作家性を見たい方は『オナ禁エスパー 竜丸短編集』の方をお薦めしますが、王道少年マンガを好きな方にはこちらもお薦めです。
起こっていることはものすごく深刻で重大なんだけど、出てくるキャラクターがどこかゆるくて読んだあとはなぜか癒やしを感じました。最初の養護施設でのシーンが後々しっかり活かされているのがよかった。根拠はないけどこの2人の未来は大丈夫だろうなきっと、と思えました。
面白かった。 よく見ると(よく見なくても)後頭部がない相手を人間かどうか迷うあたり、主人公もポンコツアンドロイド(自分は人間だと思い込んでいる)か何かの可能性が...。
冒頭で「一生消えない傷を残した」ってあったから、余程酷いことを言うなりするなりしてしまうのかと思って読んだので、終わり方に拍子抜けした。 傷つけるというより、図らずも生き方を別人のように変えさせてしまっただけで、相手がそっちの方が幸せなら、相手にとってはそれで良かったのでは。 むしろ傷ついたのは、自分の好きだった相手の言動パターンや人生のあり方を変容させてしまった主人公側かもしれない。 自分は過去に「自分の影響で友人が誤った選択をして少し失敗したのかもしれない」時、勝手に責任や申し訳なさを感じた。 この漫画の主人公ほど他人の人生を大きく変えてしまったなら、その戸惑いや後悔や苦悩のようなものは大きいだろうと思う。 この主人公の中に、「かつての大好きな相手の姿が自分によって失われてしまった事への やるせない気持ち」や「変わってしまった相手とでも 仲良くなれて嬉しい気持ち」がそれぞれどれくらいあるのかが伝わってこなくて、想像するしかなかった。
主人公は必要以上に罪の意識を感じすぎているかもと思った。 けどあの時3000円も自分で立て替えて済まそうとするのは明らかに間違っているわけで、ちゃんと白咲さんが盗んでないこと(もしくは盗んでいたこと)を調べていたらこういう結末にはならなかったかもしれないですね。 ふたりが仲良くなれたことは良いことだけど、お金で誤魔化した人に急に懐くのも不思議だし、主人公は絵を辞めさせてしまったことに罪悪感を持ってるし、ハッピーエンドとは言い難いのが面白いなと思いました。