事件に巻き込まれて推理を披露してめでたしめでたしでは終わらない、整くんの喋りに読者も刑事も犯人も感心させられる作品。 ふわふわ天パで巻き込まれ体質で飄々としているように見えるのに、警察に捕まってもバスジャックにあっても真っ直ぐな目で自分の考えを話す整くん。とても魅力的な主人公です。わたしはとても好きです。 ひとつ事件が解決するたびに、それぞれの事件の繋がりや整くんの過去が少しずつ見えてくるのでどんどん読み進めてしまいます。キリがいいとこでやめとこ、がなかなかできない!それくらい面白い作品です。
7歳で母を亡くし、父とふたりで生きてきた主人公の美穂。 母方の祖母には一緒に暮らすことを拒否されてから20年以上一度も会わずにいたけれど、病気療養中と知り祖母の家にしばらく住み込み始めます。 相変わらず冷たい態度の祖母と、なぜか以前から住み込んでいるという虫好きの大学講師・橋本との3人暮らしが始まります。 実の娘の結婚式や葬式にも出席しなかったという祖母に対し、特別な感情を持とうとしない美穂ですが、祖母の冷たい態度にはなにか理由がありそうだということがわかります。 美穂が昔見た狐の嫁入りの光景が、おばあさんの過去に関係があるのか、否か。美穂がこの地に再び訪れたことで何が起きるのか、続きを読むのが楽しみです!
大学で数学を学んでない身からすると、「高校でやってたあれはこういうことだったんだ!」という発見がある。自分も主人公と同じく暗記で乗り切ったタイプなので(見ただけで覚えられるほどの力はないが)、すごく共感しながら読んだ。登場人物が異能を持ちながら基本的には駄目人間てのがいい。数学の知識がなくても十分楽しめるし、京都に土地勘ある人はローカルネタも楽しめると思う。
※ネタバレを含むクチコミです。
薔薇のためにが本当に面白かったので次なに読もうか迷ったんですけど、とりあえず最新作をと思い読んだら、最終巻に「これにて引退」との旨が書かれていてショック。しかし病気などいろんなものを抱えて漫画家を続けるよりも無理をしないと決断されたことは素晴らしい。 本作もこれ以上ない多幸感に溢れた作品で(猫愛も多分に溢れてダダ漏れしてます)、薔薇のためにを読んでも思いましたが、思ったことを思いだけにとどめずそのまま口から出すキャラが多くて、それがストレスなく読める理由だと思ってます。敷島くんの同僚の女とか、やちよの親兄弟とか、ほんと最悪な連中なんですけど、そいつらに何を言われても同じくらいの勢いでみんな言い返すから、なんかもう面白くなっちゃう。これから過去作を読むのが楽しみです。 吉村先生、お疲れ様でした。
『海街diary』は、読んでないのだが・・・。 この物語だけでも、当然ながら成立してます。 主人公の和樹は、複雑な家庭に育ったのに、素直に成長しているように感じる。反面教師なのかな? 温泉街に住んでいる人々の何でも共有できている良さもあるけど、その閉塞感も辛い。 この街で、生活していくこと、仕事、人間関係、自分の立ち位置、色んな事に気を使いながら成長していく和樹を見守りたい。
カレー好きの天パ。個性ばかりが記憶にやきつく。謎解きもよいけれど、彼の考え方生き方哲学が、すごくすきだなぁ。
美術の授業で有名絵画の模写をするようにという指示に、模写はただのコピーで芸術の自由が尊重されないとしてボイコットした生徒たちと、教師、そしてそれに巻き込まれてしまった美術部員の一部始終を描いた読切。 その教師もちょっと変わった人で、描かずとも模写も立派な芸術であることをわからせるためにそこに居る全員でレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を再現しようと提案します。 最終的に、全員が腑に落ちるというのは難しかったかもしれないけど、ボイコットの中心人物の青木くんの心には多少響いたのかな。 模写の目的は上手に描くことじゃなくて、その経験だということ。 自分も中学?の授業で有名絵画の模写をしたことがありました。確かシャガールだったと思いますが、自分では絶対に思いつかない構図とか配色を再現するという経験は役に立つとかは置いておいて結構しっかりと記憶に残ってます。 いつか時がたって、みんなとやった最後の晩餐の再現がふとした時にいい記憶として思い出すといいと思いました。いい話だった。
最初はこの二人の秘めた恋を描くのかと思っていたんですが、そんな直球な物語ではございませんでした。職場恋愛をしたら即クビという厳しい環境のなかで、主人公の家政婦・レヴィと執事・モーリスはプロ中のプロという佇まいがかっこよすぎる。そんななか、レヴィお気に入りのメイド長・シルビアが職場結婚をし辞めてしまいます。慕われていたはずなのに自分にはひとことも相談がなかったことで落ち込むレヴィに、お花をあげて励ますモーリス。やっぱり始まるのか…?恋が…!((o(´∀`)o))ワクワク
事件に巻き込まれて推理を披露してめでたしめでたしでは終わらない、整くんの喋りに読者も刑事も犯人も感心させられる作品。 ふわふわ天パで巻き込まれ体質で飄々としているように見えるのに、警察に捕まってもバスジャックにあっても真っ直ぐな目で自分の考えを話す整くん。とても魅力的な主人公です。わたしはとても好きです。 ひとつ事件が解決するたびに、それぞれの事件の繋がりや整くんの過去が少しずつ見えてくるのでどんどん読み進めてしまいます。キリがいいとこでやめとこ、がなかなかできない!それくらい面白い作品です。