電撃コミックスEXの感想・レビュー12件青春リビドー山青春リビドー山 位置原光Zstarstarstarstarstar_border寸々作者のTwitter上でのロビー活動もずっと見ていたのでやっと出版できたか…という感慨もある。 「罰ゲームで告白」、「事務的手コキ修羅場」、「負債」、「一休さん」あたりが好きでした。こういうのがいい時があるぼくらのペットフレンズ 人生負組starstarstarstarstar_border野愛ペットが人の姿になれるという設定の作品ですが、非常にバカバカしくて下品です。 ケモ耳だからといって無条件にかわいくなることはなく、人間としての分別があるわけでもなく、野性味あふれるペットたちがたくさん登場します。 というと文句ばっかり言ってるみたいだけどそうじゃなくて、スピード感あふれるバカバカしさが魅力なんです。 大味で強引で下品なギャグが読みたくなるときってあるじゃないですか。 酒飲んだけど眠れない時とか。始発待ってる時とか。夜中に目覚めちゃった時とか。 そういう時にぴったりの作品です。下ネタ以外もちゃんと面白いニニンがシノブ伝 古賀亮一野愛なつかしい!と言ってもリアルタイムで知っていたわけではないのですが、90年代後半〜00年代初頭のノリがたまらないです。あの時代を生きたひとなら間違いなくなつかしい!と思うはずです。 見習い忍者の忍が修行に励むドタバタコメディーですが、ストーリー以上にギャグの詰め込み方が濃密です。 下ネタばっかりと見せかけて小ボケ小ネタが満載で、一話読むだけで結構お腹いっぱいになります。 女子高生の下着をもってこい!とかに目が行くけど、腕だけ分身してたり下ネタ以外もちゃんと面白いです。 こういう情報量多くて脳味噌沸いちゃうようなギャグ漫画もいいですね。とにかく楽しい。やっとコミック出た!俺の姉の行動が尊い。 村中悟starstarstarstarstar宮っしぃニコニコやKindleで読み続け、やっとコミック発売! めっちゃ楽しみに待ってました! 隠れブラコンの姉とバカな弟のやり取りが最高に刺さるものがあり、こんな姉ちゃん欲しかったわ...と心の底から思えるグッド姉マンガ ツンデレ、クーデレといえばその通りだが、若干見える姉の弟への変態的なほどの愛が個人的に最高に好みです、ありがとうございます ニコニコで旧バージョン、Kindleで番外編読めるので、ぜひこちらもオススメ きっと仏像に会いにいきたくなるマンガ仏ガール 柚ちえこ兎来栄寿1コマ目が誕生釈迦仏、2コマ目が軍荼利明王のポーズの真似をする主人公から始まるマンガもなかなかないでしょう。 この作品は、「仏像変態」と呼ばれるほど仏像に偏愛を寄せる美術部顧問の江西先生と、その教え子である城上(しろかみ)さんが主人公の物語です。 江西先生の推しと押しの強さによって、城上さんはさまざまな仏像巡りに付き合わされていきます。 京都・奈良を中心とした寺社仏閣、平等院や永観堂禅林寺などが精緻に描かれ、思わず二重の意味での聖地巡礼をしたくなるほどです(六波羅蜜寺の空也上人像のエピソードでは『空也上人がいた』などもフラッシュバックしつつ……)。 とにかく江西先生のキャラが濃く、 「才能のある後輩やなんで売れてるかわからない作家を見ると気が狂いそうになるわ」 「みんなも早くお酒飲める歳になるといいわねえ 飲んでる間は嫌なこと忘れられるわよ〜」 と、闇の深さ・人間的な弱さを生々しく感じさせます。 一方で、 「私たちは結果が出ない時不安になっちゃうけど… 人間いくつになってもアップデート可能なのよ!」 「人生の時間を使って何かやってるだけで偉いわよ」 といった言葉で教え子を優しく導いていく側面もあり、仏像を通して開いた悟りの境地を感じさせてくれながら読み手である現代人にも寄り添ってくれる内容となっています。 作中でも語られる通り仏像を見ている瞬間に私たちは仏像を通して自分の願いや悩みを見つめ直していて、そうした瞬間を人生の中に持つことは大事であると思います。この作品を読む時間もそれに近しく、間接的にそうした効用も生まれるかもしれません。クズかわいいJKの日常みなクズ ハトポポコ野愛女子高生がだらだら喋ってるだけの漫画は癒されるし可愛いです。奇行に走ってもちょっと下品でもめちゃくちゃバカでも面白いな可愛いなと思えるもの。 でもみなクズの女子高生たちはクズです。 クズに憧れる長谷川、常識人っぽいけど自分に激甘な安藤、まじでクズの小泉、クズっていうかバカな山井。タイトルの通りみなクズです。 とは言え朝寝坊をお父さんのせいにしたり、弟をパシリにしたり、迷子を観察したりする程度なのでかわいいもんです。 ○○なときどうする?みたいな会話もワンランク上のクズさに満ちていて楽しいです。 法に触れるようなクズさではなく、愚かな人間たちをニヤニヤしながら見てるようなクズさ。性格悪いな〜と思うけど、毒とゆるさのバランスが絶妙でいいんですよね。 結局のところ可愛いし、ゆるさが心地よいので癒されてるのかもしれません。 こいつチョロいな〜って小泉さんに思われそう……即ハッピーエンドを享受したいときに心にやさしい単行本~即オチ2コマ劇場~ きただりょうま野愛心が弱ってるとき、何も考えたくないときにぜひ読んでほしい作品。 絶対エロいことするじゃん!絶対胸糞な展開になるじゃん!的1コマ目からの、めちゃくちゃピースフルな2コマ目。 ハラハラドキドキとか感動とか胸キュンとかエロとか、心揺さぶられるような漫画はもちろん素晴らしいです。そういう漫画にたくさん出会いたいと思ってます。 でもね、たまには脳を働かせずに楽していい気持ちになりたいんです。 4コマ漫画よりもっともっとはやくハッピーなオチにたどり着きたい!!心が動くより先に幸せを与えてほしい!! そんな怠惰な願いを即叶えてくれるのがこの作品です。読書というよりは授乳レベル、目だけ開いておけば即安心感や幸福感を得られます。 心が疲れてしまったときはこの作品をまた読みたいと思います。ここには優しさしかないのです。 ハイテンション社会主義この社会主義グルメがすごい!! 河内和泉 内田弘樹野愛異国の食生活と歴史を学べる漫画かと思ったら……学べるは学べるんだけどハイテンションで情報量がすごいので圧倒されてよくわかってません。 社会主義の擬人化ってすげえな…しかもあんまり飯美味そうじゃないな…とうっかり資本主義に感謝しそうになりました。 透明コーラのエピソードは面白いので記憶に残りましたね。 資本主義の象徴であるコーラをバレないように味わうため、なんか現代にも通ずるようなお話だなあ。 かわいい女の子の形しててもお家にソ連そのものがやってきたら嫌かも。天才博士!美女スパイ! そしてTVゲーム!!!ユッカ 祥人サミアド※ネタバレを含むクチコミです。異世界の「よつばと」を目指して異世界女子寮 使い魔いおりとモン娘たちの365日 あかうめ名無し異世界女子寮というタイトルにはなっているが、読んでみるとこれは**「異世界のよつばと」を目指しているのではないかという気がしている。** 主人公のいおりはホムンクルスであり、とある魔女の使い魔として働いている。 それがちょっとした事故でモン娘たちの住まう女子寮に転送されてくる……という部分が1巻の導入となっている。 しかし何というか、他の女子寮のモン娘といおりでは立場が違う。彼らは住人であるが、いおりは突然の来訪者なのだ。 一緒に生活するという意味では寮らしさはあるが、いおりは使い魔なので家事は得意で進んでやってしまうから、役割分担のような共同生活感はそんなにない(それを逆手に取ったエピソードが1つあり、個人的にはそれが好き)。 恐らくではあるが、この漫画の魅力は「女子寮」的な要素ではない。 **ホムンクルスとして生まれ、魔女の使い魔として生きたきた幼く純粋ないおりを通して、女子寮を中心とした異世界はどう見えるか……というものを読者に伝えたいのだと思う。** それはよつばというフィルターを通して何気ない日常の魅力を見つけることができる、「よつばと」の世界に近いものがあるだろう。 いおりは飾らず、毎日を全力で生きている。それはもう、読んでいるこちらが「毎日快眠だろうな」と思ってしまうくらいに(精神的に不安定になる日はあるようだが) 真っすぐに、そして素直に生きているいおりだからこそ、ちょっと困っているモン娘たちにシンプルな答えを教えてあげるということが、この漫画では随所に見られ、そこが「良いなあ」と思えるポイントなのだ。 普段ラミアのニア以外はすました顔が多いモン娘たちが、いおりと関わることで普段とは違う顔を見せ始めるのも面白いポイントの1つだろう。 自称エリートのケンタウロスがいおりに名前を呼ばれた直後にツンデレを披露したり、寮の住人から苦手意識を持たれていたアキの秘密を結果として明らかにし、作中1番の赤面顔を引き出したり。 いおりというフィルターを通すことで、異世界の日常もキャラクターもまた輝き出すといったところだろうか。 異世界は非日常ではあるが、これまで数多く描かれてきたところになろう系が流行ったことで、もはや開拓されていない場所はないというくらい異世界は日常化していると感じている。 そういう意味で、**「異世界のよつばと」というコンセプトは、なかなかに面白いと思う。** ……「異世界のよつばと」なんて、この口コミで勝手に書いていると思われるのは心外なので書いておくが、帯はかなりよつばとを意識していると思う。 https://twitter.com/denplaycomic/status/1319841029843947520?s=20 同じ電撃系のコミックスなわけだし、タイトルは無理でも帯で「異世界のよつばと」ってもう書いちゃってもよかったのではないか。 許可はまあ……降りないだろうが。 ここまで書いて、「**でも漫画は結局キャラだよ!**」という人には、イマイチ本作の魅力は伝わっていないかもしれない。 ここでいおり以外のキャラについて書くよりは、画像を見て判断してもらった方が良いだろう。 公式(というか担当?)はモン娘の中でもケンタウロスを推しているようだ。 https://twitter.com/denplaycomic/status/1320198396020355074?s=20 ただこのモン娘、表紙での扱いはなぜか小さい。作中唯一の読者代表的なツッコミキャラで、ポテンシャルはとても高いと思う。個人的には彼女の魅力をもっと引き出して欲しい。 最後に1つ、この作品の謎を書いておく。 彼女たちは学校に通うわけでもなく、どこかに勤めている雰囲気もない。 **一体、何のための「女子寮」なんだ……。** https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_AM19201437010000_68/ 音速丸あらわるニニンがシノブ伝 古賀亮一starstarstarstar_borderstar_borderさいろくシノブは主人公なのだろうけどこの漫画は音速丸様の漫画である。 アニメ化もされたらしい本作は「飼われてる鷹」として登場した音速丸という謎の生物を中心とした漫画であると言っても過言ではない。 アニメの方も気になるな https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://m.youtube.com/watch%3Fv%3D8VXtYazJYYM&ved=2ahUKEwjBrpDz28jnAhWGdXAKHcjnAXYQt9IBMAp6BAgOED0&usg=AOvVaw0kafe8zXWIsr5Z8hesd26M 音速丸さんは下ネタがすごいのですごいです、読むべし。綿密な取材で構成されたパーツショップの内情マンガパーツのぱ 藤堂あきと名無し当たり前ですが、漫画は漫画雑誌にだけ掲載されているものではございません。一般誌や女性誌のなかには漫画が連載されてるものも多いですし、モデルガンやカードゲームなど趣味性の強い雑誌でももちろん掲載されています。囲碁の雑誌や昆虫の雑誌でも連載漫画をみたことがあります。今は大分少なくなってきていますが、パソコン雑誌が大量に発刊されていたころ、やっぱりさまざまな漫画が連載されていて、そんなにパソコン雑誌を読む方ではなかったのですが、『PCコマンド ボブ&キース』(なにげに単行本が三冊もでていた)という、アメコミ調の漫画がいろんな意味でぶっ飛んでいてよく読んでいました。 この『パーツのぱ』もパソコン雑誌の「週刊アスキー」で連載されている作品です。専門誌で掲載されている漫画は、その性質上、ルポものが多いのですが、『パーツのぱ』は完全なストーリー漫画。秋葉原のパーツショップ「こんぱそ」に勤める魅力的なキャラクターが織りなす日常が描かれております。 パソコンパーツに詳しいベテランで年齢不詳ツインテールの本楽、平凡な青年で特徴といえばドジをやらかすことの入輝、あまりパソコンパーツに詳しくないけど大きくて美しい天戸、仕入れなどの裏方作業を完璧にこなすアフロの手木崎など魅力的なキャラクターが、短いページ数で少しずつ少しずつ浸透していき、ゆっくりと世界が広がっていきます。 とはいえ、綿密な取材で構成されているらしくパーツショップの内情が詳しく描かれています。他店の価格を知るためにあれやこれや画策したり、万引きをあの手この手で捕まえたり、社員の着服が問題になったり…。暗い面もきちんと描かれているのも魅力の一つです。 『パーツのぱ』は、1話が2~4pと、週刊連載漫画の通常である16pに比べると圧倒的に少ないページ数の作品です。だからといって、内容がスカスカなわけでも説明不足なわけでもなく、ゆるく前後の展開とつながりつつも一話ごとに導入うと盛り上がりがあるので、不思議な読後感があります。なんとなくですが、NHKの朝の連ドラに近いような、連綿とつづきながらも飽きがこずに、ずっと読んでしまう感じ。これは、きっと普通の漫画雑誌では生まれてこない読後感なのでしょう。
作者のTwitter上でのロビー活動もずっと見ていたのでやっと出版できたか…という感慨もある。 「罰ゲームで告白」、「事務的手コキ修羅場」、「負債」、「一休さん」あたりが好きでした。