少年ジャンプ+の感想・レビュー1139件<<45678>>ジャンプスポーツマンガ史に名を刻む最高最強の王道 #1巻応援最強の詩 宮田大介starstarstarstarstar兎来栄寿「『週刊少年ジャンプ』史上最高のスポーツマンガ」 と言ったら、あなたは何を想像するでしょうか? 『侍ジャイアンツ』、『アストロ球団』、『プレイボール』、『キャプテン翼』、『スラムダンク』、『超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田』、『ペナントレース やまだたいちの奇蹟』、『テニスの王子様』、『ホイッスル!』、『ライジングインパクト』、『アイシールド21』、『Mr.FULLSWING』、『黒子のバスケ』、『ハイキュー!!』、『火ノ丸相撲』、『背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』etc... 上記以外にもいろいろな作品が思い浮かぶことでしょう。 この『最強の詩』は、それら超名作ジャンプスポーツマンガに確実に連なっていく物語です。 『テニスの王子様』、『アイシールド21』、『黒子のバスケ』、『ハイキュー!』など近年で2500万部を超えるような特大ヒットを果たしたジャンプスポーツマンガの主人公は、共通して背が低いという特徴が挙げられます。スポーツにおいてはフィジカル面で劣るというのは明確な弱点ですが、しかしそんな弱さを抱えた主人公が誰にも負けないパフォーマンスを発揮するからこそカタルシスが生まれます。 しかし、この『最強の詩』の主人公・金山は近年のそういった流れにおいては異端な、恵まれた体格から生まれる(タイトル通り「最強」の)フィジカルを持った主人公です。ただし、本作で描かれるラグビーというスポーツに関してはまったくのど素人という、いわば桜木花道のようなタイプです。 ただ、この金山の無双っぷりが非常に爽快極まりありません。それは従来の『ジャンプ』スポーツマンガではあまりなかった快感です。飛び抜けた才能はあっても、それだけでその競技に精通する猛者には通じない。故に努力して強くなる。それが正道です。しかし、金山はアマゾンの奥地から突然出てきたナトゥレーザのように、田舎から出てきて持ち前のフィジカルだけで最初から日本代表クラスの選手と互角以上に渡り合っていきます。 「完璧な一団(パーフェクト・スカッド)」という、U-15ラグビーW杯優勝チームのメンバーが本作において非常に重要かつ魅力的なキャラクターとなっているのですが、彼ら相手に金山がどこまでやれるのか。何ならその先まで行けてしまうのか。ひたすらにワクワクします。 努力せずに強くなるのは近年の主人公のトレンドとも言えますが、この無双状態は『ジャンプ』で言えばあたかも藤原佐為を宿したヒカルが、名人の子を倒して名だたるプロ棋士相手にどこまで戦えるのかドキドキするような感覚です。 一方で、弱い者が歯を食いしばって立ち上がり強者に対峙して成長するストーリーはサブキャラクターの方に用意されており、そちらはしっかりと濃厚な王道を堪能させてくれます。 選手はもちろん監督にも非常に味があり、ラグビーを全然知らなくてもまったく問題なく楽しめる作品です。 1話を読んで「最高の王道が来た」と感じさせてくれて、毎週読むたびに盤石に良さを積み重ねて行っています。 『ジャンプ+』はおよそ旧来の『ジャンプ』らしくない作品も読切を含めて多数載っているのが特色ですが、逆にこれ以上なく本誌に連載されていてもおかしくない王道スポーツマンガが来てしまいました。 1巻分読めば、この作品の1000万部を余裕で超えていくであろう面白さを感じていただけるでしょう。 そして、未来には「『最強の詩』を読んでラグビーを始めました」という子が日本代表として活躍してくれることでしょう。それくらいのパワー漲る作品です。おもしろい!絵が綺麗!おさななじみのひと 菰田コトヒロstarstarstarstarstarしゃれ絵柄がとっても綺麗で好きです。 あまり読み切りを読み返すことはないのですが、何度も読み返してしまいます。 2人の恋愛模様がとても良いです。smを題材にしてますが万人受けするようなマイルドなお話で、小ネタもちょこちょこはいっていたり、お友達との仲の良さや、お互いがお互いを思いあっていることなど、安心して読めます。小ネタなども面白くて細かいところも丁寧に描かれています この作品で先生を知ったのでほかの漫画も読んで見たいです幼なじみマンガというよりもおさななじみのひと 菰田コトヒロ名無しMとかSの気質を持っている人同士(しかもそれが幼なじみで学生)だった場合の恋愛って、どうなるの!?を描いたマンガという印象でした。女の子みんな可愛い。どう見ても幼女な子も性格最悪だけどめっちゃいいキャラ。けど全体的に漂うピュアでエモな空気はよくわからなかったかも…?てか一クラスに何人Mが居るんだよ!M男子がピシッと一列になるところが良かったです。いい感じにゾッとするサスペンス読切!遭難サイコ 安芸勘谷名無し※ネタバレを含むクチコミです。 遠田おと短編集 にくをはぐ遠田おと短編集 にくをはぐ 遠田おとstarstarstarstar_borderstar_border寸々表題作「にくをはぐ」。 手術台に乗り、父親に胸と子宮を切除される夢の描写にハッとする。めちゃくちゃイイ女友達 椎彩人starstarstarstarstar_borderさいろくヤバい良かった。 ママも先生もオレナちゃんも良い。 やっぱ商業用の看板の下に出されているのは安定しているなぁと感心してしまった。 この続きも読みたいわぁすごくバランスいい良作少年マンガ幼稚園WARS 千葉侑生starstarstarstarstar_border宮っしぃ国の重鎮の子供たちが通う幼稚園は殺し屋などに狙われることが多々ある、そこの幼稚園の先生は特別な教諭で、元殺し屋・警官・詐欺師・運び屋などなど、多様な技能を持った元犯罪者の教諭が日夜子どもたちを守っている ヒロインのリタは伝説の殺し屋で、イケメンと付き合うという夢を日々思いながら敵の殺し屋たちをバッタバッタと倒していくなか、同じ教諭の詐欺師に恋しそうになったりと、ラブコメ要素も多分に入っている 少年マンガらしいバトル・アクションもしっかりあり、キャラクターたちもどれも特色あって面白い ジャンプ+でインディーズから本連載になった今作は今後にめっちゃ期待できる良作です! かなりオススメなので未読の方はぜひ! タイトルがいい女友達 椎彩人starstarstarstarstar野愛この作品に女友達というタイトルをつけるセンスがかっこいいなあと思う。 主人公はちょっと変わった先生。授業参観にイカみたいな化け物が現れた。どうやら生徒のお母さんで、他の人からはちゃんと綺麗な女性に見えているらしい。 先生は魔法使いの娘だからどうにかして助けてあげよう、という話。 先生とお母さんがちゃんと友達になっていく様がとてもいい。元の姿に見えていたら、生徒のお母さんと先生という関係から発展しないだろうなと思うと、やっぱりいいタイトル。 友情も家族愛もしっかり描かれていて、情報量多くてコミカルだけど心温まるお話。人を殺したい少女の成長譚レンブラント 松井琳名無し物心ついた時には「人を殺したい」欲を持ってて、その欲を死神に「悪人を殺す」ために利用されるという話。良いのか悪いのかずっとわからない状態で、あの最後のオチはすごいなと思った。確かに新感覚口が裂けても 松井琳名無し口裂け女であることを隠しながら生活する少女の話。思った以上にギャグ要素が強かったけど、絵に迫力がありすぎて笑いづらかった 「Dear Anemone」の原案?Anemone/2019年8月期JUMP新世界漫画賞 松井琳名無し※ネタバレを含むクチコミです。魔女を裁く魔女と呪われた少年の物語魔女の執行人 紅木春六文銭月からやってくる魔女。 彼女たちの能力によって人類は大いに発展したが、一方で悪事を働く魔女もいて人類と魔女の間で事故が絶えない状況。 そんな、悪事を働く魔女を裁く「執行人」として派遣されたナターシャと、魔女によって呪われてしまった少年・エリオットの話。 呪いをなおすためにナターシャと契約し、基本はいわゆるパシリみたいな生活をしているが、執行人としての依頼をもらえれば2人で解決していくという流れ。 強キャラでもあるクールビューティーな大人の女性と、従順な少年のバディもので、この手の組み合わせ大好物です。 エリオットに呪いをかけた魔女は、ナターシャとも因縁深い関係だったことも1巻内で判明して、なかなか熱くなりそうな展開。 エリオットの成長も垣間みえて、守られる側から守る側へと・・・こうなるといよいよ大好物なシチュエーションになりそうな予感。 今後が楽しみな1冊です。 空想上の生き物・人間ヒトナー 屋宜知宏starstarstarstarstarゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。 親愛なる隣人 #読切応援ヒトナー 屋宜知宏starstarstarstarstarNanoタイトル通り(想像つきやすいかも)なお話だけど、生きていくうえで大切なことだったり可愛い可愛いトネリコさんの描写がしっかりとあって良作も良作でした。最高。トネリコさんがマジで可愛くて好きです。 ヒトであるヒトシとトネリコをはじめとするケモたち、種族が違えど手を取り合っていけるのだと希望の持てる作品。かつ、尊い作品です。トネリコさんの叫び最高。赤べこになるくらいに首を振って共感しました。ヒトもケモも愛しいんじゃい!ケモナー漫画ヒトナー 屋宜知宏名無しストーリー上はケモノ側がヒトを愛でる「ヒトナー」が描かれますが、この漫画はヒトが読むので結局はケモナーに刺さる漫画になっている。トネリコさんの可愛さやばい。「バカにされるために生まれてきたんじゃない」ピアス 本田三五starstarstarstarstarnyaeこれは…噂に違わぬ名作。普通に生きてるだけなのに、たまに理不尽に向けられる悪意に立ち向かう勇気をもらえる。バカにされてるな…ってときでも、ここで怒りをあらわにしたら大人気ないかなと思うけど、怒っていることをちゃんと相手に伝えるのは大事なことだな。 ストーリーと描写にこだわりを感じる作品半人前の恋人 川田大智starstarstarstarstarkumaいきなり本筋とは関係ない話をします。 眼鏡をかけている人ならわかると思うんですが、度が強い近視のレンズを通すと、顔の輪郭線がレンズの中だけ本来より内側に見えるんですよね。 それを新太郎(主人公)の顔がどれだけ小さいコマでも忠実に描こうとする川田先生のこだわりがすごく感じられる作品です。 単行本巻末のアシスタントさんへの謝辞も、作業していただいた箇所のページ数と何コマ目かまで記載されているところからもこだわってるなーという印象です。 美大志望の新太郎と、代々続く太鼓職人を継承しようとする響子が、不器用だけどお互いを思いやっていて、そんな二人がかわいらしく美しい世界だと思います。 今後の進展が楽しみです。変わりたくないし、変わりたい。まい子と池田 青木ミズ名無し骨が浮き出るほど痩せている身体を褒められることも、幼なじみに「昔からかわらない」と言われることも、いまの彼女には必要なんですね。もちろん心配にはなるけど、いつか彼女には誰になんて言われようと自分がいちばん元気でいられる状態を自分で作れる人になって欲しい。劇場アニメ化ー!!ルックバック 藤本タツキ名無し楽しみだ〜 https://www.youtube.com/watch?v=6pKt9OsxwWc 女友達女友達 椎彩人starstarstarstar_borderstar_border寸々変な漫画!だけど面白い。 最後上手いことまとめようとしたがために、途中の情報量が多くなっちゃってる気がした。え?読切?!博士七段 肋骨凹介ゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。その発想はなかったドラゴンの運転免許 もつ マシーナリーとも子名無し車が産んだ子...( ̄▽ ̄;) 車はバンパーが感じやすいということがわかった 金の星から来た捨て子金星~ 布壁洋二名無し※ネタバレを含むクチコミです。連載しましょうよ博士七段 肋骨凹介starstarstarstarstar野愛一生読めるし、これからも読みたい。むしろずっと読んできた気すらしている。 トンチキな発明ばっかりの博士とその助手のオムニバスコメディ。トンチキだけどいい発明な気もするし、まじで無駄だし馬鹿だとも思う。面白くて心地よく笑える温度感で、淡々と進んでいく。 一生読めるんだが、これ連載にならないの? さすが肋骨先生、センスもテンションもストーリーもキャラクターもありとあらゆるものがいい。 これ連載じゃないの?連載してくれ<<45678>>
「『週刊少年ジャンプ』史上最高のスポーツマンガ」 と言ったら、あなたは何を想像するでしょうか? 『侍ジャイアンツ』、『アストロ球団』、『プレイボール』、『キャプテン翼』、『スラムダンク』、『超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田』、『ペナントレース やまだたいちの奇蹟』、『テニスの王子様』、『ホイッスル!』、『ライジングインパクト』、『アイシールド21』、『Mr.FULLSWING』、『黒子のバスケ』、『ハイキュー!!』、『火ノ丸相撲』、『背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』etc... 上記以外にもいろいろな作品が思い浮かぶことでしょう。 この『最強の詩』は、それら超名作ジャンプスポーツマンガに確実に連なっていく物語です。 『テニスの王子様』、『アイシールド21』、『黒子のバスケ』、『ハイキュー!』など近年で2500万部を超えるような特大ヒットを果たしたジャンプスポーツマンガの主人公は、共通して背が低いという特徴が挙げられます。スポーツにおいてはフィジカル面で劣るというのは明確な弱点ですが、しかしそんな弱さを抱えた主人公が誰にも負けないパフォーマンスを発揮するからこそカタルシスが生まれます。 しかし、この『最強の詩』の主人公・金山は近年のそういった流れにおいては異端な、恵まれた体格から生まれる(タイトル通り「最強」の)フィジカルを持った主人公です。ただし、本作で描かれるラグビーというスポーツに関してはまったくのど素人という、いわば桜木花道のようなタイプです。 ただ、この金山の無双っぷりが非常に爽快極まりありません。それは従来の『ジャンプ』スポーツマンガではあまりなかった快感です。飛び抜けた才能はあっても、それだけでその競技に精通する猛者には通じない。故に努力して強くなる。それが正道です。しかし、金山はアマゾンの奥地から突然出てきたナトゥレーザのように、田舎から出てきて持ち前のフィジカルだけで最初から日本代表クラスの選手と互角以上に渡り合っていきます。 「完璧な一団(パーフェクト・スカッド)」という、U-15ラグビーW杯優勝チームのメンバーが本作において非常に重要かつ魅力的なキャラクターとなっているのですが、彼ら相手に金山がどこまでやれるのか。何ならその先まで行けてしまうのか。ひたすらにワクワクします。 努力せずに強くなるのは近年の主人公のトレンドとも言えますが、この無双状態は『ジャンプ』で言えばあたかも藤原佐為を宿したヒカルが、名人の子を倒して名だたるプロ棋士相手にどこまで戦えるのかドキドキするような感覚です。 一方で、弱い者が歯を食いしばって立ち上がり強者に対峙して成長するストーリーはサブキャラクターの方に用意されており、そちらはしっかりと濃厚な王道を堪能させてくれます。 選手はもちろん監督にも非常に味があり、ラグビーを全然知らなくてもまったく問題なく楽しめる作品です。 1話を読んで「最高の王道が来た」と感じさせてくれて、毎週読むたびに盤石に良さを積み重ねて行っています。 『ジャンプ+』はおよそ旧来の『ジャンプ』らしくない作品も読切を含めて多数載っているのが特色ですが、逆にこれ以上なく本誌に連載されていてもおかしくない王道スポーツマンガが来てしまいました。 1巻分読めば、この作品の1000万部を余裕で超えていくであろう面白さを感じていただけるでしょう。 そして、未来には「『最強の詩』を読んでラグビーを始めました」という子が日本代表として活躍してくれることでしょう。それくらいのパワー漲る作品です。