ヤングマガジン サードの感想・レビュー58件<<123>>異世界ダンジョンテスターに転職!異世界からの企業進出!? 七士七海 鵜山はじめ よー清水異世界スキーブラック企業を退職した次郎の転職先は異世界の魔王軍が経営する会社で、対勇者のダンジョン・テスターとして働くことに! 似た題材だと『迷宮ブラックカンパニー』がありますが、より正統派な感じ。 魔王軍のバックグラウンドも悲哀を誘うもので、それに惹かれる次郎のキャラクターもまっすぐで面倒見がよく好感が持てます。人事のダークエルフ、スエラさんもおせっかい焼きでかわいい。 1巻はまるまる研修編、2巻でパーティ編成とエンジンがかかりきっているわけではないですが、単調になりがちな序盤がキャラクターの魅力でがっちりカバーされていて見事。絵も半端じゃなく上手いです。 順調に面白くなっていきそうな安定感があります。楽しみ!ゆるーくサバイバル!ゆるさば。 関口太郎名無しタイトル通りゆるーくサバイバル漫画ですね! よつばとをサバイバル世界に投入させた感じ。 サバイバルで家族以外誰もいない簡単にご飯も食べられない状況なのに「いいな〜」と思ってしまう不思議な漫画。 期間限定だったらサバイバルしてみたい…子煩悩父ちゃんの冒険の夢 #完結応援ゆるさば。 関口太郎あうしぃ@カワイイマンガ『ゆるさば。』ロスです。 登場人物みんな幸せそうなエンディングに、私は一人寂しさを覚えています。終わっちゃうの……? 父ちゃんと三人娘の、退行世界冒険記はとても自由で楽しくて、娘達の成長も頼もしくて……でもその中でも一番楽しんでいたのは、やっぱり父ちゃんだったと思います。 私はおじさんで独身者です。休日には一人、雑木林にきのこを求めて分け入るくらいには冒険好きです。いまは一人でやっていますが、もし家族がいたら……息子でも、娘でも、自然の冒険を教えるかも。だって子供の成長を見るのが楽しそう。 だから父ちゃんが三人娘を遊ばせて、時にウンチクを垂れてうざがられても動じない感じ、分かる。 そう、私はこの作品を、父ちゃん目線で読んでいたのです。だから、読み返して一番切ないシーンは、冒険の終わりを躊躇って、本当に終わりでいいのか?と聞く父ちゃん。ツムギとモモと、リンの「三人娘」との旅の終わり。 この作品、例えば家族でキャンプとかしたくてキャンピングカーを買ってしまうような、子煩悩な冒険好きには凄く同感してもらえるかなぁ、と思うと同時に、そういう人はラストで、私と同じ様に絶対泣くね。生態系逆転世界でひとっ娘たちとイチャ恋異世界ひとっ娘動物園 うめ丸 藤原休樹 企画屋名無しあのアルドラさんを前にして迷わずブラッシングを選ぶ主人公、動物愛が強くておまけにぽっちゃりピュア男子、要素ぜんぶ推せる。 ただのラブコメなんじゃなくて、世話する側とされる側という関係性が更にエロい。 「あらもん」と呼ぶらしいあらくれお嬢様はもんもんしている 木下由一雑種犬こんな巨乳の女の子がもんもんて…どんだけ卑猥な漫画なのか。と思っていましたが雑誌に載ってたのを何気なく読んだら「これ絶対面白いやつジャン」と気付いた直後に1巻をポチッとしてました。 男子のほうがおカタい風紀委員というところが「ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話」と一緒ですが、そちらとは比べものにならないくらい「あらもん」の2人の圧が凄い。キャラが強い。濃い。熱い。そして最新2巻まで一気読み。 この漫画の何が好きかって、起立くんの椿さんを見る目が、マジで軽蔑してそうなところです。売れない歌人・石川啄木が謎を詠む!啄木鳥探偵處 佐木郁 伊井圭 南晋也 南普也 東北新社名無しアニメ放送とほぼ同時にコミカライズの連載を開始したと知り読んでみました! 時は明治後期、まだ有名とは程遠い、石川啄木や金田一京助が巷で噂の事件に挑むミステリーです。 無職で万年金欠の啄木は、事件の謎を解いて記事を書き、新聞社に売って金にしようと目論んでいますが、友人である京介は彼の歌人としての才能を買っており、謎解きより歌を詠んで欲しい…と願っている関係性が切実であり、少し滑稽です。 アニメでは夏目漱石や芥川龍之介など誰もが知っている著名な作家が出てくるようなので、漫画版でもそのへんをとくに期待しています。青春時代を思い出すにじいろコンプレックス ばったん名無しオムニバス形式で、田舎の女子高生たちの悩みやコンプレックスを描いた作品です。学生の頃は本当に沢山のコンプレックスを抱えていて、常に人と何かを比べていたな〜と当時を思い出してしまう漫画でした。自分だけでなく、周りの友人も実はコンプレックスを抱えていたんだろうな、とそれぞれの登場人物の悩みを読みながら感じました。青春時代を思い出す漫画です。 可愛らしいヒーローものかと思いきやグレイプニル 武田すんさいろくかなりエグい。 といってもグロいだけのマンガでは全然なくてストーリーがしっかり編まれていて話も面白い。 ここでクチコミを書くときによく2巻まで読めば…と書くのだけど、やっぱりこれも2巻まで読むと止まらないと思う。 エロい絵なのにエロくない女子の裸多めだけどそんなことより戦闘シーン、そして考察が捗る。このあとの展開がしっかり気になる巻末を毎度迎えていて、高い構成力を感じる作品。読んで損はない!すごく興味深く読める妖怪などへの新しいアプローチオカルトちゃんは語れない ペトス 橋本カヱ 本多創starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)『亜人ちゃんは語りたい』のスピンオフ作品ってだけじゃなく単体として面白い漫画になっている。 ヨーコには他の人には見えないものが見え、感じることができる。 一般的にそれは霊感と言われるようなものだが、この亜人がいる世界では違うように考えることができる。 むしろ、幽霊や妖怪、怪奇現象などはすべて亜人で説明できるのではないか、と。 その発想をきっかけに、ヨーコの周囲で起きる不可解な出来事、存在を分析しその姿をあらわにしていく。 このアプローチは素直にとても面白い。 オカルトめいたものを亜人なんじゃないかという仮設をもとに科学的っぽい切り口で検証、実験し、そして姿を現す亜人の存在によって、あれも亜人なんじゃないかこれもといった具合に可能性がより開けてくるのだ。 僕たちはその世紀の発見を目の当たりにすることができるのだ、一人の女子大生ヨーコの傍らで。 亜人と普通の人間を繋ぐ存在として描かれるヨーコの先入観の無さというか偏見やバイアスがかかっていない感じがとてもいい。 これは現象や妖怪が尽きない限りずっと読んでられるなーと思う。打ち切りからの復活!!? #1巻応援エデンの魔女たち 岡崎純平 小林且典アファームドB推し作品の打ち切り。 それはマンガオタなら誰もが経験してるであろう。 『ディアボロのスープ』の打ち切りから早6年。 何と世界観をそのままに原作者をつけて帰ってくるというウルトラC。 また読めるだけでも嬉しいのに、前以上に面白くなってるって、そんな幸せなことある!? りんちゃんかわいいりんちゃんさんさーら 雅日野琥珀名無しドジっ子な呪い人形・りんちゃんが尽くそうとするちょっとエッチな漫画。ギャグ展開で進んでいく中、りんちゃんの生前のシーンは少し泣けた。呪いの人形でこんな話作れちゃうのかと作者の方の発想に驚いた。 斜陽の国が舞台の巧妙なストーリー、そして「動く」マンガ東独にいた 宮下暁いさお「東独にいた」は、解体前夜の東ドイツで発生するテロをめぐる群像劇です。ヤンマガサードで連載しています。 主人公アナベルは軍人です。彼女は小さな本屋の店主、ユキロウに想いを寄せており、足繁く本屋に通う乙女な一面がある一方で、軍人として、テロリストを束ねる反政府組織との壮絶な戦いに身を置いています。 しかし、彼女はもちろんこのことを知りませんが、ユキロウこそ、実はその反政府組織の総指揮官なのです。 本作が描くのは、そんな2人の捻れた関係です。 アナベルは、軍人である自らの所業を肯定するために、斜陽の祖国を愛そうとする。 ユキロウは、祖国を愛するがゆえに、自らの信念に従って、斜陽の祖国を断罪する。 だから、アナベルは、愛国心を裏に秘めたユキロウたちに一種の憐憫を覚えてしまうし、ユキロウは、自らを肯定したい気持ちを裏に秘めたアナベルに、不思議な共感を抱いてしまうのです。 しかし、アナベルとユキロウは、もう引き返せないほどに、互いに相容れない立場に捉われてしまっている。 そんな先の見えない2人の行方に、いつのまにか目が離せなくなっていくのです。 また、本作の魅力は、こうした巧妙なストーリーだけではありません。 もはや「マンガであること」をやめかけていると言っていい独特な表現技法も、本作を語るに欠かせない特徴の一つです。 まず、本作のコマ割りは、非常に「動画性」を意識しているように思われます。何コマも連続して、同じカメラ視点から同じキャラの動きを描く場面が頻繁にあり、パラパラマンガのようにキャラが動いて見えるのです。 また、そのコマ毎のキャラの動きを大きくすることで、瞬間移動のような速さを表現するとか、逆にコマ毎のキャラの動きを極端に小さくして、その間に心の中でのセリフを大量に入れることで、そのキャラの思考の速さ、スローモーション動画のような感覚を覚えさせる、といった表現が多くとられています。 そうした表現に、これまた本作に特徴的な絵の簡素な雰囲気や、白黒を基調とした陰影に溢れた色遣いが重なってくる。 そんな本作を読んでいると、まるで往年の白黒映画を鑑賞しているかのような、静止画である「マンガ」ではおよそ体験しえないはずの不思議な感覚に捉われていくのです!この表現体験、一度は皆さんに味わっていただきたいです! 内容、表現、ともに一級品の作品です。 2019年末に1巻が出たばかりと、すぐに追いつけます。ぜひ、手にお取りください!!魔女は村人たちを守れるのか?! #1巻応援エデンの魔女たち 岡崎純平 小林且典karin出来の悪い魔女と、それを取り巻く村人たちのストーリー。 主人公の魔女にはいろんな欠点があるようですが、それが今後どうなっていくのか気になるところ。 ファンタジーで可愛いです。 続きが楽しみ😆 退行世界の絶景&美食満喫家族!ゆるさば。 関口太郎あうしぃ@カワイイマンガ文明の断絶、野生の侵攻……変わり果てた世界に取り残された、父と小・中・高の三姉妹。どうやったら元に戻れる……いやそれより、どうやってここで生きていこう? ……と言いつつ、家族の他に誰もいないこの世界。どこに入っても、何をお借りしても自由!残された文明を遊ぶ家族は、基本楽しそうで、明るい。この自由感、例えば『地球の放課後』(吉富昭仁先生)と同等か、さらにゆるい。 父は「まずは食が大事!」と方針を定め、残された加工食品を費やしつつ、少しずつ野生からの食材調達を試みるが、次第に家族は、ある事に気付く。 「自然旨っ!」 娘達は、素材の味と父の調理技術で大地の恵みを満喫しながら、少しずつ新たな食材を求めて努力を始める。 それはすぐに上手くはいかないが、苦心と労力にはリアルが感じられ、少しずつ新たな挑戦が実る喜びも、共に感じられる。 そして家族が乗り出す世界は、文明の残骸に自然が侵食してきた退行世界。時が止まった寂しさと、巨大な文明を飲み込む自然の雄大さ。この魅力を理解するとしたら…… 恐らく、廃墟マニア。 荒廃した世界に圧倒される子供たちの小ささと、咎める者のない自由の中で躍動する、若い身体を交互に描写し、世界を生き生きと輝かせるこの作品。 絶望なんか追いやって、今を生きることを「ゆるく」満喫する家族と共に、退行世界を楽しみたい。 3巻までの感想。亜人(デミ)ちゃんの別視点オカルトちゃんは語れない ペトス 橋本カヱ 本多創さいろく珍しいけど亜人(デミヒューマン)化が普通にあり得るほのぼの日常女子校ストーリーである「亜人ちゃんは語りたい」のスピンオフ。 スピンオフと言う割にはだいぶ力が入ってる感じがある。ペトス先生、自分の本もしっかりして! 主人公は亜人ちゃん〜の主人公の先生の妹だったと思うんだけど、座敷わらしが住んでしまっている部屋で、"見えちゃう人"であることに気づいて色々なことに巻き込まれていく不思議なお話。 面白いとしか言えないので読むといい。読みやすいし何より絵柄もペトス先生と近い感じがして違和感ない。期待の新人漫画家による身長差ラブコメ!!!大きくなったら結婚する! 深冬ふみ名無し目付きの悪い生意気そうな男の子が、子供の頃にお姉さんと約束した「私より大きくなったら結婚してあげる」を信じ続けるけど、お姉さんの身長高っ!!!という話。 絵もうまいし、構図も、表情選びもいい。ヤングマガジンのいい箸休め漫画になりそうな予感。 はじめはTwitterでバズった漫画なんだけど、結構手が入っていて、より読みやすく、物語に引き込まれる創りになってる。比較してみるのもオススメ! https://twitter.com/mifuyu23?lang=ja 読後感心地よすぎ…!スケッチー マキヒロチたか※ネタバレを含むクチコミです。良いゆるさスケッチー マキヒロチやむちゃスケッチーって絵描きの話かと思ったけど違うんすね 良くも悪くもマキヒロチさん、ですね!って感じの構成(?)でファンにとっては読みやすい。若者のトレンドを描いてるように見えて働き方や生活に焦点が当たっているんだけど、決して説教臭くなく、むしろ一緒に悩んでくれているような、安心感がある。 ただ、私はスケボーってかっこいいと思うしスケーターファッションも見ている分にはすごく好きなんだけど、夜中に住宅街でガッタンガッタンジャンプしてる奴は許せない。物件探しは人生の再スタート点。吉祥寺だけが住みたい街ですか? マキヒロチPom 不動産会社で働くファンキーな双子女子が物件探しに来たお客さんに吉祥寺だけでない家を紹介していき地域の魅力、部屋の良さなどを伝えていく。 そして家探しを一緒にしながら、お客さんの人生観も変えてしまう。 いつかティファニーで朝食をもそうだが、今作も面白スポットの紹介があったり、家探しは人生の再スタート。のような奥深さを感じたり、話も1話1話で場所、訪れる人も変わるので、飽きることなく面白かった。 初めて漫画から入った田中芳樹作品七都市物語 田中芳樹 フクダイクミたかライトな田中芳樹ファンなので、まだ銀英伝とアルスラーン戦記しか読んだことがありません。なので、本作が初めて原作よりさきにコミカライズを読んだ田中芳樹作品となりました。 まずめっっちゃ絵がうまい!出てくるキャラがスタイリッシュなんだけど、きちんとたくましくて男らしいデザインなのが格好いい。 そして漫画を読んでいるはずなのに、キャラの言動やセリフからちゃんと田中芳樹を感じることができて不思議な感じがしました。 今は1巻を読み終えたところです。物語は予想通り当然面白かったので、このまま漫画を読み続けるか原作の方を先に読むかめちゃくちゃ悩んでます…。 https://comic-days.com/episode/13932016480030209636 (追記) フクダイクミ先生=コテリ先生だったんですね…! Veil最高でした。今1番読むべきダークファンタジー魔女と野獣 佐竹幸典sogor25"魔女"を探して旅をしている2人組、獣の目をした美女ギドと棺を背負う男アシャフ。2人が魔女を探すのには、ギドの身に隠されたある"呪い"が関係していた。そして訪れる町で、2人は探し求める魔女の関係するしないに拘わらず奇妙な争い事に巻き込まれていく。 まるでこの世界が実在しそしてその目で見てきたものを描いているかのような完成された世界観、そしてそれを表現して余りある圧倒的な画力。各章ごとに盛り上がりの最大値を叩き出しつつ、少しずづだが着実に目的の"魔女"に近づいてゆくストーリーの構成力。今作が連載デビューとは全く思えない、間違いなく現行で連載されている中でトップクラスに完成度の高いファンタジー。 5巻まで読了。あいつかわいいいつもぼくをみてる 山本さほ名無いまいち誰に向けた漫画なのかはわからないけど、こどもの頃悪いことした時の見られてる感はめっちゃわかる。「あいつ」のデザインきゃわわだなマジで 知略もアクションも全て詰め込んだ諜報バトルHUMINT マツリsogor25※ネタバレを含むクチコミです。最高の疾走感とB級感CANDY&CIGARETTES 井上智徳sogor25月刊連載なのに週刊かと思わせるようなテンポのよさ。そのテンポのよさのおかげで約束された展開がより一層爽快になる4巻。そして新章に入りながらもB級感漂う4巻最後のエピソードも最高。美晴の復活劇なんかは割とベタな展開にも見えるんだけど、それを力業で押し切るテンポ感と絵力、そしてキャラのの魅力がある。 多分気に入ってもらえると思うんで、BLACK LAGOONの最新刊を買った人の買い物カゴにこっそり差し込みたい。 4巻まで読了<<123>>
ブラック企業を退職した次郎の転職先は異世界の魔王軍が経営する会社で、対勇者のダンジョン・テスターとして働くことに! 似た題材だと『迷宮ブラックカンパニー』がありますが、より正統派な感じ。 魔王軍のバックグラウンドも悲哀を誘うもので、それに惹かれる次郎のキャラクターもまっすぐで面倒見がよく好感が持てます。人事のダークエルフ、スエラさんもおせっかい焼きでかわいい。 1巻はまるまる研修編、2巻でパーティ編成とエンジンがかかりきっているわけではないですが、単調になりがちな序盤がキャラクターの魅力でがっちりカバーされていて見事。絵も半端じゃなく上手いです。 順調に面白くなっていきそうな安定感があります。楽しみ!