テンプレ学園の転校生

迫りくる"学園BLのテンプレ展開"から逃げ切れ! #1巻応援

テンプレ学園の転校生 いなかしルや
sogor25
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初等部から高等部まで一貫の男子校である私立天賦令(てんぷれ)学園。 そこに転校してきた平本マモルは転校初日にかつての同級生・山牡丹雪白と再会します。 久しぶりの再開を喜ぶマモルでしたが、そんな彼に雪白は忠告をします。 「このままじゃキミ エロ同人案件まっしぐらだよ」と 実はこの天賦令学園は同性と恋するのが当たり前の学校で、ド平凡なマモルは雪白曰く「正統派主人公受け」としてピッタリだとのこと。 この作品はそんな環境でマモルが雪白に助けられながら、「エロ同人案件」をなんとか回避していくという作品です。 BLがテーマとなっている作品ではあるのですが、どちらかというと主人公のマモルにBLでよくある"テンプレ展開"が何度も訪れてそれをなんとかくぐり抜けていくというコメディ要素の強い作品です。 設定的には『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』にも近いのですが、この作品はあくまでBLマンガの中の世界ではなく現実の世界であり、しかも初手から「エロ同人案件」なんて言葉がでてくるくらいなので巻き起こる"テンプレ展開"はけっこうハード。そのため、コメディベースながらもハラハラする場面がたくさんあります。 さらに、冒頭からマモルを助けてくれていた雪白なんですが、どうやらマモルに秘密にしていることがある様子で、それを含めて今後の展開が楽しみな作品です。 1巻まで読了

わたしは壁になりたい

恋愛感情はないけど"夫婦愛"はそこにある結婚生活 #1巻応援

わたしは壁になりたい 白野ほなみ
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親の紹介によるお見合いで出会い、結婚することになった花園岳郎太と園田ゆり子。 傍から見ると仲睦まじい新婚に見える2人ですが、実はこの夫婦にはそれぞれに秘密がありました。 夫の岳郎太は幼馴染にずっと片思いをしているゲイの男性、そして妻のゆり子は、BLを嗜んではいますが自身の中には恋愛感情を持たないアセクシャルの女性。 そんな二人の"偽装結婚"の様子を描いた作品です。 タイトルを見るとゲイである夫の岳郎太のことを腐女子の目線で見るゆり子の物語のように見えますが、実際にはそうではありません ゆり子はBL好きではありますが、岳郎太のことを BLの登場人物と同一視はしておらず、共に生きていくパートナーとして相手のことを知ろうと努めます。 また夫の岳郎太のほうも、ゆり子が恋愛感情を持たないとはどういうことなのか、興味本位ではなく、ゆり子のことを理解するために対話をしていきます。 それぞれがセクシャルマイノリティと呼ばれる存在であり、自分のことを理解してもらえないという悩みを抱えながら生きてきた2人。 そんな2人だからこそ相手をゲイやアセクシャルと言う言葉でくくらずに相手を個人として理解しようとする、その結果、間に恋愛感情はないのですが2人は文字通り"夫婦"になっていく、そんな様子を描こうとしている作品ではないかと思います。 もちろん、岳郎太とゆり子、それぞれのバックグラウンドについても丁寧に描かれていて、どちらか1人を主人公として見ても十分に面白い作品になっています。 特にアセクシャルの女性のメインに描いている作品というのはこれまでほとんどないように思うので、アセクシャルという存在に触れたことがないかにとってはそれだけで新鮮に読める作品なのではないかと思います。 1巻まで読了

妹に婚約者を譲れと言われました 最強の竜に気に入られてまさかの王国乗っ取り?

貴族令嬢がイケメンドラゴンのお嫁に行く話

妹に婚約者を譲れと言われました 最強の竜に気に入られてまさかの王国乗っ取り? COMTA hi8mugi 柏てん
異世界スキー

妹に婚約者を横取りされた貴族の令嬢が半ギレ状態でドラゴンの生贄になりにいったところ気に入られたのでお嫁さんになったろうやん!ついでに世俗の関係を断って新生活始めたろうやん!となる物語。広告でよく出るようになってきて絵もキレイなので読んでみました。 主人公エリアナは『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』みたいに片っ端からアベンジするわけではなく、婚約破棄の元凶である父親、妹、元婚約者の王子にも説諭の場を設けようとしていて話通じるタイプでした。 と同時に、その敵キャラ連中のインパクトはちょっと弱いかなとも…。今のところただ意地悪なだけでどうしてエリアナを排除しようとしてたのか正直ピンときませんでした。もっと邪悪じゃないと倒し甲斐が無いなというのが少し気がかり。 とはいえ主題はエリアナと伝説の竜グリード(※イケメンに変身できる)とのイチャコラ異種族愛だと思うので些細な問題でしょうか。 2巻からは国取り要素も入ってきてこのままふたりが理想国家を建国する流れになるんじゃないかな。敵国を一瞬で制圧したのはちょっと笑っちゃいましたけど。 竜、7匹居るらしいので全員でエリアナを取り合ったりしたら面白そうとか思ってます。7匹勢揃いするんだろうか? あと巻末のおまけマンガが面白かった!ここのクオリティが高いのも読む楽しみになるので嬉しいです。

31番目のお妃様

はずれお妃様のシンデレラストーリー※転生はしません

31番目のお妃様 七輝翼 山下ナナオ 桃巴
六文銭
六文銭

WEB広告でよく見るので購入。 少女マンガ的恋愛モノって私苦手なんですが、これはすごく気持ちよく読めました。 最近流行りの乙女ゲーム内に転生かな?とか思いましたが、転生ではなかったです。 内容は、とある国の村娘だった主人公が31番目のお妃に選ばれたという話。 村娘がなぜ?と思うが、この国の規則で、暦の日付どおりでしか王様は会いにいけないというルールがある。 つまり、31番目=31日なので、3ヶ月に1度しか会うことができないので、貴族階級の子女はなりたがらないため、主人公のような平民が選ばれたのだ。 本作が面白いのは、そんな環境下でも主人公はふてくされたり、もっといえば、他のお妃を亡き者にして自分が頂点にといった成り上がり的な話ではなく、ごく自然体で過ごすところ。 もう、ホント、村娘出身らしく自然に過ごす。 侍女もつけず(正確には意地悪でつけられなかった)後宮内で、作物つくったり、パンつくったり、およそお妃とは無縁の生活をする。 他のお妃や女官長の嫌味も嫉みなんのその。 そんな彼女の自然体に、日頃から政治的背景で求婚されている王様も惹かれていきます。 美貌と体で選ばれるのでなく、肝がすわって男に頼らない態度で女性が自立していく姿は見ていて清々しいです。 少しづつ、主人公も王様とも恋愛モードになってきて、それがまた良いです。 31番目をどう覆し選ばれるのか、今後が楽しみです。