1960年に貸本誌『虹』『すみれ』に発表された、貴重な短編を初出時通りに忠実に再現。鮮明なオール2色でよみがえる「赤いハンカチ」ほか、「丘の上の少女」「滝」「4年目の奇蹟」、恐怖スリラーから幻想ファンタジーまで4編。
「別冊少年サンデー」69年8月号掲載の「レッドゾーン」を2色扉、2色本文ページを含め初単行本化。スピードの限界に挑戦する青年レーサーの命がけの戦いを描いた100ページの中編佳作。
「小学三年生」1964年6月号~9月号掲載。竜夫少年と真理が父親の艦長を務める最新鋭の潜水艦に乗り込み、海洋調査船の沈没事件の秘密を探る。謎の潜水艦と闘いがスリリングな幻の海洋冒険マンガ。
小学館の学年誌「小学四年生」1965年5月号~「小学五年生」1966年9月号掲載。アマゾン川の奥地で発見されたピラミッドのなかに眠っていた「みどりの魔王」は、太古の地球へ訪れた宇宙人の置き土産だった。金の輪を着けた人間の脳波をキャッチして動く巨大ロボットをめぐって、つけ狙うゴラム博士と日系移民ワタルの闘いが繰り広げられる。カラーページ多数。
「少年」で11年半にわたって連載された『鉄人28号』の連載を終えた作者が、同誌に1968年からスタートさせた本格レーサーマンガ。全く新しい分野に挑戦した意欲作を連載時のカラーや扉も再現して初収録。
保存されていた原稿をもとに、ファン待望の初単行本化を実現。『鉄人28号』連載中の1962年4月から63年12月にかけ『少年ブック』に連載されたロボットSFマンガの名作。※電子書籍版に別冊『消えた少年』は収録されていません。
昭和37年から39年にかけて、学年誌「小学一年生」から順次持ち上がり「小学四年生」まで長期連載されたロボットSF漫画。大ヒットした『鉄人28号』連載期間とも一部重なり、主役ロボットのサムソンは、鉄人と同様リモコンで少年に操られ、悪と戦うヒーロー漫画となっており、発表誌で毎回巻頭カラーを飾るなど、当時大反響を呼んだ作品。物語は、第一部と第二部からなっており、これを原画から初復刊。
東京の街に突然現れた怪ロボット。少年探偵・金田正太郎は、戦争中に日本陸軍が開発したロボット兵器「鉄人28号」の謎に迫る。大ヒット作『鉄人28号』の初単行本を2色カラーページも含めて完全復刻したシリーズ第1弾。※巻末解説は『人造人間夜話』(中野晴行)のみ収録しています。
「アリ事件の巻」『少年』1961年11月号~62年3月号掲載。巨大アリの来襲を利用して、密輸の取引相手殺害を計画した密輸団首領と、彼らを追う少年探偵・金田正太郎の推理対決が冴える、ミステリ色豊かな一篇。巨大生物ものというSF設定も興味深い。刊行当時すでに光文社ハードカバー版に収録された前半部分を省くなど、独自の編集がなされている。※巻末解説は『解題』(中野晴行)のみ収録しています。
本書は1964年に刊行された単行本『太陽をぶちおとせ』と、貸本雑誌「Gメン」「刑事」に発表された短編をまとめたもの。アクションやハードボイルド作品を集めた劇画名作集。カラーも再現した貴重な復刻です。表題作以外の収録作品は「勝負」「暗殺計画」「港の風」「ばくはつ」「悪魔が天使の心を持った時」。※電子書籍版に『「太陽をぶちおとせ!」読本』(巻末解説)は収録されていません。
花びらの幻想
楳図作品初の記念すべき傑作少女漫画。浦島伝説を背景に、母と娘の絆を華麗なバレエを通して描いた幻想ロマンで、貸本単行本として刊行された正・続2巻の長編を、デビュー50周年記念として半世紀ぶりに完全復刻!※電子書籍版に「『花びらの幻想』読本」(別冊インタビュー・解説)は収録されていません。
オフィス7
昭和30年代後半、青年マンガ誌が登場する以前に、ハイティーンを対象にした唯一掲載したメディアである「明星」「平凡」。それらに連載されたハイティーン向けの先駆作『オフィス7』『特だねベル子さん』をカップリングした単行本。『オフィス7』は探偵五十嵐大作の活躍を描きだしたサスペンスミステリー。『特だねベル子さん』は事件記者ベル子とカメラマン英二のコンビが事件を解決するロマンチックコメディ。大都会を舞台にしたスピーディーな展開とおしゃれな大人のムードは当時斬新だと大好評を博した。スパイ・マンガブームの先駆けにもなる。横山光輝作品の中でも異色の名作。