C.V.
22世紀――宇宙進出を果たした人類は土星軌道上で「未知の存在」と接触!ほどなくして戦争の火蓋が切って落とされた!!国際宇宙軍が組織され、続々と若者が戦地に送りこまれたものの、戦闘は長期化。兵士達は疲弊した。これを見た司令部は前線の士気高揚の為慰問団の派遣を決定!かくして超慰問戦艦ビシットは土星に向かって飛び立った!!そんなアニメの設定とはほとんど無関係にC.V.第1巻ここより始まる!!
イヴの林檎
きり香はマンガ家を目指す女子高生。レディコミ新人賞の大賞に輝いたのだが、その作品を編集長の三隅には散々にこき下ろされる。エロマンガをなめていると言われたきり香は、つい売り言葉に買い言葉で「大人のためのSMマンガ」を描くことになってしまい…!?
ERET
自衛隊に、緊急特殊部隊があった……!?その名は、「ERET(イーリート)」!内閣官房長官の土門(どもん)が秘密裏に進めてきた計画。それは、テロをはじめとした有事に対応できる軍事能力を持った特殊部隊を持つことだった!しかしその冷酷非道な作戦遂行力に、総理大臣をはじめ、与野党の反発は大きく――。大事なのは危機管理か?平和国家か?それとも政局か!?日本の行く末を占う意欲作!
IZUMI
泉はん、この男、世界一のぶさいく。しかし彼は「笑う門には福来たる。僕は福を貯金している」と笑うのだった。自分を偽って女に好かれても幸せじゃない。これぞ、信念を貫く男の笑顔だ!! 自分の幸せは顧みず、他人のために生きることを決める泉はん。名付けて「心の設備屋」。恋する雫ちゃんのことも、そっと心の奥底に秘め、やさぐれた人たちの心に必要なものを設備していく。そんな純粋男の本格ブサイク青春ぶるーす!!
特殊メイク・アーティストのアツシ。ある時、女優・リナの顔型を作ろうとしたアツシは、完成した顔型が全く違う女性であることに驚愕する。しかも、その顔は、巨匠監督・赤木が30年前に制作しようとして挫折した映画「森の瞳」で主演デビューするはずだった、今は亡き女優・霧島美映の顔そのものだった。――2001年、小嶺麗奈主演で映像化。映画の特殊メイク・スタッフも手がけた深谷陽によるサイコ・ホラー。
ハートにピアス
真琴瞳は新社会人、憧れの会社に胸躍らせる瞳だが、1つだけ気がかりなことが…。瞳はピアスが痛むと周りの人の心が読めてしまう特異体質の持ち主だったのだ!下心だらけの男の中で、瞳のOL生活はどうなってしまうの!?
加治隆介の議
加治隆介、39歳。一流商社のエリートサラリーマンである彼には、政治家である父・元春と父の下で働く兄・春彦がいた。ところが、突然の事故で二人はこの世を去ってしまう。残された隆介は、選挙への出馬を要請されるが、総理直々の要請も蹴ってしまうが…政治不信の今、若き政治家・加治隆介が登場!永田町に風穴をあけられるか!?
原型と別人の顔に仕上がる顔面マスク。呪われた企画の再映画化。その監督の過去に関わる悲恋…。ホラー映画になりそうな話だな、と思ったら、もうされていたんですね。で、あとがきを読んで知りましたが、作者本人も特殊メイクの仕事をかつてしていたとか。どうりで出てくる小道具の種類や監督のしぐさなどが本物っぽいわけです。私は学生時代に自主映画を撮っていたこともあり、勝手に映画にした場合の配役やらロケ地を考えつつ読んで、ずいぶん妄想をかきたてられてしまいました。絵も達者なだけに最後には漫画が絵コンテに見えてしまう始末。顔模型が手前に奥に主人公がいて、構図そのままで手前にピントが移動したときに口元がニイィとなる、なんて、”そうそう”とうなずいてしまいましたもん。そんな部分で感情移入ができ、登場人物も動いて見える映画的な作品だと思います。映画版も見られたら見てみようと思うのですが、配役のイメージが違うので別の意味でコワイなあ…。