【令和を生きる新鋭が送る、珠玉のオフィスラブ読切20P】タイムパフォーマンス…「タイパ」命で働く桝は、マイペースな同僚の川野さんが気に食わない。川野さんは「いかにストレスから逃れるか」ってゲームをしているらしく、そのためなら回り道も厭わないと言う。理解できない桝だけど、川野さんの考えに感化される部分もあるようで……?効率よく生きて、タイムパフォーマンスを重視して。その先に待っているものはなんだろう?
【変わってしまった従兄弟の幻影を追う、女子高生の暴走を描いた気鋭の読切28P】女子高生のみよこは、従兄弟で大学生のよっちゃんが大嫌い。昔のよっちゃんは優しくて、真面目で。将来はお父さんの建築会社を継ぐって張り切っていて。だけど、お父さんの会社が倒産して、よっちゃんの心はポッキリ折れてしまったみたい。大学も行かず、くだらないギャンブルや遊びに興じているよっちゃん。みよこは、昔のよっちゃんに戻ってほしいと願うけれど……。
ぼくの友だち
■単話版『ぼくの友だち』(1)収録話:「ぼくの友だち」短編の名手・南Q太が描く、心にあかりを灯してくれる珠玉の短編。「勇気出して言ったらよかったな あの時も」お互いの制服を交換し合った同級生との25年ぶりの再会を描いた、描き下ろし32ページ。
短編の名手・南Q太が描く、心にあかりを灯してくれる珠玉の5作品。すべて単行本初収録!この世界のこの場所でいま きみがとなりにいること【収録内容】お互いの制服を交換し合った同級生との再会『ぼくの友だち』(描き下ろし32ページ)。隣に越してきた画家・カオルとの出会いで、灰色の「ぼく」の人生が色づいていく『キリフィッシュ』。妻から仕事から逃げた先の離島で過ごす優しい時間『幸福』を含む全5作に加え、軽やかな文体がオンリーワンの魅力を放つショートエッセイ「伯林滞在記」も書き下ろしで収録。【もくじ】ぼくの友だち ……003キリフィッシュ ぼくの友だち(2) ……035カルトッフェルン ぼくの友だち(3) ……075サファイア ……113幸福 ……145【担当者より一言】ないものにされかけていたその孤独を、見過ごさない。さみしさの中にも、やさしい光を感じる作品集。南Q太ワールドを存分に堪能できる、2017年~2024年に描かれた珠玉の5編。何度も読み返したくなる、宝物のような1冊になりました。南Q太ファンはもちろん、余韻が深く感じられる物語をお求めの方にも、おすすめです!
主人公の酒巻修は不動産会社で営業マンとして働いているが、仕事は成果が出ず、初恋相手の幼なじみ・美鈴との関係も進展せず、悶々とした日々を過ごしていた。ある日、要領がよく人に好かれる会社の同期・桧に無理やり合コンに連れて行かれるが、その帰り道、突然狂暴化した桧が次々と周囲の人間を襲い始める。時を同じくして、各地で多発する「通り魔事件」「惨殺事件」。原因は人が狂暴化するウイルスが日本に蔓延し始めたからだが、このウイルス「B型にだけ感染する」というものだった……戦慄の感染パニックアクション、ここに開幕!
※本作は1980年代にひばり書房から出版された同名のコミックスの復刻本です。オリジナルをスキャンして復刻しているため、初版とのタイトルの相違、又見づらい点もございます。ご了承ください。1980年代、彗星のように現れて消えた川島のりかずが残したホラー漫画の数々。ついに電子書籍で復刻!!
金継ぎおじさん
〈&Premium〉大人気web連載、私と誰かと器のプライベート・ストーリー。割れちゃった。欠けちゃった。人と物との大切な関係。お直し、やりますよ。金継ぎ師の繕井継男(つくろいつぐお)は娘のほつれと二人暮らし。その腕は一級品と噂されるけど、仕事へのこだわりはヒトクセあるみたい。ご近所さんや、仕事を通じて触れ合う町の人々とのおおらかな暮らしは、ちょっとズボラなんだけど、金継ぎおじさんなりの思いやりに満ちた、柔らかくて優しくて、しなやかさで接着しているかのような風合いです。「金継ぎ」って何? 道具や技法やアイデアも知れる、生活の漫画。全ページ2色印刷、漫画・イラスト・実作の写真などを多数追加収録しました。…………………・【金継ぎおじさんのスタイル】1.直したいものしか直さない。2.伝統的な技法でしか直さない(それ以外知らないので)。3.納期のある仕事は引き受けない(守れないので)。4.器の接着がズレても諦める。5.器の声、人の声を聞き、器にあった修理をする。6.金継ぎに特別な価値をつけない。あくまで単なる修理法のひとつ。【収録エピソード一覧】プロローグ第1話 金継ぎおじさん、登場第2話 接着第3話 金継ぎおじさん、ととのう第4話 呼び継ぎ第5話 床ユカの兄の話第6話 器の声第7話 急須の金継ぎ第8話 炭研ぎ第9話 難しい例え第10話 漉す第11話 型第12話 芙蓉手の皿第13話 含浸(前編)第14話 含浸(後編)エピローグ
棕櫚の木の下で
少し昔の佐賀が舞台のボーイ・ミーツ・ガール。つい忘れてしまうけれども、見るものすべてが輝いていたあの頃──小学生の南里ソテツは、同じクラスの鍋島かりんに出会い、自分たちを取り巻く世界の様々なことを知っていく。自分の名前の由来である植物のこと。モールス信号で言葉を使わず気持ちを伝えることができること。すごいとか嬉しいとか気まずいと切ないとか、些細な感情を自分以外の誰かと共有すること。季節が移り変わる佐賀の風景の中で描かれていく2人の日々のエピソードは、なんでもない日常のように見えるが、それはとても特別でかけがえのない時間だった──