桃井は無愛想で内向的な性格の会社員。気が利いて誰からも好かれる同期・栗原が取引先の男性と別れ話で揉めているところを偶然目撃する。それをきっかけに2人の距離は縮まっていくが…!? “恋人のフリ”から始まる正反対同期2人の育み愛!!
大学3年生の春、宏文は高校時代の後輩・めぐむと再会する。淡い片想いの相手だったが、宏文の友人・水叶による「宏文と俺はセフレ」という嘘をきっかけに、めぐむは対抗するように「セフレ、俺じゃダメですか?」と独占欲を剥き出しに迫ってきて……!? 追いかけわんこ後輩×隠れ一途な先輩のキャンパス・リスタートラブ!!
「劇団マチナカ」で脚本・演出をしている辰彦のもとに、ある日、声が出せなくなった超人気若手俳優・早坂真樹が現れる。5年前まで劇団にいた後輩で、理由も言わず何故か辰彦のもとに居座り始める。そんな中迎えた公演で、主演が急遽出られなくなるトラブルが発生し……!? 脚本・演出家×若手俳優の火照りとろける救済物語。(この作品はシェリプラス2023年9月号に収録されました。重複購入にはご注意ください)
どうしよう、あいつの顔がまともに見れない――。高三の凪沙(なぎさ)は幼なじみの一颯(いっさ)に彼女ができたと誤解したことがきっかけで、変に一颯を意識するようになってしまい――!? 海辺の街を通り過ぎた、胸キュン潮風ダイアリー、世界11カ国で同時発売!!
ガーメント!
服飾ブランド「THEEE」でディレクターを務める謙太朗は、後輩の高橋のことが好き。不遜で生意気、だけど後輩として可愛くて仕方ない彼へ密かな恋心を抱きながら、仕事に励む日々を送っていた。しかしある日、高橋本人に恋心がばれてしまって……!? キケンなイケメン後輩×面倒見のいい先輩男子、甘く刺激的なリーマンラブ!
とにかく運が悪い戸張は、特別ついてないトラブルにみまわれた。それは、学校一の人気者・佐伯に全校生徒の前で告白されたことから始まった。面倒だと思っていた戸張だが、佐伯の必死な姿についほだされ、まずはお友達からと言おうとしたその時。不運体質のせいでつまづいて、佐伯とキスしてしまい……!!? えむえむおのキュートなトラブル・ラブ!!
留年で就職を棒に振った羽衣(はねい)は、編集者を目指して就活中。初恋の相手が最悪で人間不信に陥り遊び人になった彼のお気に入りの作家は、大正時代の文豪・烏柳八月(うりゅうやげつ)。ある日羽衣は、その烏柳によく似た和服の青年と出会い惹かれていくが、彼は人気のミステリー作家・三行往来(みくだりおうらい)だった。二人は出版社の企画で、絶頂期に筆を折った烏柳八月の恋文の秘密を調べることになり、謎に満ちた烏柳の恋の真実を追って取材旅行へ……。人気ミステリー作家×初恋で傷ついた就活生の、リテラチュア・ラブ!!
后宮のオメガ
オメガとして生まれ諦めながら生きてきた小国の第十三王子・イリヤ。同盟国の王・ハーリドと政略結婚させられ後宮入りした日、不思議な少年と出会う。その彼は実は……!? 絢爛艶美な後宮オメガバース、上下巻同時発売!
オメガ≠アイドル
抜きんでた容姿とパフォーマンス力を持つ朱鷺の性別はオメガ。性別を隠しアイドルオーディションに参加するが、同じチームになったアルファのレオに見つめられた瞬間、身体が反応してしまい……!? アイドルオーディション・オメガバース開幕!
夢中になるよ
一卵性の双子の兄である十和は、性格真逆で喧嘩っ早く、破天荒だが人気者の弟・大和に劣等感を抱いていた。ある日、地元のヤンチャ集団「G・GOLD」に大和と勘違いされ絡まれてしまった十和。間一髪のところをメンバーの滿という青年に助けられるが、彼は見た瞬間に十和と大和の区別がついていた。生まれて初めて「自分」を見てくれた滿のことが気になる十和だったが……!?
催眠術と恋の罠
凪はある日、同級生で親友の深月(みつき)に冗談半分で自分のことを好きになる催眠術をかける。実際のところ催眠術は不成功だったが、かかったフリをし深月は凪にグイグイ迫るようになり……!?
もとサッカー少年の凪沙(なぎさ)。幼なじみの一颯(いっさ)は今日も学校をさぼって魚市場で働いている。放課後いつものように一颯のいる魚市場に足を運んだ凪沙は、一颯が女性と話している姿を見て動揺を隠せない……。海辺の街でとつぜん芽生えた、幼なじみ潮風ダイアリー。(この作品はシェリプラス2023年3月号に収録されました。重複購入にはご注意ください)
『こまどりは、夜の帳』、『好きの音色は聴かないで』などの露久ふみさん最新作です。 表紙のカラーの″美″もさることながら、本文のモノクロもまた美麗な絵柄でオメガバースの世界観における美しい雪の肌のΩ・イリヤが、国を統べるカリスマ性を持ち合わせて生まれたα・ハーリドが、高い画力で雄弁に描かれます。 政略結婚に巻き込まれ自分の役目として子を産むことはしても、魂までは明け渡さないと心に誓うイリヤが、ハーリドとの関わりを通して変わっていく姿、またハーリドの方もイリヤによってさまざまな影響を与えられていくところは見所です。 読んでいる間、 「何とご立派な……」 「御身に仕えられること、身に余る幸甚」 「斯様な時が来ようとは……ラタテ神よ」 と、傅く家臣のスゥヤの気持ちに同調し続ける作品でした。民の上に立つ稟質を持つ者の魅力が、画面から伝わってきます。 また、虎のタルジュがとてもかわいらしくて好きです。あとがきで描かれていたようなことを私もしたいです。 玉座を巡る血腥いサスペンス展開もあり、隣国の思惑や駆け引きもあり、シンプルに物語の面白さとキャラクターの心情に引き込まれていきます。 上巻の引きが強く、一体どうなってしまうのか気になること間違いないですので上下巻を一気に買っておいて通読することをお薦めします。