コミックエッセイの感想・レビュー95件<<1234>>ひたすらに尊い気になってる人が男じゃなかった 新井すみこstarstarstarstarstar野愛想像以上の尊さだった!!! CDショップのかっこいいおにーさんが実は女の子だったという時点で素晴らしいのに、クラスメイトだったなんて……最高。 陽キャギャル×陰キャ女子は約束された組み合わせだし、音楽を通じて心を通わせるのがめちゃくちゃいい!! Twitterで話題になっていたのは知っていたけど、こんなに尊いなんてちょっと聞いてない……!!ブラックすぎるこの会社・・フレンドリーな取り立て屋さん きたみまゆ ロキチキンstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi突然、見た目チンピラな人が会社に乗り込んで来たと思いきや、コンクリート詰めにされて鎮められるとしたらどの海がいい?って超フレンドリーに聞かれてもそりゃ困る(笑)理不尽な上司に一喝したりと一風変わった取り立てやさん。試し読み部分だけだけど続きがどうなるのか楽しみ。 リスでよかった今日も食欲を我慢できないリス こさつねstarstarstarstar_borderstar_borderSSここんとこグルメ×アニマルの漫画が癒しの境地なのでは?と気づき始めました。 爆食したくてもできない(なぜなら欲望のままに爆食すると悲しきモンスターと化すので)人間という皮を被り生き続ける中で、このリスくんが自分の代わりに爆食する姿は羨望と希望の結晶ですね。いいなあ…我慢ができなくても可愛いままなのは最高ですね。リスくんも目が向こう側の世界を見てるのはみてるのですが。 大食い動画とか見てると謎に自分もいけるのでは…?とチャレンジしかけては、まだまだ自分は未熟だと気づくので、こちらの漫画で消化不良の胃と心を慰めるとよいかと。全編カラーですしリスなのでキュートです。リスなので。誰にも解ってもらえないことでの苦しみ #1巻応援夫と心が通わない カサンドラ症候群で笑えなくなった私が離婚するまでの話 鳥頭ゆば アゴ山兎来栄寿カサンドラといえば『北斗の拳』や『クレイモア』、『バットマン』や『ソウルキャリバー』などさまざまな場所で目にする名前ですが、元々はギリシャ神話に登場する可哀想な王女です。太陽神アポロンに言い寄られ、予知能力を授けられるもその能力で自分がアポロンによって不幸になる未来を視てしまったことでアポロンの求愛を拒否。するとアポロンより「正しいことを告げていても誰もそれを信じなくなる」という呪いをかけられてしまうという酷いお話です。カサンドラは有名な「トロイの木馬」もあらかじめ見破っており、そのことを伝えたにも関わらず呪いにより誰にも信じてもらえなかったという逸話もあります。 その名を冠するのが、本作で扱われる「カサンドラ症候群」。「ある種の障害や特性により心が通わない夫(または妻)をもったパートナーに生じる心身の不調」というように定義されます。かつては「鏡症候群」と呼ばれ、最近では「カサンドラ情動剥奪障害」(Cassandra affective deprivation disorder)や、「カサンドラ愛情剥奪症候群」(Cassandra affective deprivation syndrome)とも呼ばれているそうです。 非常に苦しんでいる当事者に反して、周りの人の理解を得られず更に苦しみを深めてしまう様子はなるほどカサンドラと重なるものがあります。 主人公のアコは、最初はちょっと変わった人だけど自分と感性は合うかもと結婚した夫と、どうも意思疎通が上手くいかないことに徐々に気付いていきます。それでも諦めずにコミュニケーションを取り続けようとするも、それらがことごとく失敗し、とりわけ子供ができた時ですら無反応であったり、生まれた後も子育てに無関心で子供の命や未来に関する部分ですら大きな断裂があったりすることが致命的となります。ですが、家族や友人にはまるでその大変さが理解されず何なら「うちよりいい旦那で羨ましい」などと言われてしまう辛さによって病んで行ってしまいます。 鬱病などと同じく、真面目で責任感が強い人ほどカサンドラ症候群にもなりやすいというのが辛いところです。通常でも大変な子育てが、パートナーによって更に何倍にも辛く苦しいものになっていくという状況は実際に体験してみないと理解され難いものではあろうと思います。 本作は非常に根深い問題を多層的にはらんでいます。ASDと一口にいってもその状態は人それぞれなので一概に括ってしまうのもどうかという部分はあります。 とはいえ、個人で抱えるにはあまりにも大きい懊悩。筆者自身がカサンドラ症候群の存在を知って救われたのと同様に、本書を通して同じような苦しみを抱える方が少しでも救われて欲しいです。自分と同じ苦しみを抱えているのがこの世界で自分だけではないのだと教えてくれるのも、マンガや物語や本の大きな役割なのですから。 熊と鮭の甘味処泣きたい夜の甘味処 中山有香里starstarstarstarstar_borderゆゆゆ泣きたい夜は誰かに優しくされたい。 甘いものと一緒に、優しい言葉をかけられたら、コロリと落ちてしまうことでしょう。 本作なら、クマ(・(ェ)・)か、鮭 <+ )))>< にイチコロ。 いろんな人の「しんどいときってあるよね、いったん休もうね」が綴られるだけでなく、別話では、他の人視点でその状況が語られるのもまた興味深いです。 ちなみに。 クマと鮭のお店で提供される甘いもののレシピが最後に載っているのですが、こういうかわいいキャラクターによるお手軽お菓子レシピ系でしばしば使われる「ホットケーキミックス」が、メインでなくサブなのがとても良いです! なんなら小麦粉とベーキングパウダーを自分で用意したほうが早いのが、本当に良いです! 消しきれないホットケーキミックスの主張が用意させた他の材料の味をかきけしたり、そこまでするならホットケーキミックスじゃなくて小麦粉で良いよね?!という手順だったり。 個人的に、ホットケーキミックスレシピにあまり良い思い出がないので、その点にいたく感激しました。これは危険!へたくそなのに泣くほど笑える! カッラフルなエッッブリデイ むめいstarstarstarstarstar_bordermotomiパンチのある絵に思わず惹かれてしまいました。(笑)面白い!!笑いがこみあげてきてしまうので、これは家で読むべき。絵と内容が見事にマッチしていて笑いの沼に引き込まれていくこと間違いなし!毛むくじゃらの配達員疲れた人に夜食を届ける出前店 中山有香里ママ子月曜日のウインナー。夜食のメニューとして最高過ぎます!プライベートブランドじゃないウインナーが良き!そして配達員は毛むくじゃらで調理人!?だとしたらギャップで更に美味しそう。レシピページも見たら作りたくなる仕様です。 他人が作ってくれるご飯は美味しい疲れた人に夜食を届ける出前店 中山有香里starstarstarstarstar_borderゆゆゆ疲れたときは食べて一息つくのが一番ですね。 ひたすらさまざまなシチュエーションで、さまざまな料理が提供される。 ただそれだけなのに、ほのぼのします。 料理がつやつや美味しそうなのも良いです。 ウィンナー目玉焼き丼と私が呼ぶ、『よつばと!』のとーちゃんが作っていたご飯が出てきて、「このごはんは元気が出るよね〜」と思ってしまいました。 半熟目玉焼きに醤油をたらりして、黄身を崩して卵かけごはん風に食べても、ウィンナーにケチャップをつけて、ケチャップライスになったところを食べても、目玉焼きとウィンナーだけを食べる贅沢をしても美味しいので好きです。 この漫画が、「食えば元気出る。元気が出ればがんばれる。がんばれ!!」と押し付けがましく感じないのは、くまさんのおかげでしょう。 がんばれないときは立ち止まって休めばいいんです。 ちなみにこの本がレシピ系漫画本と気づかず、最初の「料理をする上での注意事項」がどんな意味を持つのかわからず、まじまじ読み込んでしまいました。 料理をする上での注意事項だけが書かれていました。 めんつゆの濃度は確かに重要です。我が家は4倍濃縮でした。陰と陽の裏側気になってる人が男じゃなかった 新井すみこstarstarstarstarstarママ子CDショップの推し店員がまさかの同じクラスとはドキドキの展開。かと思いきやまさかの同性。陰キャなので早く本当のことを言わないといけないのに逆効果な対応をしてしまって、トキメキ展開に。ありがちな内容だけど見入ってしまいました。タワマンに憧れるけど・・・タワマンに住んで後悔してる グラハム子 窓際三等兵starstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomiタワマンに住めたらいいな~すごいな~と思っていたけど、この作品を読んでみて見てるだけでいいなと思ってしまった。まだ試し読みしかしてないけど人間関係のドロドロっとした部分がよくわかる作品。嫌だなと思う反面、続きがきになる・・ 魑魅魍魎跋扈する魔塔 #1巻応援タワマンに住んで後悔してる グラハム子 窓際三等兵兎来栄寿「お前なんて安い低層階に住んでるくせにっ!」 子供同士の喧嘩ですら、こんなセリフの出てくる世界の何と歪なことか。 Twitterで大人気の窓際三等兵さんが原作の、タワマンを舞台にした群像劇です。 野球少年の息子を持つ九州から引っ越してきた淵上家の舞の視点から始まり、瀧本家、堀家の3つの家庭の様子を中心に描いていく構成となっています。 田舎では誰もそんな話はしていなかったのに、東京に来たら皆が子供の受験の話で持ちきりというのは大いにあるあるでしょう。私も、都心で育ち小学校6年生のころには半分くらいの生徒が登校しなくなりそれぞれ家庭教師や塾で毎日12時間以上勉強しているような環境にいたので、理解できる部分は非常に多いです。 夫の勤め先・年収・学歴や、子供の成績・特技、住んでいる階層など、すべてにヒエラルキーを作り終わりなき不毛なマウント合戦が繰り広げられる世界はそこらのホラーよりよほど恐怖に思えます。これが現実にも存在するので恐ろしいです。読んで、恐らく死ぬほどマウントを取られ続けて心を擦り減らしてきたであろう母に思わず改めて感謝してしまいました。 ただ、この作品の面白いところはステレオタイプなマダムとマウントバトルするだけではなく、それぞれの家庭の外から見た部分とは違う内情が描かれていくところです。どんなに華やかに思えたり羨ましいと思えるところでも、その裏には何があるか解らないというのもまたリアルです。そして、逆に元々は普通の田舎の家庭であった淵上家が都会の文化に染まり狂っていくところも見ていて苦しいですが見ものです。グラハム子さんのかわいい絵柄がクッションになっていますが、総じて現代の「人間」が色濃く描かれています。 ある種、今のタワマン最高層並に豪奢な生活をしていた友人の家庭の闇を直視した経験もあるので「幸せとは何だろう」「それは相対比較し続けた先に見つかるものなのだろうか」と考えずにはいられません。タワマンに限らず、SNS全盛で人間は羨望や嫉妬という感情を抱きやすい時代です。皆『ブッダ』や『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』を読んで、他人と比べて苦しむことから解き放たれて生きれば良いのにと思わざるを得ません。それができないから苦労するのもまた真理なんですけれども。 余談ですが、「第4章 嫌よ、埼玉なんて住みたくない」というサブタイトル、そして「埼玉はね みんな色々抱えてるのよ」というセリフが愛しくて堪りません。二人の関係性が最高に心地よい気になってる人が男じゃなかった 新井すみこ六文銭いわゆる陽キャのグループに属するあやが気になっているのは、自分の好みの音楽がかるCDショップのクールな店員さん。 しかもその店員は男だと思ったら実は女性で、クラスでは目立たない、どちらかという陰キャな同級生みつきだったという話。 対照的な2人だが、ニルヴァーナやレディオヘッドなどの洋楽ロックが好きという共通点で少しずつ心を通わせていく流れ。 この関係性、もう最高でした。 百合的な作品で紹介されてて、自分はあまり百合系の作品は好んで読むタイプではなかったのですが、本作は刺さりました。 個人的に百合というか、友情として捉えるほうが正しい気がしますし(最初は男だと思っていたし)、それぞれが大事にしているものがあって、どんなものであっても尊重し合う姿は友情そのものだなと思います。 同じ価値観を強制される同調圧力の激しい学校という場所では、自分の好きを貫くのが難しい。 自分もマイナージャンルが好きだっただけによくわかります。 自分の価値観に従うのって勇気がいりますよね。 批判されると人格否定された気分になるし。 だからこそ、それが少しでもわかってくれる人がいる喜びは何事にも代えがたいですよね。 2人の関係がまさに、この価値観の共有にあって、少しでもこの経験があった人には共感できると思います。 まだ、物語は動きだしたばかりですがハイセンスな絵柄で、テンポよく進む展開はやみつきになりそうな予感です。 ケミカル黄緑とロックな質感の百合 #1巻応援気になってる人が男じゃなかった 新井すみこあうしぃ@カワイイマンガ鮮やかな特色の黄緑に、スミ多めのイラストが強い表紙のテイストは、本文にも続く。掠れて断ち切れるノンブル、しっかりとしたペンの書き込み、そして目の下のクマが濃い女子。 質感に溢れているこの百合作品は、CDショップの店員と客の二人が実は高校のクラスメイトだった、という物語。二人はロックで意気投合するのだが、本の質感からもガンと響くロックを感じる。 踏み込むのを躊躇いながら、少しずつ相手を知る。音楽への、マイナーな趣味への同調が想いへ繋がり、互いが気になって仕方なくなっていく様は、間違いなく私が何度でも見たい百合。 深まる関係の中で、カッコ良い「おにーさん」は本当の自分を見せることに悩んでいる。彼女に次第に踏み込んでくるギャル女子が起こす化学反応は確かにケミカルな黄緑の誘引力だし、彼女達の回りをパチパチする何かだ。そんなものにあてられて、ドキドキしながら最後まで一気に読み切った。 リスだとかわいい今日も食欲を我慢できないリス こさつねstarstarstarstarstar_border野愛大人になると「お菓子は一個にしなさい」とか「アイスは一日一個だよ」って誰も怒ってくれないんですよね。 なのでリスの気持ちがよくわかります。 パン屋行ったらいっぱい買うし、ラーメン食べたいと思ったらラーメン食べちゃう。人間ってなんて愚か……。 でも食欲が制御できない愚かな人間もリスになるとかわいいです。リスの友人たちもたぬきや鴨や牛なのでみんなかわいい世界です。 明日早いしこれで最後の一杯にしよ…から5杯くらい飲んじゃうのめちゃくちゃわかりますね。食べ物よりも酒の方が制御できない愚かな人間なので。 リスも食べてるしいいか、と思わず適度に反省して生きたいと思います。Nirvanaを聴きながら #1巻応援気になってる人が男じゃなかった 新井すみこ兎来栄寿先日公開されたコミックHOWLのインタビュー記事で、マンガ愛溢れる編集長が今一番注目している作品として挙げ、更にはできるなら自分で担当したかったとまで言っていたのがこちらの作品です。 https://manba.co.jp/manba_magazines/22111 Twitterで公開され始めて以来絶大な人気を誇る、説明不要レベルの作品でしょう。 この作品、まず何と言っても新井すみこさんの絵が良いわけです。表紙イラスト1枚見れば解る絶妙なアングルを描ける画力。更にファッションセンスや表情も光ります。敢えて表紙もフルカラーでないところもニクいですね。これが、作中では更にヴィヴィッドになります。 メインとなるJK2人が、洋楽好きを切っ掛けに仲良くなるというのもグッとくるポイントですね。同じ物を好きな者同士が共感して距離を縮める瞬間の美しさ。思わずNirvanaを流しながら単行本を読み返しました(そう言えば最近はSonata Arcticaとかどうしてるんだろう、と思わず昔好きだった海外バンドの動向を調べてはまだ元気に活動をしているのに嬉しくなるなど)。 そして、この物語に厚みを与えているのが彼女たちを取り巻く人物も含めたバックボーンです。そもそも何故彼女たちはそんなに洋楽を好きなのか。それをどのように愛していたのか。その掘り下げ方からもたらされるえも言われぬ想いの丈が、良さみを凝縮した弾丸となって胸を撃ち抜かれます。いい……。 細かい好きポイントも無数に生まれざるを得ない、細部にまで手を入れられた素敵な作品です。 今年を代表し、さまざまな賞などでも顔を見そうな注目作。未チェックの方はぜひこの機会に読んでみてください。お隣さんとの距離感って難しい赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる 野原広子starstarstarstar_borderstar_borderママ子※ネタバレを含むクチコミです。 猫も頑張ってることだし毎日がんばる もずくstarstarstarstarstar_border野愛全然ポジティブではないけどネガティブでもなく、やる気はそんなにないけどちゃんと頑張っている。 みんななんとか頑張って生きてるんだよね、ってほとんどの人が共感できるはず。 あっという間に月曜は来るし、給料日はうれしいけどすぐにお金はなくなるし、朝も雨も電車も残業もしんどい……というのをシリアスな絵柄でやられたら笑えないけど、もちっとした猫がやってくれているのでほのぼの読める。まあこの猫も頑張ってることだし…ってちょっと前向きな気持ちになれる。 これくらいのテンションで生きていきましょう。頑張りすぎなくていいんです。人間は善であり悪である娘がいじめをしていました しろやぎ秋吾starstarstarstarstar_border野愛子育て漫画の延長線上にある作品だとは思いますが、それ以外の人が読んでも学びがありました。 自分がいじめを受けたもしくは我が子がいじめられたという手記は割と見かけますが、いじめをしていたという話はあまり聞いたことがありません。 創作物に登場するいじめっ子は家庭環境に問題を抱えていたり、そもそも倫理観がぶっ壊れていたり。 現実のいじめっ子も本当にそうなの? 両親に愛されていたらいじめっ子にはならないの?普通の価値観を持っていたらいじめっ子にはならないの? この作品の中では、普通の家庭で両親に愛されて育った少女がいじめをしています。 我が子がいじめられた親が悩み傷つくのと同じように、我が子がいじめをしていた親も悩み傷ついています。 ごく一般的な人たちが加害者にも被害者にもなるからこそ恐ろしいのだと改めて気づかされます。 善悪は表裏一体などと言いますが、裏表はっきりわかれているのではなくグラデーションになっているんだろうな…なんてことを思いました。隣人とは親しくすべきか否か・・・。赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる 野原広子ポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。 人類みな少女漫画の主人公少女漫画ぽく愚痴る。 たら実starstarstarstarstar_borderゆゆゆ1ページあたり、少女漫画テイストのイラスト一つと愚痴一つの構成。 あらすじに「主婦あるある」とありますが、主婦ネタ育児ネタ以外に、いろいろな生活の愚痴が載っています。 作者コメントによれば、連載にあたって必要になった愚痴の件数の都合、作者さんの愚痴と編集部で集めた愚痴が混ざっているようで、愚痴やボヤキの角度もいろいろです。 「愚痴」と表現すると、ネガティブな印象が生まれるのに、少女漫画イラストが組み合わされることで、不平不満が浄化される感じがして不思議です。現状はなにも変わっていないのに。 ちなみに、私が好きなのは113ページのこちらです。 今年は特に多いそうで、花粉に泣くみなさん、がんばりましょう。ミステリー?サスペンション?シングルマザーの話?色んな展開が面白い!わたしが誰だかわかりましたか? やまもとりえstarstarstarstar_borderstar_borderこめつぶ現代のシングルマザーが抱える悩みや社会的問題にも注力しつつ、ん?この展開はミステリー?と思う謎な一面もあるお話! マンバのランキングで1位だったこもあり、読みましたが正解だった!面白い! タイトルだけ見るとホラーかミステリーかと思ったものの、シングルマザーの子育て、男性の子育てについても描写がリアルで30代、40代は特に刺さる気がした!最後にビビるわたしは家族がわからない やまもとりえ六文銭率直に言って、 読んだ後 え? ってなって、もう1回読み直してしまった。 で、確かにこういう結末になるようなフラグ的なものはあったが、それでもビビってしまった。 そして、平凡って何なんだろうなって考えてしまった。 本作にもあるように、平凡が一番難しく尊いのかもと。 一緒に生きているだけで、特に嫌なところってのは目につくわけで、それを我慢した上で「いつもどおりの日常」を送るって並大抵のことではないんだなと。 「それでも町は廻っている」(石黒正数)という名作で、主人公の同級生・真田のお母さんの葬式の回(4巻 第31話 一ぱいのミシンそば)のなかに、主人公・歩鳥が涙するシーンがあるのですが、それを著者である石黒正数先生が、 「真田に同情したからではなく、当たり前の日常を送るために、周囲の人がいかに努力しているかに気づいたから涙した」 的なことを書いてましたが(これだけ読んでも意味不明だと思うので「それ町4巻」を読んでほしいw)ホントそうだなと思います。 みんなが少しずつ我慢したり、ある時は誰かが我慢したり、その繰り返しの中に「当たり前の日常」があるんだと痛感しました。 本作に出てくる主人公も平凡を望むあまり、突然、夫が1週間失踪してもまるでなかったかのように我慢した結果がアレだとしたら悲しすぎる。 問題と向き合わなかった結果と言われればそれまでだけど・・・ 遅かれ早かれこの結果になっていったのかな?普通に生きていくって?とか考えると、どうにもモヤモヤしました。 何にせよ、問題提起や考えるきっかけという意味では、本作は秀逸だと思います。 笑わせるという仕事の向こうに #1巻応援死にかけた僕はまだ芸人を辞めていない ナターシャ兎来栄寿表紙を捲るとカバー袖に書かれている「続けるも辞めるも、どちらも地獄。」という文言が、重くのしかかってきます。 人を笑わせることが仕事である芸人が、裏で抱える笑えない現実。コントトリオ「ニュークレープ」のナターシャさんが、そのリアルを物語に込めて描いています。 芸人というテーマではありますが、人生をどう生きるかという悩みとして捉えればあらゆる人にとって自分ごとになり得る物語です。やりたいことをやるべきなのか、自分が得意で苦にならないことをすべきなのか。そもそも、自分は本当は何が好きで、何をやりたかったのか。 また、自分より面白くて絶対に売れるべきなのに売れてない人もいれば、堅実な道へと進んだ人もいる。自分はどの道を進むべきなのか、進めるのか。そこに本当に道はあるのか、道が無ければ切り拓けるのか。ともすれば見失いがちなことを、本作の主人公・千葉を通して考えさせられます。 舞台の上に立つときのえもいわれぬ緊張感にはゾクッとしますし、逆に何気ない日常シーンの掛け合いに笑い癒されもします。 特に好きなのは、終盤のとあるシーン。主人公が得る気付きは、私たちも同様に見落としていてもっと大事にすべきものかもしれません。 同じくコンビ芸人を描いた『相方が俺を好きすぎる』と同日発売するというシンクロニシティが起きており、そちらのクチコミも書いていますが、併せて読むと面白味が増します。イヤミスのような読み心地 #1巻応援わたしが誰だかわかりましたか? やまもとりえstarstarstarstarstar野愛恋愛、子育て、仕事、友人関係に悩むシングルマザーの等身大の人間ドラマ。プラス、ミステリー要素があるのが面白い。 主人公はアラフォーのシングルマザー・海野サチ。 毎日毎日仕事に追われ、家に帰れば思春期かつ反抗期の息子がいる。女友達もなんだか優しくない。 変わり映えのしない日々を送るサチだったが、会社のパーティーで出会った男性・川上樹と意気投合。 恋の予感に胸を躍らせながら、毎日毎日メールのやりとりをし始める……。 この作品の魅力は、良くも悪くもサチが等身大の人間として描かれているところ。 友人に対しても息子に対しても鈍感で無神経な発言を繰り返すけれど、自分に対する悪意には敏感。 久しぶりの恋に浮かれてしまうのも、自分の弱みを隠そうとするのも、人間としてめちゃくちゃリアル。 人間のちょっと醜い部分が誇張なしでしっかり描かれている上にミステリー要素がプラスされているので、イヤミスを読んでいるかのようなハラハラドキドキ感がある。 レタスクラブ公式サイトで先行配信されているけれど、レタスクラブに縁がない層にも読んでほしい。<<1234>>
想像以上の尊さだった!!! CDショップのかっこいいおにーさんが実は女の子だったという時点で素晴らしいのに、クラスメイトだったなんて……最高。 陽キャギャル×陰キャ女子は約束された組み合わせだし、音楽を通じて心を通わせるのがめちゃくちゃいい!! Twitterで話題になっていたのは知っていたけど、こんなに尊いなんてちょっと聞いてない……!!