ゼノンコミックスの感想・レビュー50件<<123>>女中さん(14)と未亡人先生の物語うちのちいさな女中さん 長田佳奈さいろくすべてが美しい。画はもちろんだけど、女中が女性の働き手の代名詞的存在だったとされる大正時代においてこの関係、この2人は「尊い」。 巻末でグッと来るシーンで〆られると続きが気になって仕方ないし、表現もまた「言わんでもわかる」ように描かれ方をしている。 さすが長田佳奈先生。 ハナちゃんの真面目さ、言葉遣い、立ち振舞がとても14とは思えないが、それらをひっくるめて大正日本の美しさを物語っている。終末のワルキューレの歴代の女性偉人版魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う 河本ほむら 塩塚誠starstarstarstarstar宮っしぃ終末のワルキューレは神vs人類 魔女大戦は女傑vs女傑 ジャンヌダルク、巴御前、マリーアントワネットなど、歴代の偉人や罪人など多種多様な女性キャラが戦う内容 終末のワルキューレ好きにはかなり刺さる内容で、 各キャラの終生に則った武器や能力を使い戦うシーンはバトル漫画としても熱くテンション上がるので、熱いバトル漫画好きには是非オススメしたい作品 欲を反映した能力バトルは厨二バトル好きには刺さりまくり...!歴史好きなので購入しました!テンゲン英雄大戦 坂ノ市クバル 裕本恭starstar_borderstar_borderstar_borderstar_border酒チャビンどこがどうってわけでもないのですが、わたし個人的にはイマイチピンときませんでした。 好きな歴史上の人物がたくさん出てくるようなのですが、特に心が躍ってくるようなこともなく、先が気になるということもなかったです。すいません。 でもまだ1巻なので、先々面白くなってくるのかもしれませんので、期待しています!!恐怖の猿軍団#1巻応援さるまね 吉田薫六文銭猿って怖くないですか? 猿好きな方には申し訳ないのですが、 自分、小さい頃から猿ってあんまカワイイと思ったことないんですよ。 リスザルやメガネザルは多少愛嬌があるとか言う人もいたけど、全然理解できなかったす。 たぶん、微妙に顔が人間似ているところとか、愛嬌どころか打算的というか小賢しい感じが好きくない理由なんだと捉えてます。 日光さる軍団の猿回しとか正気の沙汰じゃないっすよ。(なんでだよ) そして、まさに自分の気持を投影し、逆撫でしてくるような作品がでました。 それが、この作品です。 猿が人間のマネをして、人間の道具や武器を使いこなし襲ってくる話。 その習得の仕方なんですが、目をギョロギョロして道具を眺めるんですけど、それが見ていて心底腹立つんです。 なんだ、その目は!と昔の体育教師ばりに顔面平手打ちしたい。 すぐにマネできるくらい知性はあるんですけど、基本理性がないので、本能で行動している感じも余計に腹立つ。 対策として、マネされないよう武器を使う姿を見せてはいけないようなので、何もしない、我慢するだけなのですが、それも歯がゆい。 とまぁ、腹がたってばっかですが、実際内容は結構ホラーで全然笑えないです。 マネできたこと(投石や棒で殴るなど)で襲ってくる猿の容赦ない行動に村人はどんどん犠牲になっていきます。 また、舞台が江戸時代なので、火縄銃みたいな猟銃くらいしかなく、近代的な武器がないのも恐怖ポイント。 ライフルがあれば、ぶっ放したい。 主人公は温厚で優しすぎるきらいがあるようですが腕はたつよう。 まだ1巻では戦っておらず、彼が今後猿とどう戦っていくのか?気になります。 息子とか奥さん、主人公の家族が危機的な状況なのも不安です。 もし家族がこの猿たちに殺されてしまい、その怒りで、山にこもり、音を置き去りにしながら祈る時間が増えた状態まで仕上げてきて、 「この腕力までは真似できまい」 と、この世から猿達を駆逐する復讐鬼と化したら最高だと夢想します ギャル×オタクと思いきやギャルもオタクだった件オタクに優しいギャルはいない!? のりしろちゃん 魚住さかな六文銭クラスのカースト上位にいる伊地知と天音。 それぞれ、タイプが違うが、いわゆるギャル。 伊地知は黒ギャル。軽くて明るい。 天音は白ギャル。モデルのようなスタイルのクールビューティー。 それに、女児向けアニメ「キラモン」が好きな主人公という構図。 しかし、このアニメが、クールな天音も実は好きで(超好きで)、 「妹が好きなだけ」 ということで隠している設定。 ただ、随所でダダモレしているのが、ポイント。 全力で否定しつつも、気になって抗えない様が、ガチ勢のそれでかわいい。 クールじゃなくなる感じもグッド。 ギャルがオタクのオタク趣味に優しい話かと思ったら、ギャルも実はオタクだったってのが斬新で面白い。 天音の話ばかりしたが、伊地知もオタク趣味に理解があって優しくて距離が近くてコミュ力高いのがポイント。 何気に勉強もできる。 総じて何が言いたいかっていうと、眼福マンガってことです。 コミカルに誰も傷つかない優しい世界に、読んでて癒やされます。 ギャル系マンガが好きな人にはぜひおすすめしたい。2022年の推しラブコメ!オタクに優しいギャル陽気&クール #1巻応援オタクに優しいギャルはいない!? のりしろちゃん 魚住さかなstarstarstarstarstar天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。こんなかっこいい大人になりたいミカコ72歳 新久千映野愛理想のおばあちゃん像とはちょっと違って、ミカコさんはミカコさんとしてかっこいい。 親とか祖母とかお年寄りとか言っても、人は人なんですよね。 亡くなった夫のスマホにメッセージを送り続けるおばあちゃんなんて聞くと孤独な生活を想像してしまうけど、ミカコさんは毎日を適度に楽しく元気に生きています。お仕事してるしエスニック料理食べるし友達もいる。子どもや孫との関係もちょうど良さそう。 ミカコさんを見ていると、年齢に合わせて落ち着いたり心配させないようにふるまったりなんて、必要ないなと思えます。 大人はなろうとしてなるもんじゃなくて気づいたらなっているものなのかもしれません。 新久千映先生作品に登場するワカコさんもタカコさんもミカコさんも、自分のご機嫌の取り方を知っているからかっこいいんですよね。 ミカコさんみたいなおばあちゃんじゃなくて、ミカコさんみたいな人になりたい。 煙草大好きメイドさんのギャップラブコメ #1巻応援スモーキングメイドロマンス いずみせらnyae表紙から得られるイメージよりも、主人公・下辺の恋をしっかりと描いている漫画だなと思いました。 表ではかわいい顔を振りまいてるメイドさん・まいちゃんが休憩時にはギャンギャンにタバコをふかしている(しかもまあまあなニコチン中毒)という落差の激しさが笑えますが、オンオフの切り替えを徹底しメイド喫茶の仕事に真面目に取り組む姿勢がある意味プロフェッショナルだとも言えるので好感しかありません。 そんなまいちゃんのギャップにやられて片想い中のバイト・下辺との絶妙な距離感も楽しみだし(何せ男スタッフがメイドさんに手を出すことは御法度)、日常コメディ色強めかと思いきや1巻の最後「あっ!」という展開もあり、とにかく今後が期待の一作です。待望の続編 ちょっと大人になったふたり喰う寝るふたり 住むふたり 続 日暮キノコ六文銭まさか続編が出るとは思わなかった本作。 長年の同棲からキレイに結婚ENDをしたものの、その後の二人に思いを馳せていただけに、この続編は嬉しすぎて小躍りしました。 内容も、前作同様、二人の視点で同じストーリーが展開されます。 ただ、違うのは二人もちょっと大人になったということ。 前作も大人といえば大人なんですが、結婚して、そして年を重ねて出てくる問題。 子供をつくるかどうか、キャリアどうするかどうか、そういう話。 自分とも同世代なだけに、二人の考えや決断はとても参考になります。 自然と共感できる。 結婚したので、カップルから夫婦の日常になっても相変わらずの二人に安定のおもしろさを感じて、引き続き見守っていこうと思います。 ハートフルヒモ飼いおにロリ物語 #1巻応援凛子ちゃんとひもすがら 七瀬八兎来栄寿母子家庭でありながら母親が僅かなお金だけ置いて失踪してしまい、11歳の美少女・凛子が50万円でイケメンのヒモ・春乃を飼う物語です。「ひもすがら」と「ヒモ」が掛かったタイトルなわけですね。 「普通」に家族と暮らし、「普通」に色々な将来の夢を持って過ごすクラスメイトたちと対比して、温かいご飯を家で食べることすら経験できずに育ってきた不憫な凛子。彼女の欠けた部分を、働きはしないけれど家事全般は得意で優しい言葉もたくさん与えてくれる春乃が埋めていってくれる、奇妙な関係が成立していきます。 しかしながら、春乃の優しさも歪さが生んだものであることが段々明かされていきます。それでも凛子が現状で心を保って生き長らえるためには、それが解り切った空虚であったとしても必要なものであるという構造がエモさを醸し出します。メリハリのある心情描写がとても心地良く感じます。 そして七瀬八さんの絵がとても良く、苦痛に歪む表情も、見渡せば美しさが広がる世界も、総じて綺麗に描かれます。春乃は本当にだらしのない立派なヒモなんですが、顔が良い。ヴィジュアルも中身も、とても良いおにロリです。 母親が残した金額は僅かであり長い間春乃を養えるほどではないのが明白で、物語の期限を思わせます。ただ、1話の冒頭で凛子の幸せな未来が描かれているのが救いです。すべての黒髪ストレートロング美少女の安寧と幸福を祈ります。 32人の魔女たちが生き残りをかけて殺し合う!魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う 河本ほむら 塩塚誠名無し※ネタバレを含むクチコミです。14歳女中さんの真面目でていねいな暮らし #1巻応援うちのちいさな女中さん 長田佳奈nyae昭和初期を舞台に、14歳の女中・ハナちゃんと、ハナちゃんの主人になったひとり暮らしの翻訳家・令子さんとの日々を描く。女中がいる家というとお金持ちの家庭を想像しますが、この時代はそこまで裕福ではなくても女中を雇うことは珍しくなかったそうです。 ハナちゃんはとにかく真面目な子で、何をするにもきっちりかっちり、遊びや余計は一切なし。その完璧な仕事ぶりには読んでいてなぜか心が浄化される気分です。ただその真面目さゆえの行動にクスッとしたり、思わず観察したくなる独特の可愛さの持ち主です。なのでなんかかまいたくなってしまう令子さんの気持ちがもの凄くわかります。令子さんていい意味ですごく普通の人なので読者と感覚が近い気がする。 時代背景としては、一般家庭に少しづつ海外の文化が取り入れられ始めたあたりで、田舎から東京に出てきたハナちゃんが珍しいものを見て新鮮な反応をしている姿も見所です。2巻以降もずっとこんな日々が続いてくれたらいいなと思ってます。美人翻訳家と14歳の女中・ハナちゃんの日常うちのちいさな女中さん 長田佳奈名無し日本版エマ!と言いたくなったのは私だけではない…はず…(もちろん設定はいろいろ違いますが)。10歳から女中をやってきたハナちゃんは、体は小さいけれど表情は堅く子供らしさは皆無。ひとり暮らしの翻訳家・令子さんとの暮らしの中で少しずつほぐれていくと良いなと思った1話でした。 最後に、令子さんの童話集を大切に持っているハナちゃん。令子さんのことは前から知っていたんですね。 猫耳メイドのウラオモテコメディスモーキングメイドロマンス いずみせら名無しあらすじにロマンスって書いてあるからメイドのまいちゃんとバイトの下辺でロマンスが始まるんだとおもいますけど、ただメイドさんのオフの顔を描くだけでもけっこう面白いです! 休憩時間にタバコ吸ってたらにおいでバレるだろと思うんですが、その後のケアをしっかりしててよかった。そんな手間をかけてでもタバコが吸いたいんだね。笑 作者のいずみせらさん、名前知らなかったですけどたぶんかなり好きです。これから注目しておきます。クズがクズに騙されるマンガ俺たちつき合ってないから 宮崎摩耶 山崎智史名無し主人公は声優として売れてないからキャバ嬢で生計を立ててる女で、ハイスペ男子と付き合って自分をバカにした奴らを見返したいと思ってる。でも何の努力もしてないんだよね…。お金がないのはしょうがないけど自分磨きすらしない。部屋が全体的に汚いんだけど、特に風呂が汚くてだらし無いなと思った。そんな女が客として店にやってきた自称年収3000万の男に目をつけられて堕ちていく話。女もクズなんだけど男の方が更にクズで、実際は大企業になんて勤めてないし(職業不明。パチプロ?)、他に何人も女がいるし、妻子持ち。しかも奥さんは旦那がクズだってことに気づいてるカオスっぷり。まだ連載が終わってないので最後がどうなるか見届けたい。だいすきなおかあさんマザーパラサイト 佐藤洋寿兎来栄寿「バブみ」「オギャる」といった言葉が普及し始めて早数年。「戦慄のバブみサイコスリラー」とでも形容すべき作品が登場しました。 「登場親子、みんな毒」……とまでいうと語弊があり、まともな息子も中にはいるんですが、中心となるのは毒息子と毒親による予測不能のサスペンス。『スズキさんはただ静かに暮らしたい』に続いて佐藤洋寿さんらしい不穏な味わいが堪能できます。 多少のツッコミどころもありますが、異常な性向がぶつかり合ってもたらされる異様な展開の不安と不穏の波に細かいことはさておき呑まれます。 良い意味で、ネット広告で使い易そうなパワーのあるセリフやコマが多い作品です。 作中で、特殊な赤ん坊と一緒に荷物を運送するゲーム『デス・ストランディング』が描かれていたのも良い演出だなと思いました。 物語がどこに着地するのかが最大の焦点ですが、ぜひ行くところまで行ってやり切って欲しいなと願っています。 心の中の赤木しげるに「正しい親、正しい子供、正しい親子…………元々ありはしないんだって……!そんなもの…………!」と囁かれながら。 マジで最高だからとにかく1話読んでほしい東京決闘環状戦 山田俊明ななし※ネタバレを含むクチコミです。何故あんなに薬剤師が前に出てくるのか?アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 荒井ママレ 富野浩充ヘケケ※ネタバレを含むクチコミです。薬剤師あるあるとロマンスが混ざりあったストーリーアンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 荒井ママレ 富野浩充名無し主人公の薬剤師の業務内容としては、実際によくある医師への処方確認や患者への聞き取り、そして薬剤師としての医師と患者の板挟みですが、普通なら知ることの出来ない治療にかける想いや様々な葛藤がわかりやすく描かれています。病気と直接向き合う医師看護師に比べれば、踏み込んで患者と接する事が難しい薬剤師ですが、その切り口から描いたことはとても斬新ですし、しっかりドラマとして読み応えがあります。 原哲夫が描くノブナガいくさの子 ‐織田三郎信長伝‐ 原哲夫 北原星望 熊谷雄太(STUDIO H)名無し織田信長の幼少期から、亡くなるまでの一代期を、生き生きと描いてあります。うつけとカモフラージュをして尾張を守りながら着実に力を蓄え、仲間に信頼されるまでにいったのは、信長の人に愛される度量の広さと、物事に囚われない自由な心にありました。毎回その次はどうつながるのかと、楽しみに読んでいます。ドラマで知って読みましたアンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 荒井ママレ 富野浩充名無し最初の勤務シーンで「もしかして薬剤師っていらなくない?」と疑問を投げかけられ、意外な感じの始まり方だったのですが、他の会社でもありそうな対人トラブルや、知られざる病院内の立場などが描かれていて興味を引きました。 医師からの処方の分量について違和感を感じ、指示ミス(後でわかる)をした年配の医師を探し回り確認をとったのに、そんな些細な事いちいちいわなくても対処できないのかと怒鳴られるところなど、頑張ってまじめにやっているのにかわいそうですごく応援したくなります。 病院内でふと見かけた患者さんの違和感を察していろいろな科にお願いして回ったり、それをけむたがったりする医師たち、彼女をサポートしてくれるかっこいい男性先輩薬剤師、医療ミステリーを解くような展開など、とても魅力的な作品です。絵のタッチも好きです。臓器ではなく"人間を診る"専門医の物語 #1巻応援19番目のカルテ 徳重晃の問診 富士屋カツヒト 川下剛史sogor25みなさまは「総合診療科」という言葉に聞き覚えはありますでしょうか? 病院の"診療科"といえば、「消化器内科」「脳神経外科」など、疾患の部位とそれに対応した処置で分けられた科が思い当たるかもしれません。それぞれの科ごとに専門的な知識や技術を有した医師が活躍している、というのはこれまでの医療マンガでも描かれてきた部分だと思います。しかし、実際の医療現場では、"熱がある"や""咳が出る"という誰にでも起こるような症状なんだけど治療をしても症状が改善されずしかも原因が分からない、もしくは、診断をした疾患では説明できない症状が現れた、ということが少なからず起こり得ます。そんな患者に対し、病気の部位に囚われず包括的に診療を行なって原因疾患を特定する、という目的で設置されているのが「総合診療科」です。 https://ho.chiba-u.ac.jp/section/soshin/index.html 総合診療専門医は、2018年から始まった新専門医制度において既存の18基本領域に加えた"19番目の基本領域"として新たに制定された専門医でもあります。 そしてその「総合診療科」の医師を主人公に描いたのがこの『19番目のカルテ 徳重晃の問診』という作品です。 かつて、NHKで総合診療医をテーマにした番組が放送されていました。 『総合診療医 ドクターG』 https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009050706_00000 "ドクターG"と呼ばれる総合診療のプロフェッショナルが自身で実際に経験した症例をピックアップし、医師2年目の研修医3人と討論して疾患を絞り込んでいくという番組です。その番組で繰り返し強調されていたのが、「問診」の重要性。患者の発言、表情、動き、もしくは近親者による目線、そのどこかに隠されている手がかりを常日頃から行なっている「問診」で見つけ出す・見逃さないようにする。それがが総合診療医として大切なことだと伝えているように感じました。『19番目のカルテ』の第1話を読んだだけでも、診療の上で問診で"患者の声を聴く"ことの重要性が感じられると思います。 また、この作品の真髄は、実は第1話以上に第2話に隠されているのではないかと思っています。一話完結型の医療マンガだと、患者さんの病名を推測するという推理小説的な要素も含まれてきます。しかしながら、実際の医療現場においては"病名を当てること"が目的ではなく、それどころか患者さんが本当になにかの病気なのかもわからない。そんな中で、どうすれば患者さんの抱える問題が解決するのか、"人間を診る"ことで道しるべを立てていく、そんな総合診療医の特徴が見事に描かれています。 特別な技術や大掛かりな手術は登場しない、だけど医師という職業の専門性や凄さを感じられる、もちろん人間ドラマとしても面白い。そんな作品になっていくだろうと期待しています。 1巻まで読了 #1巻応援 患者さん自身と向き合う医者。19番目のカルテ 徳重晃の問診 富士屋カツヒト 川下剛史Pom 総合診療医に就任した徳重先生を中心に描かれている作品。 読んでいて、徳重先生の笑顔と患者さんへの向き合い方に心が温まりました。 医療の漫画は、学ふことも多いので興味深く読んでます。 徳重先生が、病院に更に根付いていく姿と患者さんにどのように向き合っていくのか、次巻発売予定の秋が待ち遠しいです。知らなかった世界アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 荒井ママレ 富野浩充名無し薬剤師を主人公にした医療系のマンガは初めてでしたので新鮮でした。医療の現場でもわりと裏方というか、地味な存在なのですが、ただ薬を調合するといっただけでなく、患者さんを助けている部分があるんだなと感心しました。主人公の明るくて天真爛漫なところも見ていて前向きになれます。<<123>>
すべてが美しい。画はもちろんだけど、女中が女性の働き手の代名詞的存在だったとされる大正時代においてこの関係、この2人は「尊い」。 巻末でグッと来るシーンで〆られると続きが気になって仕方ないし、表現もまた「言わんでもわかる」ように描かれ方をしている。 さすが長田佳奈先生。 ハナちゃんの真面目さ、言葉遣い、立ち振舞がとても14とは思えないが、それらをひっくるめて大正日本の美しさを物語っている。