ホラーMの感想・レビュー12件思ってた以上に血しぶきが舞う、ホラー?短編集罪の花束 ワタナベチヒロ名無し絵柄が少女漫画なのでそこまで描写がリアルなわけではないですが、まあまあ容赦ない話が多いです。ただ、ストーリーには伝えたいメッセージがしっかり込められていると感じました。1話目も、自分より弱いものに対する虐殺行為にただ興奮する少年の話ではなく、そこに至るまでに、世間の"自分以外の誰かの死"に対する認識を彼なりに冷静な目線でみた結果、行き着いたんだと思うと全く共感できないものではないな…という気持ちになりました。ここまで極端じゃなくても、罪を犯す一線を超えるか超えないかは誰もがギリギリの瀬戸際にいるのかもな、と タイトルにはホラーと書きましたけどホラーじゃないですね、多分。こういうのなんていうジャンルなんでしょうか。Kindle Unlimitedでサクッと読むには丁度いい短編集でした。これがホラー漫画だ! #推しを3行で推す口裂け女あらわる!~昭和怪奇伝説~ 呪みちるtoyoneko1 有名なホラー漫画家のほとんどは既に一線を退いた印象がありますが,現在でもバリバリのホラー漫画を描いている作家は少数ながらも存在しており,呪みちる先生はその最高峰です。濃すぎる絵と,奇想溢れる展開が魅力(ただしグロ注意) 2 問題は,作品が手に入りにくいこと。作品集一覧はウィキペディアを参照していただければと思いますが,「ライオンの首」「人造人間の怪」「火星高校の夜」「顔ビル/真夜中のバスラーメン」あたりは現在入手困難です。なお,「青空の悪魔円盤」 「押入れのウーリー」は,ebookjapanなどで電子版が購入可能です(kindleには無い) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%AA%E3%81%BF%E3%81%A1%E3%82%8B 3 kindleで唯一購入可能なのが,本作「口裂け女あらわる」。エグいホラーをご所望の方は,ぜひチェックしてください。私は「タイヤ」が好き。なお,とりあえず呪みちる作品をちょっとだけ読んでみたいという方は,劇画狼さんのエクストリーム漫画学園をチェックしてみてください http://leedcafe.com/webcomic/exmanga016/ http://leedcafe.com/webcomic/exmanga020/渋いところに目を付けたな絵画修復家キアラ たまいまきこhysysk絵画修復家の観察眼と知識が謎解きに活かされるというミステリーと美術史が組み合わさった作品。そう、絵画には化学の要素があるし建築は工学だしトリックと相性が良いのだ。掲載誌が休刊になってしまったせいで長らく連載中断となっているのだが、歴史的にも謎が多くて色んな仮説や妄想が渦巻く話をピックアップしてるので、西洋美術が好きな人は読んでみて欲しい。ゾンビ屋れい子すごい面白いよね(なんでも板)ゾンビ屋れい子 三家本礼地獄の田中死者をゾンビとして復活させて迷宮入りした事件を解決する感じからだんだんゾンビバトル漫画になってくる。どっちも面白いしでかいバトルが終わるとゾンビ屋編が挟まるからいいバランスで面白い。 「犬男」とは何だったのか!犬男 カサギヒロシ犬女※ネタバレを含むクチコミです。ああ、懐かしのケイブンシャ大百科シリーズ恐怖!トラウマ漫画 つなん京助まさみその昔、ケイブンシャ大百科シリーズという文庫本がありまして、子供の頃に読んだ大百科として見覚えがある方も多いと思いますが、その中で、1980〜1990年代に掲載されていたホラー短編を描かれてきたつなん京助氏の作品を集めて、デジタル版で復活させたのがこの本です。身近なテーマを用いて、子どもが起こしがちなちょっとした残酷な行為を描いており、当時どれだけ多くの子どもに衝撃とトラウマを植え付けてきたか。しかし、この作品の目的は題名にあるトラウマを読み手に与えるというよりは、人としてしてはいけない行為描くことにより、人間以外の生き物を大切にしたり、自分がされたくないことは友達にはしない、というような人として最低限持つべき思いやりや礼儀を漫画を通じて伝えようとしているように思えます。画の雰囲気やテーマから、ホラー漫画のレベルとしては、基本は子どもに向けてのものですから、怖い世界の入門書としていかがでしょうか。運命の相手との出会い天も月も花も 原ちえこ名無し以前から好きだった原ちえこ先生の作品で思わず手に取ってしまいました。前世から結ばれていたような運命の相手との出会い、そんな出会いに憧れる女性は多いと思います。私もその中の一人、読んでいて自分にもこんな出会いが有り、こんなに深く繋がっている相手がいたら素敵だなと夢を見られます。お互いを思いながらも結ばれなかった二人が生まれ変わった時代で一緒に生きる、長い時間が経っていてもその気持ちは色褪せる事が有りません。恋愛マンガが好きな人全般にお勧めですが、いつか運命の相手に出会いたいと思っている人には特にお勧めの作品です。 世界一可愛くて世界一恐ろしい聖ロザリンド わたなべまさこ野愛漫画の登場人物でいちばん可愛い女の子は誰だと思いますか? と聞かれたら、おそらくわたしはロザリンドと答えます(ハルシオン・ランチのヒヨスとゆびさきミルクティーの左ちゃんも捨てがたいけど)。 ロザリンドはそれはそれは天使のように愛らしく無邪気な少女です。母に愛され執事に見守られ暮らす、天真爛漫で素直な少女です。 でもめちゃくちゃ人殺します。とんでもない方法で殺します。 「輸血」と「バター」がかなり印象に残っていて何度も思い出したり読み返したりしています。トラウマになるのでぜひ読んでみてほしいです。 話は振り出しに戻るのですが、ロザリンドは本当に可愛い女の子なのです。嘘を嫌い、苦しんでいるひとを放っておけない一面もあります。母を愛し、また、母に愛されている幸せな女の子なのです。 だからこそ、どうしてこんな天使のような女の子が…と悲しくなったり恐ろしくなったり心を揺さぶられるのだと思います。 大人になったロザリンドに格闘技覚えさせて沙村先生のベアゲルターに登場させたい…そんな恐ろしいパラレルワールドを夢想してしまったので神に懺悔したいと思います。ホラー雑誌ハロウィンの時代から続く、息の長いシリーズ呪いの招待状 曽祢まさこマウナケア10年の寿命と引き換えに憎い相手を呪殺する呪術師カイと人形のマリー、そしてカイの影である黒猫の物語です。さすが長編だけあって主要人物?のキャラはしっかり確立されていて、カイは依頼人の心の闇をすくい取るクールな男、生きる人形であるマリーはときにはコミカル、ときには女の子らしくカイに近づく女性に嫉妬してみたりとなんともかわいらしい。また黒猫は隙あらば主体のカイを喰ってしまおうという野望の持ち主。オーソドックスな少女向けホラーのイメージがある著者ですが、本作では長年積み重ねてきた彼らの個性が非常に浮き出ていて、人間ドラマの要素が色濃く出ているところに好感が持てます。この著者が伊勢の出身ということを知ったので、調べてみたら妹も漫画家の志摩ようこ。地元民なら、曽祢と志摩と聞いてピンとくるかと思いますが、姉妹とも出身近くの地域名からペンネームをとっているわけですね。魔に魅入られた妹マコと闇の禁書になぜか詳しい兄トシオが悪夢のような事件に巻き込まれていく闇夜に遊ぶな子供たち うぐいす祥子地獄の田中両親を事故で亡くしたトシオとマコが不気味な施設に入所する1話目の前に、その前日譚となるような変死・怪死事件の遺体発見者として警察に事情聴取を受けているところマコに特殊な能力があるとわかって捜査に協力するように頼まれるというのが0話が巻頭に収録されている。 死体や臓器が生々しく描かれていてそこも恐怖をそそるのだが、可愛らしいマコが幼女らしく派手な怯え方をする 顔が不気味で怖い(自分が一番よくわからない能力を持っているくせにと言いたくもなる) 高橋葉介や伊藤潤二、楳図かずおが好きなら間違いなくハマると思う。 いきなり主役が変わったみたいな感じを受けたサタニスター 三家本礼starstarstarstarstarマンガトリツカレ男最初バルキリーが主人公なのかなって思ったらすぐにサタニスターに変ってた。 なんというかそんなことはどうでも良いくらい面白いし好きだね 毒壺ガールズの誰が好き?サタニスター 三家本礼hayaseマーズがよい
絵柄が少女漫画なのでそこまで描写がリアルなわけではないですが、まあまあ容赦ない話が多いです。ただ、ストーリーには伝えたいメッセージがしっかり込められていると感じました。1話目も、自分より弱いものに対する虐殺行為にただ興奮する少年の話ではなく、そこに至るまでに、世間の"自分以外の誰かの死"に対する認識を彼なりに冷静な目線でみた結果、行き着いたんだと思うと全く共感できないものではないな…という気持ちになりました。ここまで極端じゃなくても、罪を犯す一線を超えるか超えないかは誰もがギリギリの瀬戸際にいるのかもな、と タイトルにはホラーと書きましたけどホラーじゃないですね、多分。こういうのなんていうジャンルなんでしょうか。Kindle Unlimitedでサクッと読むには丁度いい短編集でした。