恐怖の連鎖が止まらない!?有田景が贈るダークプリンセスシリーズの続編が登場!おぞましい人間恐怖の坩堝にハマったら、もう逃げられない――!?勘違い女とのスーパー戦争勃発!?記憶を失くした少女が抱える過去とは?童話アリとキリギリスになぞらえた現代版アリライフとは!?ますます勢いを増す有田景作品から目が離せない!!
キケンなふたり
夜遊び大好きの不良少女・昌と、頭脳明晰学年トップの秀才・光が、数々の難解な事件に立ち向かう!凶悪な連続猟奇的殺人鬼の殺人現場を偶然通りかかった昌。警察は昌の話犯人の見解を信じようとせず、事件は一向に解決の兆しを見せない。そんな時昌と手を組むと学年トップの秀才・光から「2人で犯人を捕まえよう」と提案されて――?
イチヂク
キレイな服を着させられ、見知らぬ男に手をひかれ連れ、古いお屋敷に連れて来られた少女・リリー。そこで待っていたのは、かけがえのないお姉様との出会いだった…。ちょっと意地悪で、でもリリーを一番に愛してくれるお姉様。リリーはお姉様なしでは生きてはいけないと、お姉様の望みの為には手段を選ばない。たとえその身が滅びようとも――。収録作品:ホクロ/イチヂク/ミラクル・カクテル/夢見るドーリー/22時すぎのエレベーター
転校早々、災難に襲われた牧子。それが原因でクラスメイトともうまく打ち解けられずに思い悩む牧子だったが、心優しい美術教師・福本の励ましの言葉に心を安堵させる。しかし、福本を慕う女子生徒からは更に反感をかってしまう結果に。福本は牧子を絵のモデルにしたいと話を持ち掛けるが、福本の描く肖像画にはある秘密があって――。収録作品:空の青薔薇の赤/校舎は燃えている/スターダスト・めもりい/放課後のラビリンス
学校恐怖報告
一瞬、少女たちの心に去来する不安、迷い、恨み…。時に、人の想いは邪念を呼び起こす――。心の闇が恐怖の世界への入り口だとしたら、恐怖は何気ない日常の中にひそんでいるのかもしれない。ホラー界の抒情詩人阿部ゆたかによって、少女たちの日常の断片がいま、恐怖の物語に変貌する!!収録作品:呪われた木の下で/すすり泣く無人のトイレ/禁じられたおまじない/止まらないエレベーター/こっくりさん!もう私をゆるして!!/コックリさんで遊ばないで!!/浮かび上がったシミ/真夜中に響く足音/未来からの伝言/水に飢えたテニスコート/仕返しの日記/阿部ゆたかの怖い話
罪の花束
誰にもわかってもらえなかった。だから、わたしは罪を犯した――。虫ケラから動物、そして人間へとエスカレートしていく死への残酷な好奇心。匿名の学校裏サイトで友達を追い込むドス黒い好奇心。だいすきなお姉ちゃんへの憧れと自我の目覚めに歪む姉妹愛…。キュートな絵柄でココロに痛く突き刺さる、衝撃のチャイルドクリミナルホラー!!
青い鳥飛ばそ!
マンガを描く事が大好きな平凡な女子高生・スウは、九州から元に住んでいた東京に戻り、転校生として新しい学校に入学する。小学校以来の友人や、ヴィーナスと呼ばれる美貌の生徒会副会長、運動部のスカウトが絶えないハンサムボーイや女番長など、多彩な生徒が在籍するこの高校で、スウが出会う青春の日々とは――?
超人教室
近年、街のベッドタウン化が進み、急に生徒数の増えたその学校に転入してきた汐里は、これから新生活を送る教室に一歩足を踏み入れた瞬間から、何かに違和感を覚える。気持ちが浮足立っているだけだと、納得するも何気なしに教室の窓から外を眺めると、そこには…異空間の景色が!?背中に天使の羽根、姿を分子レベルにしてしまう少年、重力を忘れて天井を歩くクラスメイト…超能力者だらけの教室にひとり放り込まれた汐里の学生生活は驚きの連続!?
天使の死角
小さな事故で目が見えなくなってしまった柊子。無事角膜の提供を受けられ、視力は回復した。しかし、時折現れる恐ろしい残像に悩まされることに。これは、目の錯覚?それとも角膜の記憶?真実を追い求める少女に襲いかかる黒い影の正体とは!?収録作品:瞳をとじて/ぼくの遊園地/11月の雨/雪にかいたラブレター/天使の死角
迷いの街
帰れない、出口が見えない――。なぜならここは迷いの街、ためらっていたら抜け出せないの。七海はつき合っている先輩と迷いの街に迷い込んでしまって…。幻惑のガールズ・クライシス・ホラー!!
独特なオーラを放つ、ホラーまんが界のダークプリンセス有田景がお贈りする新感覚ホラーアンソロジー作品傑作集!美しきプリンスに似合うのは真っ赤な鮮血と赤いバラ!王子にあこがれる主人公に起こる恐怖の連続に背筋が凍る――!?メガネからコンタクトにした彼女は一体?蝋人形の館に隠された知られざる真実!?血塗られたプリンスたちの素顔が一気に暴かれる!人気作家・有田景が描く、ファンタジックなホラーストーリー!
絵柄が少女漫画なのでそこまで描写がリアルなわけではないですが、まあまあ容赦ない話が多いです。ただ、ストーリーには伝えたいメッセージがしっかり込められていると感じました。1話目も、自分より弱いものに対する虐殺行為にただ興奮する少年の話ではなく、そこに至るまでに、世間の"自分以外の誰かの死"に対する認識を彼なりに冷静な目線でみた結果、行き着いたんだと思うと全く共感できないものではないな…という気持ちになりました。ここまで極端じゃなくても、罪を犯す一線を超えるか超えないかは誰もがギリギリの瀬戸際にいるのかもな、と タイトルにはホラーと書きましたけどホラーじゃないですね、多分。こういうのなんていうジャンルなんでしょうか。Kindle Unlimitedでサクッと読むには丁度いい短編集でした。