ストラグリング・ガールズ~一発逆転の頭脳決戦~
カオスを味わう美少女デスゲーム #1巻応援
ストラグリング・ガールズ~一発逆転の頭脳決戦~ 青山広美 さくらうめ
兎来栄寿
兎来栄寿
『バード』や『GAMBLE FISH』の青山広美さん原作の美少女頭脳戦マンガということで、注目していた作品。いつだって私たちは『トーキョーゲーム』の幻影を追い求めているのです。 ところが、1話を読んだだけで「一発逆転の頭脳決戦」というサブタイトルから想像するよりも断然パワフルな作品だと理解しました。 ・「覇道学園」(通称「外道学園」「反吐学園」)というネーミング ・喧嘩十段で9人のタマを潰したという令嬢 ・その令嬢が上空1万mでドアの開け放たれた飛行機の中、生身で風圧に対抗してドアを閉める ・一列になったり二列になったりする機内 ・さくらうめさんの描く女の子は基本的にかわいいのに突然作画が適当になる ・クラスは20人のはずなのになぜか最初の投票は30人いる ・典型的な狂った富豪がいるのはまだしも数が多すぎる ・破骨島のアクセスや立地が悪すぎる上にあれだけの数の富豪たちが快適に生活できるライフラインや設備があるのか謎 などなどツッコミどころが多すぎて追いつきません。 その後も、カウントダウン残り1秒で開けたら1秒で全員脱出は無理なので不合格なのでは? 数学って聞いただけで恐ろしくて眠れなくなるとは? などなど常に疑問符が浮かび続けます。 ピアノが得意な美人の楓さんとの百合展開なども期待できそうな展開でしたが、完全にそれどころではありません。 破天荒さが目立ちますが、 「問答無用のエゴイスト! 掟破りのマキャベリスト!」 のような疾走感のある言い回しなどは癖になります。  『彼岸島』などを楽しめる方にお薦めしたい作品です。
結婚しないと思ってた オタクがDQNな恋をした!
結婚という不思議な縁
結婚しないと思ってた オタクがDQNな恋をした! カラスヤサトシ
六文銭
六文銭
「モテないのではない モテたくないのだ!!」で、なんとなくこじらせた感じが、全俺に絶妙な共感をよんでくれたカラスヤ先生。 ご結婚するまでの経験をモリモリ書いた本作を興味深く読ませていただきました。 具体的には、合コン、お見合い、いわゆる婚活ですね。 それに加えて、自身の過去の恋愛話。 はては担当の女性編集者に男性紹介したり、伊藤潤二先生と対談したり、ちょいちょい脱線しながらも、基本は結婚までの恋愛エッセイとしてすすんでいきます。 特に面白いのが、奥様と出会いかた。 飲み屋で会って(しかも奥様、超遅刻してくる)、次の日に高尾山にいく予定があったカラスヤ先生は、なんとなく誘ったら軽くOKされて、そのまま家にきて、次の日も一緒に過ごして・・・気がづけば同棲しているという流れ。 ホントにあれよあれよで決まっていく。 これが妙にリアルなんですよね。 結婚する相手ってこういう感じなんだと思うんです。 結婚するまでは、ジタバタしたり、焦ったり、悲観したり、逆に開き直ったり、色々とあるんですが、ゴールする相手ってのは最初から決まっていたかのごとくスルスルっと収まってしまう。 カラスヤ先生も初彼女でこじらせてから、長年彼女もできず、陰キャでコミュ障だから結婚なんてできない!とずっと思っていたようですが、 そこからスピード婚(しかもできちゃった婚)という流れに。 ご本人が一番不思議がってましたが、自分の周囲の人も結婚って決まるときは一瞬だったりした様をみていたので、逆にリアルさを感じました。 結婚って、ホント不思議な縁だなと思います。 とはいえ、それまでは一見無駄だなと思ってもとにかく足掻くことが大事なのかなとか思いました。 チャンスはどこに転がっているかわかりませんからね。
メイドいんジャパン
超熱血お下品お色気エロコメ漫画 #推しを3行で推す
メイドいんジャパン おりもとみまな
toyoneko
toyoneko
1 「メイドいんジャパン」は,おりもとみまな先生がチャンピオンREDいちごに連載していた,お下品お色気エロコメ漫画です。女装してメイド学校にかよう男の子が主人公(男であることは秘密)。毎回毎回,ヒロインのお嬢様(爆乳)がおっぱいをさらけだしたり,おまたをおっぴろげたりする,それはもうどうしようもない漫画でした。よくこれを一般紙で連載してましたね 2 しかし途中から風向きが変わります。ヒロインの父親(こいつも女装メイド)があらわれ,「ちんちんを持って生まれた者の宿命」について語り出したり(添付),主人公が女として生きる決意を固めて男モノの服を全部燃やしたりとか,熱血シーンが増えていきます 大きな転換点は,3巻後半の「男だとバレる」シーン! 主人公は,男だとバレたことで,ヒロインから捨てられ,何もかもを失いますが,ここから,物語は一気に動き出し,超熱血のエンディングに向かって物語が突き進みます 何しろ,ラスボスはヒロインの父親です! 4巻で完結ですが,3巻後半からラストまではずーっと面白いです 3 …ただ,やっぱりお下品お色気エロコメでもあるんですよねえ。熱血展開に突入したあとも,分量は減りますが,エロ要素は常に描写されます。その点で,かなり読者を選ぶ作品になっているように思われ(少なくとも電車では読めないタイプの作品です),もう少し手心を加えてほしかったなあとは思います ただ,個人的には,そこを補って余りある名作だと信じてはいます