新たな人外×少女の物語、始まる――。分かたれる世界でも、繋がり合う心。 昔々、遠く遥けき地に二つの国ありて――。触れると呪われるという異形の者棲まう『外』と、人間が住まう『内』で分かたれた世界。本来であれば、交わらぬはずのふたりが出会った時、小さな物語が密やかに動き出す。これは朝と夜――その深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。
生きていくには家が要る。人間だろうと、モンスターだろうと。つかめ、夢のマイホーム! 貧弱ドラゴンの住まい探し×ファンタジー。 臆病者すぎて一族から勘当された、か弱きドラゴンの子・レティ。勇敢さとは無縁の彼は、安心安全な“家”があれば生きていけると考える。エルフやドワーフ、ゴブリンなど多様な種族が生きる広大な世界で、夢のマイホーム計画は成就するのだろうか――。住まい探しファンタジー、堂々開幕!
19世紀フランス――パリ。『月から来たような』少女・セリーヌは、自分が何をしたいのかもわからない14歳。“先生”の教えだけを頼りに上京したパリで、偶然出会った老紳士から”職業を体験する職業”を勧められ・・・・・・?19世紀パリ風俗を美しく描写する少女職業探訪記、ここに開演――。
酒呑童子、童女と成りて仇を討つ。 時は平安。鬼の大頭目・酒呑童子は、源頼光により打ち払われた…はずだった。酒呑童子は幼き盲目の童女・葵を憑代に甦り、隻腕の鬼・茨木童子と共に復讐を胸に京へと向かう…。
池田屋事件以降の市村鉄之助(いちむら・てつのすけ)をはじめとした新撰組の活躍を描いた「PEACEMAKER」の続編。池田屋事件から三ヶ月、茶屋で兄の辰之助(たつのすけ)と団子を食べていた鉄之助は、目の前を通り過ぎたドレッドヘアの奇妙な男が、父親と同じ異国の歌を歌っていたのに気づき、彼を追いかけていく。その奇妙な男の正体こそ、幕末の風雲児・坂本龍馬(さかもと・りょうま)であり……!?
その出会いは歴史に刻まれる―― 2600年前のアッシリアにタイムスリップしてしまった女子高生・英里。アッシュールバニパル皇子と出会った英里は、元の時代に戻るため「エヌマ・エリシュ」の破片を集めることに!
殺人鬼の息子として生きる青年赤井柊の魂の彷徨を描く「アップルピエタ」、地表から遠く離れた天空で敵を迎撃し続ける生命兵器ギイの孤独な戦いを描く「足長ギイの帰還」、泥沼化した戦争の最中に出会った生命兵器テツと盲目の少女マハが辿る運命を描く表題作「星をつくる兵器と満天の星」他、多数の描き下ろしを収録しておくる「生きる兵器」達を描いた近未来SFクロニクル!
「出会いを手放さないで」その願いが少年の寄る辺。 「厄災の使徒」だと蔑まれ大切な人も失った孤独な少年アルス。彼が再び繋がりを求めたとき巨大な少女の人形は動き出す。“少女”の願いを叶える旅がいま始まる。
MARS RED
2021年TVアニメ化決定 大正時代×吸血鬼で綴る、大絶賛朗読劇が遂にコミック化!! 藤沢文翁作品の中でも屈指の人気を誇る「MARS RED」を、「曇天に笑う」「煉獄に笑う」の唐々煙がその筆致も鮮やかに描きあげる意欲作!!
もっと…殺して下さい 呪われし殺人姫・エリザと不死のドM魔術師・グレム、凸凹主従の世直し珍道中!? 姫の剣戟がグレムもろとも悪魔を滅する! 衝撃の新基軸・破滅的ダークファンタジーギャグ大登場!
戦慄の花札遊戯、開幕――! 文明開化の明治9年・横浜。柳は父親の借金のカタに己の身体を賭け金にする裏花札賭博『水郷楼』へ連行される。敗北は死。竦む博徒たちの中、柳だけがその戦慄に微笑む…。
こんなに寄り添ってくれるメッセージに溢れた、胸熱くなる作品ってそんなにあるだろうか……大好きすぎるので6巻までを再読して、大切なところに付箋を貼ってゆく。 クラフトビールの話題が満載な本作。しかしそれと同じくらい、苦しい人・心折れそうな人の再生を描いて切実な物語でもある。 就労地位格差、身体的特性、人種差別、男性性に脅かされる女性性、性差別……さまざまな苦悩を秘めて生きる、大人になりたての登場人物たち。しかし彼らはクラフトビール専門店「白熊」で、次第に前向きになる。 クラフトビールを盛り上げるべく、打たれる幾度かのイベント。好きなものを学び、広げながら、人と繋がる。出会いの中で、自由へと解放されてゆく人たちに共振する……何かを始めたくなる! 燻る現状を告白し合うことで、主人公の派遣デザイナー・七菜は女性俳優の慎と同志になる。ピアノを諦めた同級生に、写真家の鉄雄は作品で、いつの間にか何かを伝える。ページを捲るたびに心が沸き立つ。 一方随所で、冷静かつ痛烈に、私の中にある残酷さ、思い込みや偏見を言葉にして伝える。はっとさせられたり、胸が痛くなったり。それでも西陣麦酒のブランドコンセプト「多様性(ダイバーシティ)と社会的包摂(インクルーシブ)」を取り上げ、ビールを介した人の輪の中でエンパワーメントの連鎖が起こるビジョンを語る本作は、とても力強く優しい。 私の本は、付箋でいっぱいになった。特に3巻と5巻が多いようだ。お読みの方はどうだろうか。