サンデーうぇぶりの感想・レビュー208件<<56789>>あだち充を漫画家にした男、あだちつとむ先生の物語あだち勉物語 ~あだち充を漫画家にした男~ ありま猛 あだち充さいろくこんな破天荒な兄がいたんだなぁ、と一言で片付く内容ではなかった。 当時の漫画界におけるプロダクション・出版社間の軋轢や担当と大御所の関係性などはなんとなくこれまでにも色んな漫画で読み知っている気でいたけど、 フジオ・プロではこんな空気でこんな関係性があったんだなぁとか、 そもそもあだち充のお兄さんのあだちつとむ(勉)という漫画家がいたんだというところからだったりもして、色々と勉強になる。 1巻を読んだ感想としてはここから何か波乱が起こる気もあまりしないのだが…どうやら起こるらしい。 イヤミ(cフジオプロ)の元ネタだったりしないかなとかドキドキしちゃったけど、身内だからやれるネタがいっぱいあっておおらかな時代だったんだなーと感心しつつ次巻を待ちます。前振りからのオチが最高!8p読切 #読切応援秘剣・雪の華 小松翔太starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)シリアスな時代劇ものに見せかけたハレンチギャグ読切! 道場の男たちが誰も敵わない、剣で生きる女性の話かと思ったら、そうだ、この作者って『いとやんごとなき』描いてた人だったと分からせられるショート読切。 ショート8ページでこんなに凝縮できて、絵が上手いのでまんまと騙されてしまいました! このボケ方今まで見たことないです! 最高です! https://www.sunday-webry.com/viewer.php?chapter_id=106879シン・モモタロウ #読切応援 鬼の眼 舟本絵理歌nyae※ネタバレを含むクチコミです。優しくも強い、二人の女の子を描く素晴らしい読切 #読切応援レンコンになりたい 小野寺こころ名無し派手髪だけど制服ちゃんと着てて、カバンにじゃらじゃらいっぱい付けてるけどよく見たら防犯ブザーで、ピアスいっぱいあけてるギャル?ヤンキー?でも小説読んでるし不良っぽくもないそんな同級生の女の子。 主人公の女の子は、こんな子には私の気持ちなんて分かりっこないと思っていたら…。 というところから始まる読切で、知ってるような知らないような繊細な感情を優しくて強く描く素敵な読切でした。 鬱屈とした日々に風穴開けたくてピアスを開ける。 心の風通しよくしたくて、レンコンになりたい。 こんな子とは友達になりたいし、一生もんだと思います。 「サンデールーキー・王者決定戦2021」で5月中に公開されていたんですが、もう優勝だと思いました。 本当によかったです。 https://mobile.twitter.com/onoderaKOKORO8/status/1396844868345892864 菌が暴れるSFモンスター・パニック!!!ギジン 七月鏡一 朝日曼耀ANAGUMA※ネタバレを含むクチコミです。触らせてあげたい死神坊ちゃんと黒メイド 井上小春 イノウエさいろく(私が死にたいという意味ではありません) 坊っちゃんとアリスの掛け合いは序盤からずっと変わらず安定のスタイルで、さっさとなんとかしてあげてほしいという気持ちでムズムズします。幸せだけど辛い。 脇役たちもどんどん増えてきて、それでいて意外と悪いやつがいなくて朗らかな気持ちのまま次の話を迎えられてしまうという全体的にホッコリし続けられるのが特徴ではないかなと。 「魔王城でおやすみ」とかもそうですが、特にオチなくても波乱がなくても全然いいんですよね。 私はジェミニ座の鳥さんザインたちが好きです。【速報】2021年にTVアニメ化決定〜〜〜!!死神坊ちゃんと黒メイド 井上小春 イノウエ名無し動いて喋る坊っちゃんとアリスが見れるのシンプルに嬉しい…😭 【アニメ公式サイト】 https://bocchan-anime.com/ 【ティザーPV】 https://youtu.be/fovl9ZRPX40 男子校の生徒を女装で強制的に淑女にする話男子の品格 星野真天沢聖司異性装(女装)という一見ギャグに思えるテーマですが、笑いがありながらも性別に関わらず好きな服を着れば良いという大切なメッセージがしっかり伝わるすごい漫画。 ギャグのキレが良くて、でも人を傷つけるような笑いやモヤモヤするような表現はないという、絶妙なバランス感覚で描かれた作品でした。 うぇぶりの連載で楽しみにしてた作品ですが、あらためて単行本で読んでみても良かったです! 主人公の辰祈ちゃんの品格は本当に素晴らしく、「もしみんなが男の強さと淑女の優しさを身につけることができたらいい人間になれるなぁー!」と思わされました。 ちなみにこの次作がノケモノたちの夜だったので新連載が始まったときは「え!男子の品格の人が!?」とギャップに驚きました。ある日現れたのは「暗殺」が専門のメイド様 #1巻応援君は冥土様。 しょたんsogor25ある日普通の高校生・横谷人好(よこや ひとよし)がインターホンに出ると玄関に見知らぬメイドさんが立っていた。彼女は人好に「私を使用人として雇ってはいただけないでしょうか」と尋ねる。そのまま追い返すのもなんなので家に上げて話を聞いてみることにしたのだが、以前までどんな仕事をしていたのかと聞くと彼女は「主に暗殺や監禁・拷問などを嗜んでいた」などという。そんな彼女が、人好の家で使用人として暮らし始めるという物語。 このメイドの人物像は現状彼女の回想のみで語られているため詳しくはわからないが、暗殺などの隠密行動は得意な一方で料理や掃除など一般的な家事はからっきしで、メイドとしての働きはあまり期待できない様子。そんな彼女が人好の家で暮らし始め、今まで経験してこなかった日常や、彼女に自然に接してくれる人好の優しさに触れることで少しずつ人間らしい感情を獲得していくという様子が見られ、暗殺や拷問など物騒な言葉が飛び交う割にとてもほのぼのとした作品。 ただ、実は彼女が人好の家を訪れたは偶然ではなく理由があるようで、人好の方にも秘密がある可能性も示唆されているので、その辺りも含めて今後が楽しみな作品。 1巻まで読了制作過程が詳細なコスプレ事始 #1巻応援ガワコス!! 土平ゆのあうしぃ@カワイイマンガそういえばコスプレで、ライダーや戦隊もののスーツを着ている人って、あんまり見た事ないなぁ、というのが最初の感想でした。そういう顔の見えないコスプレを「ガワコス」と言うのを、この作品で初めて知りました。 とある特撮ヒーローのコスプレをしたい女子高生が、知り合いの美大生に制作の手伝いをお願いしに行くお話。美大生のお姉さんは全く乗り気でない割には「ガワコス」という言葉を知っていたり、制作にとても詳しかったり……。 いざ制作に入れば真剣で、めんどくせぇと言いつつ極力手間を省きながらも、正確に手際良く作る過程が為になるし、女子高生の少ない予算でそれらしく作る、お姉さんの創意工夫に感心してしまう。材料の解説も詳しく、分かりやすい。 物作りの面白さがたっぷり詰まっている一方、お姉さんが当初、助力を渋っていた理由や、周囲から見て愛らしい容姿の女子高生が何故、顔を隠す「ガワコス」をするのか、といった内面描写も面白い。さらにお姉さんにとても懐いている女子高生と、色々ツッコミつつ可愛がっているお姉さん……ほのか〜な百合の予感! あと特撮ヒーローの愛知県推しにも注目! こういうギャグ漫画好…ないしょの京子姉さん 葛西尚aicoこういうギャグ漫画好き。ギャップ。人間味に萌え。あゆくんたしかにかわいすぎる説。ヤンキーなのにいいやつっていうのも、ヤンキー漫画でも女子にも読みやすい。渋谷系パニックホラー服従都市 中西寛starstarstarstarstarウマタロ渋谷の街で突如、人々の衣服が繊維の怪物に寄生され、人間を喰らいまくるパニックホラー。 こりゃど根性ガエルじゃないか!(キルラキルでもいいけど。)というツッコミはさておき、身近にある繊維が人を襲うのでわりかし展開が早くて助かる。 やはり身近にある物が襲ってくる設定ってのはホラーの王道だ。 そういえば、ここ数年で渋谷を舞台に人がゴミのように殺されるマンガが増えてる気がする。渋谷金魚を筆頭に、ジャンプの呪術廻戦とかも。他にもあったはず。 渋谷とパニックホラーは相性が良いんだな。動物たちの下克上ジンメン カトウタカヒロstarstarstarstarstarウマタロ動物園の動物たちが人間を襲い出すパニックホラー。人の顔をした喋る動物って何故こんなにも怖いのか…。ただ怖いだけじゃなくて、ときどき動物側から発せられるメッセージに考えさせられるものがある。なぜ人間を襲うのか?人間たちが動物に行っていることは果たして正しいことなのか? ・・・胸に手を当てて考えてみよう。 って思う暇もないくらいスピード感ある展開続きなので、純粋に怖がりながら読むのがいいと思う。 様々な角度から楽しめるヒューマンドラマ東京軌道エレベーターガール 吉田正紀 中林ずんsogor25地球と宇宙上の軌道ステーションとを結ぶ"東京軌道エレベーター"が存在する世界。エレベーターの登場者と、案内を務めるエレベーターガール・石刀伊奈との物語。 見かけ上はエレベーターというクローズドな空間で起こる一話完結型のヒューマンドラマ。なんだけど、その密室空間自体が一歩出ると宇宙空間という場所にあるため、例えば隕石が流れ着くことがあるかもしれないし、宇宙人がいたりするかもしれない。そういう不確定要素を多く孕んだ密室空間のため、単純な密室劇では作れないような様々なバリエーションを生むことができる。また、"Another story"という形で後日談が描き下ろされている話もあり、そちらもいい味を出している。 そして、実はこの物語はそれだけでは終わらない。何故この"軌道エレベーター"という超技術が成立しているのか。そして"石刀伊奈"とは何者なのか。一話完結の物語の裏でこの世界全体の謎についても語られる。 一話完結の各物語、世界全体に関わる大きな物語、そしてその両要素が交わる物語もあり、様々な角度から楽しめる物語。 1巻まで読了。 作者の姉フェチ×掃除汚物は消毒です 田口ケンジ名無し作者の姉へのこだわりを感じる作品。掃除の技術をわかりやすく説明すると同時に魅力的な姉も描いているのがすごい2018年最も幸せになってほしいカップル死神坊ちゃんと黒メイド 井上小春 イノウエ天沢聖司 ヒロイン以上に主人公がかわいくて、主人公以上にヒロインが攻め攻めでたまらない。主人公の坊ちゃんは、生き物に触れると命を奪ってしまうという魔女の呪いをかけられ、家族と離れ1人で暮らしている。 坊ちゃんは気が弱いくせに、大好きなアリスに対してサラッと自分の気持ちを伝えることのできるジェントルなのが最高に素敵。 一方でアリスはおっぱいが大きくてかわいいメイドさんで、決して自分に触れることの出来ない坊ちゃんに対してかなり大胆なセクハラをしかける小悪魔系女子で、そのセクシーな振る舞いの陰に坊ちゃんへの純粋な恋心と敬意があるのがいじらしい…! 2人の心の距離が近づけば近づくほど、2人は手を繋ぐことすらできない事実が読んでいてひたすら辛い。まるでシザーハンズのよう…。けどその切なさを2人の周りにいる愉快な同僚と妹が吹き飛ばしてくれるので安心して読んでください! 画風については、頻繁に出てくる坊ちゃんのデフォルメされた顔がバチクソかわいくて、アリスはお色気たっぷりなのに決して下品ではなく、アリスの着ているゴシックなドレスも毎回かわいくて、太めのアウトラインと少年漫画らしいコマ割りが大変読みやすい。 いずれ本誌に移籍しても全く不思議じゃないし、むしろなんで移籍しないんだというレベルのウェブ連載作品。ぜひコミックを買ってキュンキュンしてください…! (画像は1巻2話より。絶対に触ってはいけない美人メイド24時。心臓ちぎれそうなぼっちゃんかわいい) <<56789>>
こんな破天荒な兄がいたんだなぁ、と一言で片付く内容ではなかった。 当時の漫画界におけるプロダクション・出版社間の軋轢や担当と大御所の関係性などはなんとなくこれまでにも色んな漫画で読み知っている気でいたけど、 フジオ・プロではこんな空気でこんな関係性があったんだなぁとか、 そもそもあだち充のお兄さんのあだちつとむ(勉)という漫画家がいたんだというところからだったりもして、色々と勉強になる。 1巻を読んだ感想としてはここから何か波乱が起こる気もあまりしないのだが…どうやら起こるらしい。 イヤミ(cフジオプロ)の元ネタだったりしないかなとかドキドキしちゃったけど、身内だからやれるネタがいっぱいあっておおらかな時代だったんだなーと感心しつつ次巻を待ちます。