書道マンガの感想・レビュー15件高得点、納得ですばらかもん ヨシノサツキ名無し都会育ちの書道家の先生が田舎での人との触れ合いを通じてどんな風に変化されるのかなぁと思いながらドラマを見て原作を読んでとなっています。ハートフルで田舎暮らしのいいところを沢山描いており、子供達との触れ合いに癒されます。 でも時折、切なく泣かせるストーリーもあり、その緩急がたまらなくいい。 五島列島、行ってみたくなりました。登場人物のキャラもよくて、背伸びしない人間関係羨ましいです。習字と漢字ととめはねっ! 鈴里高校書道部 河合克敏starstarstarstarstar_borderゆゆゆ書道?習字?何が面白いんだろう? とおもって読んだら、おもしろかったです。 ひょんなことから、人びとの勢いに流されに流され、帰国子女の男子学生が書道部に入部することになり、書道部のワルイセンパイに騙されて柔道部のエース一年生が書道部にヘルプへ行くことになり… そこから繰り広げられる書道の世界の片鱗がおもしろいのです。 帰国子女ユカリが知らないことを知らないと尋ねてくれ、それに対してみんな丁寧に応えてくれるので、書道の世界が重たかった習字セット以上の知識へひろがっていきます。 筆で上手に書くコツ、ナントカ体の話、筆の選び方、漢字の成り立ち、へえーっとなり続けました。 大きな書は体全体で書くということも知りませんでした。 字がうまくなりたい、柔道をする望月さんが大きな書が得意という話もよかったです。 読んでいて、登場人物について一番すごいなと思ったのは、初心者みんな、ひたすら基礎の基礎を実直にやり続けることです。 それができていたら、自分も字が上手する未来があったのかもしれません。島生活に憧れるばらかもん ヨシノサツキstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi都会から島生活へシフトチェンジして、最初は戸惑いながらも、島の人たちとの生活の中で、自分を見つめ直し変わって行く 半田くんです。 特になるちゃんのから知らない間に人生を教えてもらってる感がとにかく、元気で無垢ななるちゃんが可愛いくてサイコーです。 私も島生活したくなりました。勘違い系青春コメディはんだくん ヨシノサツキstarstarstarstarstar_borderゆゆゆばらかもん主人公の高校時代、スピンオフです。 高校時代がスピンオフだなんて、どんな青春青春した高校生活が?!と思いながら読んでみたら、真逆でした。 あらすじは、おもしろくするために手心が加わっていると思っていました。 違いました。 ピュアすぎてネガティブ思考に陥り、勘違いが炸裂する半田くんはとてもおもしろいのですが、ときどきその後を思い出してかわいそうになってしまいます。 「ばらかもん」はちょこちょこ読んだくらいで、全部はまだ読んでいないのですが、第一話のイキった23歳もむべなるかな、と思ってしまいました。 いやむしろ、あの程度で済んでよかったのかもしれません。 高校時代の半田くんをみたら、先生をツッコミ役にしてしまう島の人達は、なかなか個性が強いなと思いました。 勘違いの炸裂に、アハハと笑って読める、楽しいスピンオフです。 温かい気持ちになる作品ですばらかもん ヨシノサツキstarstarstarstarstar_borderあいざっく主人公の半田先生が書道家の漫画は読んだことがなかったのですが、 厳しい書の世界と島でのスローライフが上手く組み合わさっていて、 読み応えがありました。 書道家の真面目なお坊ちゃんがどんどん島での生活に馴染んでいき、 翻弄されながらも、なるを始めとする島民達に懐かれ、受け入れられていくのが見ていて温かい気持ちになります。 個人的に、中高生チームが何気に半田先生に懐いているのが 可愛くて好きです。 島暮らしの酸いも甘いも描かれていて、 大変そうだけどこういう田舎暮らしも良いなと思える作品だと思います。 私が経験した田舎での暮らしと共通するあるあるもあり、 懐かしい気持ちにもなりました。 ストーリーがしっかりしているのですが、 ギャグ要素も大いにあり、楽しみながら読めますので、 ぜひ色々な人におすすめしたいです。王道を詰め込んだ青春書道部ストーリー #1巻応援あすにひとふで! 矢神うた 葛原昏兎来栄寿近年「甲州和紙」として新たにブランド化されてきている、山梨県市川三郷町とその隣の身延町の伝統産業である市川和紙と西嶋和紙。身延といえば『ゆるキャン△』で非常に有名になった町ですね。 近い将来この『あすにひとふで!』の力で市川三郷町も有名になるかもしれない、いえ、なって欲しい! と感じる書道部マンガです。実在の大門碑林公園なども登場(コスプレ好きの方にはお馴染みの場所かもしれません)し、『ゆるキャン△』との聖地巡礼ハシゴも楽しそうです。 本作はとにかく、王道で正統派。少しだけ特徴的なのは、主人公がアメリカ人の女の子サラ・エイミスであるということでしょうか。 ワインの仕事を営む父親が山梨県担当になったことでアメリカから日本に転校してきたサラの原体験は、書道家のヒナギクこと明日見雛菊の書に出逢って一瞬で恋に落ちたこと。 しかし、サラが意気揚々と入ろうとした書道部は廃部寸前。イケメンで女子にモテモテな部長の上浦ここのと、ここのにそそのかされた書道初心者である副部長の大門寺ふみの2年生のふたりのみ。部員は少なくとも、憧れの書の道を真っ直ぐな熱意で進んでいく物語となっています。 書道部マンガといえば、金字塔的な存在として『 とめはねっ! 鈴里高校書道部』がありますが、本作の清由(すみよし)高校書道部では書道パフォーマンスが活動の中心となっていることが特徴です。身長より大きく重い筆を一生懸命に振り回すサラの姿は、応援したくなります。 「書道なんか大嫌い」 と言い放つ訳あり顔なクラスメイトの牡丹ちゃんなど、王道オブ王道な構成ですがそれがいい。 既に、私の頭の中ではアニメーションとして声と色と動きが付いてサラたちが動いている様子が展開されています。ぜひ、このまま続けてアニメ化して人気を博して欲しいです。 書道に興味がある方、美少女部活ものが好きな方、山梨県民の方にお薦めです。筆を握って歩き出した道にはとめはねっ! 鈴里高校書道部 河合克敏名無し少年時代をカナダで暮らしてきた大江縁(ユカリ・男子) は8年ぶりに日本へ帰国して高校に入学。 帰国子女でありながらどちらかというと おとなしくてパッとしない縁だったが 強引に書道部に勧誘されて入部することに。 習字すら知らず筆など握った事もなかったのに。 さらに女子柔道界期待の星の望月結希(ユキ・女子)の 背負い投げに巻き込まれたことで、 結果、望月も書道部に巻き込むことに。 個性的な先輩たちや仲間や教師に導かれ 自分の気持ちや資質に目覚めていった縁は 書道の道にどんどん分け入っていくことになって・・ 「帯をギュッとね!」でニューウェーブ柔道漫画を 描いた河合克敏先生が柔道、競艇の次に 漫画で手掛けたのが「書道」の世界。 「帯ギュ」でそれまでにない明るく厳しい柔道漫画を 描いた河合先生でも「書道」が舞台の漫画ってのは 流石に盛り上げにくいのではないかとも 思いながら読み進めたけれど、杞憂でした。 地味で難しく暗い?イメージのある?書道すら 河合先生は明るく楽しく面白く描いてくれていました。 シリアスな話の合間にも適度にユーモアも入ってきて、 それでいて物語が脱線したり判りにくくなることもなく スムーズに話が展開していくのが本当に上手いです。 それでもやはり書道に関する説明や蘊蓄も膨大なので 読むのが大変な部分もありますが・・ それでも読み進めてしまう面白さがありました。 実際の書道作品を漫画の中に取り入れたり、 しかもそれが単なる説明や引用としてだけでなく ストーリの中に組み込んであったり、 しかもそれが読者参加のコラボだったり、 漫画の手法としても凄い部分があるなあとも思いました。 夢の島生活ばらかもん ヨシノサツキ猫あるく実在する島が舞台なので島民の破天荒さもなんだかリアリティがあって引き込まれます。 スローライフなんて都会人の幻想だってガツンとわからされるけど、島の生活の素敵なところもしっかり描いている気持ちのいい名作です! やっぱり田舎の夏休みって素敵ですね☆言葉と部活と恋愛とことのは 麻生みことナベテツ男子高で3年間を過ごした田舎者にとって、恋愛のある高校生活というのは手に入れられなかったファンタシーなのですが、この作品はキラキラと眩しく美しく輝いています。 言葉に関する部活と恋愛という縛りのもとで紡がれた短編集ですが、書道部と演劇部のお話は特に好きです(高校の書道部というととめはね、マイナーな作品だとラブレターなんかも思い出されます)。 1話完結のオムニバスで、1冊だけの単行本ですが、紡がれる言葉の美しさと、過ぎ去ってしまった「青春」と呼ばれる日々を思い出させてくれます(自分の青春は決して美しいものではありませんでしたが)。水墨画×琴線に触れる再生の物語線は、僕を描く 堀内厚徳 砥上裕將兎来栄寿『ヒカルの碁』の序盤、空間に星を置き宇宙の創造に見立てて囲碁を表現したシーンにとても感銘を受けました。この『線は、僕を描く』の帯にある「それは、 “白”と“黒”で“宇宙”を描く芸術」というキャッチコピーはそれを想起させた、水墨画という物のイメージを大きく変える素敵なフレーズです。 メフィスト賞小説を原作とした本作は、水墨画をテーマに据えた上で一人の人間の悲しみの淵からの再生を描いていきます。恐らく水墨画に造詣が深いという読者もあまりいないでしょうから、面白い所を攻めたなと思います。 マンガとしては1話目を読んだ瞬間からとても惹かれました。まず、堀内厚徳さんの絵がスタイリッシュで素晴らしい。その上で、原作小説の面白さであるドラマも面白く、水墨画にまつわる知識も興味深く、総合してとても上質な読書体験を生み出してくれます。 メンターとなる湖山先生の言葉も深く沁みますし、着実に成長していく主人公の姿を心地良く見守ることができます。 実際に作中で描かれる水墨画を逐一ビジュアルで堪能できるのは、小説版にはないマンガ版の強みでしょう。姉弟子である千瑛には勿論一目惚れ。今後も推して行きます。 水墨画家のメフィスト賞受賞作コミカライズ!線は、僕を描く 堀内厚徳 砥上裕將たかネットニュースで「水墨画の漫画がマガジンで始まる」と知り、面白そうだと読んでみた作品。ゆったりとしたお話のテンポも、作画の美しさも期待以上でした! https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156662388948 前情報無しに読んだのですが、この漫画の原作は第59回メフィスト賞を受賞した「線は、僕を描く」。また著者の砥上裕將先生はプロの水墨画家であるとのこと。 http://kodansha-novels.jp/1906/togamihiromasa/ 読んでいて、作中の水墨画がまるで本物のようだと関心したのですが、**実際に砥上先生が1つ1つ描き下ろしているのだそう。** (↓マガポケベースで先生の水墨画が見れます!) http://kodansha-novels.jp/1906/togamihiromasa/ これから毎週漫画を読みながら水墨画を楽しむことができるなんてすごすぎる…!ネットで1話が読めるので、ぜひ多くの人に読んでもらいたいです!お習字ではない「書道」の世界とめはねっ! 鈴里高校書道部 河合克敏たか主人公の設定が、「ガチャピンみたいな顔した大人しいカナダ育ちの帰国子女」ってそれだけでもう面白い。絵に描いたような文系少年と、柔道全国レベルの体育会系少女が出会う王道のボーイ・ミーツ・ガールが、書道というテーマがあることでいっそう面白みが増している。舞台が鎌倉なのも洒落てる。 「書道って読めないし、昔の詩を書いてるし難しそう…」と尻込みしてしまうが、海外育ちで全く書道の知識がない縁(ゆかり)が主人公のおかげで、初歩からすんなりと楽しみながら学ぶことができるのがいい! お習字の先にある書道という世界を垣間見たいなら読むべし!物語の自由自在さ!!!!!書道教室 筒井秀行かしこまるでアニメーションのようにスイスイと物事が展開する! キャラクター達のユニークさとネタの引き出しの多さ! スナック感覚で読めるのに何これ食べたことない! やめられない!とまらない! つい!!!!!が多くなる! 島暮らしに憧れてしまうハートヒートアイランドコメディばらかもん ヨシノサツキダーちゃん「ばらかもん」とは方言で「元気もの」という意味だそうな。 書道の話をベースにした「ほのぼの日常系ギャグ」といったマンガでしょうか。日常系というと他にもいろいろありますが(「のんのんびより」や「よつばと!」など)、書道の話が根っこにあることでストーリーが引き締まっている印象です。 書道界の家元の後継ぎ、かつ、若き新鋭として名を馳せていたが、入賞作品をその道の重鎮に酷評されて逆上してしまった「半田清舟」という青年が主人公です。本名は「半田清」。色々悩みを抱えて田舎の島に来るわけですが、天真爛漫純真無垢な「琴石なる」を初めとする島の住人たちと交流することで、次第に荒んだ心が解けていき、少しずつ成長し、書の新しい境地を拓いていきます。そんな成長物語ですが、もう島の生活やパワフルな住人とのやりとりを見ているだけで気持ちがほんわかしてきちゃうのです。荒んだ心も洗われます。 こんな生活を送ってみたいなーという気分になりますよ!アニメになるらしいはんだくん ヨシノサツキhiro『ばらかもん』の半田先生の高校時代を描くスピンオフ……らしいけどどうなの?
都会育ちの書道家の先生が田舎での人との触れ合いを通じてどんな風に変化されるのかなぁと思いながらドラマを見て原作を読んでとなっています。ハートフルで田舎暮らしのいいところを沢山描いており、子供達との触れ合いに癒されます。 でも時折、切なく泣かせるストーリーもあり、その緩急がたまらなくいい。 五島列島、行ってみたくなりました。登場人物のキャラもよくて、背伸びしない人間関係羨ましいです。