海賊マンガの感想・レビュー40件作品が描く「愛」の解釈ヴィンランド・サガ 幸村誠takaaki※ネタバレを含むクチコミです。説明不要 漫画好きで1度は手に取ったことあるでしょうONE PIECE モノクロ版 尾田栄一郎名無し最近物語が進むにつれて謎が解き明かされていき、面白いです。気長に読んでます。もう一気読み出来る巻数ではないので、新規の人には完結してから読むことをお勧めします。未知を既知にするのは何時だって機知に富んだ無知な奴らダンピアのおいしい冒険 トマトスープピサ朗17世紀の海賊の航海日誌を膨らませた「事実を基にしたフィクション」の伝記漫画なのだが、とても素晴らしい。 昔の学習漫画のようなシンプル絵柄だが、当時の海賊という事情からも病気や戦闘などのともすればグロテスクな部分も読みやすく、またダンピアも実年齢より若々しく感情移入がしやすいし、異常なまでの参考資料から読み取ったであろう先住民や欧州、東南アジアなど各々の文化を、しっかり漫画に落とし込み、題材となった人物をしっかり主人公として魅力的に描くのは相当な筆力を感じる。 英国生まれの青年ダンピアは、貧困と教育を軽んじる当時の価値観から大学に通えず、紆余曲折の果て、はみ出し者だらけの海賊船に流れ着いた、当初は悲観していたが、誰も知らない事の発見者になれる喜びを噛みしめ、未だ未知なる事に溢れた太平洋の冒険に胸を躍らせる。 当時航海も盛んになっていたとはいえ、人々にとっては日々を生きるのが精一杯というのは珍しくもないだろうし、ダンピアのような青年はきっと多かっただろうけど、どんな状況にあろうと好奇心と探求心に満ち溢れ、恐れず行動し、海賊というヤクザ稼業をすらチャンスとして学ぶダンピアが実に魅力的。 「おいしい冒険」の名の通り、食事に関する描写が豊富だが、当時誰も食べたことの無い未知の食材を調理するその風景は、その航路からも正に「先駆者であることの歓喜と偉大さ」を訴えかけてくる。 しかし食事だけでなく、授業料の無いフィールドワーク、税金にせよ犯罪にせよ許され、実力勝負故に人種差別の薄い海賊という職業、それらもひっくるめてのダンピアの「おいしい冒険」であるのも面白い。 危険に溢れた海賊稼業が「おいしい」と言えるかは人によるだろうけど、職業選択の自由もない時代で、海賊以上に劣悪な環境の海軍の事情なども併せて語っているのでダンピア達にとっては正においしい冒険だったのだというのが伝わってくる。 教科書には載らなくとも歴史を彩る偉人の生涯を実に魅力的に描いていて、とても良い読後感を得られる名作。好きな漫画ランキング上位ですONE PIECE モノクロ版 尾田栄一郎starstarstarstarstarママ子※ネタバレを含むクチコミです。 贖罪の物語ヴィンランド・サガ 幸村誠starstarstarstarstartoyoneko ヴィンランド・サガは、ずーっと昔に最初のあたりを読んだきりだったんですが、機会があったので最新刊(26巻)まで一気読みしました いい作品でした…。本当に真摯な作品です 描かれているのは、主人公トルフィンの成長と、そして贖罪の姿 父の仇への仇討ちのためとはいえ、罪なき人々を殺し続けたトルフィンが、平和な国の建国を目指す物語です 本来であれば、多数を殺した人間は、死をもって償うしかありません しかし、逆にいえば、死をもって償えば、それで終わりです 本作は、トルフィンに対し、そんな安易な贖罪は許さず、もっとも困難な償いの道を選択させます これは、トルフィンにとっても困難な道ですが、作者自身にとっても本当に困難な道のはずです それなのに、作者の幸村誠先生は、その困難な道を、説得力をもって描き続けている それがひとつ結実するのが、26巻の最後に収録されている話で(191話「その日」)、いやぁもうたまらないですねコレ 敵を殺すという選択肢を排し、可能な限り敵対以外の選択肢を選び取って困難を乗り越えていくトルフィンは、本当に立派で、応援したくなります もちろん、物語は終わっておらず、贖罪も終わってはいませんし、トルフィンの贖罪は、どこかで終わりが来るという性質のものでもありません また、なんだかんだ描きましたが、結局、最終的にはトルフィンの死をもって全てを清算することになるのかもしれません しかし、だからといって、トルフィンのしてきたことが無駄というわけではありません 贖罪の本質というのは、結果ではなく、そこを目指す道筋そのものです トルフィンの生き方は、周囲の人々の生き方にも大きな影響を与えていますし、メタ的には、読者の生き方にすら、影響を与えているのかもしれません 本当に、素晴らしい作品です長い…けど面白いONE PIECE モノクロ版 尾田栄一郎ユーカリ言わずと知れた日本一の名作漫画。 「海賊王に俺はなる!」を聞いたことがない人はいないのではないでしょうか? 仲間たちとの冒険を繰り返し、たくさんの敵と戦い成長していくルフィ海賊団。 最初は敵だったキャラもルフィの人間性ひ惹かれて仲間になっていきます。 しかし海は広い。ライバルが次々出現してくるのでキャラクターを覚えるのが難しいですが、 どれも個性的なキャラで掛け合いが楽しいです。 少し格闘シーンが長めな話は間延びしてしまいますが、読み応えたっぷりです。良さがわからなかったONE PIECE モノクロ版 尾田栄一郎名無しわからないんだ・・・僕には・・・ 友情、戦い、冒険、個性豊かなキャラクターの良さが・・・ 何度も挑戦したんだよ。だって世界一売れている漫画なんだよね? 周りはみんな面白いと言っている。 だから、みんなに合わせる為に、必死にくらいついたんだよね。 でも、無理だったの。 仲間の為にとか、絶対に海賊王になるとか、理想的すぎて、わかりやすいかたなんか薄っぺらくて。 くだらなくて。 だから大人数にウケるのだろうなと思うけど、僕には無理だった。 こんな感想を持った僕は、ラッキーマンとかすごいよマサルさんとかもっとくだらない漫画が好きという事は内緒です。 100巻越え!途中離脱したこと後悔!ONE PIECE モノクロ版 尾田栄一郎starstarstarstarstarこめつぶ連載が止まらず途中で離脱してしまった、、、追いつこうと最近読み始めました! 最新刊まで到達していないですが、私の中のワンピースNo1ストーリーはぶれずにずっとドラム王国のチョッパー。泣きたい時に読むリストに入ってる。目指すものがあって純粋でまっすぐで、傷付いた事が沢山あって辛さ悲しさを沢山知っているチョッパーが医者を目指すきっかけの話。 ワポル側じゃない登場人物みんな本当にいいやつ! チョッパーを生かしてくれたドルトンに感謝! とにかく好きな話!相変わらず面白い!ONE PIECE モノクロ版 尾田栄一郎紫途中で読むのをやめてしまっていたけど、最近本誌が面白そうなので再開してみました。ドフラミンゴとの戦いのシーンが最高!!青年編(ヴィンランド編)が本編だってわかってるけど少年編が面白いんだよなあヴィンランド・サガ 幸村誠goroアシュラッドがカッコイイんだよなあ。最高の悪役だと思う。 ついに100巻超え!ONE PIECE モノクロ版 尾田栄一郎ミカ日本で知らない人はいないほどのコンテンツONE PIECE。あまりの長さにとちゅうで離脱しちゃった人もいるかもですが、気合い入れて読んだらやっぱり面白いですよ!最近の絵は少し読みにくさもあるけど、それを上回るストーリー展開のなので、がんばって!もうすぐ100巻らし…ONE PIECE モノクロ版 尾田栄一郎大トロもうすぐ100巻らしいので1巻から読み直しました。 何回読んでも泣いてしまう話が多すぎます。ヴィンランドという地でヴィンランド・サガ 幸村誠名無し※ネタバレを含むクチコミです。 100巻 収録タイトルONE PIECE モノクロ版 尾田栄一郎ななし※ネタバレを含むクチコミです。webマンガ総選挙ランクイン!ダンピアのおいしい冒険 トマトスープさいろくwebマンガ総選挙で絵柄が独特で目を引いたこの子を読んでみた。 絵本のような穏やかな空気を持っているけど、主人公が乗っている船がやってることはプライベディア(仏語で言うとコルセア)つまり私掠船で、船を襲うのがお仕事なのでした。 主人公のダンピアがかわいいのがすごくポイントで、とろーんとした眠そうな目なのに色気があり、髪型と服装も相まってベルばらを想起させられた。 船団のメンバーも魅力的で、主要なメンバーは名前も出てくるので憶えていこうと思う。 2巻を待つ! クチコミ書いたのに消えちゃってたので何書いたか思い出しながら再投稿…二重になってたりしたらごめんなさい。海賊!航海!ジャングル!腹が減る!ダンピアのおいしい冒険 トマトスープ名無し自分が知りえもしないむかーしの料理漫画はお伽話のように思えますね。 王様ランキング、手塚治虫のタッチのような誰でも親しみ易い絵柄です。 デザインチックというか。 中身はしっかりしていてサメやらアザラシやらを食べる冒険譚! 美味しいと言ってるけどほぼアンモニア臭のサメ肉本当に美味しいのでしょうか…。 この絵柄だと可愛いので極限状態もほのぼのして見えます。 STONeワールドSTONe ヒロモト森一starstarstarstarstarひさぴよ文明崩壊後の世界で生きる人類の末裔たちの海洋SFロマン。STONeの世界の海というのは、戦争によって変わり果ててしまった海が舞台になります。むさい男達ばかり登場する中、キュートな少女・ジジの活躍が光ってました。前史文明の遺物の設定や、巨大兵器、主人公ジジの生い立ちなど、ちょっと風の谷のナウシカを彷彿とさせる部分があって、アレを凶悪にしたようなダークな世界観に近い感じがしますね。おそらくヒロモト森一作品の中では一番スケールがデカくて、壮大なストーリーだと思うのですが、たった2巻でこの漫画は完結します。クライマックスまで怒涛の勢いが続き、後半は駆け足な展開になるものの、次から次へと見せ場があるので大作映画を観ている感覚で読み進められます。言わずもがなですが、作画に関しては圧倒的すぎるほど上手い。筆のような線の荒々しさだったり、迫力あるイメージボードのような見開きに、どこを切り取っても凄まじいレベル。凄すぎて、海が砂なのか水なのか最後までよく見分けがつかなかったのはここだけの話です…。ゲテモノ喰いで、新世界攻略! #1巻応援ダンピアのおいしい冒険 トマトスープあうしぃ@カワイイマンガウィリアム・ダンピアは博物学者であり、作家であり冒険家、そして海賊である。 彼は十七世紀に、40歳まで海賊として世界を冒険し、詳細な旅程や風物の記録を残す。彼の本は後の地誌学や『ロビンソン・クルーソー』『ガリバー旅行記』などの文学にも影響を与える。 本作で描かれる彼の面白さは、海賊として荒事にも参加し、海賊を仲間として信頼しながらも、知識層に属する航海士への尊敬と好意も持ち合わせる、ニュートラルさ。その冷静さと熱い知識欲の眼差しで、彼は航海中のあらゆる物事を詳細に記述していく。 彼の物事を知るためのアプローチの一つとして「食」への挑戦がある。 ちょっとグロくても、食えそうと思ったら、何でも捌いてみて食べる!動物も植物も、現代の私達には想像もつかない物が多く、「それ喰うんすか?」である。 食材のバリエーションを広げることが生死に直結する航海。美味くても食いづらくても栄養価が重視される事情と、ダンピアの知識欲が噛み合って、かなり興味深い未知の食材が見られる。 当時の世界情勢と海賊事情、冒険のリアルと食事情、地理学や民俗学の原点……見所満載の航海記。世界一周を最後まで追いたい!マンガであり文学ヴィンランド・サガ 幸村誠takaaki※ネタバレを含むクチコミです。 武士は食いつつ高楊枝海賊とよばれた男 須本壮一 百田尚樹名無し普通は稼いで喰うために仕事をするわけです。 喰えなかったら嘘をついたり他人の世話になったり、 他者に迷惑をかけるしかないわけで。 逆に余裕で喰えるなら善も偽善もする余地が生まれるわけで。 武士は食わねど高楊枝、という例えもありますが、 高楊枝を咥えるのにも最低限の金はいるわけで。 その一方で、武士の商法という言葉もあったりして、 志だけ高くてもビジネスで成功は出来ないわけで。 ビジネスがシビアなものであるのは世間の常識では あるわけですが、かといって実利第一で マナーやルールや人情をないがしろにしたら やはりいずれどこかで恨みを買ったりして潰されるわけで。 盛者必衰の理、とでもいいましょうか。 それに加えて、普通は人間は情にもろい。 「情け」「縁」「家族」「日本人」「大和魂」 「友情」「仲間」「仁義」「筋」とかの キーワードには弱いわけです。 さすがに「非国民」なんて言葉は最近はあまり聞きませんが。 「海賊とよばれた男」は面白いし感動します。 けれども危ないキーワードが満載なんです。 下手したら冷静な判断を失うくらいに。 「それでも日本人か!」とか「君は家族だ」 とか、ある意味で無敵ワードですよ。 それを否定したら非難の嵐。今風に言えば炎上必至。 ですからこそそこで、今一度「日本人」とか「家族」とかの 言葉の意味を、少し距離を置いて見据えながら読むべき だと思います。 「日本人であるとはどういうことか」 「家族とはどういうものか」 それを考えながら読んでこそ、読んだ甲斐が生まれるような 気がします。 そこを外しちゃうと、 「令和納豆」の世界になっちゃうんじゃないかな、と。 やっぱ最高!!!ONE PIECE モノクロ版 尾田栄一郎名無し自粛中にワンピースを1巻から全部読んでたけど やっぱり最高の漫画だなと思った海賊達の冒険活劇!…どこかで聞いたような?フルアヘッド!ココ 米原秀幸名無し冒険海賊少年漫画と言えばワ〇ピースが有名ですが、こちらの方が先発です。 恐ろしいことに連載開始時期は同じ1997年ですが、こちらの方がより海賊らしく、物語の収まりが良いと個人的には思います。 二刀流の冒険大好きな海賊、通称クレイジーバーツ。 海賊になって自身の船を持ちたい少年ココ。 二人の人生が交わり、ココがバーツの船の乗組員として未知の大陸やお宝を求めて冒険をする。 ココの物語もバーツの物語も濃密に描かれる為、ダブル主人公として見ることもでき、読み進める手が止まりません。 冒険の最中に明らかになるバーツの過去やココの出自、化獣と呼ばれる謎の生物、古代種と呼ばれる人間など、様々な要素が絡み合い、冒険を彩ります。 テンポが良く、27巻と言う冊数にも関わらずさっくりと読めて物語は大団円を迎え、主人公達の未来を思わせる気持ちの良いエンディングを迎えるので、サクッと冒険活劇が読みたい人にはお勧めの作品だと思います。 能ある鷹は爪を隠す!海皇紀 川原正敏名無し海を支配する一族、ファン・ガンマ・ビゼンが活躍する物語。世界観としては、科学が魔道として古の伝説のような存在の世界。ファンはなまけものでも仲間思いでイザという時は活躍する、能ある鷹は爪を隠すタイプの主人公。修羅の門の川原正敏さんだけあって戦闘も読んでて楽しく、個の戦いだけでなく、船の戦いも見応えあり。戦と絆を描く感動巨編村上海賊の娘 和田竜 吉田史朗六文銭「のぼうの城」や「忍びの国」で有名な和田竜の同名小説をコミカライズした作品。本屋大賞も受賞したヒット作です。 原作が小説って、とにかく難しいと思うんですよ。 活字で表現されたものって、人によって思い浮かべる情景が異なり、そこに第3者が介入してくると、どうしたって違和感を覚えると思うのです。 なんか思ったんと違う…的な。 だけど、これは別格でした。 ストーリーとしては、戦国時代、大坂本願寺を攻める織田信長に対し、毛利軍が「村上海賊」を使って援軍を送る…というお話。 村上海賊は、戦国最強とよばれる最大の水軍で、卓越した造船・操舵技術をもって信長軍と対峙します。 とにかく歴史もので大切な、ド迫力なシーンと人間ドラマが魅力たっぷりに描かれているのが特徴です。 大坂本願寺にいる、盲目的な信者たちの熾烈な戦闘シーン。 海上いっぱいに広がる圧倒的な船艇の描写。 正しいことだけでは通じない、血なまぐさい戦を通しての、主人公・景(キョウ)の成長。 逆境で魅せる、親兄弟・仲間との絆。 小説で体験したものとは、また違った形で、心に訴えかけてくれます。 原作知らない人はもちろん、知っている人も楽しめる1冊かと。 むしろ原作も読みたくなってきますので、良い作品とは相乗効果をもたらしますね。<<12>>
※ネタバレを含むクチコミです。