概要
「バンド・デシネ」とはフランス・ベルギーを中心としたフランス語圏のマンガ。 日本語に翻訳された作品を中心に、未邦訳のものも織り交ぜながら、その魅力をはじめて触れる方にもわかりやすく紹介します。 1.バンド・デシネの古典 これらの作品なくして決してバンド・デシネは語れない。 『タンタンの冒険 なぞのユニコーン号』 エルジェ著、川口恵子訳(福音館書店) ほか 2.バンド・デシネのジャンル ミステリー、SF、西部劇、戦記ものなど、人気ジャンルを紹介。 『ブラックサッド 黒猫探偵』 フアン・ディアス・カナレス作、フアンホ・ガルニド画、大西愛子訳(飛鳥新社)ほか 3.バンド・デシネと社会 移民、LGBTQ、病気・障害、戦争……。バンド・デシネを通じて社会について考えよう。 『キュロテ 世界の偉大な15人の女性たち』 ペネロープ・バジュー著、関澄かおる訳(DU BOOKS)ほか 4.バンド・デシネと文化 小説、美術、音楽、食……。バンド・デシネと文化の関係。 『バンド・デシネ 異邦人』 アルベール・カミュ原作、ジャック・フェランデズ画、青柳悦子訳(彩流社)ほか 5.越境するバンド・デシネ フランス・ベルギーだけじゃないバンド・デシネのグローバル性。 『チャイニーズ・ライフ 激動の中国を生きたある中国人画家の物語』 李昆武、フィリップ・オティエ作、李昆武画 野嶋剛訳(明石書店)ほか 6.21世紀のバンド・デシネ 時代をけん引する新しい作家。バンド・デシネの新潮流。 『年上のひと』 バスティアン・ヴィヴェス著、原正人訳(リイド社)ほか 7.バンド・デシネの冒険 変な装丁に奇抜な構成、超絶技巧に美しい絵……。バンド・デシネはこんなにも楽しい! Frédéric Bézian, Le Courant d'Art, Soleil, 2016ほか その他 「バンド・デシネを知るための10」「バンド・デシネの判型いろいろ」「バンド・デシネの雑誌」「原書と翻訳版単行本の比較」などについても紹介。