概要
通勤電車の中で漫画や絵本を描いています。ストーリーも電車の中で考えるので、どうしても電車の中の話が多くなってきます。電車や首都高に乗って東京を移動するのってわくわくしますよね。私たちは電車に乗ったり、車に乗ったり、あるいは歩いたりしながら都市を空間として認識しています。乗り物に乗っていると私のほうが走っているのか、もしかしたら都市のほうが走っているのか、どっちでもいい気がしてきます。そんなわけで最近刊行された私の絵本『おおきなでんしゃ』では、電車の中に街がひろがるお話になってしまいました。今回の原画展では「都市・走る・空間」というタイトルで、絵本や漫画の原画を展示します。このステキな東京の断面を感じていただければ幸いです。(座二郎)