概要
少女マンガはどこからきたのでしょう? 少女を主人公にしたマンガや、少女誌に掲載され中心読者を少女とするマンガは昭和初期から存在していたことがわかっています。本展では、それらを踏まえた上で、主にキャラクターがフキダシを使って会話をし、コマで画面を区切ったページが続いてストーリーが展開するタイプの「少女マンガ」ジャンルが成立した時期を1950年代としました。 キラキラした「瞳の星」、遥かな憧れだった「異国での恋愛」etc.――そうした少女マンガらしいとされる表現が取り入れられ、様々に模索され定着するのがこの時期だからです。ここでは、そんな少女マンガの大切なかけら(ピース)を拾い集め、そのルーツをたどります。 本展示は、1950-60年代にはすでに第一線で活躍していた作家たちを中心とした「少女マンガを語る会」(1999-2000)での貴重な証言をもとに構成しています。