概要
武家社会の底辺で蠢く、虐げられた人間の悲哀と魂のあえぎ、 武士道精神を貫いた孤高の男たちの凄絶な生き様……。 徹底した時代考証を重ね、自身の体験を血肉化した劇画家・平田弘史(ひらたひろし)(1937~)は、 名もなき下級武士と一体となり、 理不尽な格差社会への怒りと悲しみ、そして抵抗を、 鬼気迫るずば抜けた画力をもって表現しました。 それは壮絶なシーンともなり、「血だるま剣法」は発表当時、発禁処分となりました。 「弓道士魂」「薩摩義士伝」「黒田・三十六計」など数々の傑作を生み、 時代劇画界の最高峰に君臨する平田弘史の 生誕80年と画業60年を記念した、初の本格的展覧会です。 初公開原画を含む約300点によって、平田劇画の真髄に迫ります!