癒やしマンガの感想・レビュー737件<<1213141516>>羨ましい程、運命の出会い #1巻応援作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみあうしぃ@カワイイマンガご飯を少し作る様になって思うのは、自分で作ると意外とそれで満足して、食欲が湧かないなぁ、という事。食べる人のリアクションが気になって……。「美味しい」の言葉も勿論嬉しいけれど、箸が止まらない様子とか、完食とかを見るとガッツポーズしたくなる。喜ぶ人の為に、ご飯を作りたい。 本作の主人公は、ご飯を作るのが大好きだけれど少食。それでいて実は「ガッツリ大量に作りたい!」という欲望を募らせている。そんな彼女が大食いの女性と出会い、たくさん作っては彼女に食べさせ、仲を深めてゆく。 似たところはないけれど、気の合う二人。大食い女性は豪快に気持ち良く食べる一方、かなり気の利く真摯な人で、私が女性だったらこんな彼女欲しい。 「食」について女性が押し付けられているイメージ……お弁当作るのは女性の役目とか、女性は少食とか、そういう物へのモヤモヤを、二人で共有する幾つかのシーンも印象深い。今日でもなかなか消えないジェンダー規範や役割を、優しく気づかせてくれる内容でもあった。息抜き、クールダウンにオチビサン 安野モヨコさいろくホッとするというか、フッと息が抜ける。 そんな作品だと思う。 単行本で一気に読むというのは正直ちょっと興が醒めるとこもある気がするけど、寝る前に数ページずつ、登場人物たちのブレない姿勢に感心しつつ安心して眠るような使い方が良いと思う。 あれ、絵本なのかな?電車の中で読まなくてよかった女の園の星 和山やまコマツ和山やまさんの作品が好きなので、最新作のこちらも読み始めました。 女子校の教師が主人公で、彼の日常を描いた話です。 好きなエピソードは2巻の「クワガタボーイ」です!鯨井先輩に飯食わせたい木曜日のフルット 石黒正数野愛こういうスローライフには好感が持てる。 だらしない鯨井先輩と半ノラで半飼い猫のフルットが何かをしたり何もしなかったりするお話。 鯨井先輩のダメ人間特有の魅力がなんともリアルで好き。だらしないけどサバイバル能力と処世術に長けてる感じ好き。 余裕ないのにフルットの世話もしてて好き。 ただの日常漫画に見えて、突拍子もない事件が起きたり気持ちいいオチがついたりするのがさすが。ゆるいけどちゃんと面白い。作者コメントも面白い。 あとフルットが絶妙にかわいい。キュンキュンが止まらない!モブ子の恋 田村茜名無し「自分は物語の脇役(モブ)がお似合いだ」そんなことを考えている主人公の話です。ずっと脇役だと思っていた大学生の信子が、同じスーパーで働く入江くんに恋をします。自分に自信がなく、最初は積極的な行動が取れない信子が、周りの協力を得ながら、時に自分を奮起させながら、入江くんとの恋を進展させようと頑張る姿にキュンキュンさせられます。これぞ至高のギブアンドテイク!!作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみ名無し本当に読んで良かったな… 2巻以降続くと思うので2人の関係がどこへ向かうのか分かりませんが、個人的にはこれ以上の理想の関係なんてないのでは???というくらい感激してます。 春日さんの、感情を表に出さないけどちゃんと野本さんのことをしっかり見てくれてる優しさが漫画から滲み出てる。 読むと幸せになれます。ぜひ。休息に最適な漫画かもしれないふらいんぐうぃっち 石塚千尋名無し魔女が世界を変えて私たちの生活を脅かす! なんてーのとは真逆でホッと一息つける魔女モノです。 しかも田舎 良いな〜!仕事休みにのんびり読みたい!疲れた時に読みたい! 何故なんでしょうか、普通の田舎漫画よりも癒される気がします。 こんだけファンタジー要素が違和感なく日常に入ってるパターンも珍しい。 多分絵柄の影響もあるかも。何度でも味がにじむ、するめ漫画木曜日のフルット 石黒正数六文銭フルットという猫と、その飼主鯨井の日常を描いた日常系漫画です。 各話、童話的なオチ(欲をかくと逆に損するみたいな)をつけて、ゆるく人生哲学も提供してくれます。 私、石黒正数好きを公言して憚りませんが、 なかでもこういう短編というか、ショートストーリーは本当に面白いなぁと思います。 2ページで起承転結をしっかりつけたり、比喩や暗喩など色んな含みを出したりしてくる感じが、読んでいてたまらないっすね。 ネタもよく練られております。 さらさら読めるし、作者の持ち味である隠し要素がどこかにあったり、何か遊び心があるんじゃないか?とじっくり読んだりして、2度楽しめる内容になっております。 巻末にある作者の各話に対するコメントも、ファンとしては嬉しいし、新しい発見があります。 肩の力を抜いて、ゆるゆると何か読みたい時に、おすすめしたい作品です。 モーニング本誌に引っ越し新連載!あせとせっけん 山田金鉄名無し※ネタバレを含むクチコミです。クレヨンしんちゃんは永遠クレヨンしんちゃん 臼井儀人名無しそのキャラクター性と子どもたちを夢中にさせた数々のギャグは、もはや日本人なら誰でも知っていると言っていいほどの国民的作品。 最初は大人向けに描かれたことが伺えるギャグが多く、しんのすけも少し大人っぽく、クールでキザである。巻数を重ねるにつれ、子供にも受ける内容になっていったが、相変わらず下ネタ含むギャグはキレがすごい。作者の臼井儀人氏は本当に頭が良いと関心してしまう。また感動するような話やシーンも多く、どんな人が見ても人間の良さ、楽しさが感じ取れると思う。家族の素晴らしさや友達の素晴らしさもよく描いており、読んで幸せになる漫画である。11巻を読んだ人あせとせっけん 山田金鉄名無し※ネタバレを含むクチコミです。とうとう完結…!!尾かしら付き。 佐原ミズ名無し※ネタバレを含むクチコミです。キャラ人気投票、2位が猫で笑った極主夫道 おおのこうすけ名無しhttps://gokushufudovote.com/ 自分も猫推しなので納得。1巻感想かってにシロクマ 相原コージ名無し相原コージ先生の作品は初めて読みました。絵がとても可愛らしく生き物たちの厳しい世界がコミカルに描かれています。ギャグについては全然ハマらなくてずっと真顔で読んでましたが、ウリ坊のお母さん💩💩💩のシーンだけ変な笑いが出ました。おもしろい!神様見える系男子が「民俗学」に出会う大学物語こまったやつら ~民俗学研究会へようこそ~ 吉川景都名無しカラーの扉から伝わる80's臭。まさにこの漫画の舞台は1989年。 だからといってバブリーな要素はとくになく(テーマがテーマだし)なぜこの時代を舞台に描かれるのかは不明。 1話からこういう話ではお決まりの「変人ぽい先輩」も出てくるし、常に主人公のまわりには小さい神様(のようなもの?)がつきまとい賑やか。民俗学に出会う話なだけあり、どこか懐かしさ&田舎くささもあり。そして多分、勉強にもなる。 もやしもんとか好きなのでけっこう期待してます。どうでもよい、くだら…女の園の星 和山やま名無しどうでもよい、くだらない日常の1ページに思わず、くすっと笑ってしまう。 高校時代に戻りたいなぁ。若干のネタバレ注意女の園の星 和山やま名無し1巻読んでても毎回のように思うけど一瞬で終わるから寂しい。 ページが少なくなってくると、あ、もう終わりだ…って感傷的になってしまう。 2巻読んでる時もそうなった。 ゲラゲラ笑ってたらあっという間に読み切ってしまうし、もっと!もっとくれー!!!って中毒症状が出てくる。 10話は今までと違う手法だったから、頭に「?」が浮かんだまま、オチどうなるんだこれってずっと考えてた。 こんなことも出来るのか!すごい! しりとりみたいに進んでくの初めて見たなあ。 先生が結婚してる、結婚したの話題ってめちゃくちゃ盛り上がったよな。 私の担任だった先生も、普段子どもみたいだったけど、結婚してるの知って女子達が騒然とした。 お子さんが産まれたことを知って、名前を聞いたら、ゴンザレスだよゴンちゃんって呼んでねって返された。 今思えば生徒にそこまで教える義理はないよね。 面白くて賢くて学校一人気のある先生だった。 私の学校の思い出は8割くらい嫌な思い出だけど、女の園の星は残りの2割の楽しくて大好きだった時間を思い出させてくれる。 またあとで読み返そう。 1巻で心をがっちり掴まれた中村先生がまた登場してくれたことがすごくすごく嬉しい。 作り込まれたコントが好きな人はハマりそうな作品だと思っています。悠久の時に置いていかれるぼのぼの いがらしみきお野愛とても可愛くて癒される漫画を読んでいるような気がしている。でも本質はそういうことじゃない気もしている。 ぼのぼのってどういう漫画なんだろう。幼い頃にはじめて読んでから今に至るまで、全然理解できていないまま。 最近改めて感じたぼのぼのすげえなポイントは、時間経過の遅さ。 4コマの中で構図が変わらないどころか、ページをめくってもめくっても動きがない。 こちらの時空まで歪めてしまうようなゆっくりさに、癒されるときもあれば心掻き乱されることもある。何も起こらないからこそ過剰なくらいに余白を想像してしまう。 読み終わっても、ページを閉じてもぼのぼのの世界は5分も進んでいないような気がする。悠久の時に置いていかれるような気がする。 ぼのぼのを読むと 「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」 という有名な問いを思い出すことがある。ぼのぼのならなんて答えるんだろう。登場人物の名前も面白い!!高嶺のハナさん ムラタコウジstarstarstarstarstar干し芋1巻は、なかなか話が進まないので、このままハナのドキドキが止まらない設定で進むのかと思っていたら、あの2巻の終わり方で、次巻が気になりすぎて、3巻、4巻と新しい登場人物も増えてきてますます目が離せない作品になってきました。 不動さんって、男性版ハナ?迷コンビ?!今日のさんぽんた 田岡りきstarstarstarstarstar干し芋飼い主でお散歩担当のりえ子と柴犬のポン太の名コンビ!! おバカなりえ子がポン太に話しかけると、割と無表情で上から目線のポン太が鋭いツッコミを入れます。 お話は、時系列ではないので、りえ子の成長や幼かった日々が想い出として出てくるのも魅力!! 日々の何気ない癒しです。 まだまだ、先の話だけどポン太が死んじゃうことを考えると、・・・。 既に涙腺壊れそうです。 テンプレを越えた優しさ #1巻応援声の小さい小森さんとクソデカ大声の大林くん べっこうリコあうしぃ@カワイイマンガ声の小さな女子と声の大きな男子の甘々両片想いコメディ。この作品の良さは、〜らしさの「テンプレ」を薄めている所にあると思います。 声の小さな小森さんですが、特にコミュ障とか、オドオドしている感じはありません。笑いもすれば、はっきり気持ちも伝える(声小さくて伝わらないけれど)。 一方、声の大きな大林くん。彼の描かれ方がとても好き。 何って、大きな声なのに、威圧的で無い。 声も体も大きな男って、少し怖かったりするのが現実だし、漫画ではそういう部分はよく「強さ」「ガサツさ」「おおらかさ」と表現されます。しかし大林くんは、声の大きさを自覚して一応気を遣ったり(それでもつい大きくなって驚かれるけれど)小森さんの話を聞く時は黙って耳を澄ましている。性格も優しくて可愛い物が好み。 声が大きいのにカワイイ男の子……割と新しくない? 今までの漫画の「声小さい女=オドオド」「声大きい男=ガサツ」みたいなテンプレが薄れたキャラクターの物語は、全体的に愛らしく、甘々だけれども穏やか。バトルしたりしないフツーの男女の恋物語として、楽しく楽しく読めてしまうのです! 声が小さくて伝わらない系女子と、声が大きくてだだ漏れ系男子。どっちも頑張れ。声うるせえな! でも幸せならOKです!!声の小さい小森さんとクソデカ大声の大林くん べっこうリコ天沢聖司コソコソ話す小森さんがめっちゃ可愛い! そして大林は喉のボリュームバグってんのかってくらうるせえ。でも2人が幸せそうなのでオッケーです! 〇〇くん〇〇さん漫画はもういいよ…と思いつつ読んでみるとやっぱ面白いんだよなぁ。 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_AM05201644010000_68/うちにも来てくれないかな、夜廻り猫夜廻り猫 深谷かほる名無し1巻読了。タイトルは知ってたけど読んだことなかったので読んでみました。考えてみたら深谷かほる先生の作品を読むのも初めてかも?「カンナさーん!」と「ハガネの女」はドラマを観てたけど、同じ作者さんが「夜廻り猫」を描いてるなんて知らなかった…。すごく面白かったです!「泣く子はいねが〜」と言いながら猫の遠藤平蔵が夜廻りをして、一人でひっそりと心の中で泣いている人に寄り添ってくれる、そんな人情(猫情?)話です。どの話を読んでも心に響きました。これから心がささくれだった時には読もうと思います。幽霊の力を、目の前の〈人〉の為に。FADE OUT いけだたかしあうしぃ@カワイイマンガ空を飛ぶ女の子いいよね。 幽霊族の力に目覚めた14歳の少女。人の「想い」を受信しやすい彼女が、力を使ったり飲み込まれたりしながら「想い」を浄化する為に奔走する物語。 安定しないが強い力を持つ彼女を、400年生きた同族の女性は期待する一方で、力の強くない祖母(霊体)や父母、幼馴染は心配する。人間に思い入れる主人公に対して、400歳の先達が抱く「すぐ死んでしまう人間を思っても詮無い」という気持ちは、後年様々に生まれる〈吸血鬼物〉作品等に通ずる感覚がある。 一つひとつの想いには、切なく重いものが多い。それにいちいち寄り添って解決する主人公は、400年生きていない私にも確かにもどかしく感じられる。 でも一気に解決しようとするやり方が危険思想に繋がる事を知っている私は、この少女の微力でも地道な優しさこそが、もっと世界中に広がって欲しいと思った。 多少の力では、世界は変わらない。けれども少し力があれば、目の前の人を救えるのだ。 (最終話に百合要素あり)<<1213141516>>
ご飯を少し作る様になって思うのは、自分で作ると意外とそれで満足して、食欲が湧かないなぁ、という事。食べる人のリアクションが気になって……。「美味しい」の言葉も勿論嬉しいけれど、箸が止まらない様子とか、完食とかを見るとガッツポーズしたくなる。喜ぶ人の為に、ご飯を作りたい。 本作の主人公は、ご飯を作るのが大好きだけれど少食。それでいて実は「ガッツリ大量に作りたい!」という欲望を募らせている。そんな彼女が大食いの女性と出会い、たくさん作っては彼女に食べさせ、仲を深めてゆく。 似たところはないけれど、気の合う二人。大食い女性は豪快に気持ち良く食べる一方、かなり気の利く真摯な人で、私が女性だったらこんな彼女欲しい。 「食」について女性が押し付けられているイメージ……お弁当作るのは女性の役目とか、女性は少食とか、そういう物へのモヤモヤを、二人で共有する幾つかのシーンも印象深い。今日でもなかなか消えないジェンダー規範や役割を、優しく気づかせてくれる内容でもあった。