完結したマンガの感想・レビュー16131件<<8788899091>>夢破れ、諦めて選んだ道で咲く花 #1巻応援リセットのない世界より 若菜七弓兎来栄寿実際に花屋さんで働いていて『ハナハダハナヤ』という花屋マンガも描かれていた若菜さんが、その草花の知識を生かして今度はファンタジー世界の花屋を描く新作です。 昨今のファンタジーといえば転生して人生をやり直したりループしたりという作品が多いですが、そんな中で本作はファンタジー世界でありながら上手くいかない、けどリセットできないシビアな人生を送る青年の物語です。 モンスターを狩って得た素材で人々の生活に貢献する「コレクター」という職業がヒーロー的扱いを受ける世界で、コレクターになるため生まれた街を飛び出したウーノ・フォスフォラス。しかし、11年目になっても下級クエストしかこなせない低級コレクターだった彼は、母親からもう潮時であろうと実家の花屋を継ぐように言われ、帰省してきます。 誰しも人生で夢を抱くことと思いますが、必ずしもその夢が叶う訳ではなく努力が実らないこともあります。その後は、望まなかった道を第二の人生として歩まねばなりません。諦めようと思っても、本心では諦めきれない。そんな姿に胸を掴まれる、多くの人が共感しそうなエピソードからお話が始まります。 しかしながら、人生とは自分が考えてもみなかった方へと転がっていくもの。ウーノの運命もこの先どうなっていくかはまだ神のみぞ知るところですが、花屋として最初は不慣れながらも少しずつ成長して色々な人の役に立っていきます。元々、ウーノがコレクターになりたかった理由は「人を笑顔にしたい」という想いから。それをコレクターでなくとも叶えられるなら、花屋としてでも人を笑顔にできるなら、夢の一端は実現できているということになるでしょう。現実の人生においても、彼のように違う道で咲かせた花で人を幸せにして生きて行ける人は多いはずです。そういう意味で、多くの人の人生にエールを送る物語になっています。 また、後輩でありながら既に上級コレクターとなっていたベルジュロネットは、密かにウーノに行為を寄せるかわいくて強いヒロイン枠で魅力的です。少し抜けていますが、そこもまた良し。ラブをコメらせながら、いずれ幸せになって欲しいです。名門ハーヴィ家の秀才である同期のファルコなど、周囲の脇役も良い味が出ています。 そして、やはりそれぞれのお話に登場する各種の花の設定は流石です。現実に存在する習性を元にしながらファンタジー色と面白みのあるものにしており、今後どのような花が登場するのかも見どころとなっています。 余談ですが、マンドレイクの走りのフォームが良いなと思ったら「ウサイン・ボルトを参考にしました」とあって笑ってしまいました。嫌いな展開かと思いきや良い意味で裏切られた。性悪猫も恋をする 木下けい子starstarstarstarstar_borderるる※ネタバレを含むクチコミです。ケモミミのリオが健気に頑張る可愛さ😻狼くんの求愛【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】 九日雫starstarstarstarstarるる最っ高!!!😻😻😻 リオ可愛いしケモミミだし溺愛だし嫌なヤツ出ずに終わったしマイナス点無い! 彰鷹とルカの過去も単なる子供の誤解止まりだったし。 最初は彰鷹がかなりの塩だったけど、受け入れて開き直ったらググッと溺愛だもんな😂まああのケモミミと健気さで求愛されたら落ちるね。二階堂も林くんも可愛いなぁ夢中さ、きみに。 和山やまstarstarstarstarstarNano先日「女の園の星」を読んで超面白くて、和山やま先生が「うしろの二階堂」と同じ作者さんと分かって数年ぶりに再会できてHAPPYになりながら今作読んだんですが…最の高すぎて…ワヤマ先生大好きになってしまった…ありがとうございます…あの時からずっと支部フォローしてます…。 全ページ面白すぎました。林くんも超可愛くて面白くて友達になりたいし、何より二階堂にまた会えたのが嬉しい。修学旅行編最高すぎてあかん。出てくる人たちみんないい人でみんな大好きになってしまう。一生読んでいたい。めちゃくちゃ良作。おすすめです。 素敵な彼氏できますように素敵な彼氏 河原和音starstarstarstarstar_borderママ子彼氏持ちからすると「すぐできるよー」と、「ゆっくりでいいやー」という人に分かれる高校生活。12月のイルミネーションにカレシとデートが夢の、ののか。子どもの頃に見た夢は大人になるとキラキラ度が薄れがちだけどののかにはキラキラのまま12月を迎えてほしい。素敵な彼氏できますように★12歳って大人?子ども?12歳。 まいた菜穂starstarstarstarstar_borderママ子12歳で理想のキスを語る小学生たち。クラス総選挙でワースト1を発表される前に静止する高尾くんが素敵。静止された意味をあまり理解していない綾瀬ちゃんがまた天然で可愛い。たまたま二人で担任のキスシーンを見てしまい、自然の流れで・・・先が気になる!!!恋愛バトルな漫画でおもしろいかぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 赤坂アカstarstarstarstarstarママ子全てが仕組まれた映画チケット。こんなに告白させる為の仕組みを構築しているのにも関わらず自分の弱みを見せられないかぐや様が可愛い。そして全て裏目に出ないよう慎重に対応している白銀も不器用なところが憎めない。どちらが勝者になるのか、どちらが惚れてしまうのかが見どころ。 表紙とのギャップにやられます消えた初恋 アルコ ひねくれ渡starstarstarstarstarママ子井田君がイケメンなのに残念な勘違いからスタートが笑。一方の青木君は憧れの橋本さんとイイ感じ。井田君の待ってる姿の温度差でまた笑え、重要な主語を言わない告白劇もまた面白い。笑えるシーンがあちこちにありクスクスが止まらない。永遠の名作。ベルサイユのばら 池田理代子starstarstarstarstarmotomi中学生の時に夢中で一気読みしたけど、大人になって改めて読むと気づかされることが多いです。 永遠の美少年だと思っていたオスカルも、アントワネットと同い年だから終盤は30代半ば。 人生の幸せも苦さも経験して、最後にアンドレとの愛にたどり着いたのだと思うと、二人の関係とその最期がより切なく感じました。 アントワネットの子供たちへの愛情や夫王との関係も、大人になって初めて実感を持って読めた気がします。懐かしい感じ世界でいちばん優しい音楽 小沢真理starstarstarstarstar_bordermotomi若くして未婚の母になったスウ。大変なときもあったろうに、ほんわかした雰囲気がすてき。のんのんもかわいくて、周りの大人もいい人たちで優しい気持ちになるよ。 子供とゆっくり向き合うことの大切さや、自分の周りのひとを大事にしたいと思わせてくれる作品。大好きな漫画です。 母になってから読むとより感情移入しました。 合格の理由が衝撃二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 高瀬志帆starstarstarstarstar_borderママ子現実的で的確ではあると思う。父親の「経済力」、母親の「狂気」。先生からのお守り「五角形」だからごかく…ごーかく…合格。保護者からの差し入れは【カツサンド】。中学受験で頑張るか高校受験で頑張るかの違いではなかったのかなと思いました。 高校受験よりも意気込みの違いを感じる冒頭でどのような展開になるのか気になります。 アニメも単行本もみてましたシティーハンター 完全版 北条司starstarstarstar_borderstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。辛い描写ありイジメの時間 くにろうstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。 その花は青東風のように瑞々しく咲いて #1巻応援シルフの花姫 かめじろ兎来栄寿以前にTwitterやpixivでも連載され人気を博していた『シルフの花姫』が商業版としてリメイクされ、単行本1巻が発売されました。 以前に描かれていたバージョンとは大枠の設定は同じですが、個々のエピソードなどかなり異なっているので商業版は商業版として、以前のバージョンは以前のバージョンとして別々にどちらからでも楽しめます。 本作はヴァン・フルール王国の第一皇女で国王の座を継いだナターリアと、彼女に献身的に付き従おうとする何かとお節介なシスター・サラのふたりの関係性が主軸となっている(公称)ファンタジー百合ストーリーです。 風の精霊シルフの強大な力を宿し先王から現王に受け継がれる風剣シルフィードを欲して王家に近付くものが絶えない中で、自分に近付いてくるサラの真意を警戒するナターリア。しかし、サラにはナターリアが思い描いていることとはまるで違った確固たる切実な理由があり、その目的を果たすためにサラは奮闘していきます。 何をおいても主要キャラふたりの魅力と関係性が本作の肝です。皇女と聖女、身分の違いはありながら通ずる部分もあり、それぞれの足りない箇所をお互いが補い合うような絶妙な間柄。ゆっくりと縮まっていくお互いの距離。長年筆者の中で熟成されたからこそ出るコクがあります。 百合的な部分の濃度に関して言えば商業版1巻部分ではスロースタートな感じですが、番外編などで今後への期待感を高めてくれます。以前のバージョンを見れば解りますが百合成分は元々かなり濃く、メインストーリー的にも設定を踏まえて盛り上がっていくはずなので楽しみです。 線が以前よりラフなのは連載で時間的制約があるからかもしれませんが、ご自愛していただくと共に内側で煮え滾る欲望のままに筆を奔らせ、美しい大輪の花を咲かせていって欲しいです。70年代という知らない時代を知っている理由ちびまる子ちゃん さくらももこstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ遊びに行った先で漫画を読めば、しばしどこからか1冊はでてきた『ちびまる子ちゃん』。 遊びに行った先で読んだり、家族の『りぼん』を盗み読みして読んだり。 小学3年生のクラスを舞台にされており、一話完結が多かったので、小学生でも読みやすかったのを覚えています。 下校途中にヒヨコ売りがいたと話を聞いたあと、『ちびまる子ちゃん』で、ヒヨコ売が取り上げられていて「これか!」と思ったのを覚えています。 考えてみたら、今の子どもたちからしたら祖父母もしくはそれより上の世代が子供の時の日常が、漫画という分かりやすいかたちで残っているって、壮大な話ですね。 小学校の「昔の生活を知ろう」は『ちびまる子ちゃん』で事前学習できるような気がしてきました。人外BL待宵の鬼 露久ふみstarstarstarstar_borderstar_borderるるまるは鬼だけど実のことを大切にしてくれる。 ページが足りなくてまると巴の関係がよく分からなかった。 巴はまるの親になりたくて、まるはそれをとんでもない(嫌だ)と思ってる関係とは? ウィーンが舞台のピアノと一途な片思い好きの音色は聴かないで 露久ふみstarstarstarstarstarるる悠希はずっと武に片思いしていたけど、実は武も自分のピアノが原因で家族が変わってしまった事に対して感じてた負い目から悠希が解放してくれたと思っていた。 これはもう両片思いだね。 ウィーンの景色も懐かしかった。イケメン2人が眼福過ぎる😻そんな顔してもキスはだめ 露久ふみstarstarstarstarstarるる番外編まで完読。 田中くん可愛いー! お話も溺愛一途で満足。 人に無関心な鈴木くんがピュアな田中くんに本気になった。 鈴木くん、めっちゃイケメン😻眼福😻 番外編は幸せしかない。ジャンプ本誌巻末に掲載されていたギャグ漫画王様はロバ なにわ小吉starstarstarstarstar_borderゆゆゆ本誌掲載時はたしかにおもしろいけど、おもしろさの理由がよく分からなかった『王様はロバ』。 略称はたしか『王ロバ』。 ジャンプ掲載順位レースをものともしない、巻末掲載の連載ギャグ漫画でした。 内容を覚えているかなと一巻を見て、最初の「1ページGAGだからって手を抜かず背景を描こう!」の講評に見覚えがあり、「読んだ、読んだよこの文言!!」。 気持ちがたかぶりました。 内容は今読んでもクスッと笑えます。 ちなみに、背景の描かれ具合についてはTwitter漫画なら、このくらいの背景白紙はよくあることよね?と思ってしまいました。 プロとアマの違いなのか、94年当時と今の違いなのか‥。 ちなみに今は何を描かれているのかなと、なにわ小吉先生についてWikipediaをみていたら、「第4回ギャグキング受賞したが、本名および住所書き忘れで連絡できず、本誌で呼びかけ」とあり、もう一度「あった!それあった!!」となりました。 今だとその呼びかけだけでバズりそうなお話です。 おおらかな時代でしたね。 ねこねこハニーシリーズ 1作目ねこねこハニー 楢崎壮太starstarstarstarstar_borderるる猫に変身しちゃう猫谷家三男、亜衣の話。 めちゃくちゃ可愛い😻 亜衣の自信のなさは気になるけどやっぱり猫は可愛いよー。チーズ専門店で3組成立w 多いです。誘惑レシピ 楢崎壮太starstarstarstarstar_borderるるBL作品だけど本筋よりユリコさんと寿さん夫婦が最高。 雄矢を引き取った経緯とか雄矢が初めて誕生日をお祝いしてもらったり 寿さんが亡くなったエピソードには泣いてしまった。 こうしてBL作品色々読んでると、よくアッサリ受け入れたなって思うことが本当に多いんだけど、 タクローの葛藤ってとてもリアルだと思った。 (まあその分岩塚くんが気の毒だったけど😓) とにかく!!!BLカップルしかいないお店ですねw中世ヨーロッパみたいな世界観BARBARITIES 鈴木ツタstarstarstarstarstar_borderるる昔のヨーロッパを思わせる設定。 (だけど作者さん曰く「架空」らしい) どうしようもない放蕩者だったアダムが堅物で真面目なジョエルに一途に本気になった。 途中は王座を巡る血生臭い争いに巻き込まれたり実際に殺人まで起こるけど、全般にアダムのジョエルへの愛が溢れてる。 何度か「最悪の結末になるからやめてー!」ってドキドキする箇所があったりしたけど、どんどん先を読みたくなる作品だった。 ケモミミゆえの悩み、でも可愛すぎる😻ヤキモチはきつね色【電子限定描き下ろし付き】 末広マチstarstarstarstarstarるる秋葉が本当に可愛い! 性格も可愛いけどケモ耳が最高! 秋葉に憑いてる狐がゆくりにベッタリなのもこれまた可愛い。 買って良かった😻「ヤキモチはきつね色」スピンオフあいまいなウルフ【電子限定描き下ろし付き】 末広マチstarstarstarstarstarるる本編ではちょい悪役気味だった隼人がメイン。 うるさ過ぎなくらい明るいけど狼憑きの体質のこと密かに悩んでいた隼人が切ない。 同じように自分の性的志向で過去に辛い経験をしてきた銀木さんと分かり合えて良かった。<<8788899091>>
実際に花屋さんで働いていて『ハナハダハナヤ』という花屋マンガも描かれていた若菜さんが、その草花の知識を生かして今度はファンタジー世界の花屋を描く新作です。 昨今のファンタジーといえば転生して人生をやり直したりループしたりという作品が多いですが、そんな中で本作はファンタジー世界でありながら上手くいかない、けどリセットできないシビアな人生を送る青年の物語です。 モンスターを狩って得た素材で人々の生活に貢献する「コレクター」という職業がヒーロー的扱いを受ける世界で、コレクターになるため生まれた街を飛び出したウーノ・フォスフォラス。しかし、11年目になっても下級クエストしかこなせない低級コレクターだった彼は、母親からもう潮時であろうと実家の花屋を継ぐように言われ、帰省してきます。 誰しも人生で夢を抱くことと思いますが、必ずしもその夢が叶う訳ではなく努力が実らないこともあります。その後は、望まなかった道を第二の人生として歩まねばなりません。諦めようと思っても、本心では諦めきれない。そんな姿に胸を掴まれる、多くの人が共感しそうなエピソードからお話が始まります。 しかしながら、人生とは自分が考えてもみなかった方へと転がっていくもの。ウーノの運命もこの先どうなっていくかはまだ神のみぞ知るところですが、花屋として最初は不慣れながらも少しずつ成長して色々な人の役に立っていきます。元々、ウーノがコレクターになりたかった理由は「人を笑顔にしたい」という想いから。それをコレクターでなくとも叶えられるなら、花屋としてでも人を笑顔にできるなら、夢の一端は実現できているということになるでしょう。現実の人生においても、彼のように違う道で咲かせた花で人を幸せにして生きて行ける人は多いはずです。そういう意味で、多くの人の人生にエールを送る物語になっています。 また、後輩でありながら既に上級コレクターとなっていたベルジュロネットは、密かにウーノに行為を寄せるかわいくて強いヒロイン枠で魅力的です。少し抜けていますが、そこもまた良し。ラブをコメらせながら、いずれ幸せになって欲しいです。名門ハーヴィ家の秀才である同期のファルコなど、周囲の脇役も良い味が出ています。 そして、やはりそれぞれのお話に登場する各種の花の設定は流石です。現実に存在する習性を元にしながらファンタジー色と面白みのあるものにしており、今後どのような花が登場するのかも見どころとなっています。 余談ですが、マンドレイクの走りのフォームが良いなと思ったら「ウサイン・ボルトを参考にしました」とあって笑ってしまいました。