ガン×ソード

アニメ原作を魔改造 #推しを3行で推す

ガン×ソード ひのき一志 兵頭一歩
toyoneko
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1 兎来栄寿さんがスクライドをレビューしているのを見て、「ガン×ソードをレビューしなければならない!」と思い立ち、久々にガン×ソードを読んでみました。というのは、スクライドもガン×ソードも、同じくらいの時期にチャンピオンに掲載された、アニメ原作のコミカライズ作品であり、ともに、アニメ原作を大きく改変しているのです。ただしスクライドの方はそれが上手くハマったのに対し、本作は魔改造としかいいようが無いような改変になってしまい、見事に怪作が出来上がってしまいました… 2 もともとは、無鉄砲な男が荒野を旅して悪党を倒すというだけのハードボイルド作品(ただしちょっとコメディタッチ)だったのですが、途中から主人公(ヴァン)がメシ・金・女を求める男になっていき、ストーリーがヤバい方向に加速し始め、最終的に滅茶苦茶になって終わります(添付画像はラストバトルの一場面。ラスボスの視線が冷たい) なお、原作アニメのことはよく知らないのですが、原作とは全然違うそうです(まぁそうですよね) 3 当然といえば当然ですが、あまり評判は良くなかったようです(Amazonのレビューなど参照)。一部の好事家(2ちゃんねるのチャンピオンスレ住人とか)にはウケたんですけどねえ…。なお表紙詐欺であり、表紙の絵と本編の絵は全然違います 本作は絶対電子化しないでしょうから、気になる方は古本で入手しましょう なお、これとは別に「ガン×ソード another」という漫画もあるようですが、こちらはちゃんとした作品のようなのでご注意ください

修羅の門 第弐門

14年後、伝説のリスタート

修羅の門 第弐門 川原正敏
名無し

第一部の連載終了から14年をへて第二部の「第弐門」連載開始。 漫画の中では第一部の最終回からだいたい4年後の世界から 描くというかたちで第二部は始まる。 第一部を少年時代に読んでいた読者もすっかり青年になっており、 また現実の格闘技界も変化や進化を遂げたのちの第二部。 読者の格闘技を見る目や認識や現実の格闘技界も レベルアップしている。 そんな中であらためて 「千年不敗の伝説の地上最強の格闘技」 をあらためて描くとか、作者の川原先生も大変なのでは とも連載開始当初には思った。 だが、そこがやはりすごいというか上手いというか、 運命のケンシン・マエダ戦の結果をちらつかせたり、 負傷した九十九を「壊れている」と評したり、 「零から始めるつもりかも」などと思わぜぶりに描いたりで。 かつて強くなり過ぎた?主人公にかんして 「まだ強いのか?」「もしかして負けるの?」 と改めて興味を抱かせ面白くしてくれた。 またそういった「壊れているのか?」というような謎の他にも 台湾の戮家とか変な着物の山田のオッサンとかの 謎の存在や働きも面白かったし、 ケンシン・マエダ戦や海堂戦などの決着をつけてくれたのも 嬉しかった。 そしてまた、最強の男、最強の格闘技、それを決める試合を 描きながら、けしてその最強格闘技が ただの殺人テクニックだとか、逆に活人拳だとか、 安直には纏めたりしていないところも良かったと思う。

家族ゲーム

電撃PS発!なんとなくゲーム系 4コマ リアルタイム大河群像劇!!

家族ゲーム 鈴城芹
サミアド
サミアド

TVゲーム雑誌「電撃PS(プレイステーション)」の付録『電撃4コマ』で1〜194号まで連載された看板作品です。ドラマCDも発売されました。 「放課後プレイ」や「ちいさいお姉さん」も人気でしたが掲載期間(+独断)で電撃4コマ代表作は家族ゲームに(勝手に)決定です! 最初はゲーム好き家族を描いた普通の?コメディでしたが、サザエさん時空でなかったために現実の季節と連動し作品内でも十年が経過。 主人公姉妹も進学・成人・結婚をします!! その過程で友人知人親戚が増殖。増えたキャラの関係者も無限に増えていき収拾がつかなく…なるはずが、ゲーム好き群像劇に切り替えるウルトラCで解決! 中心は主人公一家ですが 脇役のみがバイト先でお喋りしたり 友人の兄の恋愛イベントが超丁寧に描かれたりと、何かもう皆主人公じゃね?て感じになります。 リアルタイム漫画なので新ハード発売や最新のゲームネタは「あるある!」で面白かったです。 逆に今読むと「この時はこうだったんだ」という資料的価値があると思います。 どこから読んでもゲーム系4コマとして面白いですが、やはり1巻から読んで欲しい…というか途中からでは伏線や人間関係が把握出来ず意味が解らない部分があると思います。 作者さんは同じ世界の漫画を沢山描いていて、家族ゲームにも他作品のキャラが話題に出たり少し登場したりします。逆に今作のキャラも続編の「CLUBゲーム倶楽部」他に登場します。 画像は最終巻の人物相関図(ネタバレあり)です。実際はもっと大量の人物と線が入り乱れます。 最後は主人公一家らしい大団円です。 連載中、自分と一緒に歳をとっていくキャラクター達は友人のようでした。 今でも大好きな作品です。